みなさんこんにちは

 

 

 

旅先での万が一の入院、心細いですね…

タイで一人旅、突然の事故や、体調の変化

特に事故の場合、日本に帰ると叫んでも、即病院に搬送されるでしょう

 

筆者はタイで2回入院経験があります(一般病棟なので周りはタイ人です)。最初は東北のブンカン県に1週間、2回目はバンコク郊外に40日。今回は2回目の入院で見た病棟内でのできごとを回想し、読者が入院した場合の参考になればと思います

 

今回のお話は自慢話のように感じられるため、これまで話題にしませんでしたが、タイ人の行動パターンをよく表しているので取り上げました

 

 

 

  1 タイの病院生活や病院食は?

 

 

朝の5時半頃に看護師さんが、着替えの衣服(上はボタンのついた半袖シャツ、下はサロン、それに身体を洗うための水と石鹸粉、タオルを渡され自分でベッド上で身体を洗う。歯磨きは看護師さんに下の売店で買ってきてもらった。一通り終わる頃に看護師さんが昨日の衣類と水桶やタオルを片付け、次に血圧・熱その他問診、そして6時半頃に朝食となる。

 

気になる朝食、朝は(毎朝)お粥とヨーグルト(だったような)、昼はカレー(普通のタイ料理)、夜も脂っこいものが多かったので闘病中は食べきれない感じでした。筆者は外科病棟だから脂っこいも出せるのかと思いきや、隣のおじさんは胃潰瘍だとか・・・

 

日本タイに限らず病院食はすぐ飽きるので残すことが多かったが、看護師から「もっと食べないと治らない」と叱咤。その後、薬を渡されて飲むといった順序で延々と時間が流れていきます

 

「今日は処置(タム・ぺー)がありますから」といいながら来なかったり、突然、別の日に現れたりする。体力がなくなるとタイ語も聞き取れない

 

入院したら日本同様6ベッドで一応カーテンはある。タイなので冷房は彼らの体感温度に合わせてあり、日本人には暑い日々だったような…

 

これに近い病院食もあったかも…

ラートカーオがメイン

機内食で使う容器に入っていた

 

 

 

  2 日本とタイの病棟内での違いは?

 

 

まず、カーテンは閉めず、患者同士の雑談が始まる。看護師も暇を見て、雑談に入りこんでくる。病棟かと思えないくらい、身内話や世間話をする、それが夜の就寝時間(8時)をすぎ、11時頃まで行われるのだ。ひとりひとりが寝始め、全員寝たときが消灯となる。

 

さて、遠くから学校関係の人たちが見舞いにきてくれてたのですが、プラチンブリ―なら3時間半、ブンカンならバスとバンコクの渋滞を考えると20時間以上かかるのにと恐縮する一方、生徒達や先生達は、同じ病棟の人たちと歓談し始める。とても和やかなムードだった・・・日本なら看護師が注意しにくると思われるのだが。

 

また学校関係以外の知人が夫婦でお見舞いにきてくれたが、平日は仕事があるので、知人の知人が代わりに見舞ってくれ、初対面の筆者にいろいろ話しかけてくれたのは嬉しかった

 

別の知人の知人がやってきて、「タイ語が不自由そうだから日本語が話せる友人をよこす」といい、見知らぬ人が見舞ってくれた、かつて日本語を学んだが家計を支えるため売店で働いている女性だった。周囲の患者は彼女を冗談で「ママさん」と呼び、病室内は爆笑になったことも…実際に片言かもしれませんが毎週仕事帰りに寄って、一生懸命話してくれるのは(重症の筆者にとっては)心温まる想いでした

 

嬉しかったのは、筆者の前にいた年配者。内科系の疾患で入退院を繰り返し、筆者の一番の話し相手になりました。彼の娘さんPさんが、お父さんの見舞いの際、困っている筆者を見て、事務的な用事をやってくれました。Pさんのご主人や妹さんも協力して、退院の日、夜中空港まで送り、障害者待遇としての事務手続きまでお世話になりました。再度タイに行く機会があれば真っ先にPさん一家と再会したいと思っています。

*タイの病院では障がいをもつ患者を空港まで送り、何の手続きもなしに機内に入り、食事まで出る…日本より社会福祉が充実しているのではと思った

 

微笑しかったのは、ミャンマー人の患者が家族(5人)とやってきた時でした。片言のタイ語ができるのは1人だけ、彼はタイに仕事にきたことがあったらしい。唯一の知り合いはかつての職場の友人。そこで看護師がかつての職場に電話したが、すでに知人は退職しており残念と思っていたところ、その会社の社員が退院まで世話をしにきてあげました(見舞いにきた人とこの家族は何の関係もない間柄でした)。

 

タイとミャンマー、政治的なことは分かりませんが、この連帯感には、もはや国境など存在していません。40日間の入院生活で目にしたことは多々ありましたが、そのどれもがタイ語のチュアイカン(助け合う)そのものだったような気がします。

 

総じて、病棟内の患者同士が助け合うことが印象的で、常に笑いと笑顔を絶やさない。重病人の集まりにもかかわらず全く悲観的に感じない。ひどい痛みを訴える患者がいた場合、他の誰かがナースステーションまで知らせに行くのをよく目にしました(ナースコールを押してもすぐに来てもらえないからでしょう)

 

タイでは民間療法(ハーブ)も盛ん

プラチンブリ―のハーブ館。隣は病院

 

 

  3 読者がタイで入院したら

 

 

タイ旅行をすれば、すぐ知人ができると何度かブログに記しました。ラインか電話交換でもしておけば、入院したら何人かに連絡してみましょう。上記2で述べたように、読者の面倒を見てくれる人が2人以上はいるはずです。なので、たとえ何が起ころうとも安心して入院しましょう。知人がまだいない人も、上のミャンマー人のケースのようになんとかなると確信しています。それが、地方の病院であっても…

 

 

 

*最後に事務的なことを。

 

帰国後の保険会社に入院治療請求のため診断証を必ずもらっておきましょう(病院名と主治医の署名は必須)

①    内科の場合→症状が出た日付

②    外科→怪我や事故が起こった日時時間

③    ①②とも一日ごとの費用の明細がある病院だといいですね(部屋代・食事代・投薬代・処置代・手術およびそれにかかる費用)

その他:クレジットカード(VISAかMASTERがオススメ)を持っていく(長期入院だと結構費用がかかるので)

 

 

 

ここまでにしましょう