先日、こんな記事を書きました。
母親を大切にする男性を、何でも「マザコン」と呼ぶのはおかしくない?
というお話です。
今日は、そこからもう一歩考えたことをシェアしたいと思います。
母親に依存している男性を見ると、
「あの人、マザコンだよね」
と言う人は多いですよね。
でも、それって本当に男性だけの問題なんでしょうか?
もしかしたら、
母親のほうが息子を手放せずにいるのかもしれません。
「マザコン」という一言では、
親子関係の裏側までは見えてこないと思うんです。
古いかもしれないけど
90年代の冬彦さんのドラマ、
覚えてらっしゃる方いるかしら?

たとえば、
息子が自分と違う意見を言うと、不機嫌になる。
「あなたのため」と言いながら、自分の考えを押しつける。
言うことを聞かないと、
「お母さんはこんなにしてあげたのに・・・」
と罪悪感を抱かせる。
こんな関わり方が子どもの頃から続いていたら、
どうなるでしょう?
息子は、
「自分がどうしたいか」より
「お母さんがどう思うか」
を優先するようになっていくかもしれません。
心理学では、こうした関わり方を
「心理的コントロール」と呼びます。
やっかいなのは、
その支配が「心配」や「愛情」の形をとっていることが多い
という点です。
親は愛情のつもり。
子どもは親を悲しませたくない。
だからこそ、それが支配になっていることに
親も子も気づかないことがあるんです。
では、なぜ母親はそこまで息子を手放せないのでしょう?

理由はいろいろあると思いますが、その一つに、
「母親であること」が自分の存在価値のほとんどになっている
ということがあるのではないかと思うんです。
子どもが小さい頃は、
一日中「ママ、ママ!」と呼ばれ、
何をするにも頼られる。
大変だけど、必要とされる喜びもありますよね。
でも、子どもは成長します。
自分で考え、自分で決め、
親の知らない世界を持つようになる。
もし「必要とされること」で自分の価値を感じてきたとしたら、
「この子が私を必要としなくなったら、私は何者なんだろう?」
そんな不安が生まれても不思議ではありません。
だから、つい口を出す。
先回りして世話を焼く。
子どもが自分の意見に従うと、ほっとする。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいんです。
それは本当に、子どものため?
それとも、自分が必要とされ続けるため?
私自身、息子を育てる母親です。
心配で口を出したくなる気持ちは、よく分かります。
だからこそ、この問いを自分にも向けていますし
お恥ずかしながら、時々ハッとしてしまうこともあるんです💦
そしてこれは、息子を持つ母親だけの話ではないと思うんです。
私たち女性は、
良い娘、良い妻、良い母であろうとして、
誰かの役に立つこと、必要とされることに
一生懸命になりがちです。
でも、もし心のどこかで
「誰かに必要とされなくなったら、私には価値がない」
と少しでも感じているとしたら?
それってとっても苦しい生き方ですよね。
子どもを手放せない母親の中には、
自分の人生を後回しにしすぎてきた女性もいるのかもしれません。
子どものため、家族のためにずっと頑張ってきた。
それなのに子どもが自立し始めたとたん、
「私には何が残るの?」
となってしまう。
だとしたら、必要なのは
「子離れしなさい」というお説教ではなく、
母親自身が、自分の人生に目を向けること
なんだと思います。
私はそのタイミングを
子どもが自立するまで待つ必要はないと思っています。
子育て中だって、
おしゃれも、恋愛も、旅行も、仕事も、
自分の人生を楽しんでいいんです。
実際私はそう生きてます。
「子どもが落ち着いたら」
「もう少し手が離れたら」
そうやって、自分の人生を何年も先送りにしていませんか?
子どもの成長を待っているあいだにも、
あなたの大切な時間は過ぎていきます。
母親であることは、私たちの大切な一部。
でも、私たちのすべてではありません。
前回の記事で、
「自立することは、親を突き放すことじゃない」
と書きました。
これを反対側から見ると、
「子離れすることは、子どもを愛さなくなることじゃない」
ということなんだと思います。
子どもが自分の世界を広げていくなら、
私たちも、自分の世界を広げていけばいい。
最後に、ひとつ考えてみてほしいことがあります。
もし明日、子どもに
「もうお母さんの助けはいらないよ」
と言われたら、
たとえ寂しさはあったとしても
あなたには楽しみにできる「自分の人生」がありますか?
子どもが自分の人生を歩き始めたとき、
「私は何者なんだろう?」ではなく、
「さて、私はこれから何を楽しもう?」
とワクワクできる自分でいたいと思いませんか?

子どもに必要とされることだけが、私たちの存在価値じゃない。
子どもの人生も、私の人生も、あなたの人生も、
まだまだこれからなんです。
あなたはあなたを生きる覚悟、できてますか?
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