みなさんこんにちは

 

 

おくればせながら、残暑お見舞い申し上げます

熱中症で辛い思いをしている方、いませんか?

 

そのような読者様がいらっしゃればお大事になさってください

 

今日は暑さが性格に与える特徴について、タイと日本を比較してみましょう

 

 

  まずは熱中症のお話

 

タイでは年の平均温度差が26℃から35℃

最も暑い暑期は40℃を超えます

 

寒期は中央タイで最低気温が15℃を下回る日が年に数日あります、15℃を下回ると寒くて仕事ができないようです、ですが、日中は26度以上です…

 

 

最近はタイも温暖化で昔よりも暑い日(40℃近い日)と、じめじめした雨季が長期化しているようです

 

熱中症の起こりやすい環境がほぼ1年続くといえるかもしれません

 

ところでタイ語で熱中症は?

実はこれといって当てはまる語がなく、単に暑い!「ローン」が自然かも… 

 

確かに日射病や熱射病といった言い方もあります

読者がタイで熱中症のような症状が出ればグーグルで調べてスクリーンショットしておきましょう

 

筆者の知る限りのタイ人で日本のような熱中症になったという知人(や知人の知人)はいません

 

偶然なのでしょうか?

それとも日本人とタイ人との体感温度の違いでしょうか?

 

考えてみましょう

 

 

  1.よく水浴びをする

 

 

タイ人は日に最低3回水浴びをします

これによって体内の熱がさまされるのです

 

 

  2 唐辛子をよく食べる

 

 

かなりまえ、ビールを頼むと、つきだしに唐辛子が出てきました

 

唐辛子は本来体を温めるものと思われがちですが

年中今年のような暑い中では、発汗作用があり

体内の余熱を取る作用があるようです

 

 

 

唐辛子で発汗させて、(ビールとはいえ)水分を補給する…なるほどと思いました

 

バンコクは屋台規制がありますが、タイ全土総じて飲料水の屋台があちこちにあります

 

辛い食事をした後に水分を取るパターンが一般的なのも生活の知恵かもしれません

 

また果物には小さな袋に砂糖と塩を混ぜたものがついています

 

「砂糖だけにして」と言っても、店員さんは「?」でした

 

 

  3 サボり(手抜き)のすすめ

 

 

「サボる=楽をする」と考えがちな日本人

 

「楽をする」というと日本人は「お前は怠慢だ」と言われそうですね

 

「根性がない」「やる気がない」「不良品がでたらどうする」…

 

楽をすることに罪の意識を感じさせる傾向がいまだ根強く残っています

 

「楽をする事は仕事上NG」と反論されたいあなた、日蔭の無い中央タイで農作業を9時-17時までできますか?

 

外気は年中30℃から40℃、日本なら異常気象とはいえ酷暑も4カ月で終わるはず

 

タイなら11カ月は日本でいう酷暑状態です

それも一生涯です

 

タイ人はよくサボると聞きますが、このような気象条件から、サボりは身を守る防衛本能だと言えます

 

それがDNAとして伝えられ、今のタイ人の深層心理に根付いてしまったと思います

 

生命の危機管理という意味での楽をすることは長期的に必要ではないでしょうか?

 

 

休息も人間の基本欲求のひとつだと思います

(食欲・睡眠欲・性欲+α休息欲)

 

 

 

  4 ช้าๆได้พร้าเล่มงาม

 

(↑ ゆっくりやれば、より良い刀ができる☚タイのことわざです)

 

筆者の身の回りのタイ人に熱中症で倒れた人がいなかったのは

(いい意味で)仕事を休み休み行っていたからでしょう 

 

日本的な「頑張る」という行動にタイ人が消極的なのはこの防衛本能が働くから…

筆者はそう見ています

 

タイ人は朝早6時頃から12時頃までが古からの就業時間でした。朝4時に起きて、朝ご飯を作り、ちゃんと食事をして仕事(実働6時間)

*今ではエアコンの効いた職場で就業できる環境も完備されましたが現場は相変わらず蒸し暑く熱中症になるような感じでしょう

 

今回この話題を出したのは、すでに立秋を過ぎた日本が酷暑続きだからです

 

おこがましい言い方で恐縮ですが、会社で最低賃金でこき使われ、最後は捨てられてもなおも頑張るあなたに目を覚ましてほしいという思いがあったからです…

 

タイ同様、酷暑の続く今の日本を体感すれば、タイ人がサボらざるを得ない状況を理解していただけるとささやかながら思った次第です

 

ですが、一般的な日本人からは

 

「家族がいるから…」と言われそうですね

憲法13条に「すべての国民は個人として尊重される」とあります

 

簡単に言えば、家族や会社のために自己犠牲する必要はない

…ということです

 

これができない境遇にいるとすれば

それは自己責任ではありません

責任は政治の施策にあるとしかいえないからです

 

自己責任というもっともらしいフレーズに騙されないでください

 

話が少し逸れますが

例えば築年数の長い家に住んでいる方々、もし大型地震がきて倒壊しても、今の日本人は築年数が長い家に住んでいた自己責任と突き放します


久しぶりに街中に出てコロナに感染したのも自己責任?競争率100倍の会社に正社員で入ったらブラック企業だった…これも自己責任?


いまや、上記の他動的災難まで自己責任になったのです、原因はおそらく日本人に「余裕」がなくなったからだと感じます(株式投資等は自己責任と呼べるでしょう)

 

タイには自己責任という概念はありません(もちろんタイ語にもありません)

「自己責任」については回を改めて取り上げます

 

 

人は環境の中で育つことで生活習慣から性格までが影響を受けます

 

タイに長く在住されている方々はすでに十分ご存知のことと思います

 

無理をするより(身を守るために)サボることは「権利」であり、場合によっては「義務」だと思うべきです


いま物価高騰に増税・低所得、おまけにいつ地震が来てもおかしくない

-そんな目先のことで精一杯の人々が、あなたのことを心配する余裕は現実的にありません


真面目でサボらない割には人を助けると言う気持ちがない日本人ですが、同じ経済状況でもタイ人なら人助けをします、その背景には

 

日本人は自己責任で「何とかすべき」

タイ人は「なるようにしかならない」

という違った前提があるからです

 

日本人もタイ人のように

なるようにしかならない

と諦めたとき、初めて余裕が出てくるような気がします、今の生き難い毎日ですが

日本人が変われるいいチャンスと思いましょう!

 

 

おいしいものをみんなで

笑いながら食べるタイ人

免疫もできて余裕もできる

お金がなくても人の世話ができる

明日の不安より今の楽しみを大切に

 

 

おまけの話 

 

 

タイ語本の何冊かにタイの春夏秋冬の時期が書いてあります

 

これにケチをつけるつもりはないのですが、四季があるのは温帯です

 

タイは熱帯サバンナ気候で季節は雨と乾のふたつだけです(二季)
 

その乾季という季節の中に暑(3・4月頃)と寒(12月後半から1月上旬頃)という時期があるのが本来の定義です…今後の気象の変動によっていつか定義が変わるかもしれませんが…

頑固な爺の老害発言と思ってください

 


おまけの話2 

 

 

ところで、今日は昭和99年9月9日

タイを愛する日本人にとって縁起の良い日ですね

 

 

 

ここまでにしましょう