始めよう。瞑想―15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)/光文社

¥637
Amazon.co.jp

 朝布団から起きられなくなってきました。管理人です。
人類が生み出した最もすばらしいもののひとつが布団だと常日頃から思っている私ですので、冬の朝、お布団とお別れをして出かけなければならないのは非常につらい……。
しかしながら、メンタルをわずらっていた時分は布団から一歩も出られなかったので、「出るのめんどくさいなぁ……」なんて思えている今は、十分に幸せなのかもしれません。

 さて、本日の本は宝彩有菜さん『始めよう。瞑想』です。
最近小説じゃなくて実用書??を読む機会が多いです。こちらは私の敬愛するブロガー様に教えていただいた本。普段読まないジャンルの本を読むと新鮮な気持ちになれますね。

 本書はその名のとおり、瞑想のHOW TO本。
「瞑想??それって宗教かなにか?」って思ったそこのあなた!私も同じようなことを思っていました。
 座禅組んでいったい何がよくなるの?丹田で呼吸なんかしなくても息できますから!!えぇえぇ、わかります。よーく分かりますよその気持ち。でも、そんな人にこそ、本書は読みやすいのではないかと思うのです。なぜならこの本は瞑想をひとつの「テクニック」として科学している本だからです。

 瞑想を非科学的なんていうのはもう古い!私は趣味でフリーダイビングなどしますが、フリーダイビング選手の世界では瞑想やヨガの手法を用いて自分の自律神経やメンタルをコントロールするのはもはや常識だそうです。それほど効果が実証されているちゃんとしたテクニックなんです。

 では実際にどのように瞑想をしていけばいいのか、その手順は15のステップにわけられます。
①設座→座椅子などを準備する。
②着座→胡坐をかいて座る。背筋がまっすぐなるように!
③開始前屈→前に体を倒して背骨を伸ばす。
④瞑目→前屈の状態で目をつぶる。「瞑想するぞ!」と決意。
⑤起身→体を20秒くらいかけて起こす。
⑥結印→親指と人差し指でリングを作る。このとき二つの指はぎりぎり触れないくらい離す。
⑦通気→胸式呼吸を大きく3回。
⑧深気→腹式呼吸。
⑨整芯→左右に大きくゆらゆら揺れて、軸を整える。
⑩唱呪→「オーン、ナーム」で吸う、「スバーハー」で吐く。繰り返す。
⑪実践瞑想→いろんな考えが次々に浮かぶ状態。マントラに集中せよ。
⑫境地瞑想→いわゆる無の状態。
⑬終了→15分で終了しましょう。
⑭終了前屈→15秒くらい体を倒して意識を取り戻しましょう。
⑮終了休息→リラックスして終了!!

詳しくは宝彩さんのwebサイトを見てみてくださいね!

 本書では、このような実践的な指南のほかに、瞑想によって理解力、集中力、記憶力、判断力、洞察力、発想力、企画力、交渉力がアップすることとその理由。後悔、心配、怒り、嫉妬などの心にいつまでも居座り続ける重たい感情の取り去り方などが分かりやすく解説されています。

 ストレスの多い現代社会を生き抜くひとつのテクニックとして、是非瞑想を取り入れてみたいと思わせる一冊でした。