人生ノート人生ノート
1,728円
Amazon

 

あけましておめでとうございます。

インフルエンザで寝込んでいたらいつの間にか年が明けていました、管理人です。

 

 さて、新年一冊目は美輪さまの『人生ノート』です。経験豊富な美輪さまの独特な生きるためのヒント、教訓が書かれています。

 

■良かった点

 

 「結婚だけが人生じゃない」と言ってくださったところ。これ未婚の自分には本当に有り難く思います。結婚していない=人として未熟、そう思っていたところが自分自身でもあって、大変苦しかったんですけれどもそうではないと言ってくださって救われました。また、自分が未熟だとわかっているなら、結婚しない方がよっぽどましと書かれていて、自分をすこし肯定できました。

 

 「死ぬときに何人の人に泣いてもらえるだろうか?と考えて生きなさい」という言葉にもハッとさせられました。私は今年転職するんですけれども、転職先を決めるときに、自分のお葬式の場面を想像したんです。そのときに、自分のために泣いてほしい人たちがいるところを職場にしました。最期の場面を想像すると、些細な事で腹を立てたりしなくなるものなのかもしれません。

 

 あとはやはり「美」を追求されているところは見習わなければなと思いました。とくに香水!私は化粧は最近なんとか小綺麗に頑張れるようになって来たんですけれど、香りには手を抜いてた!言葉遣いや所作、教養、そういった自分の中に入れるものにもっと注意を払っていかなければなと身が引き締まる思いでした。

 

■悪かった点

 

 かなり持論を展開されているので、間違ったことがいくつかあるのが気になりました。「原子の周りを電子が回ってる」ってそれ違うって高校生でも知ってますから……。あと、美輪さまは仏教の考えにかなり近いものをお持ちなので、ちょいちょいキリスト教批判をしてくるのが個人的にはちょっと受け入れられない。「キリスト教は同性愛を批判している」なら、確かにそういう歴史があるので認められるのですが、「キリスト教徒は十戒を守る宗教。なのに人を平気で傷つける」って十戒をかたくなに守っているのはどちらかというとユダヤ教だし……。宗教の教えに背いているならそれこそどの宗教でもそうでしょう。なんかキリスト教だけやり玉に挙げられている気がして嫌でした。

 

 以上少々受け入れられない点はあるものの、力強い言葉達には生きる勇気と覚悟をいただけます。なにかに迷っていらっしゃったり、悩んでいらっしゃる方は是非手に取ってみてください。2017年が、今年もこんなへんぴなブログに来てくださる皆様にとって素敵な年になりますように。