『エイリアン4』は独自の世界観を構築しながらも、シリーズの面白さが全て詰まった傑作!! | 【映画とアイドル】

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KRD8 菅原未結
叶星のぞみ(五代目KONAMON)
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ALIEN RESURRECTION (1997)

 

 

先日『エイリアン2』を久しぶりに観ましたが、

『3』のブログは既にここでもUPしてると思い込んでいたので(^^;

『4』を久しぶりに観ました。

 

 

『4』は比較的新しい印象がありましたが、

もう25年以上前の作品になるんですね。

 

『プロメテウス』以降はCGメインの映像になったので、

昔ながらの特殊映像を楽しめる最後の『エイリアン』とも言えます。

 

本シリーズは一貫して映像が素晴らしいんですが、

本作はストーリーの設定が非常に面白くて、

アッと驚く要素がいくつもありますが、

25年も経っているので【完全ネタバレ】で書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

“RESURRECTION=復活”という原題通り

前作で死んだリプリーの復活から始まる大胆とも言える設定ですが、

クローン技術で人間が蘇るという設定自体は

公開当時すでに新鮮味はなかった気がします。

ただ、本作の面白いところは

リプリーが『3』の最後で

エイリアンを宿した状態で死んだので

まるで人間とエイリアンのハイブリッドのような状態で蘇るところ!

 

繭から生まれるようなイメージが上手い。

 

 

エイリアンと宿命の対決を繰り返してきたリプリーが

エイリアンと同化するなんて究極の設定というか、

本シリーズが行き着く先として秀逸な設定やと思います。

 

これは リプリー役で一気にスターになった

シガーニー・ウィーバーの女優人生とも重なる

シリーズ、ウィーバーのファンにとっては引き込まれる設定でした。

 

本作の15年後に『アベンジャーズ』で一躍名を上げたジョス・ウェドンの脚本やったとは!

 

 

 

 

 

フランス人でハリウッドデビューとなった

ジャン=ピエール・ジュネを監督に起用したことで

マニアックなイメージがあった本作でしたが、

久しぶり観てみたら

意外に王道のエンタメ作品であったことに気づきました。

 

今振り返ると一番マニアックやったのは『3』だったと言えますね。

あれもデヴィッド・フィンチャーの映画監督デビュー作やったし、

一作目のリドリー・スコットから、

本シリーズはなかなか大胆な監督起用を繰り返して

それが結果成功につながってるのが素晴らしいと思います。

 

本作は賛否分かれた印象がありますが、

興行収入は四作の中で一番高かったので成功作と言ってよいと思います。

 

そうは言っても製作は困難だったようで、

シガーニー・ウィーバーとウィノナ・ライダーが映画会社に製作を後押しするよう直談判に行ったというような話を当時聞いた記憶があります。

 

そのウィーバーも望んでいた

『第9地区』のニール・プロムガンプ監督による『5』が実現しなかったのがいまだに悔やまれます。

それは本作のラストで遂にリプリーが地球に帰るからで、

エイリアンと同化したリプリーが地球に降り立つということは

エイリアンが地球に降り立ってしまうことも意味するワケです。少なくとも半分は。

 

ボクは二作目は地球が舞台になるストーリーを想像・期待していたので

本作の続きの『5』ができたら遂にそれが実現すると期待していたんです。

 

図らずも?!それは番外編ともいえる『AVP2』で実現するワケですが(^^ゞ

 

 

 

 

冒頭から一作目のメロディーが流れる心憎い演出。

 

 

先に書きましたが、

久しぶりに本作を観たら

一作目から三作目までの面白さをミックスしたような作りになっていることに気づきました。

 

映像の質感は『3』に近いと思うんですが、

宇宙船の中という限定された空間でのサスペンスは『1』、

エイリアンと人間のバトルは『2』っぽい感じもあって

それまでのシリーズの面白さを全て兼ね備えながら

本作独自の強烈なオリジナリティもあるのが見事。

 

 

 

当時はまだアイドル的な人気があったウィノナ・ライダーの登場も魅力で、

しかもライダーがアンドロイドだった設定には驚きました!

アンドロイドを重要なキャラクターとして描くのも本シリーズの肝ですね。

そこは前日譚の『プロメテウス』以降も重要なポイントになっているので

あらためて本シリーズにおけるアンドロイドの立ち位置が興味深かったです。

 

 

 

 

もともと強い女性のイメージだったリプリーが

エイリアンと同化することでその強さがさらに強力になって

それをウィーバーが見事に体現!!

 

(衣装も何気にカッコイイ!)

 

まさにリプリーというキャラクターの究極の姿を楽しめる、

すなわち『エイリアン』シリーズとして正当な進化を遂げた続編とも言えます。

 

そんなウィーバーの一人舞台になってもおかしくないのに、

それと対になるライダーだけではなく、

 

ダン・ヘダヤ、ブラッド・ダーリフ、ロン・パールマンなど

濃すぎる俳優陣がw本作の世界観をさらに独自なものにしているのも面白いです。

 

この人↑(レイモンド・クルス)こういう役でよく観るような^^

 

このニイちゃん(ゲイリー・ドゥーダン)もいいキャラしてた^^

 

 

 

 

 

 

 

貨物船の乗組員の中では一番戦闘スキルが高そうな船長(マイケル・ウィンコット)を早々にエイリアンの餌食にしたのも上手い設定。

 

 

テンポがいいのでシンプルな脱出劇としても楽しめます♪

 

 

水中でのエイリアン襲撃シーンが目新しかったし上手く撮れてる!

 

 

 

このシーンに象徴されるように、

本作はエイリアンの生物としての生々しさが一番感じられるのが作品のカラーになってると思います。

 

 

 

 

エイリアンと人間の合いの子の造形は賛否分かれると思うし、

ボクも好きとまでは言えないんですが、

造形を人間側に振ったことで

リプリーがエイリアンの母親になったことがより伝わってきて

物語の展開上はこの造形でよかったと思います。

 

このエイリアンも本能的に?!地球を目指していたように今回見えました。

 

 

瞳がつぶら過ぎますが(笑)

今観たらリプリーと同じ瞳に見えましたね。

そこが狙いであったことが今さら分かりました(理解遅すぎw)。

 

 

決着の付け方も『1』と『2』を彷彿とさせながらも

グチャグチャなのがw本作らしいところ(^^;

 

 

 

そういえば宇宙船のデザインもどこか生物的で本作のオリジナリティを感じて好きです!

 

 

 

来年に公開されそうな新作映画は

リプリーのストーリーとは関係ないそうなので、

今となってはリプリーの『エイリアン』シリーズ最終作となった本作。

 

 

 

このあと地球で何が起こるのか―?

想像を膨らませるのも楽しいかもしれません(^^♪