『エリザベスタウン』~人生の殻を破って見えるもの。 | 【映画とアイドル】

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新章 大阪☆春夏秋冬

ELIZABETH TOWN (2005)

 

 

最初、DVDとCDがてれこで入ってたのでwアセりましたが(^^ゞ

なんとかwCDケースを探し出して観ました^^

 

 

 

 

 

 

 

 

自身が勤める会社を倒産の危機に追い込むほどの大失敗をやらかし、自殺を考えていた主人公の男が

父の死のために訪れた父の故郷エリザベスタウンで、生きることの意味に徐々に気づいていく―。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクが今までに観た映画の中でも、もっとも空気感が気持ちよかったうちの一本

『あの頃ペニー・レインと』のキャメロン・クロウ監督の作品だけに、

静かで地味な展開ながら、最後にはほっこりと気持ちよくなれる映画です。

 

 

 

 

 

11年前に映画館で観た時は‘仕事で大失敗をする主人公’というプロットにまず興味を惹かれた記憶があります。仕事をしてたら誰だって失敗した経験はあるはず。

でも、久しぶりに観た今回は‘父が突然亡くなってしまった主人公’というプロットの方に強く惹かれました。

 

 

 

 

10年以上経てば自分自身はもちろん、親だって年老いてくる。

親の死というものをそろそろ覚悟しないといけないと特に今年になってから考えていたので、

まだ元気だと思っていた父に去られてしまう主人公の姿が、仕事で失敗した姿以上に、

今は感情移入できました。

 

自分の親のことを思うっていうのは、命のつながりを考えることにもなると思う。

それが愛すべき親ならなおさら。

 

そして、父親の存在以上のキーポイントになるのが、旅の途中で出会ったCAのクレア。

 

 

 

 

このクレアを演じたキルスティン・ダンストのなんともいえない自然な演技が素晴らしくて、

さすが『あの頃~』で、ケイト・ハドソンからボク史上最高の^^演技を引き出したクロウ監督!

本作のダンストの演技は公開当時、ボクの中で三本の指に入ってましたね!!!

 

オーランド・ブルームも適役でよかったです!

 

 

ドリューが泊まったホテルには結婚式を間近に控えたカップルとその友人たちが泊まってて、

父親の葬儀を控えた主人公と照らし合わせることで

‘人生の始まりとゴール’をなんとなく示唆しているのも、今観ると興味深い。

 

 

 

 

アメリカ人に火葬のイメージはなかったんですが、

 

いかにもクロウ監督らしいKISSの骨壺がサイコー!!^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この骨壺があることで、父親の存在を常に感じさせる演出も上手いです。

 

 

 

 

 

 

 

出会った女性と意気投合して長電話しちゃうのは誰でもあるであろう経験^^

 

 

そこから二人の仲が深まっていくのも自然やけど、スグに引っつかないのがいい。

 

自分自身が過去に、(もし、一時の衝動に流されてたら‥?)って考えないこともない ^^ゞ

でも もし流されてしまってたら、長年の付き合いの女友達はいなかったはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父親を送り出すところがクライマックスかと思ってたら、

そこからドリューが旅立つところが本当のクライマックスになってるところがよくて、

しかも その旅のナビゲーションがクレアなのがいい。

気の利いた選曲込みのクレアのナビゲーションはもちろんクロウ監督の思いそのまま♡

 

 

 

 

本作は、それまでの大成功によって クロウ監督が好きに撮らせてもらえたような作品やと思うから、

彼の よりパーソナルな雰囲気を感じられるのがファンとしては嬉しい♪

 

決して器用な映画ではないけど、人生だってそんなもんやろ?^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「芸術家は型破りでなきゃ!」

 

 

「それが“偉業”ってもんよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い帽子がモチーフになってたことすっかり忘れてたから、

ほっこりしつつも、少し切なくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、人生 そんなもんですよね(^^ゞ