リヒャルト・ワグナー 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲 | クラシックばっか 時空間

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 今日 5月22日は、「歌劇王」リヒャルト・ワーグナーの誕生日である。

 ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー(1813~1883)は、歌劇の作家で知られる19世紀のドイツの作曲家、指揮者である。ロマン派歌劇の頂点として「歌劇王」の別名で知られる。

 

 

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■演奏:バイロイト祝祭管弦楽団 

■指揮:ヴォルフガング・サバリッシュ(1923年8月26日ミュンヘン - 2013年2月22日ドイツ グラッサウ)

 

 

■2019/05/22 2:49 ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ほとんどの自作歌劇で台本を単独執筆し、理論家、文筆家としても知られ、音楽界だけでなく19世紀後半のヨーロッパに広く影響を及ぼした人物の一人でもある。
 

 ザクセン王国のライプツィヒに生まれ、一家とも親交があった作曲家ウェーバーから強い影響を受け、15歳のころベートーヴェンに感動し、音楽家を志した。それと同時に劇作にも関心を持ち、18歳の時にライプツィヒ大学に入学。哲学や音楽を学び、翌年1832年、交響曲第1番ハ長調と最初の歌劇「婚礼」を完成させた。その後歌劇作曲家を目指したが芽が出ず、貧困と借金に苦しんだ。

 

 1839年パリへ夜逃げ同然に移ったものの、まだ無名だったワーグナーに対してパリの音楽家たちは冷淡であった。生活は日ごとに困窮し、相変わらず貧しさが続いたのだった。そうした彼の生涯におけるもっとも不遇な時代に作られたのが、歌劇「リエンツィ」と 今日聴いて頂く「さまよえるオランダ人」である。

 

  この歌劇は、「呪われたオランダ人の船長が、幽霊船に乗って7つの海を永遠に航海させられるが、純真な娘ゼンタの献身的な愛によって救われる」という北欧の伝説によったもので、1841年、ワーグナーが28歳の時にパリで完成した。

 本序曲は劇中に現れるライトモティーフを中心に構成されており、緻密に、また劇的につづられている。まず最初に「オランダ人船長の動機」が力強くホルンとバスーンによって奏され、トローンボーンによって引き継がれる。

 

次にゼンタの愛らしく伸びやかな「救いの動機」が現れると、曲想は一変してアレグロの嵐の部分に入る。この壮絶な嵐の部分が終わると、劇中もっとも有名な「水夫の合唱」の旋律が現れる。曲は、これらの各動機(ライトモティーフ)を中心に発展し、ワーグナー独特の色彩的な響きをかもし出しながら堂々と終わる。

 


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■歌劇「さまよえるオランダ人」序曲(サバリッシュ指揮・バイロイト祝祭管弦楽団 1959年 Live)

https://www.youtube.com/watch?v=SohLIO9ehy8

 

 

 

Wolfgang Sawallisch "Overture" Der fliegende Holländer - YouTube