スッペ  歌劇「 軽騎兵」 序曲 | クラシックばっか 時空間

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  今日 5月21日は、スッペの 命日です。

   フランツ・フォン・スッペ(1819~1895)は、オーストリアの作曲家です。

 

 

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■歌劇「 軽騎兵」 序曲

 

 

■2019/05/21 3:14 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

約30曲の喜歌劇と約180曲のバレエ音楽、劇中音楽を作曲しましたが、そのほとんどが忘れ去られてしまっています。彼の音楽は、軽快なリズムと甘美な旋律、そして親しみのある作風をその特徴としています。

  歌劇「軽騎兵」は、ウィーンの詩人カール・コスタの台本に基づいて作曲され、1866年3月にウィーンで初演されました。題材は町娘と若者の恋の物語であり、タイトルの「軽騎兵」とその部隊は、物語の中では実はほとんど活躍しません。

 

「軽騎兵」というタイトルについては、当時プロイセンとオーストリアの戦争の勃発が間近な時期であったこと、ウィーンにおいて戦争の気運が高まっていたことなどが時代背景としてあったため、あえて「軽騎兵」という勇ましいタイトルを付けたと考えられています。

 一般に序曲とは、歌劇やバレエなどが始まる前に演奏される音楽のことで、劇中の旋律が使用されることが多いです。「軽騎兵」序曲の中でも、冒頭のファンファーレ、中間部のチャールダーシュ(ハンガリーの民族舞踊。村の居酒屋を意味するチャールダが語源)の旋律などが劇中音楽の中から転用されています。

この序曲は、勇ましい軽騎兵の騎馬行進の姿と、戦死した友への哀歌、祈りを描写しています。

 

 もともとは全2幕のオペレッタ作品ですが、肝心のオペレッタ自体は今日ではほとんど演じられていません。
  以前(4月18日に)紹介した「詩人と農夫」序曲も「軽騎兵」序曲と同じくオペレッタの序曲ですが、やはり、オペレッタ自体が上演されることは、ほとんどなくなってしまったようです。

  スッペは指揮活動を引退してからもオペラの作曲を続けましたが、作曲の中心は宗教音楽になり、レクイエムや3つのミサ曲、交響曲、演奏会用序曲、歌曲などを作曲しました。

 


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■スッペ「軽騎兵」序曲 □ Light Cavalry Overture (Suppé) - Herbert von Karajan [HQ] - YouTube