みんなへつうしん 3月24日(水)

 

 

この一年で撮りためた写真で,

その年の思い出を

まとめた動画を作る。

 

これは,ぼくが担任として,

みんなにしてあげられる,

年度末最大の仕事。

 

大好きな教え子たちへの,

最後のプレゼントのつもり。

 

その年の思い出だから,毎年,

その年によく聴いていた曲から,

みんなに合っているものを選んで,

バックミュージックに使っている。

 

そんな「思い出動画」の

一番大事な最後の曲を,今年は,

ラッドウィンプス(RADWIMPS)の

「正解」という歌に決めた。

 

RADWIMPS - 正解(18FES ver.) - YouTube

 

これは決して,

今年流行っていた曲でもなければ,

みんなが好きだった曲でもない。

 

でもこれは,ぼく自身,

みんなに出会ってから初めて知った曲で,

この歌を聴いたときから,

 

「ああ,この歌は,

 ぼくからみんなに

 プレゼントしたい」

 

って強く思った,

ぼくからみんなへの,

最後のメッセージだ。


みんなみたいに,

こんなに相手に対して優しくて,

仲のよいクラスを,

ぼくは他に知らない。

 

みんなと話していると,

とても安心する。

 

何でも正直に話せるし,

居心地がいい。

 

この曲の「歌い出し」は,

まさに,ぼくとみんなが,

この小学校での

最後の一年を共にして,

いろいろな経験をしてきた

からこその「距離感」に,

近いものを感じる。


毎日の「みんなへつうしん」も,

とても自然に書くことができた。

 

いつもは騒がしいみんなも,

これを読むときには,

静かによく聞いてくれていたよね。

 

普段の授業では,

そのほどんどが

「正解がある問い」ばかりで,

その押しつけに,

いつも反発していたみんなだったけれど,

ぼくらが本当に知りたくて,

いつも一緒に考えてきたことは,

まだ銀河にもない,

答えのない問いばかりだったんだ。


ぼくがいつも抱えている宿題は,

 

「教え子たちが学校を卒業してから,

 幸せに生きていくためには,

 いま,どんな教育が必要なのか」

 

という問いだ。

 

人は,世の中をより成長させるために,

「問題点に目を向けること」ができる。

そして,それを少しずつ解決していくことで,

以前よりもずっと幸せに

生きられる世の中をつくってきた。

 

けれど,

その問題点にばかりに

目がいってしまって,

まだわからない未来に,

勝手に絶望してしまう人がいる。

 

それは,法則的に誰しもが

陥ってしまいがちなことなのかもしれない。

 

だって,

いいことばかりが続くなんてことは

人生においてはないのだから。

 

「これがずっと続くのかも・・・」と,

続くかどうかもわからないのに,

思い込んでしまうことがあるのだ。


日本は,自殺者が毎年3万人を

超えてしまっている自殺大国だ。

そこにはきっと,

「未来を明るく考えられない」

という問題が潜んでいると思っている。

 

「世の中をよくするために」

という〈正義感〉で,

問題点を大きく掲げて

警鐘をならす人たちがいる。

 

「このままでは国の借金は膨らむ一方だ」

 

とか,

 

「このまま温暖化が進めば地球が危ない」

 

だとか,

 

もう取り返しのつかないことを

してしまっているかのように

言いふらしている大人を,

ぼくは信用していない。


世界は,今までよりも確実に,

幸せに生きられるような

世の中になってきている。

 

いま起きてしまっている問題を,

知らないでいるよりは大事なこと

なのかもしれないけれど,

それをふれ回ることによって,

誰かの,

まだわからない真っ白な未来を,

絶望させてしまってはいけない。

 

警鐘を鳴らすなら,必ず,

明るい未来とセットで

語らなければならない。

 

そういう大人でありたい。


みんなの未来は,

明るいに決まっているのだ。

 

だって,どんなことが起ころうとも,

 

「どっちに転んでも、シメタ」

 

なのだから。

 

そう考えられるようにならなかったら,

人は「問題を解決していける力」なんて

得られないだろう。

 

だから,まさにこれは,

ぼくがみんなにできる仕事。

つまり,教育の問題なのだ。


「正解」の歌詞を借りるなら,

「なにひとつ見えない未来だから」こそ,

みんなで予想することが楽しいのだ。

 

「答えがわかっている

 問いなんかに,用などはない」。

 

これからの人生,

どんなに難解な問題が出てこようとも,

「それを解いてやろう」という〈意欲〉と,

「きっと解ける」という〈自信〉を

育てる必要がある。

 

ぼくがみんなと積み重ねてきた

「たのしい授業」は,

そのための「タネまき」を

してきたつもりだ。

 

ひとりでは,決して解けない問題も,

みんなで予想し合って,

結果を見ていくことで,

必ず本当のことを知ることができる。

 

自分ひとりの考え方なんて,

たかがしれているけれど,

でも,自分ひとりの考えというのは,

やっぱり大事だんだという経験。

 

「それはさすがにないだろう」

と思うような,

ウソみたいな誰かの考えが,

本当のことだったりする出来事。

 

予想の時に自信満々に

相手を説得させていた人が,

実験後に間違っていたとわかったとき,

なぜか

「間違っていたけど,あいつ,すごいな」

って思ってしまう,不思議な体験。

 

「どんな人の意見も大事なんだ。

 多様性が重要なんだ」

 

って言われても,

そんな経験をしたことがなかったら,

 

「そんなのは

 大人が勝手に考えた,

 ただの理想だ」

 

と思って、見向きもしない。

 

だけど,ぼくらは確実に,

いくつかの授業の中で,

そんなことが腑に落ちる経験を

共にした仲間だから,

きっと,その心にまかれたタネを,

自分たちで育てていけるだろうって

信じている。

 

 

そして、いよいよ卒業の時。

 

最初にクラスの前面に掲げた

ツバメたちのように,

みんなは大空へと

羽ばたいていく。

 

みんなの心にまかれたタネが,

どんな花を咲かせるのか,

ぼくは見ることができないかもしれない。

 

でも,それでもいい。

 

答え合わせは,いつものように,

自分たちでしていくものなのだから。

 

 

そしてきっと,

みんなが咲かせる

その美しい花をみて,

またそれに,

影響を受ける人がいるのだろう。

 

そうやって,

想いはつながっていくんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の一枚は,Rikoちゃんの

とってもかわいいデザイン。

卒業式にピッタリの作品!

ちゃんと今日のことを予想して,

それに合ったデザインに

していたことがスゴイよね。

 

 

そして,みんなのために

とってもステキな

黒板アートをしてくれた

地域のボランティアさん。

 

前日,みんなが帰ってから

教室に来て,何度も描き直して

夜までかかって仕上げてくれました。

ありがとう!

 

今日は,きっと,

とっても素敵な卒業式になるね!

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなへつうしん   3月23日(火)

 

昨日は,ぼくからの

最後のプレゼント授業

 

《見えない気体をつかまえよう》

 

をやりました。

 

 

毎年,夏休みの前にやっている

ドライアイスを使って遊ぶ

「お楽しみ実験授業」なんだけど,

今年は感染症対策も気にしてて,

1学期は特に気を遣っていたから

自粛していました。

 

でも,この授業は,

ぼくが「たのしい授業」に舵を切った

大事なきっかけになった

特別な授業だったので,

ぜひみんなには体験してもらいたい

って思ったんだよね。

 


当日に,ドライアイスが

なかなか学校に届かなくて,

6時間目に強行することに

なっちゃったんだけど,

〈絵刻字〉が完成してなかった

人たちにとっては,

計画よりも多く制作時間がとれたので,

なんとか完成までこぎ着けて,

救われていた人もいたので,

それはそれでよかったのかもね(笑)

 

 

もうできあがっちゃっている子は,

卒業アルバムが届いたので,

それにみんなからコメントをもらったり,

書いてあげたりする時間になってて,

かえってよかったみたい。

 

 

どっちに転んでも,シメタはあるものです。

 

***


このドライアイスの授業はね,

ぼくが初めて卒業生を担任したときに,

「アンコール授業」ということで

リクエストされた授業なのです。

 



 

その子たちは5・6年と

持ち上がりで担任したんだけど,

5年生の時にやったこの授業を,

「卒業前にまたやりたい!」って

頼まれたんだよね。

 

それぐらいたのしかったんだ~って

ぼくはとっても喜びました。

 

でも,去年やったばっかりなんだから,

問題とか,答えとかだって

覚えているだろうし,

つまんないんじゃないかな~って

思ったんだけど,

まぁ,実験自体がたのしいからいいか

と思って,またやってみたの。


そうしたら,

まだ1年しか経ってないのに,

問題の答えとか全部忘れてて,

フツーに意見を言ったり,

討論したりしてるわけ(笑)

 

その当時のぼくは,

「たのしいことは覚えられる」

って思っていたから,

とてもショックな出来事でした。

 

リクエストしてくれるくらい

楽しんでくれたのに,

授業の内容は忘れちゃうんだ…

 

「たのしいから勉強になる」

と思っていたのに,

「たのしいだけじゃ,やっぱりダメなのかな」

ってね。

 

ところが,

その授業の中で,

ある男の子がこう言ったんだよね。

 

「またやりて~!」

 

って。

 

それを聞いて,

 

「たのしいってすごいな!」

 

って,感動したんだ。


つまんないなぁ,苦手だなぁって

思ったことは,卒業したらもう,

自分からなんて,

勉強しなくなっちゃうんだと思う。

 

拒否反応を起こしちゃったり,

苦手って思い込んじゃうと,

そうなっちゃうよね。

 

それって,

本当にすごくもったいないことだ

って気づいたんだよ。

 

逆に,「おもしろいなー」って思った

知識との出会いがあると,

機会があるたびに,

自分から気にして

「なんでだろう」って思うようになる。

 

ちょっと調べたりして

「そうなんだ~」っておもしろがれる。

 

そういうことをできると,

ずっと学び続けていけるでしょ。

これが,〈本当の学力〉だ

って,わかっちゃったんだな。

 

自分の興味を大切にして

〈学び続ける人〉には,

頭の良し悪しに関係なく,

敵わないんだよね。

 

興味をもって

調べていける人の学力は,

無限に上がり続けていく。

 

テストで点数がとれるかどうか

なんていうのは,

学力のほんの一部でしかない。

 

だから,

それで一喜一憂するのはいいけど,

自信をなくしてしまうなんて

バカげていると思うんだ。


「またやりて~」っていう

その6年生たちの言葉で

目が覚めたんだよね。

 

さすがに3回もこれをやったら,

ドライアイスや二酸化炭素のことは

イヤでもわかっちゃうだろうからさ(笑)

 

たのしいことだって忘れちゃう。

だけど,

何度もやっていたら身についちゃう。

 

授業がたのしいかどうかというのは,

そういう意味で,とっても大切なことだ

と思っています。

 

 

 

 

卒業まで…


ラスト2を飾る作品は,

『りぼん』大好きYuunaさんの

まるでプロみたいなイラスト!

ウサギみたいなキャラクターもかわいい!

学級委員のお仕事として,右側の日付も

毎日レタリングして,

キレイに描いてくれましたね。

ありがとう!

 

いよいよ,明日は卒業式。

思い出に残るラスト1日になるといいね!

 


卒業記念品〈絵刻字〉も,

無事,全員完成!!

明日の本番がたのしみだ😄✨




 

 

 

 

 

 

みんなへつうしん   3月22日(月)

 

金曜日の給食の時に,

 

「峯岸先生って,なんで

 先生になろうって思ったの?」

 

って不意にHideくんに聞かれて,

いつもなら

 

「人に何かを教えるのが好きだからだよ」

 

って,軽く答えるところなんだけど,

「もうお別れ」っていう

この時期に聞かれると,

ちょっと答えるのに躊躇しました。


自分の卒業アルバムにはね,

 

「将来,体育の先生になりたい」

 

って書いているんだよね(笑)

 

「苦手な球技をもっと練習して,

 みんなに教えられるようになりたい」

 

とかって書いてあるわけ。

 

…そうすると,

ぼくは夢のままに生きてきたように

思われちゃうんだけど,

実際は全然違うんだよ。


「いつも楽しく生きてそうに見える」

 

って,Hideくんに言ってもらえるのは

嬉しいんだけど,

 

「もうやだ。死にたい…」

 

って思ったことだってあるし。

 

「死にたいなんて思ったことは

 一度もないです」

 

なんて人は,

いないんじゃないかなぁ。

 

誰しもみんな,少なからず,

そういう辛いことに直面して,

でも,

その時を乗り越えてきているから

生きているんだと思うよ。

 

そして,「先を生きる」

ていう意味での「先生」として

ぼくがみんなに言えることは,

 

「そのとき死ななくてよかったぁ!」

 

ということ。

 

ぼくが最初に死にたくなったのは,

大学に落ちたときだったんだけど,

そんなことで死のうとしてたなんて,

ホントにバカだなぁと思う。

 

でも,その当時は,

どうしようもなく

追い詰められていたんだね。

 

で,それからの人生は

どうだったかのかというと,

大学に落ちたからかもしれないけど,

めちゃくちゃ楽しい人生だったよ(笑)


受かってたらどうだったのかは,

なったことがないからわからないけど,

「転んでもシメタなんだな」

ってのが実感として理解できるには,

「もうどうにもならない」

っていう経験をした人にしか

わからないのかもしれない。

 

その時は,

 

「こんなのシメタになるはずない」

 

って思うと思う。

 

でも,時間が経つと

 

「ああ,ホントにシメタになっている」

 

と気づく。

 

だから「どっちに転んでもシメタ」は,

絶望したときに,どれだけ早く

これを思い出せるかが,

たのしく生きていくための心得だと思う。


夢の話に戻ると,

いま,夢が叶ったか,というと,

全然そんな実感はなくて,

いまはいまの夢があったりします(笑)


つまり,夢っていうのは,ただ

 

「自分がやってみたいこと,

 好きなことを追いかけること」

 

なんだよね。

 

それはきっと,

生きる力を与えてくれるんだと思う。

 

「夢がない」なんていう人は,

「夢って,どういうイメージ?」

ということから,問い直してみるといい。

 

「好きなことや,やりたいことがない」

というのは,もしかすると,

「そんなの無理」って,

自分の限界を決めているだけ

なのかもしれない。

 

先を考えすぎて

「そんなの無理」って思う前に,

目の前の「できること」を,

がんばったり,たのしんでみるといい。

 

好きなことを続けるのは,

たのしいばかりじゃないけど,

好きだったら続けていけます。

 

続けていると,その力積は,

吹き矢を飛ばしたときのように,

かけ算で勢いがついていって,

気がついたら,

他の人よりもずっと先を

進んでいたりするものです。

 

 


さて,

 

「なんで先生になろうって思ったのか」

 

というと,なんでだろうなぁ。

 

学校なんて,

本当に大っ嫌いな場所

だったのにね。

 

でも,子どもの頃に

こう思っていたのは

今でも覚えているよ。

 

オレがやったら,

絶対学校が楽しくなるのになぁって(笑)

 

 

 

 

 

 

卒業まで…

 

このお馴染みのキャラのデザインは

Ririnaちゃんの作品。

卒業式までには桜が咲くかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなへつうしん   3月19日(金)


昨日は,

「卒業式のリハーサル」

ということで,本番と同じように

音楽室で声出し練習をした後で,

「体育館入り」しました。

 

先週は,

いつもの音楽の時間に出ている

素敵な歌声が,

通し練習で聞けなかったので,

ぼくからも厳しいことを言って,

泣き出しちゃう子もいたりしたけど,

みんなも,どうしたら音楽室の時みたいに

声が出せるのかって考えてくれて,

 

「音楽室で声出ししてから

 本番に臨んだ方が,声が出せる」

 

って思ってくれたみたい。


そういうのって,ぼくからお願いして,

やってもらうこともできるんだけど,

やっぱりそこに,みんなの気持ちが

ついてきてなかったら,

何回歌ってもダメだと思ってて,

ちょっと遠回りしちゃったけど,

みんなが「やるか」って

思ってくれるまで待ちました。

 

やらされて大きな声が出せたとしても,

ぼくはそういうのでは泣けないんで(笑)

 

もちろん,「声が出せている」っていう

結果も大事なんだけど,

そこに行くまでのやり方を

大切にした卒業式が好きです。

 

感染症対策のために,

今年の卒業式は

在校生の参加がなくなったんだけど,

来年の様子を伝える意味でも,

5年生にはリハーサルにいてもらおう,

ということになりました。

 

だから,これが本当の意味での

在校生への最後のメッセージ。

 

 

きっと,みんなの様子は,

かっこよく映ったんじゃないかな。

 

ぼくはとても感動する

卒様式リハーサルでした。

 

校長先生が,

最後にお話ししてくださいましたが,

 

「みんなの卒業証書に名前を書きながら,

 朝来たときの顔を思い出したり,

 いろんなトラブルがあったことを

 思い出したりして,ウルッときて

 筆が止まっちゃうときがありましたよ」

 

っていう話を聞いて,ぼくも涙が…(´д`)

 

そんなふうに,みんなことを考えて,

この卒業式に関わってくれる人が

いてくださるっていうのが,

とてもありがたいことだと思うよ。

 

そんな校長先生の

リハーサルの評価は92点。

昨日の70点代から比べると,

かなりの高得点でびっくり。

本番で気持ちが乗れば,

きっと100点以上は確実なところまで

来ていると思います。

がんばった甲斐があったよね。

 

5年生に

「6年生の様子はどうでしたか?」

って聞いてくれたんだけど,

普通だったら,前を向いたまま

いい姿勢を見せるところですが,

みんな後ろを振り向いて,

 

「がんばってたよね?」

「よかったよね?」

 

って,目でアピールをしている姿に

笑っちゃいました(笑)

 

 

かっこつけずに,等身大。

後輩達とも,そういう感じで

フランクに付き合ってきたみんなだから,

こんなふうに,この学校が

ほんわかした温かい雰囲気に

なっているんだろうね。

 

ぼくたちも感謝しなきゃだなと,

改めて感じた出来事でした。

 

いつもありがとうね!

 

 

 

卒業まで,あと…

今日は,スライムみちみちHirotoくんの作品!

相変わらず,謎の世界観(-_-)

でも,シンプルで見やすいね!

 

 

 

 

 

 

 

 


 

みんなへつうしん   3月18日(木)

 

昨日は,

卒業まであと6日

というこの時期に,

なんと,タブレットパソコンが

導入されました(!)

 

Chromebook (クロームブック)

来るんじゃないかという

ウワサがあったので,

ずっとそう思っていたんだけど,

前日に届いたものをみてビックリ。

iPad(アイパット)でした(笑)

 

 

アップル製品初心者のぼくとしては,

基本的な使い方すらわからず,

「これで明日授業しろって無理があるだろー!」

って怒りを覚えました。

 

というのも,

もう届いた次の日には,

市が近隣の大学の学生さんを

ボランティアでお願いしていて,

教室に来てくれることになっていたので,

日程変更も不可。

前から早退の予定が入っていた

Rikoちゃん,ごめん(T-T)

 

通知表や学年末の仕事で

大忙しのこの時期に,

じっくりパソコンの使い方を

試している時間的余裕もなく,

いきなり次の日に

「これを使って授業しろ」というわけで,

ぼくとしては市のこのやり方に

「許せない!!」という気持ちが

隠せませんでした。

 

とはいえ,結構前から

「充電ケース」だけは設置されていて,

みんなとしては

「まだ来ないの?」

「はやく使ってみたい!」

という感じだったから,

その喜びようったらなかったけどね(笑)


さいわい,来てくれた大学生が,

すでに別の小学校で

ボランティアしてきた経験があって

「他校では,こんなことをやっていましたよ」

ということを教えてくれたので,

それを元に授業のイメージが

一気にできあがりました。


みんなも,実際に使ってみて,

 

「あー,これからの授業って,

 こういうふうにデジタルで

 進められるようになるのかな~」

 

というイメージが

わいたんじゃないかな。

 

 

使い方に慣れたら,

いろいろなことが見栄えよく

できるようになるかもしれないね。

 

また,使い方に慣れるまでは,

いろいろなトラブルが起こるだろうな,

という予想が立ちました。


今まで以上に,

「授業の内容自体」が

問われるようになるでしょう。

学びたくなる内容があれば,

そこに向かうために,

パソコンはすごく役立ちます。

考えるためのプロセスや,

みんなで考えを共有できることで

深まりもでてくるでしょう。

 

休校を経験して,

「同じ時間をみんなで過ごすことの大切さ」

を知ったぼくとしては,

この「すぐ考えを共有できるシステム」

素晴らしさを感じました。

 


でも,学び自体に興味を

かき立てられるものがなければ,

パソコンは邪魔になるばかりです。

 

考えずに満足できてしまう

「遊び」にばかり固執して,

せっかくの

「自分で考えて参加する」

チャンスを逃してしまうでしょう。

 

「そういう使い方はしないで!」

という注意ばかりが先行して,

みんなも「ちっとも自由に使えない」

という気持ちが広がります。

 

すると先生は,

「これは意味がないから

 使うのをやめよう」

と判断して,タブレットボックスは

〈開かずの扉〉となる

可能性が高いです(笑)


うまく使えるようになる

ポイントは3つかな。

 

まずは

「学びたいと思う内容」

これが最優先で,

現状ではかなり厳しい問題。

でも,こういう研究なしに

進んでしまったら,

この先の教育に未来はない

と思っています。


次に,

使う人の「モラル」

「これをやったら,みんなが困るだろうなぁ」

ということはしない。

友達の写真をとって,おもしろく加工する。

「楽しければいい」という考え方で

「困る人がいることを想像できない」

という子どものうちは,

パソコンなどを使う資格はありません。

もう少し大人になって

そういう判断が自分でできるようになってから,

もしくは,大人が

「こういう使い方はしないでね」というお願いを

守れる素直さがある子どものうちだけにする。


そして最後は,

「学校現場に遊ぶ余裕があるかどうか」

現状,学校現場は

やらなければならないことがありすぎて,

これを使って十分遊ぶなどという

時間的余裕はありません。

でも,本来は,使って遊んでいく中で

「こんなことができるんだ,いいね!」とか,

「それは相手が傷つくからやめよう」などと

いうことを学べるようになると思うんだよね。


「ものに罪はない。

 使う人間の問題である」

ノーベルが発明したダイナマイト(ニトログリセリン)。

土木工事をする上で,

これ以上便利なものはない

発明だったのに,

それが戦争に利用されることもありました。

ダイナマイトは発明してはいけないもの

だったのでしょうか。

 

「いいえ,ものに罪はない。使い方の問題」

 

というわけです。

 

パソコンも同様。

どう使っていくかが,いま問われています。

 

先生も子どもも

「いい使い方をしたい」

という思いはきっと同じです。

 

だとしたら,

お互いの意見を尊重しあうことで,

それが見つかっていくかもしれませんね。

 

 

ぼくは市のやり方に

文句たらたらだったのに,

授業のお手伝いに来てくださった

ボランティア学生のY先生は,

 

「対面授業なんて,

 なかなかできないので,

 本当に貴重な経験でした。

 ありがとうございました!」

 

とまっすぐな目で

お礼を言われてしまい,

自分の心の貧しさに,

ちょっとショックを受けました(-_-;)

謝礼や交通費すらでないのに,

遠い自宅から来てくれたのです。

 

ぼくみたいなひねくれた大人には

なってほしくないなぁと,

若さがまぶしくて目がくらんだ

卒業6日前でした。

 

 

 

 

 ☆今日のお誕生日☆

 


今日はお誕生日じゃないけれど,

春休みに入ってからの

3月31日生まれです。Nanamiさん!

クラスのメンバー最後のお誕生日。

お待たせしました!おめでとう!!

 

動物のお世話が大好きで,

おうちで飼っているうさぎや猫,

ハムスターの話題が,

しばしば作文などに登場するけど,

本当にかわいがっている様子が

伝わってきます。

動物たちも,そうやって

お世話が好きな人に関わってもらえるのが,

幸せなことだと思います。

将来の夢はペットショップで働くこと。

それももちろん素晴らしいけど,

動物園だったり,動物保護施設や,

ペットクリニックのスタッフなどのお仕事も

いいかもね。

給食の準備や帰りの用意など,

いつも一番にテキパキ用意して,

他のこともお手伝いしてくれました。

きっと,職場でも働き者として

評価してもらえると思うよ!

 

 

 

 

卒業まで…

今日は,トマト大好きSyuugoくんの作品。

名前カードに,いつもトマトのキャラ。なぜ??

で,はじめて,そのトマトに

仲間たちがいたことが判明。

なかなかドラマがあって,おもしろいです(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなへつうしん   3月17日(水)

 

 

いよいよ,来週の今日は「卒業式」。

今日は,校長先生との初めての練習。

明日は,5年生が来年のために

見学するリハーサル。

動作やセリフは覚えたけれど,

自然にできるくらい

こなれているかというと,

そこまでの練習は

ぜんぜんできていません。

通常は10時間以上,

歩く姿勢の基本から,

何度もダメ出しをもらいながら,

イヤになるくらい練習して,

ようやく自信をもって

できるくらいだからね。

 

今回はそれができないわけだけど,

そんな中で感動的な

卒業式になるのかは,実験です。

「いい出来」をめざすのではなく,

 

「ホントにこれが,この学校での

 最後なんだな…」

 

という,

みんなの気持ちが高まってくれば,

おのずと,いい卒業式になる

と思っています。


だからぼくはたとえ練習でも,

上手い・下手とかじゃなくて,

本番に向けて

「そのときの一生懸命」

が見たいと思っています。

イヤイヤ適当にやるなら,

やらない方がいい。

これが本番だと思って,

一生懸命やって失敗して,

「もっとこうすればよかった…」

って後悔するような練習がいい。

 

最低限の回数にしぼったのだから,

せめて,できる時間の中では,

本気の姿を見せてくれると嬉しい。

 

…なんでだろうね。

理由はないです。

 

ただ,ぼくがそう思っているだけ。

それに応えてくれるか,

くれないかは,ぼくがこの1年,

みんなにどれだけ一生懸命

やってこれたのかの「度合い」

なんだと思って見ています。

 


 ☆今日のお誕生日☆


今日はお誕生日じゃないけれど,

春休みになってから,

お誕生日を迎える方がおふたり。

1人目は,3月27日のRirinaさん。

ちょうど10日後にお誕生日,

おめでとう!!

 

みんなにとっては突然の進路決定で

驚いたかもしれなけど,

自分の進路を自分で決めるって,

本人の中では当たり前のこと

だったのかも。

周りの驚きように,Ririnaちゃんが

一番驚いていたからね(笑)

でも,自分で進路を決めるって,

「自分が主人公の人生」の

第一歩が踏み出せた感じがして

いいよね。

自分で決めたことだから,

それは学校のせいにはできないわけで,

主体的に「楽しいものにしていかなくちゃ」

って思うでしょ。

生物や環境に興味があって,

「環境省に入って,地球の環境を守りたい」

という夢を書いていたけど,

それが叶うか,叶わないかで

成功か失敗かが決まるわけじゃ

ぜんぜんなくて,

「やりたいことに向かって

 自分で考えて動いていく」

という姿勢が,

とても大事なんだろうなぁと思う。

そういう行動の積み重ねが,

将来やっているであろう仕事に,

すごく関わっていると思うからです。

ぼくの予想は

「ステキな学者になっている」

だと思うんだけど,どうかな?

 

卒業まで…

今日は,動物大好きNanamiちゃんの作品!

みんな,窓からこっちを見て待ってるね。

何を待っているのかな?

明日の,最後のお誕生日紹介かな?

 

 

 

 

 

 

みんなへつうしん   3月16日(火)

 

昨日の社会では,

世界の国々の文化を

学習する前に,

基本的な世界の国々の

知識を復習しました。

 

なぜなら,

 

「え!?インドと

 インドネシアって

 違う国なの?

 インドネシアって,

 インドの正式名称

 だと思ってた!」

 

と言っているのを

聞いてしまったからです(!)

 

こ…これは,このまま

卒業させるわけにはいかん…(-_-;)


「インド」と「インドネシア」は

全然違う国です。

 

「インスタ」と「インスタント」

くらい違います(笑)

 

使われている言語も,

インドは「ヒンディー語や英語」

なのに対して,

インドネシアでは「インドネシア語」

が使われています。

 

また,インドは「80%がヒンズー教徒」

なのに対して,

インドネシアは「90%がイスラム教徒」

という国です。

 

使われている言葉はもちろん,

大切にしている考え方も

違うというわけです。

 

(ちなみに,ヒンディーとかヒンズー

 というのは「インド」という意味です。

 つまり,インドでは「インド語」

 「インド教」が主流というわけです。)


また,

「ネシアって何!?」

 

という質問があったので,

さっそく調べてみました。

 

「ネシア」というのは「島々」

という意味でした。

(ギリシャ語の「ネソス」

 から来ているそうです。

 そういえば,ペロポネソス戦争

 とか,聞いたことある!

 と,ぼくもびっくり・笑)。

 

 

つまり,

「インドの向こうにある島々」

という意味。

大航海時代に,

ヨーロッパの人たちがつけた

名前なのでしょうね。


休校中に

「世界の国々の面積TOP10や,

 人口TOP10を覚えよう」

という課題を出しましたが,

ちゃんと覚えていた子もいてビックリ!

 

 

 

 

 「面積広いはロシアカナ♪

 米中ブラジルオーストラリア♪」

 

というのと,

 

「人口多いは中印米~♪

 ネシアにパキスにブラジルナイジェリ♪」

 

というところまでくらいは,

なんとなく歌えると,

中学で地理を勉強したり,

大人になってから

世界をイメージしたりするときなどに,

役に立つと思うよ。

 

ネシアというのは,もちろん,

インドネシアのことです(笑)

 

…それにしても,

人口1位の中国は14億人,

2位のインドは13億人に対して,

3位のアメリカは3億人です。

 

1・2位と3位の間が

かなり離れていることに,

みんなは驚いていましたね。

 

インドは,これから

中国を追い抜いて

人口が増えていくそうです。

 

それに対して,

日本はこれからどんどん

人口が減っていって,

2053年には,ついに

1億人を割ってしまうと

考えられています。

 

なぜ,これからの人口が

予想できるのかというと,

実際に,今の若い人たちの人口が

「少ない」という現状があるからです。

 

いま一番人口が多い世代の

おじいちゃんおばあちゃんたちは,

先に亡くなっていくと考えられます。

 

すると,いま若い,

少ない世代の人たちが

そのまま,その人達に変わって

高齢者になっていくわけです。

 

いまの40代の人,30代の人,

20代の人たちが,突然たくさん

増えるということはありません。

 

だから,

上の世代が亡くなっていくと,

人口の減りは止めることが

できないのです。


ちなみに,2053年だと,

ぼくは72歳,みんなは44歳。

つまり,

みんなが今のぼくの年齢に

なるころには,日本の人口は

1億人を下回るわけです。

 

***

 

ところで,

日本の人口が減っていくのは,

いいことなのでしょうか,

それとも,

よくないことなのでしょうか。

 

そのあたりのことも,

いろいろな見方・考え方を

持てるようになるといいと思います。

 

〈地球のいま,そして,未来〉

の第3部に出てくる予定ですので,

お楽しみに!

 

 

☆今日のお誕生日☆

 

今日,3月16日は,

Aoiくんのお誕生日です!

おめでとう!

文字を書くのは

とても苦手なAoiくんですが,

手先が不器用というわけではなく,

工作はとても丁寧に,

そしてすごくセンスのいい作品を

作ることができます。

 

今やっている〈絵刻字〉も,

文字やデザインを,

既存のものではなくて,

自分で調べて組み合わせました。

 

上手く行かないんじゃないかな~

と思っていましたが,

なかなか格好良くて,

さすがだなぁと感心。

 

でも,作業工程は一番遅れているから,

集中してがんばって

完成までこぎ着けてほしい

と思っています(笑)

 

そんなわけで,将来の夢は

「ものづくりに携わること」。

パソコンの組み立てとか,

機械の組み立てとか。

好きなことを仕事にできたら,

素晴らしいことだよね!

 

 

 

 

 

 

「7番」はもともとHirokiくんの番号で

いままで欠番だったのですが,

満を持して,Junichirouくんの出番です!

お待たせしました!ぼくたち,仲良し!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなへつうしん   3月15日(月)

 

いよいよ,卒業まで

残すところあと8日になり,

5日間ちゃんとある週は

〈今週が最後〉となりました。

 

つまり,小学校生活

最後の月~金曜日です。

 

まぁ,とはいえ,

特に特別なこともなく,

やり残した授業もまだあるので,

いつもの1週間を

過ごせることでしょう(笑)

 

「えー!?」という声が

聞こえてきそうですが,

それが一番なんですよ。

 

普段の生活の中に,

本当の幸せというものが

隠れているのです。

 

それを見つけ出せるかどうかは

〈自分次第〉なのかもしれません。


ぼくは,

〈地球の今,そして,未来〉

を,みんなと授業して,

感動のラストを迎えたいと

思っていますが,

みんなの小学校生活

最後の目標は何かな?

 

1時間でも,たのしい授業?

 

休み時間に,この仲間とサッカー?

 

ケンカした友達と仲直り?

 

・・・

 

月の生活目標なんかを

みんなで決めるのには

消極的だったけど,

 

ひとりひとりが

 

「こんなふうに過ごしたい」

 

って考えながら学校に来るのは,

とても大切なことです。

 

「学校来るのはしんどいけど,

 今日の授業の

 この時間だけは楽しみだな」

 

とかね。

 

1時間でもそういう目的があると,

学校に来ている意味が広がるよね。


そこで,そんな楽しみの

ひとつにでもなればいいなぁ

と思って,

お誕生日シリーズも,

最後の4人を

今週で一気に紹介して

いくことにします!


☆今日のお誕生日☆


今日,3月15日は,

Kaoruさんのお誕生日です!

おめでとう!

極度の恥ずかしがり屋さんで,

マスクを外した顔を

掲載して大丈夫かなぁ

とも思いつつ,

ばっちり載せました(笑)

将来の夢は声優さん志望。

他の人と違って

特徴のある声してるから,

需要はありそうだよね。

演技力はバッチリだし,

声優だったら顔も見えないから,

恥ずかしがることもないし,

感情込めてセリフが言えたり,

熱演している姿が

思い浮かんだりします(笑)

それから,

マイホームを建てることも

夢に書いていましたね。

マイホームは

建てる「場所」も重要で,

それは,将来の旦那さんと

相談して決めた方がいいことなので,

まずは「一緒に建てよう!」

という旦那さんを探すところから

始めるといいと思います!

がんばってください(笑)

 

***

 

社会では,最後の単元

「日本とつながりの深い国々」

を学習中。

 

日本と貿易をしている額が

一番多い国が

「一番仲がよい」

と考えると,

断然,中国です。

 

えー!?

って思うかもしれないけど,

一番関わりがあるから

ケンカしたりもするんだね。

 

 

関わりがないクラスメイトと

ケンカなんてできませんよね。

 

そういう意味では,

国交がない北朝鮮とは,

戦争になんて,

なりようがありません。

こういうのも,

情報のとらえ方による

過剰に心配してしまっている

ことのひとつです。

 

仲がいいからケンカができる。

 

友達関係で考えてみても,

当てはまることって

あるんじゃない?

 

アヤシイ国の名前を考え始めた人たち(笑)

 

 

 

このデジタルな感じのする

アナログ作品は,

Hideくんのなんすよぉ~

 

 

 

 

 

みんなへつうしん  3月12日(金)

 

昨日から理科では,

6年生最後の単元,

地球環境についての授業

 

〈地球のいま,そして,未来〉

 

が始まりました。

 

プラン作成:中一夫さん

 

 

この授業は,

「地球温暖化」についての

見方・考え方を身につけながら,

世間で不安が叫ばれていても,

それに不必要に流されることなく,

本当のことを探りながら,

明るい未来を自分たちで

切り開いていく生き方が学べるので,

ぼくは大好きな授業書です。

 

みんなとの最後の授業には

ピッタリだなと思っています。


さらには,6年生で学んだ,

 

《燃焼》

《もしも原子が見えたなら》

《食べ物とウンコ》

《宇宙への道》

〈石ころ学入門〉

〈酸とアルカリ〉

 

などで学んだ知識が,

たくさん出てきます。

 

思い出しながら

問題を予想してみてください。

いい復習にもなるでしょう。


世の中の「よくわからない」

ということは,「不安」を生みます。

 

ウイルスとか,

 

地球温暖化とか,

 

将来のこととか,

 

身近なことなら「中学のこと」とか。

 

だけど,ひとつひとつ

「自分でもわかること」

が見つかっていったら,

 

その不安は

「安心」へと変わっていきます

 

正しい知識を

身につけるということは,

不安を安心に変えていく

足がかりを作っていくこと

なのかもしれません。


不安におちいっているときに,

将来のことを考えると,

必ず「お先真っ暗」になります。

 

これは法則的なこととして

覚えておくとよいでしょう。

 

将来を悲観し始めたら,

そんな自分に早く気づいて,

〈先を考えないようにするクセ〉

をつけましょう。

 

そうなるとは限らないのに,

そうなるはずだと思い込んで,

今を大切にしなくなります。

 

今が大切にできないのに,

将来幸せになれる

はずもありません。

 

先を考えて暗くさせているのは,

誰でもなく自分なのです。


暗くなりそうだな,

と思ったら,

先のことは考えず,

いま,自分がやれること

を,大切にしましょう。

 

その日,何かしら

満足することを積み上げる。

 

「オレ,がんばってるな」

 

と思えることをする。

 

そういう生き方ができれば,

その日のどこかに,必ず

笑顔があるはずです。

誰かの笑顔だったり,

自分の笑顔だったり。

 

そういう日々を

積み重ねた先にある,

みんなの未来は,

明るいに決まっています。

 

原爆が落ちようとも,

震災が起ころうとも,

暗くなっている暇はありません。

 

一生に一度しかない

〈今日〉という日を,

大切に過ごしましょう。

 

 

 

卒業まで,あと…

 

 

今日はとっても可愛らしいRyouくんの作品

ゴーストイラストレーターは,誰かな?

 

***

 

いよいよ残すところ

一桁になってしまいましたね。

 

でも,火曜日の授業で,Keigoくんの

カウントダウンカレンダーを見た

Matt先生が教えてくれたけど,

 

 

英語では

 

「あと何日」

 

という表現に2通り

言い方があって,

 

last 12 days

 

というのと

 

12 more days

 

というのがあるんだって。

 

 

 

 

「最後まであと12日で終わる」

 

と捉えるのか,

 

「最後から,あと12日分ある」

 

と,みるのか。

 

同じことなのかもしれないけど

見方が変わると,

中身も変わってくるよね。

 

終わりに近づいているのか,

始まりから,あとどれだけ

積み重ねられるのか。

まだ,どれだけのことができるのか。

 

で,こんなこと始めました(笑)

 

次回から,「クッピーくん」の

4コママンガが始まります(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなへつうしん  3月11日(木)

 

10年前も6年の担任をしていました。

この日,6時間目の体育を終え,

子どもたちはバスケの後で汗びっしょり,

バラバラと3階の6年教室に上がっていき,

 

「配るプリント持って行くから,

 帰りの用意してて~」

 

と声をかけてぼくは職員室へ。

 

しばらくして,

今まで感じたことがないほど

校舎がゆれる地震が起き,

まず思ったのは,

 

「この校舎,崩れるかも」

 

という危機感。

 

すぐに校庭に逃げ出すと,

出てはいけないベランダに,

うちのクラスの6年生だけ出ていて

 

「先生ーー!!」

 

と叫んでいる。

 

「すぐに逃げろーー!!」

 

と叫び返すと,

一番遠い6年教室のはずが,

一番早く全員が外に避難してきた。

 

むかえに行くよりも早く,

確実に指示が通った。

 

ルールを破ってベランダに出た

6年生のおかげだった。

 

いざというときに,

ルールが大事だったり,

じゃまになったりする。

 

「自分で考える,判断する」

ということは,危うくもあり,

大事でもあることに

気づいた瞬間だった。

 

いつ崩れてもおかしくない校舎に

子どもたちを戻すわけにもいかず,

とはいえ,

外は風もありとても寒かったので,

ぼくがみんなの上着を

クラスから持ち出してきて,

おうちの人の迎えを待った。

 

みんなが連絡し合ったためか,

電話はほとんどつながらない。

 

それでも,

学校の子どもたちの安全を考えたら,

クラスの子たちを

家に帰すわけにはいかないので,

ぼくらは安全を確保した体育館で,

迎えが来ない子たちと夜をむかえた。


当時4歳の息子は保育園,

0歳の娘は妻と2人で

家にいるだろう。

 

連絡がつかないので,安否は不明。

 

でも,

同じように預かってくれている

と信じて,

自分のクラスの子どもたちと,

おうちの人の迎えを待つことしか

できなかった。


ここではそれで済んだだろうが,

東北の海沿いに住む人たちや,

福島第一原発がある地域の人たちは,

それどころではなかった。

 

テレビでは毎日のように

辛い現実が放送され,

娯楽番組は不謹慎と判断したのか

放送されなくなった。

 

地震よりも,津波の被害が

尋常じゃなかった。

 

死者・行方不明者を含め2万2000人。

 

被災した地域の様子を見ていると,

何もできずにとりあえず

生きていられることが,

申し訳なくなってくるのだ。

 

きっと,

全然関係ない地域の人を含め,

日本全体の元気が

奪われた災害だったと思う。


けれど,それで気づかされたことがある。

 

当時のツイッターに,

こんな書き込みがあった。

 

***ここから

 

家を無くした40代の女性が言った。

 

「私達は他人の幸せや喜びを

 ねたむほど落ちぶれてはいない。

 皆さんどうぞ我慢せず,

 楽しい時は笑い,

 嬉しい時は喜んでください。

 私達も一日も早く

 皆さんに追いつきます」

 

…俺は涙をこらえ

 笑顔でエールを送った。

 

***ここまで

 

元気でいられる人は

元気でいなければならない。

 

それはきっと義務だ。

 

元気な人が元気をなくして,

元気がない人を

元気づけられるはずがない。


 ***


最近,クラスでも

そんなことがあった。

 

気持ちの弱っている人が,

自分の弱さをさらけ出すのはいい。

そうでもしないと気がすまないほど,

きっと辛い思いをしているのだろう。


だけど,

その人の気持ちを知ろうとして,

同じように自分を傷つける

というのは間違っている。

 

そういう弱い人を,

本当に守りたいのであれば,

自分は元気でいなければならない。

 

気持ちが弱っている人は,

どんなことでもマイナスにとらえてしまう。

 

それは法則的なこと。

 

「元気な人といると疲れちゃうんだ」

というのであれば,

距離をとればいいと思う。


だけど,そんな弱さを

気にも止めないくらい元気な人たちが,

知らないうちに,弱っている自分に

元気をわけてくれていることに,

気づけたらいい。

 

だからきっと,

今日もみんな学校に

来られているんだと思う。

 

 

 

***

 

卒業まで,あと…

 

このデザインの作者は,

浜辺美波さんの大ファンのこの方!

 

 

浜辺美波さんご本人が

このブログを見てくれるといいね(笑)

Rinちゃん,いつも無尽蔵の

元気をわけてくれてありがとう!