みんなへつうしん   3月22日(月)

 

金曜日の給食の時に,

 

「峯岸先生って,なんで

 先生になろうって思ったの?」

 

って不意にHideくんに聞かれて,

いつもなら

 

「人に何かを教えるのが好きだからだよ」

 

って,軽く答えるところなんだけど,

「もうお別れ」っていう

この時期に聞かれると,

ちょっと答えるのに躊躇しました。


自分の卒業アルバムにはね,

 

「将来,体育の先生になりたい」

 

って書いているんだよね(笑)

 

「苦手な球技をもっと練習して,

 みんなに教えられるようになりたい」

 

とかって書いてあるわけ。

 

…そうすると,

ぼくは夢のままに生きてきたように

思われちゃうんだけど,

実際は全然違うんだよ。


「いつも楽しく生きてそうに見える」

 

って,Hideくんに言ってもらえるのは

嬉しいんだけど,

 

「もうやだ。死にたい…」

 

って思ったことだってあるし。

 

「死にたいなんて思ったことは

 一度もないです」

 

なんて人は,

いないんじゃないかなぁ。

 

誰しもみんな,少なからず,

そういう辛いことに直面して,

でも,

その時を乗り越えてきているから

生きているんだと思うよ。

 

そして,「先を生きる」

ていう意味での「先生」として

ぼくがみんなに言えることは,

 

「そのとき死ななくてよかったぁ!」

 

ということ。

 

ぼくが最初に死にたくなったのは,

大学に落ちたときだったんだけど,

そんなことで死のうとしてたなんて,

ホントにバカだなぁと思う。

 

でも,その当時は,

どうしようもなく

追い詰められていたんだね。

 

で,それからの人生は

どうだったかのかというと,

大学に落ちたからかもしれないけど,

めちゃくちゃ楽しい人生だったよ(笑)


受かってたらどうだったのかは,

なったことがないからわからないけど,

「転んでもシメタなんだな」

ってのが実感として理解できるには,

「もうどうにもならない」

っていう経験をした人にしか

わからないのかもしれない。

 

その時は,

 

「こんなのシメタになるはずない」

 

って思うと思う。

 

でも,時間が経つと

 

「ああ,ホントにシメタになっている」

 

と気づく。

 

だから「どっちに転んでもシメタ」は,

絶望したときに,どれだけ早く

これを思い出せるかが,

たのしく生きていくための心得だと思う。


夢の話に戻ると,

いま,夢が叶ったか,というと,

全然そんな実感はなくて,

いまはいまの夢があったりします(笑)


つまり,夢っていうのは,ただ

 

「自分がやってみたいこと,

 好きなことを追いかけること」

 

なんだよね。

 

それはきっと,

生きる力を与えてくれるんだと思う。

 

「夢がない」なんていう人は,

「夢って,どういうイメージ?」

ということから,問い直してみるといい。

 

「好きなことや,やりたいことがない」

というのは,もしかすると,

「そんなの無理」って,

自分の限界を決めているだけ

なのかもしれない。

 

先を考えすぎて

「そんなの無理」って思う前に,

目の前の「できること」を,

がんばったり,たのしんでみるといい。

 

好きなことを続けるのは,

たのしいばかりじゃないけど,

好きだったら続けていけます。

 

続けていると,その力積は,

吹き矢を飛ばしたときのように,

かけ算で勢いがついていって,

気がついたら,

他の人よりもずっと先を

進んでいたりするものです。

 

 


さて,

 

「なんで先生になろうって思ったのか」

 

というと,なんでだろうなぁ。

 

学校なんて,

本当に大っ嫌いな場所

だったのにね。

 

でも,子どもの頃に

こう思っていたのは

今でも覚えているよ。

 

オレがやったら,

絶対学校が楽しくなるのになぁって(笑)

 

 

 

 

 

 

卒業まで…

 

このお馴染みのキャラのデザインは

Ririnaちゃんの作品。

卒業式までには桜が咲くかな?