美容鍼灸をテーマに行われた現代医療鍼灸臨床研究会（その１）
今日は休診日。
昨日は、タイトルのこちらに参加してきました。
美容鍼灸という言葉のそもそもの起源は
５０年ほど前、芹澤勝助先生門下の森和先生が分類した
鍼灸のカテゴリー分類で最初に使われたものなのだそう。
そうそう、あん摩マッサージ指圧の分類の中にも
そういた分類をしてあるのです。
保健マッサージとか、スポーツマッサージとか、
美容マッサージもそのカテゴリー分類の中に入っていました。
午前１１時ちょっと前にはじまった研究会ですが、
東京大学鉄門記念講堂のキャパ、２８０名をゆうに越え、
パイプ椅子、通路での受講者含めて３３０名はいたのではないだろうか。
大盛況です。
そしてとても若い先生方が多かったことが印象に残りました。
最初の基礎講座は矢野忠先生
「美容鍼灸学への構築に向けてー美容鍼灸の現状と課題からの検討ー」
と銘打った９０分の講義は
美容鍼灸へのお話に入る前に必要な部門としての
「顔学」というエリアに言及。
「顔学」・・・
恥ずかしながらはじめて聞きました。
帰宅して調べてみると
日本顔学会
（リンク先は顔学会サイトではなく、「顔広場」という情報サイトへ）
これは面白い。
興味津々です。
そして、化粧学へ。化粧学という学問もあるのね。
顔学の中にも、そして香粧品科学の中にもお化粧は取り上げられています。
私はアロマセラピストとして香粧品科学の方面は
いくつかの文献を読んだことがあります。
先生のスライドの中で取り上げられた引用文献を必死にメモしておきました。
それらの本を閲覧するのが楽しみです。
さて、
矢野先生のスライドの中に印象深いものがありましたので
資料からスキャンします。
多くの鍼灸マッサージ師の方々が
上記のイラストのように「美容鍼灸」を捉えているか？
ここには甚だ疑問があります。
どうしてもその技法、ビジネスノウハウを中心に考える方も
おいでに違いない。
・・・実は、この日の最後の演者
埼玉医科大学の付属美容外科 かわごえクリニックの
高橋範夫先生がお話になったように
患者様への思いより
施設側への愛情が強い方も出てきてしまう。
（例えば利益率がよいからとか、
東洋療法の深淵の探求はめんどくさいが、
こっちなら簡単だ、とか、
とりあえず地元ならカリスマになれる、とか）
そうなるとそれは学問には至りがたく、
やはり一つのトレンドで終わってしまうことになりかねないと
思うのです。
そういった点でこの基礎講座で矢野先生が仰せの
周辺の関係各学問への探求も忘れずに
中心におかれたいわゆる「美容鍼灸学」を
構築しなければならない、というのは実に説得力がありました。
私がアロマテラピーの業界にどっぷり浸かっていたとき、
似たようなことがありました。
解剖生理、病理、薬理、薬物代謝学、有機化学あたりへの
興味が尽きることなく当時はPubMedを延々と調べる作業を
していましたが、
幾人かのアロマセラピストさんが
そんなこと、知らなくていいのよ、と言いつつ
自らの団体の認定を出すビジネスにいそしんだ・・・。
アロマテラピーも結果としてアロマテラピー学にはならず、
新聞の三行広告に「アロマセラピストで独立開業３日間コース」と
謳われるような、「資格ビジネス」に成り下がってしまったのですね。
一部の学会の方々だけが、熱心に勧めているという現状があります。
だから、今でも鎮静のCitrus Bergamiaと言っちゃう
（昨日の演者の方でもそういったことを仰せの方がいらした）。
あ、話題がそれましたね（苦笑）。
さて、午後からのシンポジウムは大変興味深いものでした。
それぞれ面白かったのですが、
土門奏先生のスライドショウは実に興味深いものがありました。
先生の論説はまさに矢野先生の仰せの周辺科学への理解と
探究心を元に構築された自らの美容鍼哲学を感じさせました。
それぞれの先生方のリサーチもとても勉強になった。
矢野先生のグループのリサーチには美容鍼を施行する技術者
（鍼灸師、まあ、院長さんでしょうね）の主張する美容鍼の効用と
実際に受療した患者様の美容鍼受療後の感想で
その項目別の満足度には大きな隔たりがあった、ということを述べておられました。
これは重要です。
受療者の多くは
「リフトアップにのみポイントが高かった」
ということ。技術のあるなしというわけではなさそう。
ただ、これは短期評価なので、それがすべてではありませんが。
一方の施術者側が謳う美容鍼の効用は
たるみ、むくみ、リフトアップ、クマ、ニキビ、しみ、
深いしわ、小じわ、化粧品以上、エステ以上、ツボの効用
即効性、持続性、身体の改善
などなど、標榜する有効性が多すぎる感じが・・・・。
こういった誇大広告を標榜すると必ずしっぺ返しを喰らいます。
また、こういった効用は我々の広告の制限にひっかかるし
誇大広告は取締の対象になると近頃厚労省もいっているので
注意して行わなければなりません。
長くなっちゃったので、今回は（その１）として
次回、引き続きレポートと感想を書いてみようと思います。
GW臨時休診情報！
GWは29日（学術講習会）、30日（通常休診日）が休診となります。
５月は後半にお休みを頂戴する関係でGWは施術受付しております。
どうぞ遠慮なくお申し付け下さい。
鍼灸マッサージ専門学校生への割引も適用中です。
今日はここまで。
おしまい。
断酒；昨日は缶ビールを。
腹筋；昨日お休みしました。
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おわり
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DVDの詳細は
ソクラー・テクノスのホームページhttp://www.massagescore.info/
からどうぞ（ネットショップ有り）。
ジュンク堂書店、三省堂書店、アマゾン、医道の日本社ショップに加え、
日本スリービーサイエンティフィック、たにぐち書店様にても取扱い。
平成２２年からスゴ腕ネット、２２年末から「トワテックメディカルダイレクト」様にて
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美容マッサージもそのカテゴリー分類の中に入っていました。
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東京大学鉄門記念講堂のキャパ、２８０名をゆうに越え、
パイプ椅子、通路での受講者含めて３３０名はいたのではないだろうか。
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「美容鍼灸学への構築に向けてー美容鍼灸の現状と課題からの検討ー」
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そして、化粧学へ。化粧学という学問もあるのね。
顔学の中にも、そして香粧品科学の中にもお化粧は取り上げられています。
私はアロマセラピストとして香粧品科学の方面は
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一部の学会の方々だけが、熱心に勧めているという現状があります。
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実際に受療した患者様の美容鍼受療後の感想で
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受療者の多くは
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