リフレクソロジー考察５
さて、ライリーのウルトラ・マッサージャーを用いた
ゾーンセラピーの概念はライリーの施術所に勤務していた
ユーニス・イングハム(Eunice D. Ingham 1889-1974)（理学療法士？）は
ライリーの考え方に相容れないものを感じていたと考えることがよいようである。
そしてライリーのシステムとフィッツジェラルドの考案した根本概念に
呼応した有る意味「信念を持った」探索に向かっていった、と考えたい。
ライリーのウルトラ・マッサージャーは
プローブを交換して様々な部位で刺激を出来るようにされていたが、
イングハムは当初、「消しゴム付き鉛筆」の消しゴム部分を
足底などのポイントに「押し当てる」ことでリフレックスゾーンに
影響を与えることに興味を持っていったと考えるとよい。
初作は1938年、そして事実上彼女のシステムを決定づけた
Stories the Feet Can Tellを刊行した。
その書物に登場するイングハムの姿がこれだ。
旦那さんをマッサージするユーニス・イングハム。
彼女はここに出てくる椅子も発売し、販売。
その他、先に記載した「消しゴム付き鉛筆」も販売。
後年Niagara cyclo-massage reflex vibrator machineなる
ウルトラ・マッサージャーの様な機械も販売。
最も大きな功績は「資格ビジネス」への展開であろう。
彼女には逮捕歴があるらしいが、詳細は不明。
認定書は彼女の作った協会の認定であるから、特に法的拘束力はないのであろう。
そのように資格ビジネスと化したリフレクソロジーは
「マッサージ」の名を冠して行ったのには訳がありそうだ。
彼女のゾーンセラピーは1967年に
Zone Therapy "Compression Massage" と呼ばれるようになった。
マッサージの法律はアメリカでは州法により決められている。
どうやらマッサージの法律のある州では
その名称の使用は禁じられている、ということが、
逮捕歴などと関わっているような気がするのである・・・。
初期のイングハムのリフレックスチャートがある。
現在我々が知っているリフレックスチャートとは似てもにつかないもの。
これが彼女の研究（？）により進化を遂げ、
現在我々が知っているような内臓器に対応したものとなっていくのである。
そのエビデンスはいかがか？
お読みの皆様ならわかるであろう。
しかし、協会という認定システムはどんどん大きくなり、
ドイツ、英国における発展は大きなものであった。
そして、英国式リフレクソロジーは
日本では対象法のない自由業として「癒し」や「リラク」の領域で
広がっている。我が国ではあはき法違反に問われ、罰金５０万円を
科せられるかもしれないのに、である。
英国での認定制度は私の知るところによると
まるで「宗教のよう」に信じ込まれ、その反射区を刺激した
セラピストの感性により「診断され」、ムンテラされる。
つまりは某宗教団体の「あなたはガンになっている」的な
足裏診断である。
現在、このシステムを信じ、診断行為を行うかの如き
医療家も出てきており、またそれを支持する医師もいたりするので
いったいどうなっているのかと考えてしまう。
一番の被害者は患者、あるいはそのビジネスの最大の出資者
つまり、「講座を受けて認定された技術者と思っている人たち」となるのではないだろうか？
認定セラピスト、此の言葉にはなんらの法的拘束力もない。
ましてや、診断、指示行為などが医師法違反となる可能性、
そして、あはき法違反になる可能性があることは知らされていないのだから。
私自身が皆さんがご存じの「駅ビルによくあるスカーフを巻いたリフレクソロジスト」に
「お客さんは胃がお悪いですね」と
いわれたのである・・・・。
対処法の指示のない、病状の指摘・・・・。
かねてから我が治療所に
そのような心的被害を受けたという患者が訪れるのであるが、
これはいかがなものであろうか？
私の胃袋はその後の胃カメラで「まったく健康」の診断を受けたのであるが。
リフレクソロジー考察はこれで終了。
多くはモダン・インスティテュート・オブ・リフレクソロジーサイト、
そしてフィッツジェラルド著作はカリフォルニア大学図書館所蔵の物（原文）
そして、私の実際の体験、法的論理展開には芦野純夫先生の著述を参考にしました。
ありがとうございました。
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前回（１２／２分）の告知分がすぐに完売したので、もう一度（感謝します）。
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「マッサージスコアで学ぶオイルマッサージ」
ISBN-10: 4903965007
ISBN-13: 978-4903965000
これは現在神奈川衛生学園専門学校と東洋鍼灸専門学校で
実技指導の際、学生達の指導中に放映している。
私がそれぞれのベッドを見て回る間、私自身の手技を
スクリーンを見ながら練習できるようにとの配慮からである。
学生からの評価もおかげさまで好評。
次回作のスポーツマッサージBTMを構築すると、
専門学校だけでは指導しきれなくなると予想されるので、
按摩マッサージ指圧師免許者、およびその過程の学生向けの
特別講義を開催するつもりだ。
基本形をしっかりと学び、地域で評判の技術者になって欲しいものである。
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ゾーンセラピーの概念はライリーの施術所に勤務していた
ユーニス・イングハム(Eunice D. Ingham 1889-1974)（理学療法士？）は
ライリーの考え方に相容れないものを感じていたと考えることがよいようである。
そしてライリーのシステムとフィッツジェラルドの考案した根本概念に
呼応した有る意味「信念を持った」探索に向かっていった、と考えたい。
ライリーのウルトラ・マッサージャーは
プローブを交換して様々な部位で刺激を出来るようにされていたが、
イングハムは当初、「消しゴム付き鉛筆」の消しゴム部分を
足底などのポイントに「押し当てる」ことでリフレックスゾーンに
影響を与えることに興味を持っていったと考えるとよい。
初作は1938年、そして事実上彼女のシステムを決定づけた
Stories the Feet Can Tellを刊行した。
その書物に登場するイングハムの姿がこれだ。
旦那さんをマッサージするユーニス・イングハム。
彼女はここに出てくる椅子も発売し、販売。
その他、先に記載した「消しゴム付き鉛筆」も販売。
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彼女には逮捕歴があるらしいが、詳細は不明。
認定書は彼女の作った協会の認定であるから、特に法的拘束力はないのであろう。
そのように資格ビジネスと化したリフレクソロジーは
「マッサージ」の名を冠して行ったのには訳がありそうだ。
彼女のゾーンセラピーは1967年に
Zone Therapy "Compression Massage" と呼ばれるようになった。
マッサージの法律はアメリカでは州法により決められている。
どうやらマッサージの法律のある州では
その名称の使用は禁じられている、ということが、
逮捕歴などと関わっているような気がするのである・・・。
初期のイングハムのリフレックスチャートがある。
現在我々が知っているリフレックスチャートとは似てもにつかないもの。
これが彼女の研究（？）により進化を遂げ、
現在我々が知っているような内臓器に対応したものとなっていくのである。
そのエビデンスはいかがか？
お読みの皆様ならわかるであろう。
しかし、協会という認定システムはどんどん大きくなり、
ドイツ、英国における発展は大きなものであった。
そして、英国式リフレクソロジーは
日本では対象法のない自由業として「癒し」や「リラク」の領域で
広がっている。我が国ではあはき法違反に問われ、罰金５０万円を
科せられるかもしれないのに、である。
英国での認定制度は私の知るところによると
まるで「宗教のよう」に信じ込まれ、その反射区を刺激した
セラピストの感性により「診断され」、ムンテラされる。
つまりは某宗教団体の「あなたはガンになっている」的な
足裏診断である。
現在、このシステムを信じ、診断行為を行うかの如き
医療家も出てきており、またそれを支持する医師もいたりするので
いったいどうなっているのかと考えてしまう。
一番の被害者は患者、あるいはそのビジネスの最大の出資者
つまり、「講座を受けて認定された技術者と思っている人たち」となるのではないだろうか？
認定セラピスト、此の言葉にはなんらの法的拘束力もない。
ましてや、診断、指示行為などが医師法違反となる可能性、
そして、あはき法違反になる可能性があることは知らされていないのだから。
私自身が皆さんがご存じの「駅ビルによくあるスカーフを巻いたリフレクソロジスト」に
「お客さんは胃がお悪いですね」と
いわれたのである・・・・。
対処法の指示のない、病状の指摘・・・・。
かねてから我が治療所に
そのような心的被害を受けたという患者が訪れるのであるが、
これはいかがなものであろうか？
私の胃袋はその後の胃カメラで「まったく健康」の診断を受けたのであるが。
リフレクソロジー考察はこれで終了。
多くはモダン・インスティテュート・オブ・リフレクソロジーサイト、
そしてフィッツジェラルド著作はカリフォルニア大学図書館所蔵の物（原文）
そして、私の実際の体験、法的論理展開には芦野純夫先生の著述を参考にしました。
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学生からの評価もおかげさまで好評。
次回作のスポーツマッサージBTMを構築すると、
専門学校だけでは指導しきれなくなると予想されるので、
按摩マッサージ指圧師免許者、およびその過程の学生向けの
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基本形をしっかりと学び、地域で評判の技術者になって欲しいものである。
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