旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます -5ページ目

【再掲】続 サービスに迷わない方程式

 前回の「サービスに迷わない方程式」 では


宿泊業⇔ホスピタリティ産業⇔ビジネス

という考え抜きに、宿泊業サービスは語れない 書かせて頂きました。


「線引き」とは、お客様の要望、期待に対する「ホスピタリティ⇔ビジネス」の最適なラインを決める作業。  という事も

また

【必ず繁盛する宿経営の基本戦略とは】

日々の接客で、お泊まりいただいたお客様の要望以上の感動を与え続ける。これが、本業であり、宿のあるべき営業戦略でなければならない。

この考えを経営戦略の軸に据え置き、ここに全ての経営資源を集約すればおのずと繁盛すると考えています

とも。


以上の考えから導き出された私なりの方程式

それが

「        =当館のお客様の満足に繋がるのか?」

「この要望に対する線引きはどこに引けばいいのか?」


この2つであり、

今日は、この方程式の具体的活用法のご案内!

というお話だと記憶しております(笑


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△


「        =当館のお客様の満足に繋がるのか?」

◇この方程式は、主に宿経営の判断を下すときに使います。


本日のブログで、この方 がナイスなタイミングのお話をされていました。

「活性化へのキーポイントは同じゴールを見据える事」


昨日も触れましたが、お宿経営には本当に様々な判断が、日々求められます。

 これらの判断を下す時、都度見据えるゴールが違うとどうなるのか?

スタッフは混乱し、コストロスにも繋がります。最終的にはお客さまにさえ「何を提供したい宿」なのか、判別がつかなくなります。

①高級旅館で

「来月の予約状況が芳しくない?なんかいい手はないか?」

              ↓

「しょうがないから、少し値段を下げたプランを作ってみるか!」

              ↓

「安直に値段を下げたプラン=当館のお客様の満足に繋がるのか?」

それなら、自館のファンであるリピーターさんに、感謝プラン等を作り、さらにファンづくりやご紹介を貰った方が良いのでは?


②お部屋食が中心の宿で

「今月は赤字だったか~来月からはコストをもっと絞らないといけないな」

              ↓

「そうだ!人件費を見直そう。シフトをもっとシビアに組みなおそう!」

              ↓

「人件費の見直し=当館のお客様の満足に繋がるのか?」

単純に人区減らしでいいのか?それなら、現状のサービス全体を見直し、少ない人数で、質を高めるオペレーションが組めないか検討してみるのも手では?


③比較的料理の評判が良い宿で

「お客が減っているのは、料理に飽きられたのでは?メニューを検討しなきゃ」

              ↓

「料理原価を守り、且つ魅力ある料理献立を考えさせよう」

              ↓

「料理の見直し=当館のお客様の満足に繋がるのか?」

料理に本当にご不満が集中しているのか?他の面で原因は無いのか?料理原価の考え方は妥当なのか?もう少し原価をかけた攻めの経営は出来ないだろうか?


 「当館のお客様の満足」には、その判断基準となるべき、明確な「宿のコンセプト、経営方針」を当て嵌めます。

常日頃スタッフに言い続けているはずの、接客に対する考え方も。

勿論、なければ答えは導き出せませんが・・・


「当館のお客様の満足」=宿の進むべきゴール!

この考えで、常日頃判断を下してゆけば、軸がぶれません。

スタッフもその考え方を共有し易くなり、時間とともに全体に浸透してゆきます。


 私は、これが「宿経営の軸を磨き上げる」最短で最良の手法だと考えております。



 この方程式は、主に経営判断時に使うと書きました。

が、勿論サービス現場でも使えます。

 しかし、その場合「宿泊業⇔ホスピタリティ産業⇔ビジネス」の本質を理解していないサービスマンが使用すると、線引き判断が「ホスピタリティ」に傾きがちになりますので、注意が必要です。

 尤も、お客様よりに振れる「サービスしすぎ」を経験しながら成長する訳ですし、線引きの意識をもってサービスにあたれること自体素晴らしい事ですが・・・


明日はもう一つの方程式

「この要望に対する線引きはどこに引けばいいのか?」

について考えます。


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【再掲】サービスに迷わない方程式

 毎日サービス現場では、「線引き」を求められる場面が多々あります。

「線引き」という言葉。

私は良く使います。


「宿泊業=ホスピタリティ産業である」という事に勿論私も異論はありません。


 ただし、「旅館」「ホテル」「民宿」「ペンション」など呼び方はどうであれ、その「宿」には、必ず「売上」が必要で「利益確保」という命題も存在します。


 又小さなお宿さんの場合は、

・サービス(接遇テクニック、マナー、オペレーション他)

・集客(媒体選定、プラン企画、計数管理他)

・料理(原価管理、メニュー構成、アイディア他)

・温泉(清掃、泉質保全、安全衛生他)

・客室(清掃他)

・施設管理(保守管理、メンテナンス、リノベーション他)

・経理(財務、コスト、利益創出他)

忙しい日には、これら全ての事に対し、経営者の方が1日で結論を出さなければならない事もあります。

本当に大変な仕事です。


そう考えると、私なりには

宿泊業=ホスピタリティ産業=ビジネス

という考え抜きに、宿泊業サービスは語れなくなります。

「線引き」とは、お客様の要望、期待に対する「ホスピタリティ⇔ビジネス」の最適なラインを決める作業の事なのです。



話は変わります。

経営の達人である諸先輩が沢山おられ、その方々に敬意を払った上で

書かせて頂くと、宿経営はシンプルに纏められると、私は考えています。


【必ず繁盛する宿経営の基本戦略とは】

日々の接客で、お泊まりいただいたお客様の要望以上の感動を与え続ける。これが、本業であり、宿のあるべき営業戦略でなければならない。


この基本軸をブレずに、しっかり見つめ、ここに全ての経営資源を集約すれば

おのずと繁盛すると考えています。

現に本物の“老舗旅館”様は、オイルショックを乗り越え、バブルの荒波にも飲まれず、リーマンショックにも微動だにせず、その基本軸をひたすら磨き上げる事により、繁栄されています。


確かに宿泊業の経営者の方は、限られた人材・時間の中で様々なコンテンツの微調整を日々必要とされます。

「来月の予約状況が芳しくない?なんかいい手はないか?」

「今月は赤字だったか~来月からはコストをもっと絞らないといけないな」

「最近大浴場の鏡が汚いといわれるが、どうしよう?」

「客が少ないのは料理に問題があるのかも?メニューを検討しなきゃ」

等ナドなどetc・・・・

考えるときりがありません。

 だからと言って、ひとつ一つの舵取りを放棄する訳にもいかず、必ず結論を出さねばなりません。


スタッフにしても

「頼まれた煙草が売り切れだ!どうしよう?」

「浴衣のサイズ。もっと大きいのが欲しいって言われてもないしな~」

「天麩羅つゆが欲しいていわれても、料理長は塩で食べて貰えって天つゆ作ってくれないし」

等ナドなどetc・・・・

これも考えるときりがないほど状況判断が必要な場面は転がっています。


 これら、日々状況判断が必要とされるお宿の現場で、魔法に近い「方程式」は存在するのか?

15年前、この業界に入り天職と感じた私は、常にその事を考えていたような気がします。

そして・・・

ある頃から、自然と二つの方程式を使っている自分に気づきました。


その方程式とは

「        =当館のお客様の満足に繋がるのか?」

「この要望に対する線引きはどこに引けばいいのか?」


今日のタイトルである「方程式」は、少し誇大広告だったかもしれません(笑

ただ、私の中では、これが方程式であり、全ての事柄を解決してくれる魔法の言葉です。


明日は、この方程式?をもう少し判り易くご説明したいと思います。



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【再掲】混乱現場の空気を救う 「サービス所作の効用」

 自分でテーマを振りましたが・・・


実は、思い出したくない場面が一番多いテーマでもあり


個人的には今でもパーフェクトな自信が無いテーマであります。



 では何故?




本日時を同じくして、私にこのテーマを書きなさい!と導いてくださった


2名の方のブログがあります。



えびてん@サービスを哲学する男さん


「サービスの仕事を選んだのではなく、サービスマンという生き方を選んだ」


と、男性の私でさえあのカッコイイ口から言って欲しくなるスペシャリストです。


今日のお題は「サービスマンはドラえもんのポケットを持っている」


サービス現場には、事前準備が如何に必要かをサラッと良く教えてくれてます。




一方は、隠れ家料理人@eberさん


「料理人さんなのにおかしいでしょ!」


とツッコミを思わず入れたくなるほど、サービスマン想いであり、且つ著名人の


お客様の舌を唸らせる料理人さんです。


今日のお題は「時の魔法使い@サービスマン編」


昨日の「時の魔法使い@料理人編」 も併せてご賞味あれ!




 サービス現場を感動演出する為には


・事前の情報収集


・段取り&準備


という裏方作業がとっても重要という事は今までもお伝えしてまいりました。


今日「えびてんさん」が語っているように・・・




ところが、現場は生き物です。


どれだけ準備、段取りをしていても


いや、その最中にも


イレギュラーな対応を迫られます。




想像してみてください???


全員が時間に追われるオープン5分前のレストラン。


クリスマスで今日は満席、忙しさは目に見えています。


ホールも料理場も「よし!」「さあ!気合入れてくぞ!!」


こんな感じの中・・・・・・・・・・


フロントから「スイマセン~ 急遽3名様追加でお願いします(´0ノ`*)」


という、あまりに緊張感のない1本の電話が・・・・・


今一度書きます↓

「時の魔法使い@サービスマン編」


は、こんな時のサービスマネージャーに求められるお話です。




勿論、3名追加受けます。

当然受けます・・・・

受けるしかないもんね・・・・・

誰が・・・・


頭では解かっています。


慌てず


笑顔で


スタッフを混乱させずに


指示を出そう


と!





 我々サービスマンは、このあまりにも高い頂きに日々挑戦する事が好きな


どM


の集団でもあります(笑



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【再掲】宿泊業もPR広報を活用しましょう!

2010.12.11

本日も過去記事をご覧いただく訳でございますが・・・


今日はちょっぴり訳ありでございます。


アメブロつながりで最近交流させていただいております


伊東名物いなり 弁当の祇園 」さん。


祇園さんは、老舗のお弁当屋さんでありながらマーケティングも


積極的に活用され、最近元気のない伊東にあって頑張っておられます。


 又、PR広報も積極的に取り組まれており、お互いその辺りの情報交換を


先日いたしましたので、丁度昔の記事をひっぱり出したわけです。



経済情勢的にも、販促やPRにコストが掛けられないこのご時世です。


ご参考になりそうなお宿さんや地域観光に携わっておられる方は、是非


積極的に取り組まれてみてはいかがですか?!


今日は【伝説のPR職人】のハスカ」さんが、こんな記事を書かれていました。

→「広報が営業を引っ張る時代」

メルマガ 戦略PRはおかしい日本語」



さすがに、生涯現役の広報マンであるハスカさんらしい、勉強になるポイントがちりばめられた重みのある記事です。宿泊業や飲食業で、集客を考える立場にある方には是非お読みいただきたい記事です。

 私も、集客を担当した宿泊施設では、今日の「ハスカ」さんが書かれている内容を意識しながら、PR活動を行ってまいりました。

予算が潤沢でない宿泊施設の場合、このPR広報活動はある意味、集客の生命線となります。ただし、ハスカさんが今日書かれているように、


PR広報と宣伝の機能を同一視するのは間違った考え方です。

あまり規模の大きくないお宿さんの場合、PR活動によって予約の反応がでると、つい「PR活動」=販売促進と思いがちです。これは無理もないことだとは思います。

ですが、「PR広報と宣伝の機能を同一視するのは間違った考え方である」事を、しっかり認識しPR活動を行わなければ、弊害がすぐ出てきます。



その前に、PR活動の本質とは何でしょう?

せっかくですから、ハカセさんの記事を引用させて頂きます。



PR広報は「信用・信頼」を獲得するものですから、正直を積み重ね、汗を流したところが最終的には顧客や社会の支持を集めます。社会からの信用獲得作業は「急がば回れ」なんです。目先の動きにとらわれるなといいたい。】



こうおっしゃられています。

 のっぽなりには、「宿の想い=こだわりを、宿の社会的貢献度度とともに“魅力”という商品に置き換え、その魅力を社会に発信する」と捉えPRに当たってきました。

 ですので、宿の経営に対する考えがストレートに表現されます。そこが【戦略】という言葉で表わされるのではないでしょうか?

 薄っぺらな経営方針の場合、社会的魅力は残念ながら持ち合わせていません。PR活動をしようとしても、残念ながらメッセージバリューに乏しく、取り上げてくれるメディアさんはないでしょう。

 ではどうすればよいのか?
PR広報=戦略といわれる所以がそこにあるのではないでしょうか?

 メディアバリューがある、すなわち社会的存在価値のある

【経営方針を考え抜き、実践するのです】

 今度は、経営方針自体に社会的存在価値が生まれていますので、そのベクトル上で実践する内容=(宿の顧客満足度向上活動・社会貢献活動・地域貢献活動)には、メディアバリューとしての価値が生まれています。

 そのうえで、如何に取り上げてもらいやすくリリースを作成し、テクニックを駆使してPRするかが本来の【PR広報活動】ではないでしょうか?

 宿泊業の場合、他産業より規模が小さい分、社会に貢献する価値を創りだすことは確かに容易ではありません。反面、誠実さや社会貢献を真摯に考え、現場で実践した場合、その“想い”が、商品となり、お客様の感動を生み出すのは、逆に他産業より恵まれた環境だと思います。


最後に、私なりに教わったり現場でチャレンジしてみた結果、現段階でいえることを

まとめてみました。

あくまで私なりですが


≪ポイント≫
1.心構えは、広報として捉える事。
  5W1Hを踏まえ、何故やるのか?どんな効果が期待できるのか?を考える。

2.リリースはA4ー1枚にまとめる。 
  (添付資料も極力簡潔に。興味があれば追加取材にきます)


3.キリクチ7割(キャッチ、タイトル)、文章3割
  伝えたいことの本題を明確にし、あれこれ拡散しないこと

4.キリクチは「話題性、新規性、珍奇性」から
  (逆にプランニングするときから考慮することが大事です)


5.メディア窓口には常に情報提供(リリース以外で)し、コミュニケーション関係を
  築いておきましょう。

6.担当者とのコミュニケーションを日頃から維持する

  お礼は当然ですが、メディアの前にやはり人間対人間です。


2010.12.11

如何だったでしょうか?

最近自治体さんの観光やツアーのPR広報をお手伝いしておりますが

記者クラブへの投げ込みのみで、メディアの担当者や連絡先さえしらなかったり

本当にお寒い現状を目のあたりにすることが多く(勿論すぐれた広報PRマンはいます)

PRについて、違った視点で考えさせられる機会が増えております。

 私もまだまだ勉強しなければいけない事がたくさんある世界ですが、

こんな時代ですから、有効に広報活動を行なうことで、ビジネスは勿論

企業や団体としてのビジョンのブラッシング効果も期待できますよ!


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 ↑お金がなければ知恵を使うしかない、のっぽです。

流石藤田観光様・・・箱根でもお正月に「秋田 鹿角(かづの)」の名物が堪能できます!

 

最近「秋田県 鹿角市」や「盛岡」「八幡平」など、北東北の観光PRの


に取り組み始めたのはご存じの方も多いかもしれません。。


そんな折り、「これぞ神風?」といいたくなるような記事を偶然みつけました。


藤田観光、椿山荘など東京・神奈川・京都の8施設で

「秋田 鹿角・小坂フェア」を開催


藤田観光株式会社(東京都文京区、末澤和政社長)は、椿山荘、

フォーシーズンズホテル椿山荘東京、ホテルアジュール竹芝、

新宿ワシントンホテル、箱根ホテル小涌園、太閤園、京都国際

ホテルの8施設で、「秋田 鹿角・小坂フェア」を1月4日より開催すると発表した。


鹿角・小坂地域は、同社の前身「藤田組」の創業者・藤田伝三郎氏

(1841-1912)が、1884年に「小坂鉱山」を政府より払い下げるなど、

同社とゆかりの深い場所。また、1300年の歴史を持つ「尾去沢(おさりざわ)鉱山」は、

明治時代には銅の生産量がトップレベルになるなど、明治の産業発展を支えた

日本有数の鉱山として知られている。

また、労働者を集めるため、山の中にアパート、劇場、鉄道等の近代的なインフラ整備

が進められ、活気溢れる町として栄えたという。


今回のフェアでは、椿山荘のロビーで当時の様子を再現、明治の人々のロマンの象徴

である「旧小坂鉱山事務所」や芝居小屋「康楽館」の模型を展示する。

また、椿山荘ロビーでは、鹿角市・小坂町の特産品を紹介。各レストランでは、鹿角市

を代表する「かづの牛」や、小坂町のブランド豚「桃豚」を取り入れたコース料理など、

シェフオリジナルのメニューも用意するとしている。

開催期間は、ロビーでの特別展示が2011年1月5日~2月6日、各レストランのフェアが

2011年1月4日~31日。

箱根:小涌園さんや椿山荘さんなどで、秋田鹿角の特産や料理が食べれちゃうんです。


認知どは今ひとつですが、鹿角は本当に魅力あるまちです。

(まだ私は、伝えきっておりませんが・・・・m(_ _ )m)


後日今少し詳しいネタをしいれて発表させていただきますので、


続報をお待ちくださいませ!



鹿角や北東北の観光のことなら

↓「あんとらあ」へ 担当の佐藤さんや及川さんはとっても親切ですよ!
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【再掲】小さなお宿さんでも出来るイールドマネージメント(需要予測)活用法 その2

【イールドマネージメント】

宿泊需要データから予測し、それを基に、

最適と思われるタイミング・価格で、

適切な顧客層商品販売し、

利益を最大化する手法となります。


もともとは、航空業界で生まれた最適化のマネージメントです。

レベニュー管理などともいわれます。

なぜ航空業界だったのか。

飛行機に乗る需要をもとに考えてみましょう。


まず海外旅行に行く場合、皆さんはいつ頃計画を立てるでしょうか?

一般的には、前日や2・3日前には計画しませんね?

やはり長期休みを取ることを考えると、計画性を持って1~2ヵ月位前から考えます。

そうなると海外旅行を考えている人にとっては、1~2か月前は最需要期となります。

次にビジネスの場合ですが、これは時期的な予測はつきません。

日程が決まった時が需要期です。

ビジネスのお客様の特徴は、高いからといって日にちを調整することはありません。

必ずその日に出発しなければなりません。

ですから通常レートでも空席があれば確保します。

特に、直近で決まった時など、金額よりまず空席確保です。

ですので、このビジネス需要の比率データがあれば、その分はレギュラーレートで販売が可能です。


このように、自らの商品を購買する、様々なカテゴリーの層の需要を過去のデータから予測し、需要のピークと比率を考え、価格をコントロールしながら販売することが、

最適と思われるタイミング・価格で、

適切な顧客層に商品を販売し、

となります。


違った角度から例をもうひとつあげてみますと・・・

20室のお宿さん。

¥10,000でプランを販売した時には10室予約が入りました。合計¥100,000の売上です。

しかし同じ日に¥8,000のプランで販売したら16室売れたとします。合計¥128,000の売上です。

旅館はその日に売れ残った客室は、利益の出しようがありません。

だとしたら、¥10,000という高い値段で10室余るよりは、¥2,000安くても16室売れた方が得なのはご理解いただけますよね。

これが

利益を最大化する手法

の考え方です。


データを基に、予約されるお客様の要を予測し、顧客層(ファミリー、ビジネス、カップル、学生など)毎に、高く売れる日には”定価”で、需要がない日には"お得”に売ることを予測販売する。

これが、イールドマネージメントの基本的な考えです。


理屈はなんとなくわかったけど、データもないし、来年からしか出来ないの?

そんな声が聞こえてきそうですが。。

そこで、のっぽなりに現場で編み出した、データが揃っていなくても、ある程度イールドマネージメントができる方法をお伝えします。


その方法とは、

基本は「じゃらんネット」「楽天トラベル」を活用します。

「楽天トラベル」はビジネスユース、「「じゃらんネット」はそれ以外のカテゴリーと大まかに考えてください。


1.まず自館が所属する温泉地の中で、競合店(営業形態、料金、C/P等総合して)を2から3軒マークします。

2.その競合宿の残室をプランに関係なく、判る範囲内で毎日チェックします。

3.1ヵ月分が理想です。(30日前までの空室の増減を、カレンダーでチェックします)

4、その競合店が新しいプランを出した場合、プランの期間、価格をチェックし、その目的を考えます。

5、できたら競合店から、無理でしたら近隣エリアの中からでも、まめにプランを出し入れ(プランの空室にメリハリつけている、土曜日以外の×印が多い等価格を調整しているな~と思えるお宿)している宿を見つけます。

6.これらの情報を総合し、需要をある程度予測します。


混同するといけないので書きませんでしたが、「トクートラベル」もチェックしてみてください。

「トクー」の場合は、競合店より、部屋数を多く出し、積極的に活用している宿をマークします。

この場合、宿のブランドはあまり考えなくて結構です。

活用している宿の予約担当者のスキルをうまく活用させてもらうのです。

これを俗に「パクル」といいます(笑


最初はちんぷんかんぷんかもしれませんが、まめにチェックしているうちに、何となく「おやっ?」と思う日が出てきます。

そうなればしめたもの。「おやっ?」の原因を考えてみてください。

必ずなにか見えてきます。


本当に大雑把な説明でしたが、まずは何となくでもいいから始めましょう!

動けば、必ず何かが変わります。


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 ↑早いもので12月ももう終わりますね!日々前向きに頑張りましょう。

【再掲】小さなお宿さんでも出来るイールドマネージメント(需要予測)活用法 その1

 私は基本的に横文字が苦手です(w_-;

ですので、これからの宿泊予約に必要だとしても、この「イールドマネージメント」を勉強する事に関しては、心重いものがありました(笑

 しかし、勉強して感じた事は、旅館やリゾートホテルでも必要な考えであるという事です。

といいますか、このマネージメントを理解しておかないと、主流になりつつあるネット集客を、フルに活用できません。


 今日は小さなお宿さんでも使いこなせる、イールドマネージメントをのっぽ流にアレンジし、御案内させていただきます。


そもそも「イールドマネージメント」とは何でしょうか?


簡単に説明しますと、

宿泊需要データから予測し、それを基に、

最適と思われるタイミング・価格で、

適切な顧客層商品販売し、

利益を最大化する手法となります。

(簡単ではないかもしれませんね(爆)


 普段の予約活動に置き換えますと

「来週の日曜日はお祭りがあるので去年も満室だった。

だから、今年も値引きしないで販売しよう!」

という事です。


な~んだ、それならうちもやってるよ!

という宿さんは多いはずです。

 そうなんです。基本的には、去年の経験から予測をし、販売金額を決定する事なのです。

ただし、これでは経験値のない方や、勘だよりなり、きめ細かい集客活動ができません。

そこで、日常の予約から、データを残しておいてそれを活用して予測を立てよう!という

考えが「柱」となっています。


先程の例は需要が高い日ですから、そんなに予測も難しくありませんでした。

こんな日は如何でしょう?


来週の日曜日、去年は80%客室を販売できた。

ところが今年は1週間前でも20%しか売れていない。

去年は隣町で確か大きな会合があったから入ったのかな~

会合のお客様が流れてきて売れたのなら、今年は会合が無いから

安くしないと売れないし、会合が関係ないなら、売れるかもしれない。

このまま手を打たないと間違いなく売れないし、幾らにすればいいだろう?


この場合、去年の集客要因がはっきり分かっていれば判断基準が明確です。

会合のお客様が50%なら、今年は単純に30%しか販売できません。

会合のお客様がまったく来ていなかったというデータを去年調べ保存しておけば、簡単に判断できます。


これが

宿泊需要データから予測し、

という事です。


他にも、満室の日に限って当日予約の電話が多く、「違う日ならいいのに」なんて勿体なく思いつつお断りした経験はありませんか?

 この日に、お断りしたお電話の内容を(本数、属性、プラン、人数等解かる範囲内で)データにして取っておきます。

このデータがあると、来年の同じ曜日の日、無理してプランを出さずに除外し、定価販売する事も可能になってきます。


まずは、難しく考えずに、このあたりのデータ収集から初めて見ませんか?

来年の今日も、間違いなく来るのですから!


追伸:早速はじめようと思いたったなら以下のデータを収集しませんか?

1.満室の日のアウトコール(お断りした内容、本数)

2.毎日の販売できた客室数と人数(2名×●組、3名×●組 4名×●、5名以上)

 来年プランを造る時に役立ちます。

3.本日の予約本数(今日一日で先の予約を何本受けたか)

 来年、いつ頃から慌てればいいかわかります(爆→でも真面目です

4.当日予約が入った場合、何時に何を見て(聞いて)入ったのかその内容


余談ですが、先日お邪魔させていただいた湯治宿のおかみさんは

形態こそちがいますが、本能でイールドマネージメントをされていました。

結局はできるできないではなく、やる気があるかないかだと思い知らされました。




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 ↑アレンジすれば、勿論飲食店さまでも活用できます。

  ごく少数の、御参考になったかたはクリック強制でお願いします(笑



お宿の新たなリスクマネージメントの必要性・・じゃらんnetの手数料率引き上げ記事から

観光・宿泊の業界紙である「観光経済新聞」さんが、以下のような記事を

書かれていました。

 

宿泊業経営者の方は、大変興味深く、大きくうなづかれる方が多いのでは

ないでしょうか?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

じゃらんnet説明会紛糾、旅館組合が猛反発

神奈川県の箱根温泉旅館協同組合(榎本孝弘理事長、加盟施設数
108軒)は11月26日、じゃらんnetが来年4月に予定している手数料
改定などに関する疑問点について、冨塚優リクルート旅行カンパニー
長と直接協議する「説明会」を同温泉の吉池旅館で開いた。

組合員など60人が参加。リクルート側からは11人が出席した。一方的
な弁明を繰り返すリクルート社に対して集まった旅館経営者らは猛反
発した。

「『実るほど頭を垂れる稲穂かな』。これを肝に銘じて努力してきたつもり
だったが、それができていなかった」。冨塚カンパニー長は冒頭このよう
に述べ、深々と頭を下げた。
2000年11月に開設し、現在の契約宿泊施設数は約2万1千軒。
楽天トラベルと並ぶ“宿泊予約サイトの2大横綱”となったじゃらんnetだが、
成長と共にパートナーであったはずの旅館・ホテルに対する謙虚さが薄れ
てしまったことを素直に認め、改定を巡って不安を与えたことに対しては
陳謝した。

 ただ、本説明会の本来の目的である協議では、社内事情を優先する
独特の論理を展開した。

「じゃらんnetは、ヤフー、グーグルなどのリスティング広告のキーワードを
毎月35万ワード購入している。広告単価が8年間で15倍に高騰しており、
1件の予約を取るのに約2500円のコストがかかっている」。新制度の内容
変更や適用猶予に関しては「社内のコンセンサスがとれない」「すでに新シ
ステムをシステム会社に発注してしまったので、開始時期は変更できない」
などと説明した。
 これに対して組合側は主に5つの要望を申し入れた。
 (1)新制度における「じゃらん×ホットペッパーポイント」はリクルート社内で
「預かり金」と「売上」のどちらで会計処理をするのか教えてほしい。
それが分からないと旅館・ホテル側も会計処理ができない
 (2)「じゃらん×ホットペッパーポイントプログラム利用約款(掲載施設用)」の
第11条「本ポイントプログラムの変更」に「当社は、本掲載施設への事前通知
なくして、本ポイントプログラムの内容変更、一時的若しくは長期的な中断、
または終了することがあるものとする」と記載されているが、あまりに一方的で、
旅館・ホテル側に不利だ。本条文を削除するか、「双方協議の上」という文言を
入れてほしい
 (3)同約款の第5条4項に従うと、例えば、2万円のプランで予約した宿泊客が
後日1万円のプランに変更し宿泊した場合、月末の締め日からわずか5日以内
に手続きを完了しないと、ポイント付与分は2万円に対する2%が宿側の負担と
なるため、同項を修正してほしい
 (4)旧じゃらんポイントとの併用期間が11年4月1日から13年12月31日まで設定
されているが、この間に利用者が旧ポイントの権利行使をした場合、宿側の負担
は最大で19%になる。一方的で旅館・ホテル側に不利なので修正してほしい(
 5)先ほど冨塚カンパニー長から「新制度の導入は、じゃらんnetの場を強くする
ことが目的」という説明を全員が受けた。リクルートの販促費用でまかなうべき
性質のものであり、ポイントという形で旅館・ホテルに転嫁するのはおかしい。
2%という新ポイントの料率そのものを見直してほしい──。

 冨塚カンパニー長は、これらの要望について12月28日までに回答する、と約束した。

 質疑応答では、老舗旅館の若女将が声を震わせながら「期待していた皆さんに
裏切られた思い。残念でならない」と悲痛な面持ちで語りかけた。

 年配の旅館経営者は「誠意がまったく感じられない。君たちは一体ここに何をしに
来たのか」とたしなめた。

 緊張感に包まれながらも双方紳士的に進行していた説明会だったが、「じゃらん
の営業担当者から『(今回の新制度に)同意しなければ参画解除ですね』と突き放
された。やりとりは録音してある」という旅館経営者の発言で状況は一変した。
 別の旅館経営者も「ノーショウの文句を言ったら参画解除をちらつかされた」と
暴露。怒号が飛び交い、会場は一時騒然となった。

 説明会終了後、組合幹部の1人は「事前に何度も説明を求めてきた事項に対して
何の準備もしてきていない。失笑するしかない」と観光経済新聞の取材に対して語
った。
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 このじゃらんnetさんの件に関しましては、発表当初より様々なお宿様から運用上の
ご質問を受けてまいりました。移行に伴う機関も長く、またその内容も複雑で、上記
1)~5)までの問題もはらむ。
 そして最大の問題は、手数料があがること!

 ようやく従来の、旅行代理店依存症からWEB予約に移行したお宿さんから見ると
手数料率アップはまさに死活問題ですね。
ですので、簡単にコメントは書きづらいのですが・・・・・

 敢えて書きます!
書かせていただきます(笑

「手数料のこと」
以前よりブログ上で何度かかかさていただきましたが、ここ数年じゃらん経由での
お客様の、ポイント利用を含めた宿負担の手数料率は、13%~18%位になって
おりました。
 登録コストや商品造成時のパンフレット掲載料を考えれば、大手AGTさんと遜色
なくなっています。
一歩から、私のブログをお読みいただいている方は、すでにご理解頂いているかと
思いますが、じゃらんや楽天などからの集客は、あくまで従来のAGTさん同様、新規
プロモーション日と考え、その新規客がお泊りになった時、如何に満足・感動を提供し
次回から顧客に変えて行くか?
 またその次回からの仕掛けを、初回宿泊時にどう作っておくか?
そこがポイントであり、ネットAGTの手数料を云々するのは無駄だということです。

 極論をいえば、手数料を払いたくなければ止めるしかありません。

じゃらんnetの今回の問題は、それ以外の、ここ数年私が感じてきた「強者の論理」
を隠そうともしなくなってきた点で、これは民間企業ですから鼻につくなら切ればいいのです。

 でも考えてみてください、この「強者の論理」。
あなたのお宿では、業者さんにこの考えで接していらっしゃいませんか?
経営が安定されている、理念をしっかりお持ちのお宿さんがあることは存知あげております。
でも、私が知る多くは、この論理で業者さんに接しています。
簡単にいえば同じことです。
いやならその業者(じゃらん)を切ればいいだけです。

 お客様に対して、自館の論理で、プランや接客にあたっていませんか?
旅館だから、何時までに着いてくれないと食事は出せません!
風呂は朝9:00~清掃になりますので入れませんよ!

 くどいですが、じゃらんのそれは、この問題と同じです。

通常のビジネスでは、大口の相手と取引する場合、自社の売上比率に
対して、ある程度の比率以上に取引金額が集中しないようヘッジをかけます。
もし、1社に取引が集中すると、相手に倒産や、取引中止を申しkまれると
たちまち苦境に立たされるからです。
 いわゆるリスクマネージメントの一つです。

最近良く聞く、販促担当者のコメントに、「こんな時代ですから反則はネット中心で
やってります」というコメントがあることは、以前も書かせていただきました。
この場合のネットとは、主にじゃらんや楽天で集客するから(プランを作るから)それ
以外の販促はやっていません(考えていません)という内容をあらわします。

 たしかに販促コストは圧縮しなければならないでしょう?
しかし、こんな時代だからこそ、新たな自宿の魅力を考え、それを必要とする方に伝える
チャネルを考え、また新たなターゲット層にアプローチし、リピーターの方に更なる新しい
自宿の魅力を提供する。
 
ただでさえ長い今日のブログですので、詳細は機会があったときにと思いますが、少なくとも
なにかを企画し仕掛け続けなければ、いややり続けても前年比減少(単価?客数?)の
スパイラル入っている時代です。

 今私がお付き合いさせていただきている事業者の方は、お宿山以上にその点の危機感を
共有できる方ですから、以前のようなストレスは感じなくなりました。

 お宿さんのために、キツイ言い回しでしたが、本日のブログが多少でも参考になれば
幸いです。

近代化産業遺産というもの・・・時空を超えた雲上の楽園・松尾鉱山跡から想うもの

 本日のちょっと堅めなタイトル、「近代化産業遺産」という言葉。


最近観光情報誌などで多少目にする機会が多くなったかもしれない単語ですね。


実は2007年より経済産業省が、幕末・明治維新から戦前にかけての向上跡や


炭鉱跡等の、現在の日本を支えてきた産業建造物、画期的製造品、製造品の


製造に用いられた機器や教育マニュアル等を保存、地域活性化に利用しよう


ということで認定制度を設け、現在では全国1000を超える施設などが認定


されています。


超有名なところでは、横浜のレンガ倉庫などがそうです↓



旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます



 経済産業省手動ですから、勿論行政さんもPRに力を入れております。


最近、東北をうろつくことが多くなった私も、ご多分に漏れず、お誘いを受け


いくつかの産業遺産を廻ってまいりましたが、正直言ってこの手のテーマは


苦手です。


 仕事でなければ・・・・なんぞ不謹慎なことを考えつつ着いた施設は


岩手県八幡平市にある(いやあったの方が正確ですネ)「松尾鉱山跡。



旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます

このような十和田・八幡平国立公園内の風光明媚な場所に、それはありました。


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係りの方の説明では、約半世紀にわたって国内の硫黄の3分の1を生産、

東洋一の硫黄鉱山として隆盛を極めた。標高1000メートルの八幡平中腹に

昭和初期には病院や映画館など近代都市が形成され、“雲上の楽園”とも称された。


えっ、ちょっとまてよ?

この跡地に・・・

病院や映画館があった・・・

昭和初期に・・・・


思わず「昭和何年ぐらいですか?」と聞くしかありませんでした。


「昭和26年にはすでに映画館や学校まで整備されていたそうです」


昭和26年ですよ26年。終戦後6年しかたっていません。


銀座の街でもコンクリート製の建物はどのくらいたっていたのでしょう?


写真が小さく見えずらいかもしれませんが、この建物はすべてコンクリート製です。


又これらの社宅には、当時は珍しかった水洗トイレやトイレットペーパー(ロール式)


も完備されていたとのこと。


凄い!の一言です。


硫黄鉱山だったため、石油から代替資源が採れるようになり、昭和43年に閉山するの


ですが、終戦後間もない当時そんな町が、この八幡(旧松尾町)にあったとは・・・・


まさに「雲上の楽園」ですね。


 隆盛を誇った松尾町は、閉山とともに唯一の産業を失い、悪夢の時代に移り正反対の


農業政策に活路を見出し、現在まで何とか乗り切ってきた訳ですが、その壮絶な戦いぶりは


またこの話一つで映画ができてしまうほどでした。


「近代化産業遺産、群」


言葉だけではあまり観光的興味を引くとも思えない「キーワード」ですが


たった一つの遺産だけで、このような背景があるわけですね。


 勿論各年代のお客様によっては理解や想像できない時代背景やストーリーも


多いかもしれませんが、コンテンツ的には、十分観光のコンテンツになると


感じました。


 今後求められるのは「切り口」や「見せ方」等、興味を誘引するプロデュース力


でしょうね。


くどいですが「近代化産業遺産群」。


観光的にはこのキーワードをわかり易い「キャッチフレーズ」に置き換えられる事を


切に望みます。(笑



追伸:松尾鉱山跡は今後どのように公開するか、現在八幡平の行政さんが考えております。


一応「八幡平市松尾歴史民俗資料館」さんがお近くにあり、見学はできます。

TEL0195-78-2598

岩手県八幡平市柏台256

入館料:無料

営業時間91630

休み:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始



旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます


秋田県鹿角市にある「北東北の旅ステーション あんとらあ」さんでは


近代化産業遺産とグルメ(きりたんぽ鍋)などを巡るツアー等も企画しています。



旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます ←頑張り屋さんのスタッフが


一生懸命北東北のPRに頑張っていますので、一度覗いてみてあげてくださいませ!

農業・観光連携の記事より

最近では、農業と観光の業態をまたいだ取り組みは珍しくありませんが、それでも


本日こんな記事がありました。


柚子こしょう:「農・観」が販売提携の

覚書調印 /大分

 日田市、玖珠町、九重町の柚子(ゆず)こしょう生産農家16軒で組織する

「ゆうだまP6楽部」(森義行会長)と九重町の宝泉寺温泉旅館組合(池部俊慈

組合長、9軒)は25日、同温泉郷で、「柚子こしょう販売提携の覚書」に調印した。

 販路拡大と、これをあしらった旅館のオリジナル料理創作など「農・観」が連携する。

 柚子こしょうは日田地方が“発祥の地”とも言われ、柚子は方言でゆうだま。

生産農家は個々に販売先を開拓。一方、同温泉郷や観光関係者は昨年6月、

活性化協議会を設立し、地産地消の料理、土産づくりを急いでいた。県西部

振興局が仲介し、調印にこぎつけた。

 今後、加盟旅館が16銘柄の柚子こしょうを土産売場で販売。

また、柚子こしょうを使った料理を創作する。来年3月までを試行期間とし、

さらに継続させる方針。

調印後、農家が試作したシチューや混ぜご飯などの料理を試食した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


地方にはお米をはじめとして、美味しく安全な農産物を一生懸命作っている方々が

たくさんいらっしゃいます。

 お米ひとつをとっても、私が最近知っただけで

「ひとめぼれ」「こしひかり」「ササニシキ」「ゆきむすび」「淡雪こまち」‥等

これらの米作農家の方々の周辺には、勿論観光地や温泉地がたくさんあります。

 しかしながら、何%の施設さんが、おらが土地のお米を使っているでしょうか?

また、お米の持っているポテンシャルを引き出しているでしょうか?


旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます
旅館に泊まってご飯を出されたとき、「あれっ」と思うようなご飯が出てきた経験は

私以外にも多くの方が、ご経験されていると思います。

 以外にも、「美味しい!」と思う方が少ないかもしれませんね。

確かに従来使用しているお米より、仕入れコストは高くなるかもしれません。

でも、せっかく自分たちの地域に観光に来てくださったお客様に、ご当地のお米を

お出しできなくて、何のために観光業や宿泊業を営んでいるのでしょうか?

なぜお金を出してまで、自分の家よりおいしくないご飯を、お味噌汁を、お漬物を

いただかなくてはいけないのか?


 本当の観光振興は、実は簡単なところからでも取り組めると感じております。

ちなみに、最近お邪魔した「鳴子温泉 東多賀の湯」 さんでは、

ご飯を突き詰め、ついにはご自分たちでお米を作り始めました。


旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます
 もともと鳴子地域は、「鳴子米プロジェクト」というNPOが頑張っていた地域で

うるち米のカロリーに近く、なおかつもち米の食感、粘り気を再現した

冷めてもおいしい、低アミロース米「東北181号」(ゆきむすび)という品種を

地域ぐるみで生育されておりました。

しかし、ここの女将さんの素晴らしいところはそれだけではありません。

この「ゆきむすび」はもち米に似た食感で美味しいのですが、やはり普通の

おかずと白米ごはんのように食べると、重たく感じられ、意外に量がすすみません。

そこで、朝食と夕食では「ひとめぼれ」と混合比率を変え、出されているそうです。

私も夕食と、朝食どちらもいただきましたが、その美味しさに、またその想いに感動しました。

東多賀の湯さんは、温泉の東の横砂といわれている鳴子でも、せの泉質にファンが多い

お宿さんです。

某口コミ予約サイトでは、温泉が5.0という素晴らしい点数もついています。

しかし、それに甘んじることなく、湯治宿の持つ施設面のハンディに嘆くこともなく

前向きに、お客様だけを見つめて頑張る姿。

 昨今、若者の旅行離れや景気諸問題で、国内観光客のパイは減少を続けています。

女将のように頑張っていても、明日の保証はありません。

 でも、「せっかく来てくれたお客様に少しでも満足してもらいたい」という

女将さんの気持ちを、我々従事者は今一度肝に銘じて、観光振興に取り組まねば

いけないと思います。