旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます -6ページ目

米どころ”東北”の、素晴らしいアートをご紹介

 ササニシキやあきたこまちなど美味しいお米の生産地みちのく。


最近ではうるち米ながらもち米のような食感の「東北181」(ゆきむすび、淡雪こまちなど)


も人気がでてきていますね。


 そんな東北米農家さんが、おらが田んぼで地域活性化を!


と始められている芸術作品が、今日ご紹介する「田んぼアート」です。


旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます

(日本で初めて田んぼアートを手がけたとされる、青森県田舎館(いなかだて)村さんの今年度作品)


地域によって作り方は異なりますが、おおむね4~6種類の稲を使って


その稲の色により、作品の濃淡を表現しているそうです。


 大体田植えが終わった5月下旬くらいに田んぼアートの田植えにとりかかり


6月中旬くらいからは、その輪郭が楽しめます。


一番の見ごろは太陽がさんさんと降り注ぐ、7月中旬から8月にかけて、


9月ごろに実が穂になりはじめますと、輪郭が黄金色になり、絵がぼやけてきます。



旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます
真っ黒の稲も使って、色彩を表現しています。


私が着地型観光でお仕事をさせていただいている岩手県奥州市(旧水沢市)の


熊谷さんの今年度作品は↓これ。



旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます

郷土の英雄とアンパンマンの組み合わせがユニークです。


相対的に田んぼアートは、近くに専用のやぐらや建築物があり、その上から見学します。


よってお気づきに方もいらっしゃるかもしれませんが、遠近法を用いてデザインをされています。


 最近では、国内ならず海外(特に西欧系)の方の注目度も高まってきており、


のっぽ的には、インバウンドや東北旅行のひとつのコンテンツとして現在陰でこそこそ動いております(爆


 以下東北の他地域の作品をご覧ください。



旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます

青森県階上村



旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます

山形県小野川温泉



旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます

秋田県仙北市


心の同志のページはこちらです→「とびっきりの和食道を進む料理人のページ」



旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます

秋田県大館市


あんとらあでは秋田大館近隣の旅情報をお届けしてます。

実は来年にかけて、皆さんもよくご存じの温泉地(東北です)で


田んぼアートプロジェクトが走り出そうとしております。


わたしも来年には、是非その現場で田植えから携わりたいと思っております。

明日は谷川岳

本日は東京出張でした。


明日は水上温泉さんに向かいますので


御徒町にて宿泊中です。


先週、東北を回ってまいりましたが、現在事業仕分けで注目されている「助成金事業」が


ほとんどの地域活性化事業に活躍しております。


もちろん人が使う制度ですから、うまく運用されているなあと思う事業もありますし


その反対の場合も目に付きます。


 ただ、限られた地方予算で、地域が抱えている問題に対峙するには、情勢金事業はある程度


必要だと思います。


 問題は、それを使う立場の人間が、私利私欲を働かせないこと。


最近、わが身に対してもそう言い聞かせています。

快晴に恵まれた青森・奥入瀬、秋田・鹿角大館、岩手盛岡、宮城・鳴子温泉より帰郷しました

 1週間ぶりに伊東に戻ってまいりました。


今回は、来年4月から中国・上海で「いい旅夢気分」の中国版を、


毎週日曜22:00~22:55枠にて放映開始する、テレビ制作会社の同志と


東北巡業してまいりました。


 初日、青森三沢市から奥入瀬、酸ケ湯温泉での雪以外は、天気に恵まれ


秋の東北の素晴らしさを、思いっきり知ることができました。


インプットが多すぎ、これからの整理になりますが、


初日ー 古牧温泉青森やさん、 青森県観光、物産関係の方々や青森県観光大使、

     青森市名物「生姜味噌おでん」のとっても素晴らしい女将、

     屋台村をプロデュースしたり、交差点で結婚式をあげちゃうとっても面白い企画屋Sさん


2日目- 奥入瀬渓流ホテルさんや蔦温泉さん、アウトドアや森林セラピーのノースビレッジさん

      秘湯を守る会のアイドル女将?とってもシャープで行動的な大館、日景温泉の女将

      大館のご当地映画(PR版だけでしたが、素晴らしく本格的な映画です)で地域活性を狙うOさん


3日目- 小岩井農場・牧場、岩手山溶岩流、国際交流センター、安比高原、

     90歳の大女将がお元気な松川荘さん


4日目- 昭和初期の日本で「天空の楽園」とよばれた硫黄鉱山である松尾鉱山跡、

     こちらは奈良の大仏さんにも使われている金を産出した開鉱1300年の尾去沢鉱山

     廃校を上手に活用している、ふるさと学舎&森林セラピー基地。

     ホテル鹿角さん&源泉かけ流し ホースの水で薄める温泉の花海館さま


5日目- 日本最古の芝居小屋でお芝居見学、小坂鉱山事務所、

      全国でも貴重な馬100頭によるお祭り「チャグチャグ馬っこ」の繋養牧場

      某じゃらんで温泉口コミ5.0の鳴子温泉「東多賀の湯」さん


6日目 事情ありちょっと書けませんが、宮城鳴子、大崎周辺


と、とっても充実&素晴らしい出張でした。


 詳しくはまたゆっくり書かせていただきます。(前回の出張すらアウトプットできていません)

     



秋田県鹿角市(かづの)ってご存知でした?

 突然ですが、タイトルからいきなり質問です(笑


来週おじゃまする秋田県、鹿角市。


実は今回のご縁があるまで、無知な私は存じ上げていませんでした。


青森県の十和田~奥入瀬、岩手との八幡平に挟まれたエリアにあるこの鹿角は


実は豊富な果樹(りんご、ぶどう、北限の桃ほか)や豚、短角牛などの農畜産物に恵まれた


とっても素晴らしいところでした。


 又「きりたんぽ発祥の地」としても有名なのです。


旅行会社出身の方は全国の様々なところをご存知ですが、宿泊業がメインだった私は


日本の素晴らしい地域をほとんど知らないのが実情です。


「鹿」だけに「あんとらあ」という名前の道の駅がありますが、


まだPCに長時間向かえない私にかわって、スタッフの方が紹介しているブログで


鹿角を知ってみてください。


「鹿角 あんとらあ」STAFF ブログ

来週は・・・

 寒さも厳しくなっているだろう、東北巡業です。


今回は、一路青森をめざしスタート。


ついに念願の、再生のカリスマグループさんが手がけている2つのお宿を訪問します。


また、田舎館村の田んぼアートの先駆者様や十和田周辺の農作事業者さまなどと面談。


 南下し大館をめざします。


鹿角、八幡平、二戸をスライドし、できれば久慈。


翌日、盛岡スタートの小岩井から八幡平(秋田)ルート。


又鹿角に戻り、小坂町や大湯温泉などをへて


鳴子温泉へ。


その後は未定ですが、足掛け6泊7日の行程になりそうです。


 目を養生しながら頑張ってまいります。

少しずつ・・・

 ほんとに空きすぎるくらいブログに何も書いていなかったもので・・・


少しずつ書いてみようかな?と思い立ったのですが、


何から書けばよいのやら(笑



 ここ数か月は主に、岩手、秋田、青森等いわゆる”北東北”の


着地観光商品の造成や、PRに飛び回ったり、


この時期ご多分に漏れず、来年度の自治体様のPR計画(事業予算)づくりに


首を突っ込んだり、インバウンド(主に中国、韓国)誘客のTVを絡めたプロモーションを


手がけたりと、メインフィールドが何か?と考える位幅広く動き回っておりました。


 勿論、よ~く考えるとメインの軸は”観光”であり、”地域振興”であります。


のっぽお得意の?宿泊施設様も、それなりに絡ませていただいておりますし


食べてゆかねばならないジレンマと、食わんがためにしなければいけない仕事のストレス!


 そんなことは感じなくてよいくらい、ありがたい、前向きな方々と仕事をしております。


 

とりあえず本日はこのへんで。


徐々に画面が見えやすくなってきております。



近況・・・

すっかりご無沙汰しております。


先月14日に、右目を2回目の手術をし、


現状湾曲なくものが見えるところまで回復してまいりました。


仕事は既にしておりますが、PCは大事を取って必要最小限に


抑えております。


 今月には、なんとか復帰できそうな予感・・・


勝手な近況報告でした。


石田

暫定復帰しました。

ご無沙汰しておりました。


目の調子が悪いことをお伝えした後、突然の長期離脱。


実は、右目が眼底出血していたようで、あやうく視力がなくなるところでした。


幸い発見処置が早かったらしく、手術した後は、快方に向かっております。


 左目視力を7年前、網膜剥離で失っておりますので、右目だけが頼りだった


私には、今回のトラブルはかなりの痛手です。


 PCは拡大鏡を使ってなんとか対処できるようになっておりますが、


当面は様子を見ながらの復帰となりそうです。


ご心配メールやお電話いただいた方には、本当に感謝しております。


ゆっくりいたしましたら、徐々に御礼におじゃまさせていただきます。


このような状態ですが、できr限りブログは続けていきたいと思っております。


今後ともよろしくお願いいたします。



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宿泊業をゆる~く考えてみる・・・【再掲】

ここのところ【再掲】が続いております。


実は・・・


以前から調子が悪かった、右目がいよいよ焦点があわなくなり


PC作業が、大変難しくなっております。


画面から5センチほどの至近距離にてやっとかすかに文字が見える程度で・・・


本日、伊東に帰ってきましたので、これから病院に行って参ります。


よって、新たな記事につきましては、今しばらくお時間を頂戴いたしたいと思います。





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 基本は旅人さんだったんでしょうね?やっぱり。


てくてく歩いて疲れた人が来る。

辺りが薄暗くなり始め、疲れが体中に充満している。

お腹も減ってきた。

そんな時、かすかに見える旅籠の灯り・・・


 ホットしますよね。


「御免よ!」

表戸から声が聞こえます。

玄関にいってみるとお疲れの様子ありありのご夫婦が・・・

「ようこそおいでなさいました。お疲れだったでしょう。

今朝は、どちらの宿場をお発ちになったんですか?」

 

自然と労わる言葉がでてきます。



旅の疲れを癒し、明日の旅の鋭気を養う場所。

そんなところが、始まりだったんではないでしょうか?

この本来の目的に由来する形態は「ビジネスホテル」?


でも「癒す」「鋭気を養う」なんてところは現代の旅館にも受け継がれて

いるような気がします。


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 最近では、「宿泊」自体を目的に「旅」をされる方が増え「ホスピタリティ」+α

が求められ始めています。

 +αには

露天風呂付客室であったり

貸切風呂であったり

ロケーションであったり

エステ・スパ施設であったり

各宿が意匠を凝らして提供し始めています。


 でもそれらの事はやはり+αを超えられないと、私は考えます。


常連のロッキーさんが、先日このようなメールをくださいました。


>同じように、エレガントな雰囲気のスパ温泉があるのですが、初めての時は

>敷居が高く感じられたのですが、そこのジム会員になってしまうともう日常

>で当たり前になってしまうんですよね


送ってくださったメール内容は、素晴らしいスパをコンセプトの軸に据えている

ホテルさんを評価された内容であり、その反対例としてのコメントなのですが、

これこそがまさに私の考える本質なのです。


「ホスピタリティ」+α


あくまで「ホスピタリティ」ありきの温泉宿泊業でありたい。


私なりの原点回帰はいつもそこに行き着きます・・・・




集客に苦しまれているお宿の経営者の方。


取りあえずは、そこに意識をもう一度集約して考えてみませんか?


素晴らしい「ホスピタリティマインド」を持った「サービスマン・


サービスレディ」私の周りには沢山芽吹いてきています。


「人財」という言葉を今一度考え直してみましょう?


その先には、きっと「素晴らしいお客様」がいらっしゃるハズです!



以下は続きです・・・・


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昨日は


「ホスピタリティ」+α


あくまで「ホスピタリティ」ありきの温泉宿泊業でありたい。


私なりの原点回帰はいつもそこに行き着きます・・・・


と纏めさせていただきました。


まずはその+αを今少し掘り下げてみます。


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△


最近人気の部屋付露天風呂ですが、その多くは、「ホスピタリティ」+α

の「α」部分そのものだと認識しています。


 現状は、カップルのお籠り需要から端を発した「貸切風呂」→「部屋付

風呂」への移行が主なニーズであり、又ネット集客のコア年齢層が30

代~40代と、丁度この需要層と重なるため、ネット予約の大きなブラン

ディング要因になってしまっています。


その為、売るために必要な設備投資的要素が、残念ながら強く感じられます。

戦略に組み込まれない対処療法的な設備投資の特徴を以下にまとめました。


・ベランダに簡易的に後付けしたもの(狭い、一様に丸樽形)

・部屋付き風呂設置数を優先したため狭い居住性になってしまったもの
・客室に残っている方とお風呂に入っている方の心理面まで考えたレイアウトなきもの
・設置を優先のためロケーションを含む、温泉以外の“癒し効果”のない物又温泉すら出ない物 


 以前の北投石風呂などのような一過性ではないと思いますが、今後

益々標準装備化されてきた場合、+α的設置を行っている大部分の

お宿は優位性を又それ以外のハードに求めるようになるでしょう。


 一種のゴールなき優位性+α探しの旅ですね。


元々装置産業である宿泊業は、ハード面に対して「経年劣化対応」

「魅力づくり」の相反する要素の融合を避けて通る事ができません。

よって定期的且つ長期的戦略に基づく設備投資は必要ですので、

そのフローに組み込まれた「部屋付露天風呂」設置であれば問題はありませんが・・・・


私は伊豆・熱海・箱根以外のお宿は詳しく存じ上げませんし、高級旅館

ホテル等皆さんの方が、余程お詳しいと謙遜でなく思っておりますので、

素晴らしい部屋付露天風呂は多く存在するとは思っておりますが。


【ご参考までに】

伊豆北川(ほっかわ)温泉 望水さんのプライベートガゼボを

→「北川温泉 望水」さんのHP

プライベートガゼボとは貸切予約制の東屋の事。

このレベルなら「ホスピタリティ商品」のレベルにあると思います。

(ちなみに私とは業務上一切関係の無いお宿さんです!)


個人的には、「雄大なロケーションを満喫できる」「使い勝手や居住性の落ちないレイアウト」「客室に露天風呂がある“ストーリー”をゲストにご理解いただけるもの」等が戦略に組み込まれた+αではない「部屋付露天風呂」であり、その段階で初めて「ホスピタリティ」の仲間入りを果たすのではないでしょうか?


 “五感で楽しめる客室露天風呂”となって、寛ぎが“癒し”を生み“鋭気を養う”ホスピタリティ効果に繋がってくるのです。


続いてもう一つの+α商品を、ロッキーさんのメールを引用してご紹介いたします。

ちなみにこのメールに出てくるスパ施設は、滋賀県大津市にあります

「ロイヤルオークホテル」 さんのスパ施設で

ロッキーさんの、従来の概念を振り払ってくれた程の満足感を得られた時の内容です。


>またスパというものが内面的な充実というよりも、表向きの一過性

>のものに目がいきがちなミーハー的なもので、ちょっと穿った視線

>で見ていた部分もあったように思います。

>通常は、時間、時間でしっかり区切られ、リラックタイムもそこそこ

>に長居するのははばかられてしまうのが常なのですが、自由にまっ

>たりできるゆとりの空間とゆとりの時間が、これまで否定的だった

>スパへの考え方を変えさせました。


この場合のスパ施設はエステ等を含んだ最近流行りの施設ですが、ロッキーさんが、そう思われるほど本物は少ないのだと思います。


語弊を恐れずに書きますと、私は常々「お客様は無駄を満喫しに来て

いただいている」と思っております。
勿論、価格の下限は残念ながら存在しますが・・・
ご理解いただける経営者の方は、それほど多くありません。

特に最近は「コスト」という名の「伝家の宝刀」にメッタギリされています(笑


今後、宿泊業界が深く掘り下げてゆくべき商品は、「時間」「無駄」「ホスピタリティ」ではないかと考えています。

この一見商品になりづらい概念的キーワードを如何に商品として造成するか?


いくつかの具体的商品は既にありますが・・・・

そこまでは・・・・

流石に・・・・

勘弁して下さいませ(笑


但し、スパ(エステ)は、取り入れ方次第では、お金に換算できる「ホスピタリティ商品」の可能性を多分に秘めていると考えます。


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△


「ハードと美人は飽きが来る」というのが私のモットーです!(笑


だからといって、すべて無形の形のない「マインド」だけでも最近は通用しません。

「ホスピタリティマインド」を形ある商品として+αにする事
「ホスピタリティ」+「ホスピタリティ商品」の商品構成で優位性を保つ事


それこそが原点回帰後の宿経営の進むべき道!


そんな気になってきませんか?(^ε^)♪


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厳冬にむけてのお宿のコスト管理・・・【再掲 昨年10月】

 たぶに今頃は盛岡にいるはずののっぽです。

最近目の調子が芳しくなく、PCと長時間向き合えないことを言い訳に「再掲」の嵐ですいません(笑


今日の記事は、昨年10月にアップしたものです。


昨年はリーマンショク+原油高騰が、苦戦の言い訳要因にできた年でしたが・・(^▽^;)


 今年の言い訳を探す前に、まずは今から考えておきませんか?閑散期の戦術を。


そのキッカケになれば幸いです。

 

では。





個人客・FITも、ネットAG上(じゃらん、楽天)での対昨年同時期の主要宿泊施設残室状況と比較しますと、明らかに残室が目立ちます。

 私は過去3年くらいではありますが、毎日、競合及び競合ホテルの「プラン料金・プラン数・残室数等」を調査しデータ管理してありますので、その凋落差異は一目瞭然です。


以上の情報は、最前線の各現場の声&データ上からの「事実」です。

「集客減+宿泊単価減+重油高騰の気配」=厳冬です!


ここ数年宿泊マーケットは変化しています。それは予約経路、ゲストニーズ、他業態からの新規出店、勝ち組負け組等のキーワードに隠されています。 

 今までの成功経験、成功神話では通用しないほど、あきらかにマーケットが変化しているのです。


では予想される“厳冬”に対しどう対処すれば生き残って行けるのでしょうか?

ヒントは「雪国」にあると考えます。

私も北海道出身ですが、雪国では来たるべき冬に備え、秋から様々な“越冬”準備をします。

今からでも遅くありません。

お宿の越冬準備をしましょう!


・設備面

【隙間の目張り】

ちりも積もれば山となります。室温が1℃上昇するだけで暖房費の節約効果は大きく変わります。客室、パブリックなどチェックしましょう。特に業務用エアコンを使用する事が多いパブリックスペースは要チェックです。

【ガラス面への保温シート貼り】

最近では遮光性の低い高性能の保温シートが出回ってきました。外観、景観に大きな不具合がでる場所以外は貼りつけるだけで保温効果が上昇します。

【大浴場の夜間保温シートの導入】

ご存知のように、重油代は10月から上昇し、12・1月においては8月の4倍~6倍に跳ね上がります。詳細は先日アップした「お宿の簡単コストダウン術PART1 露天にシートを」
に記述してありますので参考にしてください。

未使用時と35%位違ってくるのは実証済みです。

【プラスワン毛布の準備】

寝るときに「少し寒いな」と思っても、以外に貸出してくれる毛布を用意されてないお宿さんは多いですね。「毛布」を買う経費か・・と悩む前に是非購入をお薦めします。寒ければ、殆どの方が「暖房」を使ってしまいます。加湿器も普及していますが、お客様は基本的に睡眠時暖房は使いたくないもの。暖房費節約+顧客満足度向上で好いことづくめです。(もし余裕もあるようならレストランなどでのご婦人用膝かけのご用意も)

【空調排出ダクトのチェック】

大浴場脱衣所やパブリックなど業務用の大型空調機を使用している場合、暖房の排出口の近くに意外に外部へのダクト口があり、そこから冷たい外気が流れ込んでいます。設備上必要ですので撤去はできませんが、この排出口の羽を本当に微量に調節しておきましょう。下手をすると「温めている傍から冷やす」というアホな結果に繋がります。

【給湯ボイラーのマメな切り替え】

館内で使用する給湯(一般のお湯)ボイラーを、施設さんによっては2つ使用する事も多くあります。その場合、給湯使用料が落ちる夜間23:00位~早朝6:00位まではボイラー1つで稼働し、未使用ボイラーのスイッチはマメに切りましょう。


・営業面

【DM準備】

普段DM(ダイレクトメール)を集客に活用していないお宿さんなら、是非活用しましょう。立地により閑散期は違いますので、例年集客に苦労する時期があればその1カ月前くらいにお手元に届くように作成し、発送してみてください。小さいお宿さんはコストを考え手書きで。その為に、早めからの準備をするのです。

【新聞折り込み連合広告の活用】

周辺顧客を費用対効果良く集客するには意外に効果が見込めます。例年、首都圏・大都市を除いて全集客の20%~30%位集めている地域の「新聞折り込み連合広告」を調べておきましょう。計画的に利用すれば効果大です。“厳冬”は宿泊業ばかりではありません。広告業界も稼ぎ頭の「求人」クライアントが不調で大変な事になっています今年はお得に出稿できるチャンスです!(但し、プラン作成には、周辺の競合店の価格やプランなど傾向と対策をよく考えて慎重に。このくらいで売りたいからは、もう通用する時代ではありません。)

【新規ネットAG契約】

現在「じゃらん・楽天」以外に幾つネットプランを掲載していますか?

勿論ターゲティング上重なり合うとか処理の煩雑化など、やらない言い訳はあるでしょうが、繰り返しますが“厳冬”です。少しでも幅広く告知する事は必要です。その場合、じゃあ明日から掲載、という訳にはまいりませんので、無料掲載(宿泊料発生手配)できる旅行予約サイトがあれば早めの準備を。

又賛否のある「ゆこゆこ」ですが、ノッポは個人的に今年度はすべきと考えています。お宿のマーケティングの基本は売上構築です。手数料率の高さは変動費です売り上げがなければ変動費は発生しないのです」

この理屈お判り頂けますでしょうか?

【料理の見直し】

 これは、「お客様を呼べる商品開発を!」と唱えているのではありません。先程プラン作成時のご注意で申し上げましたが、「“厳冬”用プラン」は宿泊単価が低価格路線に向かわざるを得ないお宿さんが多くなると思います。

 その時に、従来までと同じ考え方で「料理原価=宿泊代金×0.○○」的な発想で組み立てせず、料理原価も「変動費」と認識し宿泊代金以上の満足を提供できるものに見直そうという事です。料理も従来と同じ発想で提供すれば、ほぼ間違いなく“厳冬”どころか将来にわたって“氷河期”です

 ※この考え方は、月間の損益分岐点に到達しなければ、皆様の懸念通り食材費の圧迫になります。ですので、必ず、自館の損益分岐点売上高と、それを基に必要集客数を算出し、戦略を練ってください。お聞きになりたい事があれば、無料でお伝えさせていただきます。

【販促ヒント】

まだ他にも“厳冬”対策はあるのですが、あまり皆さんが同じことを実施しても逆に意味がなくなりますので・・・

先も書きましたが、ご質問があればお尋ねくださいませ。

ヒントの一つとしては、11-3月の比較的集客が容易な時期に、お泊まりいただいたお客様に「魔法の仕掛け」を施します。もう一つは、従来のネットAG予約サイト以外のインターネット集客法を活用します。勿論「変動費」で。

あっ、最後にもう一つ。クローズマーケットを使って思い切った戦略をとりましょう。

【今年度追加版 2010.8】

ネット戦略に関係しますが、宿泊ネットAGT以外で、誘客に寄与できるネットポータルが最近あります。

皆様ご存知でしょうか?

 それは・・・

日帰り、着地型観光専門のポータルサイトです。

宿泊から周辺観光という従来の経路だけでなく、「体験プログラムから宿泊探し」といった

経路も、今後増加してくることは、間違いありません。

まだ、ほかのお宿さんが取組みを強化していな今から取組み、先行者利益を狙ってみませんか?


 お宿の越冬仕度、如何でしたでしょうか?

最後になりますが、この越冬仕度。早く考え、計画的に仕掛ければ、経費も効率的になりロスが減ります。また支払いベースも分散され「いい事づくめ」なのです。


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