【再掲】小さなお宿さんでも出来るイールドマネージメント(需要予測)活用法 その1 | 旅館・リゾートホテル応援団 伊豆・箱根・熱海 他全国の温泉地、里山活性化を考えます

【再掲】小さなお宿さんでも出来るイールドマネージメント(需要予測)活用法 その1

 私は基本的に横文字が苦手です(w_-;

ですので、これからの宿泊予約に必要だとしても、この「イールドマネージメント」を勉強する事に関しては、心重いものがありました(笑

 しかし、勉強して感じた事は、旅館やリゾートホテルでも必要な考えであるという事です。

といいますか、このマネージメントを理解しておかないと、主流になりつつあるネット集客を、フルに活用できません。


 今日は小さなお宿さんでも使いこなせる、イールドマネージメントをのっぽ流にアレンジし、御案内させていただきます。


そもそも「イールドマネージメント」とは何でしょうか?


簡単に説明しますと、

宿泊需要データから予測し、それを基に、

最適と思われるタイミング・価格で、

適切な顧客層商品販売し、

利益を最大化する手法となります。

(簡単ではないかもしれませんね(爆)


 普段の予約活動に置き換えますと

「来週の日曜日はお祭りがあるので去年も満室だった。

だから、今年も値引きしないで販売しよう!」

という事です。


な~んだ、それならうちもやってるよ!

という宿さんは多いはずです。

 そうなんです。基本的には、去年の経験から予測をし、販売金額を決定する事なのです。

ただし、これでは経験値のない方や、勘だよりなり、きめ細かい集客活動ができません。

そこで、日常の予約から、データを残しておいてそれを活用して予測を立てよう!という

考えが「柱」となっています。


先程の例は需要が高い日ですから、そんなに予測も難しくありませんでした。

こんな日は如何でしょう?


来週の日曜日、去年は80%客室を販売できた。

ところが今年は1週間前でも20%しか売れていない。

去年は隣町で確か大きな会合があったから入ったのかな~

会合のお客様が流れてきて売れたのなら、今年は会合が無いから

安くしないと売れないし、会合が関係ないなら、売れるかもしれない。

このまま手を打たないと間違いなく売れないし、幾らにすればいいだろう?


この場合、去年の集客要因がはっきり分かっていれば判断基準が明確です。

会合のお客様が50%なら、今年は単純に30%しか販売できません。

会合のお客様がまったく来ていなかったというデータを去年調べ保存しておけば、簡単に判断できます。


これが

宿泊需要データから予測し、

という事です。


他にも、満室の日に限って当日予約の電話が多く、「違う日ならいいのに」なんて勿体なく思いつつお断りした経験はありませんか?

 この日に、お断りしたお電話の内容を(本数、属性、プラン、人数等解かる範囲内で)データにして取っておきます。

このデータがあると、来年の同じ曜日の日、無理してプランを出さずに除外し、定価販売する事も可能になってきます。


まずは、難しく考えずに、このあたりのデータ収集から初めて見ませんか?

来年の今日も、間違いなく来るのですから!


追伸:早速はじめようと思いたったなら以下のデータを収集しませんか?

1.満室の日のアウトコール(お断りした内容、本数)

2.毎日の販売できた客室数と人数(2名×●組、3名×●組 4名×●、5名以上)

 来年プランを造る時に役立ちます。

3.本日の予約本数(今日一日で先の予約を何本受けたか)

 来年、いつ頃から慌てればいいかわかります(爆→でも真面目です

4.当日予約が入った場合、何時に何を見て(聞いて)入ったのかその内容


余談ですが、先日お邪魔させていただいた湯治宿のおかみさんは

形態こそちがいますが、本能でイールドマネージメントをされていました。

結局はできるできないではなく、やる気があるかないかだと思い知らされました。




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 ↑アレンジすれば、勿論飲食店さまでも活用できます。

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