AKB小説 暗黒物語 -11ページ目

AKB小説 暗黒物語

下手ですががんばって書くのでお手やわらかに
お願いします。
時々倉持さんとの握手についても書きたいと思います。

レオは夜の森を走っていた魔法師専用の白に赤い不死鳥の絵が入ったマントを羽織って手には護身のために剣を持っていた


「なんとか間に合った」


レオは小屋の前で止まるとドアノブに手をかけてゆっくりとドアをあけた中に入るとレオはすぐに魔法筆でロウソクに火をともした


それを専用の容器に置くとそれをもって部屋の中を見渡した部屋の中は最近まで使われていたのか綺麗だったしかし、小屋には机とベットだけでほかには何もなかった。


レオはロウソクを部屋の隅にかけると息を潜めた


しばらくするとドアの前で音がした


レオは剣を掴むと身構えた!もしもの場合に備えて

ドアがゆっくりと開くとそこにはあきちゃがいた


あきちゃを見てレオは胸をなでおろした


あきちゃはレオを見て首をかしげたあきちゃはレオの持っていた剣を見ていた


「レオくんって剣使えるの?」

「あまり........得意ではないです」

「じゃあなんで持ってるの?」レオは立ち上がるとあきちゃに剣を向けた

「あきちゃさんをこれで守ります」

「本当に!うれしいよ」


レオの宣言を受けてあきちゃは笑顔でよろこんでいたレオもまたあきちゃの笑顔を見て笑がこぼれた

するとあきちゃはふりかえると小屋の外に出ていった

レオはあきちゃが出て行ったのを見て不思議がっていたがしばらくするとあきちゃが人を連れて戻ってきた

あきちゃはレオの足元にその人物を投げ捨てるようにおいた


そこには気絶した地味な顔をした女子がいた

「これはいったい.......?」

レオは困惑した顔をしてあきちゃの顔を見た

するとあきちゃは笑顔で答えた


「この子ねあきちゃの友達なんだこの子を使って二人をおびき出すんだ」

レオは驚きながらその女子を見つめていた


「こんな頼りなさそうな子が本当にやくにたつのかなぁ~あきちゃさんは何を考えているんだろう?」


レオは心でつぶやいていや時だった


「う~ん?」


女が目を覚ますとレオと目があった一瞬の沈黙が通ったあと

その女が悲鳴を上げた


「何!なになになになになになになになになに?


それを見てレオは落ち着かせようと手を伸ばしたすると


「やめてよ!」


その女がレオの手をはらった


すると女を背後からあきちゃが口を塞いだ


すると最初はパニックになっていた女だったがあきちゃの顔をみてピタッと静かになった。


「さっしー大丈夫?」あきちゃは優しく話しかけたすると


「あきちゃ!」指原はあきちゃに抱きついたすると自分の思いをぶちまけた

「城に行ったらともさんたちが攻めてきて助けを読んだのになぜかこもりに繋がらなくて.、でもあきちゃが迎えに来てくれたんだね、ありがとう」


「そういえば?他の人たちは?」それを聞いてあきちゃはレオの顔をみた

あきちゃからのアイコンタクトを受けてレオは口を開く


「死にました.....」


「えっ?」


それをきいて指原は振り返るとレオの胸元を掴んだ

「どういうこと?」

「てか、あんた誰だよ?」

指原に掴まれながらレオは答えた

「僕はレオ 魔法師ですそして元倉持さんの部下です。」

レオは名乗ると指原に話し始めた

「実は、倉持と柏木が脱走しましたそれによって城は落城して、全員戦死しました。」

「えっ!?待ってよ、北原は?」

「彼女は自ら自決して果てました」

するとレオは指原にあるものを渡した


「これは北原の!」


指原はそれを握り締めると顔から涙を流していた

それをみてあきちゃも涙をこぼすと指原を抱きしめた


「さっしー、私たちこれから明日香ちゃんとゆきりんに戦いを挑むんだけど協力してくれるよね?」


しばらく黙っていた指原が口を開いた

「あきちゃ!指原にも協力させて!私、何でもやるから!」

「ありがとう~」

指原の言葉を受けてあきちゃは指原を抱きしめた


レオはそれを後ろで見ていたがあきちゃの顔をみて恐怖をかんじていたなぜなら彼女の顔は一切笑わずに無表情だった

そんなレオに気づいたのかあきちゃはレオを見てにやりと微笑んだ



3人は外に出るとあきちゃの後ろについていったすると森の奥に進んでいくとしばらくして開けた場所に出たするとそこには黒い鎧に身を包んだ兵士が整列していた


あきちゃは中央に上がると演説を始めた

「私たちは長年苦汁を舐めて生きてきたしかし、それは今日で終わった今日は戦う日だ!」

あきちゃが拳を上げると全員がそれに合わせて拳を上げた

「おぉーーーーーーーーーーーーー」

指原も声を出して手を挙げていた

3人は馬に乗ると前に向かって進み始めたそれに続いて兵士が続いた


「明日香ちゃん、今からリベンジしに行くからね」

あきちゃは笑いながら進軍を始めた













































明け方になりあきちゃは意識を戻した

そこにはすでにレオの姿はなかった
あきちゃは右肩を上げた
すると動かなかった肩が動くようになり
あきちゃは喜んだ
あきちゃはニヤリと微笑むと
小屋を出てどこかに向かいだした。


一方レオは城に戻ると魔法の訓練を行っていた
その中にはゆきりんの姿があった
ゆきりんはみんなと合わせて筆を降りはじめたそれを見てレオは
ゆきりんの身体に触れ丁寧に指導していた。
するとゆきりんは今までより安定して魔法が使えるようになった
「見て!レオくんできるようになったよ!」
ゆきりんは目を開きながら喜んでいた
「これはゆきりんさんの努力の成果ですよ」
レオは笑顔でゆきりんを褒めていた
「そんなことないよ」
ゆきりんははずかしそうに答えた

すると辺りが騒がしくなってきた
明日香が本国から帰ってきたようだ
二人は駆け足で宮殿に向かった

宮殿に入ると二人は並んで立ちはじめたそれを見て周りが騒ついたが明日香が入るとすぐに部屋は静けさを戻した

「本国からは何と?」
レオが話し始めると
明日香はこないだの事についてだけ聞かれちかじか奪還するために準備しろとだけ言われたと答えた
明日香は家臣に準備を指示すると解散した
すると明日香はレオに残るように指示すると人払いをした
部屋には三人だけ残ったすると明日香はレオに口を開いた
「レオ!最近どこかに行ってるようだけど何をしてるの!」
明日香はレオに厳しい口調で問いだした。
「見回りです」
レオが答えると
「見回りにしてはやけに時間がかかってるみたいだけど」
明日香は不機嫌そうに言った
するとレオは明日香に対して激怒した
「そんなに信用できませんか!」
レオに対して明日香も激しい口調で返す
「あんた!年下のくせにあたしに逆らう気?」
それを聞いてレオは部屋から出て行った
ゆきりんは後を追いかけた

廊下でゆきりんはレオの手を掴んだ
レオは表情がこわばっていた
「レオくん…」
「ゆきりんさん明日香さんの事…頼みます。」
そう言い残すとレオは去っていった

ゆきりんは明日香のいる部屋に戻ると
手を机に叩きつけた
「もっちぃ!なぜ、レオくんに対して厳しいの?」
「ゆきりんには関係ない」
明日香は席を立つと部屋から出て行った。
「待ってよ!まだ話は終わってない!」
ゆきりんは明日香を追いかけにいった

一方で、レオは部屋に戻るとカバンから
魔法具を取り出して誰かとの会話をしようとした

呪文を唱えると会話ができるようになっていた

「僕は心を決めました」
「あなたの手伝いを一緒にさせてください!」
すると魔法具から返事が帰ってきた
「本当に!うれしい!じゃあ、レオくん深夜になったら何時もの所で待ってるから」
そう言うと通信は途切れた

レオは道具をしまうと準備をはじめた
「作戦は6時間後か…」

レオはカバンを背負い剣を持つと
部屋のロウソクの火を消すと
静かに部屋を出た
隠し通路を通り宮殿の外にでると
レオは外に向かって歩き出した
普通のルートではなかなく
裏の断崖絶壁をゆっくりと降りていった。
下にたどり着くとレオは森の中を走って移動をはじめた。










あれから明日香はゆきりんと共に4日間走り続けていた本来ならばゲートを使えば済む話であったが何故かわからないが明日香はゲートを使う事ができなかった。南の城から北へ向かい
700リーグは走り続けていた。

その間いくつもの山と川を越えていたがゆきりんは明日香によって眠らされていた。
途中ゆきりんが宿に泊まる提案をしたが
お金がないためにその提案は却下された。

川を越えて広い平野に出ると明日香はゆきりんを起こしはじめた。

「ゆきりん!起きてよ、着いたよ!」
「うっ…?」
ゆきりんは目を覚ますと目をこすりなかまら前を向くとそこには山の中に巧みに作られた城が立っていた。
「ここは?」
ゆきりんは明日香に尋ねたすると
「あたしの城だよ!」
明日香はゆきりんに向くとニッコリと
笑顔で答えた
「えっ….えっ!…えっ?」
ゆきりんは戸惑っていた
「くわしい話は後で、後で」
すると二人は門をくぐり城へ入った
城の中の宮殿前に止まると一人の兵士がコリンの手綱をつかんだ

明日香はコリンから降りると
ゆきりんに手を貸して下ろした
明日香はゆきりんと共に宮殿の中に入るとたくさんの人に出迎えられた
そのうち一人の騎士に明日香が口を開く
「変わりない?」
「特には…」
明日香は中央のイスに座ると
周りを見渡した
ゆきりんはそれを一番後ろから見物していた
「もっちぃ…やっぱり…すごいんだ」
ゆきりんが心を踊らせていると
明日香が口を開いた

「レオがいないけど…彼はどこ?」

すると突然ゆきりんの後ろのドアがあき誰かが入ってきた
その人物は何事もなかったように
自分の場所に立つと口を開いた
「すいません、遅れました」
それを聞いて明日香は席を立つと彼の前に立つと
「遅れた理由…」
「すいません、自分の不…うっ…」
彼の理由を聞く前に明日香は彼を張り倒した。
その瞬間部屋は緊迫した空気が流れていた
彼は立ち上がると頭を下げて部屋を出ていった。
「あの人血が出てたな…」
ゆきりんは床に落ちた血をみてレオの事が気になっていた
明日香は席を戻ると周りから
報告を聞いて解散した。
明日香はゆきりんの手を引いて
部屋に案内した。
部屋はとても豪華な部屋だった
ゆきりんはベットに横たわるとすぐに寝てしまった
それを見て明日香は笑みを浮かべた
「んもぅ…しょうがないな…」
明日香はゆきりんに布団をかけると
自分も眠りについた

その頃西の山小屋にレオはいた
彼は木の小箱から筆と瓶と小皿を出すと瓶を小皿に開けると調合をはじめた
彼の口が腫れてるのを見てレオの隣りにいた人物が話しかけた
「それ?誰にやられたの….」
しかし、彼は
「転んだたげです」
としか答えなかった
「それ…明日香ちゃんにやられたんでしょ」
それを聞いた瞬間レオの手が止まった
彼はため息をつくと
「さすが、あきちゃさんですね!おそれいりました」
レオが観念したのを、みて
「やったー!」
あきちゃは両手でガッツポーズした。

「あきちゃさん準備できました」

「うん!」

あきちゃは上着を脱ぐと負傷した右肩を露出させた

「では、はじめます。」
レオは筆に液体を浸らせるとあきちゃの負傷箇所に塗りはじめた
「し、沁みる!」
あきちゃは歯を食いしばっていた
しばらくするとレオは筆を使いながら呪文を唱えた
その瞬間あきちゃは意識を失った


「ここは…どこ?」
ゆきりんが目を覚ました下を向くと
自分が地上ではなく上空にいる事がわかった
「何なの!これ!?」
ゆきりんはジタバタ暴れ出した
するとゆきりんは後ろから手で身体を優しく抑えられた
「もっちぃ…」
明日香はニコッと白い歯をみせて笑った
ゆきりんは安堵したのかおとなしくなった
しばらくしてゆきりんは思い出したように口を開く
「もっちぃ…他の人は?」
明日香はそれを聞いて首を横にふる
ゆきりんはそれをみて両手で自分の顔を抑えた

「もっちぃ!助けに戻ってお願い!」
ゆきりんは振り向こうとした
明日香はとっさにゆきりんの手を抑えた
「ゆきりん!危ないから落ち着いて!」
明日香はゆきりんをおちつかせようとした。
するとバランスを崩してゆきりんが馬から落ちた
明日香はとっさにゆきりんを手でつかんだ
「このままじゃ…危ない…明日香はいったん地上に降りた
地上に着くとゆきりんは明日香の手を離すと振り向いて明日香をにらみつけた

「もっちぃ…みんなを見捨てたんだね…人殺し!」
「違う!これには理由が…」
「うるさい!この人殺し!」
ゆきりんは明日香の言葉を聞かなかった
「人殺し!人殺し!」
「ゆきりん…私は…」
「うるさい!この人殺し!」
ゆきりんは明日香の言葉を無視して
腰の剣に手をかけた
「ゆきりん…落ち着い…」
ヒュン!
ゆきりんは明日香に剣を抜いて振り払った
明日香の目の前を剣がかすった
明日香は表情を変えてゆきりんに口を開く
「いいかげんに…」
シュン!ガキン!
ゆきりんは再び剣を明日香に振った
明日香はそれを鞘で防いだ
「この人殺し…あたしがぶっ殺す!」
ゆきりんは後ろに下がり
左手の指輪に剣を噛ませると剣を突き上げ円を描いた
「変身!」
ゆきりんを青い光が身をつつむと青い鎧が装着された
細く長い鋭い剣を構えると
明日香にかかっていった
明日香は鎧を召喚せずに通常の状態で対応した。
ゆきりんは一心不乱に剣を振った
明日香はそれを華麗に交わすとゆきりんの足を払った
ゆきりんはバランスを崩して前に倒れた。

ゆきりんはすぐに起き上がると
明日香に剣を突き刺した明日香はそれを交わすと剣を振り上げて吹き飛ばした
ゆきりんの剣は後ろに飛ばされた
「はぁ、はぁ、はぁ」
ゆきりんは息を上げながら明日香に口を開く
「なんでもっちぃは本気でやってくれないの?」
「私が本気でやったら、ゆきりんは死んでしまう」
それを聞いてゆきりんは一瞬沈黙した
「なによ…それ…ふざけんな…」

後ろに下がると剣を拾って明日香に向けると
「だったら…私が本気にさしてあげる」
ゆきりんは立ち止まると剣をて両手で持つと前方にゆっくりと回しながら円を書くと
目の前に大きな光が現れ剣を包み込むと
ゆきりんは前に剣を突き刺した
その瞬間複数に分裂した光が
明日香に向かって飛び出すと途中で
ゆきりんが剣を振り上げた
すると剣圧が地面をえぐりながら進むとその道は氷に覆われ
分裂した光と合体して大きな光の光線になってが明日香に向かってきた
明日香は剣を横に向け前に出しながら構えた
光が剣とぶつかり合った
明日香はそれを必死に防いだ

だが、力及ばす明日香は氷の光をもろに食らった。
次の瞬間明日香は氷に覆われ動かなかった
「ふふ…あははは….やった…私にも…できた」
ゆきりんは剣を払い鞘に収めると
「もっちぃの…バカ!」
ゆきりんは明日香のいる反対方向に歩き始めた

「みんなの仇は私がとる…あっ…」
はじめての鎧召喚のせいか体力を消費したのか

ゆきりんは
地面に手をついて倒れた。
「はぁ…はぁ…」
「才加ちゃん…りえちゃん…」
今いくから」
ゆきりんは立ち上がろうとした時だった。

「本当…ゆきりんは…甘い」
ゆきりんはその声に反応して振り返った
ドスン!
ゆきりんはお腹に痛みを感じて倒れこんだ
「なんなな…これ…」
薄れゆく意識の中ゆきりんは顔をあげると
そこには剣の鞘を腹に突き刺した
明日香の姿があった

「もっちい…」

ゆきりんは倒れて目を閉じようとした

しかし、明日香はそれをさせずに

ゆきりんの髪をつかんで起こした。
ゆきりんは力なく立ち上がらされた

目が虚ろで立つのもままならなかった

「ゆきりん!」

明日香は頬を叩いた
「ゆきりん!ゆきりん!」
明日香は頬を二回叩いた

ゆきりんは痛みで意識がまたはっきりした。
ビンタをかます明日香を見ると顔から涙が流れていた
「もっちぃ…」
明日香は再度手を挙げた
「やめ…て…」
それを見てゆきりんは目をつぶった
だが、いつまでたっても
痛みがこなかった
するとゆきりんの顔に柔らかい何かがあたった
目を開けると明日香はゆきりんを抱きしめていた
「もっちぃ…うぅ…もっちぃ」
明日香の優しさに触れてゆきりんは涙が止まらなかった
明日香はゆきりんの頭をさすると
優しくつぶやいた
「ごめんね…ゆきりんあたしの力不足で」
「もっちぃ…あたしが間違ってた…」
全てを受けいれたゆきりんは泣き疲れてそのまま明日香の腕の中で意識を失った

「やっと見つけた!」
明日香が振り返ったすると
後ろに兵を引き連れた
板野がいたその脇には板野に支えられて河西も立っていた
明日香は立ち上がって剣に手を添えた
「何しにきたの…」
明日香は睨むようにして板野を見つめていた
すると板野は河西と共に前に出ると
河西が話し始めた
「明日香…ともの…アク…セサ…リー
が足り…ない…の」
それを聞いて明日香は何かを思い出したのかコリンに装着した
箱からひとつ取り出して河西に見せた
「もしかしたら…これかな?」
それを見て河西は左手を差し出した
明日香はそれを河西の手に握らせるた
河西は笑顔でそれをしまった
「明日香…ありが…うっ!」
次の瞬間河西は口から血を吐いた

それを見て板野が駆け寄るすると河西は手でそれを制した
河西はそのまま地面に寝ころんだ
板野は河西をだくように抱えたすると
河西は苦しそうに話し始めた。
「みんな…そろった…これで…もう…安心して…行け…る」
それを聞いて板野はくちびるを噛み締めたすると
河西の額に水のようなものが落ちてきた。
「とも…ちん…泣か…な…いで」
河西は左手で板野の顔に触れた
「バカ…泣くわけないし…」
「アヒャ…」
強がる板野を見て河西はニコッと笑った
「うっ…げほ…えっほ…」
河西はまた血を吐き出した
何時の間にか口のまわりは血だらけだった
河西の呼吸が段々と少なくなりはじめた。
河西は寒いのか震えると共に呼吸が荒くなりはじめた
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁあ…」
「チュウ…少しはあったかいかな?」
板野は河西を起こすと頭を自分の膝に乗せて布でくるんだ
「ふぅ…ふぅ…とも…ち…ん…あっ…た…かい…よら」
河西はニコッと笑ったしかしすでに笑顔もままならない状態であった
「うっ…!うっ!…あ…あぅ…あ…」
河西は苦しそうにしはじめた
板野は河西のお腹を優しく撫でた
「チュウ…大丈夫…だから…」
すると河西は最後の力を振り絞り話しはじめた
「とも…ちん…先にいく…けど…急がなく…ていいから…とも…は…ずっと…待っ…てる…か…ら」
「うん」
板野は頷くしかできなかった
「はぁ….…はぁ…みんないるよね…
ともの好きな…アクセ…サリー」
「これで…安心…し…て!……うあぁ…」
「……とも…ちん…………………」
「チュウ…?」
「…大…好き…だよ…………………」
「チュウ?…」
「ねぇ!…チュウ…起きて…起きてよ…」
板野が呼び掛けるが反応がない脈をとるが反応がなかった」
「チュウ…」
板野は立ち上がると河西を抱き上げて
荷台に乗せると板野軍のエンブレムが入った布で全体を覆うと荷台を引かせ退却しはじめた
去り際に板野は
「倉持!…」
「借りはいつか返すからな!そう言うと板野はそのまま軍勢と共に歩きはじめた
明日香は板野の姿を見えなくなるまで見つめていた。
そんな二人を密かに見てる人物がいるのも知らずに

「やっぱりともさんはダメだったか…」
「でも、いいや!」
「怪我が完治したら…」
「今度こそ…亜樹がやる」

河西を撃破した明日香はコリンを手で引きながら歩いて城の近くに身をひそめた
茂みの中に身を伏せると
城の前の様子をうかがった

城門前は敵がごった返していて密かに入るのはむりだった
明日香はふと目を後方にやると
将兵と話をしている板野の姿が見えた
明日香は目線を戻すと敵の数を把握し出した。
「数は大体三万から四万か」
「でも、城に気をとられてる今はいけそうかも…」
明日香は息を整えると剣を上に突き上げ鎧を召喚した
それと同時にコリンには白い装甲と装飾品に身を包まれ前足には鋭い突起物が装着された。
明日香は槍を構えると先端を大型にさせると
手綱を叩き前に突っ込むはじめた
「なんだあの光は?」
味方の指差す方向を見て板野は唖然とした。
「あれは?倉持!」
「まさか…チュウ…やられたのか!」
突然東の茂みから大きな光の輪を見て
板野の兵士はあっけにとられていた
何人かの兵が様子を見に近づき茂みの中に入ろうとした時だった。
ぐしゃっと言う音と共に悲鳴が上がった
前方の兵士が馬に踏み潰されたのだった
その周りの兵士が上に乗った白い騎士の槍で瞬時に切られた。
「いゃぁ!」
それを見た板野はすぐに近くの兵士に
伝令を伝えると
後ろに下がりはじめた
明日香は敵をなぎ倒しながらコリンで突撃をはじめた

板野の前を通り過ぎる際にらみつけながら光る装飾品を板野の前に投げつけると
城に向かって進み始めた。
城門前は大混乱におちいっていた

明日香は敵をコリンで吹き飛ばしながらあるいは槍で切り払いながら
進んでいった。
すると城門の付近に来ると明日香はいったん止まった

約千人の兵が明日香の前にたちふさがっていた。

明日香は手綱をとって返すと後ろに下がりはじめた。

魔法槍に片手をかざして魔法火を槍に覆うとX印を作るとそれを槍を払い空中に飛ばした
X印は空中に上がりブーメランのように戻りはじめた


「コリン!」

明日香はコリンと共に空中に飛ぶと
印を全身に浴びた
「魔法火の効果は99秒だけ…」
明日香とコリンは魔法火を全体に覆うと城門の前に進み始めた

敵は抵抗しようとしたが
突撃と魔法火によって消し飛んだ
明日香はそのままの状態で
城の中に進軍した
自分の進路の邪魔をするものを全て排除していった。
明日香はそのまま進み続け
城の中間地点まで進んだ
しかし、四番目の城門に続く道の前に
大きな怪物がたちはだかっていた
明日香はそのまま進み始めた
怪物が両手をあげ明日香に拳を振り下ろそうとした

「私の邪魔をしないで!」
明日香はそれをコリンで突撃して腕ごと体を貫通させ撃破した
怪物は真っ二つに避けて血が噴水のように飛んだ
明日香の鎧は敵の血によって所々真っ赤にに染まっていた。
明日香は鎧から滴り落ちる血を気にせずに
進軍を続けた。

明日香は最後の門の前にきた
「本丸が破られた!?」
明日香は門を通過すると敵が城内の門を破壊してるのが目に入った
「間に合った!」
明日香は門を囲む敵をなぎ倒しながら
進んだ
何時の間にか魔法火は消えていたが
明日香の気迫が伝わったのがコリンが前脚で敵を突き上げていた
明日香はそのままコリンごと城門にぶつかり城内に入りこんだ
周りを見渡して
階段前にいた秋元を見つけると鎧を解除して
抱きついた
「もっさん…間に合った…もっ…さん」
感動に浸っていると上から北原とゆきりんが降りてきた
北原は外を指差すと
「敵が予備兵力を出してきた!」
秋元は窓から外を見ると平野をたくさんの火の玉が向かって来るのが見えた
「時間がないみんなを上に!」
秋元はみんなと共に上に上がると
明日香とゆきりん北原を最上階に
連れ出した
秋元は首のペンダントを外すと
明日香に渡した
「ゆきりんの事頼んだ…」
そう言うと秋元は下に降りていこうとした
「もっさん!」
明日香は秋元を呼び止めた
「明日香…私のペンダント絶対に無くすなよ後でとりにいくから」
秋元は明日香に右手の親指を立てると
満面の笑みを送ると
下にかけ降りていった
明日香は秋元を見送ると
部屋の中でコリンを召喚した
さっきとは違いなんの装着されてない
かわいい馬であった
「あんな姿は見せられないよね」
明日香は心の中でつぶやくとコリンに乗った
明日香はゆきりんの手を引いて前に乗せると
ゆきりんは北原に手を差し出した
「りえちゃんさぁ!早く!」
しかし、北原は下をむいたまま動かなかった。
「大丈夫怖くないから!」
今度は明日香が手を出した
その時下から大きな音が聞こえ出した
「明日香!早く!いけ!敵が城内に入ってきた」
秋元の声を聞いて明日香は北原に手を再度差し出した
「行かない…」
「えっ…?」
明日香は北原の声を聞いてとっさに腕をつかんで引きずりあげようとした
北原は明日香の手を払うと後ろに下がりはじめた
「りえちゃん!お願い!一緒に来て!」
ゆきりんは北原に手を差し出した
「ゆきりん…ごめん」
そう言うと北原は下に降りていった
「りえちゃん!待って!」
ゆきりんは馬から飛び降りて北原を追いかけようとした。
「ゆきりん!ダメ!」
明日香はゆきりんの腕をつかんだ
ゆきりんは宙づりの状態で明日香の手を払おうとした
「もっちぃ!離して!」
ゆきりんは明日香の手を払うと床におりて北原を追いかけていった

「かかってこいよ!」
秋元は階段で敵を必死に斬りつけ時間を稼いでいた
一人二人と倒したしかし、数はどんどん増えていく
秋元が敵と睨み合ってる時だった

「秋元さん!」
突然名前を呼ばれて秋元は後ろを振り返ったすると
隙を見せた秋元に敵が襲いかかってきた
「危ない!」
秋元はその声を聞いて後ろを振り返ったすると秋元に斬りかかった敵が吹っ飛ばされていた
秋元は改めて後ろを振り返ったすると
そこには、魔法筆を手にとった北原がいた
秋元はその場を味方に任せると
北原に向かって走った
「明日香と行ったんじゃ?」
「私は、ここに残ります」
「どうして?」
「さっしーのために」
「指原のために?」
秋元は北原に訳を尋ねた
「実は…私一階の城壁で倒れてるさっしーを見たんです」
「指原が?」
「私は、助けたかっただけど、運悪く敵が突っ込んきて見捨てたんです」
「だから、私も一緒にここで戦います」
北原の目を見た秋元は頷くと
再び戻ろうとした時だった。
「りえちゃん!待って!」
ゆきりんが階段を駆け下りてきた
秋元はその光景に唖然とした
ゆきりんに続いて明日香の姿も見えた
ゆきりんは北原に抱きつくと顔をうずめてつぶやいた
「お願い…一緒に来て」
しかし北原はゆっくりとゆきりんを離すと
首を横にふる
「りえちゃん!」
ゆきりんが必死に叫ぶ
その声に反応したのか
下からゆきりんたちに向かって矢が飛ぶようになった
秋元は明日香と共に矢を払った

そんな光景を一番下から板野は見ていた
「才加に北原に倉持に柏木か…倉持への仇はまたにしよう」
「奴の怒りを買うためにはどうするか…」

「柏木に消えてもらうか」

板野は大きな弓矢を取り出して念力を
込めると力いっぱい矢を放った
すると矢は壁を貫通しながら上に突き上げていった
秋元と明日香は気づいていない
北原がゆきりんからぱっと目をそらした時だった。
下から鋭い矢が迫るのが見えた
北原はゆきりんを掴むと場所を入れ替えた
「痛い!りえちゃんなにすんの」
ゆきりんが北原を見ると
ゆきりんに寄りかかって来た。
「りえちゃん?」
ゆきりんが背中をさすると手に生温かいものが触れた手を見るとべったりと血がついていた
「りえちゃん!」
ゆきりんの声に秋元と明日香が駆け寄る
秋元は明日香を見た明日香は首を横にふった

「行こう…ゆきりん」
明日香がゆきりんの手を引いた
ゆきりんはその場を動かなかった
「ゆきりん!」
明日香は叫んだ
ゆきりんの顔を見ると頬を涙が伝っていた
「私も、動かない」
その言葉を聞いて秋元は表情を変えると
ゆきりんを気絶させたその場に倒れたゆきりんを秋元は抱え込むと明日香に渡した
明日香はゆきりんを前に乗せるとコリンにまたがった
「もっさん…ペンダント絶対とりにきてよ」
「わかってるよ」
そう言うと明日香は上に駆け上がった

「ちっ!外したかとも疲れたから後はよろしく」
板野はそう言うとその場を離れた




秋元は兵士に時間を稼がせる間に後ろの部屋に北原を引きずりながら運んだ
すると秋元は部屋に黒い砂を部屋中に巻き始めた
後ろには大きな箱とツボが何個も重なっていた
「準備できたか…」
秋元はそう言うと外に出て近くにいた
味方に声をかけた
秋元は別れを告げて後は頼んだと言い残して部屋に入った
秋元が部屋に入ると北原がうめきごえを上げていた
北原は周りと秋元を見て悟ったのか
笑顔で秋元に頷いた
秋元は手に火のついたろうそくをとると北原を一緒に箱の前に座らせた
「それ…何?」
北原の質問に秋元は答える。
何かわかったのか北原は安心して目をゆっくりと閉じた。
「私もすぐにいくから」
そう言うと部屋のドアが空いた
血だらけの味方が入ってきてその場に倒れこんだ
「合図だ…よし!行くぞ!」
秋元はろうそくを地面に落とした
すると火が黒い粉に移り導火線のように伝って行った

「明日香…ペンダントは…いつかあっちで返しにきてくれ」

秋元は北原を抱き寄せると目をつむった
つぎ瞬間大きな音と光と共に
城の本丸が吹き飛んだ
明日香は空中をコリンでかけていた
その音を聞いたが明日香は後ろをみずに前をじっと見ていた

大きな爆発が二回、三回と続き
本丸が吹っ飛ばされ瓦礫がたくさんふってきた
城内にいた兵は瓦礫の下敷きになった

これにより、板野の兵力は当初の半分以下までに落ちていた

板野は進軍をやめて退却することにした。
兵に指示を出すと自らは
ある場所に向かって歩き出した

「チュウ…どこにいるんだよ」
板野は河西を探していた歩いていると
馬の蹄の後を見つけた
「もしかしたら…」

板野はそれをたどって進み続けた
すると前方から倒れてる河西を発見した
「チュウ!」
板野はそばによると河西を抱き寄せた
切られたのか河西の胸は大量の血で染まっていた。
「チュウ…ゴメン」
板野は河西の服をめくった
すると河西の胸からは出血は無かった
板野は疑問に思い始めた
「出血じゃなくて、返り血?」
するとピクッと一瞬河西が動き出した
「えっ…?」
板野は胸に耳を当てる
ゆっくりだが心臓は動いていた
「えっ…なんで?」
板野は驚きを隠せなかった
「とも…ちん?」
河西が板野の名前を呼んだ
板野は河西を抱きしめる
すると河西の片方の手がない事に気づいた
出血は止まっていたが板野は布で応急処置した
「ともちん…連れていってほしい場所があるんだけど」
それを聞いて板野は河西を起こすと
河西の言われた通りに進み始めた
城が燃え盛る中秋元はじめ多くの兵士が懸命に戦っていた
だが、兵力の差で秋元の味方は次々ど
倒れていった。
ついに第四防衛ラインも占領され
残すは本丸だけになった
本丸に続く城門に敵が攻城兵器で門を破壊する音が聞こえていた
その音にゆきりんをはじめみんなが恐怖に怯えていた。
秋元は城門の前に最後の防衛陣を引いた
周りを見渡すと残っているのは
若者と老人と負傷者だった
秋元の精鋭部隊は皆立派に戦死して既に全滅していた
「戦えないものは砦の中に収容しました。
「ご苦労さん」
兵士の言葉に秋元は優しく答えた
すると後ろの門が空いた音がした。
秋元が振り返るとそこには武装した
きたりえが立っていた
「私も、入れて!」
真剣な顔で北原はあきちゃに話した。
秋元は優しく肩をポンと叩くと
「北原は中でみんなを守ってあげて」
北原は頷くと中に帰っていった
「明日香!まだか?早く」
秋元は祈るように願った
その時だった
「もっさん!準備できたよ」
明日香からの通信が入ると秋元は
よしはじめてくれ
「わかった!」
明日香との通信を切った
その時バキッ!と音ともに門が崩れ敵が入ってきた
「皆かかれ!」
秋元の声と共に全員かかっていった

「始まったみたい」
「うん」
北原の声にゆきりんは頷いた

外では激しく剣がぶつかり合う音と悲鳴が聞こえた
ゆきりんは思わず両手で耳を塞ぐ

しばらくして秋元が何人かの兵と共に中に退却してきた。
「門を閉じて!」
秋元は門を閉めさせた
しばらくすると外が静かになった
すると今度は中につながる門に激しく打ち付ける音が聞こえた
「敵がきた」
「もうだめだ」
それと同時に秋元はじめ残ったものが門を体や
丸太で抑える
秋元はその場を任せると階段を上がってゆきりんと北原の元に駆け寄ると
「ゆきりん!きたりえ」
「もうすぐ!明日香が来るから、二人は逃げてくれ」
それを聞いてゆきりんは飛び上がった
「もっちぃが!助けにくるの!」
「あぁ」
秋元は頷くとすぐに戻って行った
喜ぶゆきりんに対して北原は無言でいた
ドン!ドン!
秋元が下に戻るとドアには亀裂が入り敵がすきまから見えていた。
秋元は階段に弓兵を退却させ
自らも弓を構える
ドアの前では若い青年7、8人が必死にドアを抑えていた
しかし、大きな音と共に城門が突き破れ敵が入ってきた
秋元は弓を放つ
門の前にいた敵は倒れこんだ
そのすきに秋元は剣をとると皆と突撃をはじめた。
すると外から大きな音と共に悲鳴が聞こえた。
敵が次々と倒れると
鉄の馬に乗った白い騎士が入ってきた
お互いに剣を交えたため激しく火花が散っていた
「何て力なの…!」
明日香は河西の容赦ない斬撃を必死に受けていた。
「アヒャヒャヒャ明日香どうしたの?
ともを倒さないと先に進めないよ?」
河西は笑顔で容赦ない攻撃を仕掛けていた。
「隙あり…」
河西は明日香の体を蹴った
明日香は体が中に浮いた
河西は明日香をさらに蹴り飛ばした
明日香はまるでボールのように勢いよく吹っ飛んだ
明日香は地面に激しく叩きつけられ
うつ伏せのままピクリと動かなかった
河西はゆっくりと明日香に近づきはじ
めた
「フライングゲット~僕は一足先に」
河西は明日香の首に剣を振り下ろそうとした。
「痛っ!」
河西はあまりの激痛に手から剣を落とした。
よくみると自分の右腕に短剣が刺さっていた
河西は明日香のいた方に目を向けると
そこには明日香の姿はなかった
「明日香…ともを…だましたな!」
周りを見渡すが明日香の姿は確認できなかった
河西は腕に刺さった剣を抜くと
剣を手にとり構えた
「明日香!隠れてないで出てこい!」
河西は怒りの形相で周りを見渡す。
「そこだ!」
河西は明日香の声に反応して振り向いた
すると突然胸に痛みが走った
「えっ…?」
河西が自分の胸を見ると明日香の魔法剣が右胸を貫いていた
胸の血が剣を伝ってポタポタと流れ落ちていた。
「うそ…」
河西はそれを見て唖然としていた
明日香はゆっくりと剣を胸から引き抜いた
河西の魔獣装甲が解除されると
同時に胸から大量の血がながれだした
河西は両膝をついて胸を抑えた
しかし、抑えたてもすぐに血で真っ赤に染まる。
「どうして、とも…まだ死にたくない…」
「とも~みちゃん」
明日香は河西を見下ろしていた
河西は明日香を見つめるとにっこりと
笑顔で微笑みかけた
「ともの負けだよね…ともは負けたんだよね」
河西は前のめりに倒れると動かなくなった。
明日香は剣をはらうとゆっくりと鞘に納めた
明日香は城に向かうためにコリンを呼び寄せようとした
ドスっと言う音ともに明日香は立ったまま動かなくなった
「明日香…まだともは…死んで…ないよ」
河西は最後の力を振り絞り明日香の背後を剣で刺した。
「本当に…甘いな~…明日…香は」
河西は剣を抜こうとしたが固くて動かなかった。
「あれ?…おかしい…なぁ…」
河西は剣を抜こうと明日香に触ろうとした
すると明日香の姿が消えて一本の木が現れた河西はそれを見て目をうたがった
河西の剣は明日香でなく木を刺していた
「邪木幻心」
明日香の声に反応して河西はゆっくり振り向いた
それと同時に何かが横切った
河西の右手が切られて血が激しく吹き出した
「いゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
河西の右手首は剣をつかんだまま離れていた
河西は胸を抑えた手で右腕を抑えたすると胸からまた血が流れはじめる
「明日香…お願い…助けて」
河西は慈悲をこうように明日香を見つめる
「そんな河西に明日香は剣を振り落ろした」
ドサッと音と共に河西は倒れこんだままピクリと動かなかった。
「悲しき守護者よ安らかに眠って」
明日香は剣をしまうと顔にかかった返り血を手で拭うと
コリンを呼び寄せてまたがると
呪文を唱えた
するとコリンに鋼の装甲が装着されると魔獣馬に変化した。
明日香は手綱を引くと
その場を後にして走り出した。
「ゆきりん…もっさん…今行くから!」

「あともう少しだ」
あきちゃと小森との死闘を乗り越え
明日香はコリンに乗って走っていた
明日香は橋の前で止まると
一息ついた
ふと明日香はある事に気がついた
夜中にしては城の方の空がやけに明るく見えた
明日香はコリンに乗り山の上に向かって駆け上がりはじめた
森林の中を抜け丘に上がると城がよく見渡せた
たがその光景を見て絶句した

明るさの原因は城から火が出ているためだった
城は城門が崩れ多数の敵が城内に進軍していた
「もう、ためだ…」
明日香は心が折れかけていた
明日香はだめもとで魔術で会話を試みた
「誰か…出て…」
明日香は祈るように目を閉じた
「こちら公国親衛隊所属チャゲ…公国魔導師は応答せよ」
辺りは反応はないまま誰も出なかった
「やっぱり…だめか」
明日香は会話を閉じようとした




「明日香!」
「明日香聞こえるか⁉」

それを聞いて明日香はすぐに応えた
「もっさん!」
明日香は秋元が生きていたのを確認できたのか
少し、安堵した。
「明日香よく聞いてくれ…もう第三防衛ラインまで突破された…城が落ちるのは時間の問題だ…」
「もっさん!」
「明日香ひとつ頼みがある私たちで時間を稼ぐ…その間にゆきりんを連れ出してほしい」
「ゆきりんがいるの!?」
明日香は秋元の言葉を聞いて驚きを隠せなかった。
「どうしてゆきりんが?」
「詳しい事は本人から聞いてよ」
「明日香…」
秋元は明日香に作戦を聞かせて準備を整えた
「それじゃあついたらまた連絡してくれ」
「わかった…」
明日香は秋元との会話を切ろうとした時だった
「秋元様敵が第四防衛ラインまで突破しました」
「わかった、明日香急いでくれ…もうもたない」
そう言うと秋元は通信を切った




明日香は作戦を実行するために
山を駆け下りようとした時だった





「そこまでだよ」
甘い声が明日香を呼んだ振り返ると
木の上から河西が見下ろしていた
河西は木から降りると
城を指さした
「明日香…お城燃えちゃってるよ…」
「それが何さ!」
明日香は強気に対応した
「とも聞き分けのない人嫌いだなぁ~」
「用はそれだけ?私急いでるから」
明日香は進もうとした時だった
すると明日香の前に河西は立ちふさがった
「じゃあさあ!明日香…ともと遊んでよ…」
明日香は妙な気を感じていたしかしそれが何かわからなかった
「じゃあ….ともから…行くよ!」
河西は明日香に向かって走り出した
明日香は剣を抜くと円を書いて
鎧を召喚しようとした
しかし、鎧は召喚されず明日香は河西の攻撃をもろに受けると後ろに大きく吹き飛ばされた
「鎧が召喚されないなんて」
明日香は体を起こそうとすると
「ともは危ないの好きじゃないな~
だから、鎧なんて召喚させないよ」
河西はニッコリと笑った

明日香は汚れを手で払いながら立ち上がった
「明日香…武器を捨てたら…命だけは
助けてあげるよ…ともは優しいから」
それを見て明日香は首を横にふる
すると河西は笑顔から悲しい表情に変わった
「わかった…じゃあ明日香にはここで
…消えてもらうよ」
そういうと明日香の視界から河西が消えた
周りを見渡しても河西の姿はなかった
「こっちだよ!」
明日香が振り返ると目の前に河西がいた
その瞬間明日香は頬を叩かれた
明日香が一瞬目をそらした瞬間
また河西が消えていた
すると今度は周りから声が聞こえてきた
「しまった…完全にはめられた」
明日香は河西の術により混乱してしまった
河西はそんな明日香に容赦なく攻撃をした。
「うっ…あぁ…姿がみえ…ない…」
明日香は打撃を喰らいまくっていた
ついに片膝をついてうずくまった
だが、いつまでもここに止まるわけにはいかない
「まずは術を解かないと」
明日香は体を起こすと目を閉じた
そして、何かを探りはじめた
「戦闘チュウに目をとじるなんて明日香…ついに血迷っちゃったんだね…」
河西は明日香に攻撃を続けた
明日香は攻撃を受けたが気を集中させた
「次でラスト…」
河西はついに鞘から剣をゆっくり抜くとそれを見てニッコリと微笑んだ
「ともの剣の味存分に堪能しな!」
河西は明日香に向かって走りはじめた
「明日香!ここでくたばんな!」
河西は剣を振り下ろした時だった
「そこだ!」
明日香は目を開くと横っ飛びで剣を交わして
両手を地面についた
その反動で飛び上がると
月に向かって剣を投げた
すると剣が何かを突き破ると
今まで夜だった背景が明るくなった
明日香は剣を掴むと河西に剣を向けた
「よくわかったね…明日香…やるじゃん」
河西はニッコリと笑った
「これであんたの負けだ…さぁ…道を開けてもらおうか」
明日香は河西に剣を向けた
「ごめんね…明日香…ともは絶対に持ち場を離れるわけにはいかないんだ」
今までと違い河西が真剣な表情になっのを見て明日香は河西に切りかかった
すると河西は姿を消した
明日香が周りを探すと
河西は木の上にいた
「鎧を召喚できないあんたに勝ち目は無いよともーみ」
明日香は剣を構えながらその姿をじっと見つめた
河西は木の上で自らの装飾品を捨てはじめた
「ともの本気…みせてあげるよ」
すると河西は両手を自分の胸に当てた
河西から黒い光が発光した
あまりの光に明日香は目を閉じた
河西は「いゃぁぁぁぁ」と悲鳴を上げた
明日香が目を開くとそこには河西ではなく
魔獣装甲に身をまとった剣士がたっていた
剣士は雄叫びをあげると剣を振りおろした
すると剣圧で明日香の目の前の地面がえぐれた
明日香は間一髪交わした
「やるじゃん明日香」
剣士から河西の声がした
「ともさんなの?」
明日香はそれを見て戸惑っていた
なぜなら今見ているのは河西の声がする化け物だからだ
「明日香早く鎧を召喚してよ…ともをもっと楽しませてよ」
明日香はそれを聞いてためらったが
「明日香!早く!早く!あひゃひゃひゃ」
河西は嬉しそうに剣を交えた
「一気に決着をつける!」
明日香は剣を交えた後、後ろに下がると
剣を納め
魔法槍を手にとって上に突き上げた
すると明日香は白い光に身を包まれた
すると明日香は純白の鎧に深紅のマントをつけ魔法槍は穂先が大型化した
白魔槍と姿を変えた
槍をぐるぐるっと振り回して片膝をついて明日香は河西に槍を構えながら
見つめていた
「アヒャヒャヒャ明日香!とも今最高に幸せだよ明日香が本気になってくれたから」
河西は明日香に向かって剣を振った
明日香はそれを槍で弾いた
河西は後ろに下がると剣を変化させて左右に持ちはじめた
「二刀流か…」
明日香はそれを見て槍を強く握った
「行くよ…」
河西は明日香に向かって走り出した
「明日香!ともの本気見破れるかな?
アヒャ、アヒャヒャ、ヒャヒャアヒゃ」
河西は高速移動で明日香に向かっていった。
明日香は槍を振り上げ剣圧を河西に繰り出した
河西は剣圧を余裕で弾いた
「いくよ!」
河西は高速移動で明日香の周りを走る
するとたくさんの河西が走る姿が明日香に見えていた
「ともの動き見切れるかな?」
すると河西は明日香の背後に切りかかった明日香はそれを手の甲で防いだ
剣を弾くとすぐに槍をふるすると
河西は飛んで交わすと槍の上に乗ると
それを伝って明日香に飛びかかろうとする明日香は槍を地面に指すと
すぐに剣を抜いて切りかかった
河西はそれを空中で応対した
二人は互いに距離をとる
「明日香?覚えてるドラマ?」
「ドラマ?」
河西は明日香に昔話をはじめた
「私たち姉妹だったよね?」
「うん」
明日香は河西の言葉に頷いたしかし目だけは離さなかった。
「本当は私、不満だったんだ」
河西は明日香に深妙な顔で話し始めた。
「あれさぁ、私あんたいらないと思ってた」
「あんたがいなかったらって思うと、本当に腹がたつ…」
河西は急に顔つきが冷たくなった。
「本当に…ともは…悔しかった…あんたと一緒なんて…だから…さぁ…」
「明日香…」

「早く!死ねよ」
河西は明日香に剣を斬りつけた

明日香は槍を気で手に吸い取り対応した。

「早く!とものために死ねよ!死ねよ!死ねって言ってんだから、早くくたばれよ!」

河西は先ほどと打って変わり凶変していた。

「チュウ…だめだよ…死んだら」
板野は心配そうに河西を案じながら城を攻めていた。


夜になり辺りは暗かったが戦いは続いていた
城門の前では河西と板野が集結していた
「準備できたよ」
「よし!始めよう」
板野と河西は互いに向かいあうと
手を合わせた
二人の背後から大きな光の球が現れた
それを見て秋元は兵と共に城門の前に向かって
防御陣を貼った
「何!あの光は!」
城の上からゆきりんにもそれは見えていた
「行くよ!チュウ!」
「いいよ!ともちん!」
二人は巨大な光の球を放った
光は一直線に城門に当たった
凄まじい音と共に
城門に亀裂が入った
「まずい!」
秋元は魔導師に城門にシールド波を貼らせた
「第二波来ます!」
向かってきた光の球をシールドがうけとめた
しかし、シールドは無惨にも破壊された
バリバリバリン!
光の球が扉に大きな亀裂が入った
秋元は兵士を落ち着かせていた
「みんな絶対に持ち場を離れるな」
扉が破壊されたと同時に敵が多数侵入してきた。
それに向かって秋元の兵は矢を放った?
秋元の兵は弓から剣や槍に持ち変えると
槍を構え向かってくる敵に各自応対していった
秋元も自ら槍を手にとり次々と敵をなぎ倒した
城門前は大混戦になっていた

敵が城門を突破したために負傷者が次々と運ばれて来ていた
入りきれずに外にまで広がっていた
「早く!」
「クソ!」
助からなかったのかきたりえは机に拳を叩きつけた
すると机から人がいなくなるとまた、次の負傷者が運ばれてきた
部屋は血と負傷者の悲鳴でいっぱいだった
まさに地獄絵図だった
きたりえが辺りを見渡すとゆきりんが何時の間にかいなくなっていた

城門では秋元達が奮戦していたが次第に押され始めていた
「全員第二防御ラインまで下がれ!」
そんな秋元を横目に見ながら少女が迅速見つからないように城壁に向かっていた
「もう、私には無理!無理!」
マントで身を隠しながら指原が
城壁に連結された櫓をたどって逃げようとかんがえていた
「指原には無理!」
指原は櫓の前にたどり着いた辺りは
死体でいっぱいだった
「どうやら敵はいないのかなぁ?」
指原は下を見渡しながら不安そうにしていた

板野はある気配を感じていた
「この気…まさか!」
板野は河西を呼ぶとある事を耳打ちした。
すると河西は走ってどこかに移動した





城の前の野原をたくさんの黒い影向かってくるのが見えた
その様子を秋元とゆきりんときたはら
の三人が城の中から見ていた
「すごい数」
「…うん…」
「大丈夫私が全部倒す」
そう言うと秋元は城壁に上がって行った
「そいえばさっしーは?」
北原の言葉を受けてゆきりんは指原がいない事に気がついた
「私、探してくるね」
ゆきりんは城壁の階段を降りると指原を探しにいった。
「私は治療所に戻るかな」
北原は背伸びしながら身体をほぐしていた

指原は誰もいない部屋で指輪に話しかけていた
「もしもーし!こもりー!おーい」
しかし、応答がない指原はがっくりと崩れ落ちた
「こもり、あきちゃ、早く迎えに来てよ」
その様子をゆきりんは部屋の前で聞いてしまった。
「さっしーが裏でつながってる?」
ゆきりんは声が出そうになったが何とか手で抑えた
「さっしーを問い詰めないと…」
ゆきりんは部屋のドアに手をかけた
突然大きな音があたりに響いた
気がつくと辺りから悲鳴が響いていた
ゆきりんが外に出ると周りが瓦礫の山でいっぱいだった
「危ない!」
近くの兵士が叫ぶとゆきりんは上を向いた
大きな岩が降ってきた
「やられちゃう!」
ゆきりんはその場にしゃがんだ
その瞬間爆音が響いた
気がつくとゆきりんの後ろの家が岩で半壊していた
敵が攻めてきたと聞こえ
ゆきりんはすぐに城壁に向かって走り出した。

ゆきりんが城壁に上がると敵が城に向かって前進してくるのが見えた
下の城壁では秋元が迎え打つ体制を整えていた

秋元は剣をを持つと高々と上げた
「構え!」
秋元の号令と共に周りの兵士が矢を射る準備を始めた
「放て!」
敵が中間まで来たのを見て秋元は矢を放たせた
一斉射撃により板野と河西の軍勢は次々と倒れていった
それに負けじと敵も矢を打ち返し
一進一退の攻防が繰り広げていた
板野は河西に指揮を取らせていた
板野が秋元の相手をしてる間に河西の部隊が城門を破壊して一気に攻める予定であった
板野は河西が来るのを待っていた

「いけえーい!」
河西の合図で巨大な杭を持った兵士が城門を突いたしかし、門は固く閉ざされびくともしない
「もう一回!」
何度も距離をとってみたがやはり動かない
すると城門の上の塔から石と矢で攻撃をうけた
河西は持っていた盾で防いだ
しかし城門攻略部隊は防ぐ手立てがなく次々と倒れて行った
「チュウ‼どうしよう!ともちんに怒られる」
河西は一回退いた

河西からの報告を受けて最初はイラっとした板野だったが
今度は自分で指揮をする事にした
板野は河西に耳打ちすると
河西はしょんぼりしながらどこかに走っていった


秋元は倒れた兵士を担いで救護班に渡すと再び配置に戻っていった
「案外あいつらもたいしたことないな」
秋元はボソッとつぶやいた
すると今度は攻城兵器の巨大な櫓がこちらに向かって前進して来た
秋元は櫓を倒すために押してる奴を倒すように指示したしかし、周りを盾をもった兵士が固まっているため
止める事はできなかった
すると櫓が城壁に接岸してタラップがおりた
敵が城壁に流れ込むように侵入してきた
二台、三台と櫓が次々とたどり着いた
そのため周りで激しい戦闘が始まった
秋元は矢を打つのをやめて
剣で戦い始めた
「ウラァ!」
秋元は次々と剣を振って敵をたおした

その様子をゆきりんは上から見ていた
最上階の場所は救護所になっていた
ゆきりんはきたりえと共に治療に追われていた
ただ、ゆきりんは治療はできないので
手伝いをしていたが
色々ありきたりえの怒りを買ったため
に監視という任を与えられた

敵を退け櫓も全て破壊した一日目は終わりそうになりかけていた
秋元はその場にしゃがみ込む

するとゆきりんはすぐに城壁に行くと秋元に話しかけはじめた
「どう?」
「まだわからないが、場合によってはゆきりん達は逃げてくれ
秋元のことばを受けてゆきりんは黙り込んでしまった

「ともちん!言われた通りにしたよ」
「OK!じゃあ夜に実施してね」
「チュウ!」
河西は笑顔で後ろに下がって行った
板野は何故か笑いが止まらなかった