「ここは…どこ?」
ゆきりんが目を覚ました下を向くと
自分が地上ではなく上空にいる事がわかった
「何なの!これ!?」
ゆきりんはジタバタ暴れ出した
するとゆきりんは後ろから手で身体を優しく抑えられた
「もっちぃ…」
明日香はニコッと白い歯をみせて笑った
ゆきりんは安堵したのかおとなしくなった
しばらくしてゆきりんは思い出したように口を開く
「もっちぃ…他の人は?」
明日香はそれを聞いて首を横にふる
ゆきりんはそれをみて両手で自分の顔を抑えた
「もっちぃ!助けに戻ってお願い!」
ゆきりんは振り向こうとした
明日香はとっさにゆきりんの手を抑えた
「ゆきりん!危ないから落ち着いて!」
明日香はゆきりんをおちつかせようとした。
するとバランスを崩してゆきりんが馬から落ちた
明日香はとっさにゆきりんを手でつかんだ
「このままじゃ…危ない…明日香はいったん地上に降りた
地上に着くとゆきりんは明日香の手を離すと振り向いて明日香をにらみつけた
「もっちぃ…みんなを見捨てたんだね…人殺し!」
「違う!これには理由が…」
「うるさい!この人殺し!」
ゆきりんは明日香の言葉を聞かなかった
「人殺し!人殺し!」
「ゆきりん…私は…」
「うるさい!この人殺し!」
ゆきりんは明日香の言葉を無視して
腰の剣に手をかけた
「ゆきりん…落ち着い…」
ヒュン!
ゆきりんは明日香に剣を抜いて振り払った
明日香の目の前を剣がかすった
明日香は表情を変えてゆきりんに口を開く
「いいかげんに…」
シュン!ガキン!
ゆきりんは再び剣を明日香に振った
明日香はそれを鞘で防いだ
「この人殺し…あたしがぶっ殺す!」
ゆきりんは後ろに下がり
左手の指輪に剣を噛ませると剣を突き上げ円を描いた
「変身!」
ゆきりんを青い光が身をつつむと青い鎧が装着された
細く長い鋭い剣を構えると
明日香にかかっていった
明日香は鎧を召喚せずに通常の状態で対応した。
ゆきりんは一心不乱に剣を振った
明日香はそれを華麗に交わすとゆきりんの足を払った
ゆきりんはバランスを崩して前に倒れた。
ゆきりんはすぐに起き上がると
明日香に剣を突き刺した明日香はそれを交わすと剣を振り上げて吹き飛ばした
ゆきりんの剣は後ろに飛ばされた
「はぁ、はぁ、はぁ」
ゆきりんは息を上げながら明日香に口を開く
「なんでもっちぃは本気でやってくれないの?」
「私が本気でやったら、ゆきりんは死んでしまう」
それを聞いてゆきりんは一瞬沈黙した
「なによ…それ…ふざけんな…」
後ろに下がると剣を拾って明日香に向けると
「だったら…私が本気にさしてあげる」
ゆきりんは立ち止まると剣をて両手で持つと前方にゆっくりと回しながら円を書くと
目の前に大きな光が現れ剣を包み込むと
ゆきりんは前に剣を突き刺した
その瞬間複数に分裂した光が
明日香に向かって飛び出すと途中で
ゆきりんが剣を振り上げた
すると剣圧が地面をえぐりながら進むとその道は氷に覆われ
分裂した光と合体して大きな光の光線になってが明日香に向かってきた
明日香は剣を横に向け前に出しながら構えた
光が剣とぶつかり合った
明日香はそれを必死に防いだ
だが、力及ばす明日香は氷の光をもろに食らった。
次の瞬間明日香は氷に覆われ動かなかった
「ふふ…あははは….やった…私にも…できた」
ゆきりんは剣を払い鞘に収めると
「もっちぃの…バカ!」
ゆきりんは明日香のいる反対方向に歩き始めた
「みんなの仇は私がとる…あっ…」
はじめての鎧召喚のせいか体力を消費したのか
ゆきりんは
地面に手をついて倒れた。
「はぁ…はぁ…」
「才加ちゃん…りえちゃん…」
今いくから」
ゆきりんは立ち上がろうとした時だった。
「本当…ゆきりんは…甘い」
ゆきりんはその声に反応して振り返った
ドスン!
ゆきりんはお腹に痛みを感じて倒れこんだ
「なんなな…これ…」
薄れゆく意識の中ゆきりんは顔をあげると
そこには剣の鞘を腹に突き刺した
明日香の姿があった
「もっちい…」
ゆきりんは倒れて目を閉じようとした
しかし、明日香はそれをさせずに
ゆきりんの髪をつかんで起こした。
ゆきりんは力なく立ち上がらされた
目が虚ろで立つのもままならなかった
「ゆきりん!」
明日香は頬を叩いた
「ゆきりん!ゆきりん!」
明日香は頬を二回叩いた
ゆきりんは痛みで意識がまたはっきりした。
ビンタをかます明日香を見ると顔から涙が流れていた
「もっちぃ…」
明日香は再度手を挙げた
「やめ…て…」
それを見てゆきりんは目をつぶった
だが、いつまでたっても
痛みがこなかった
するとゆきりんの顔に柔らかい何かがあたった
目を開けると明日香はゆきりんを抱きしめていた
「もっちぃ…うぅ…もっちぃ」
明日香の優しさに触れてゆきりんは涙が止まらなかった
明日香はゆきりんの頭をさすると
優しくつぶやいた
「ごめんね…ゆきりんあたしの力不足で」
「もっちぃ…あたしが間違ってた…」
全てを受けいれたゆきりんは泣き疲れてそのまま明日香の腕の中で意識を失った
「やっと見つけた!」
明日香が振り返ったすると
後ろに兵を引き連れた
板野がいたその脇には板野に支えられて河西も立っていた
明日香は立ち上がって剣に手を添えた
「何しにきたの…」
明日香は睨むようにして板野を見つめていた
すると板野は河西と共に前に出ると
河西が話し始めた
「明日香…ともの…アク…セサ…リー
が足り…ない…の」
それを聞いて明日香は何かを思い出したのかコリンに装着した
箱からひとつ取り出して河西に見せた
「もしかしたら…これかな?」
それを見て河西は左手を差し出した
明日香はそれを河西の手に握らせるた
河西は笑顔でそれをしまった
「明日香…ありが…うっ!」
次の瞬間河西は口から血を吐いた
それを見て板野が駆け寄るすると河西は手でそれを制した
河西はそのまま地面に寝ころんだ
板野は河西をだくように抱えたすると
河西は苦しそうに話し始めた。
「みんな…そろった…これで…もう…安心して…行け…る」
それを聞いて板野はくちびるを噛み締めたすると
河西の額に水のようなものが落ちてきた。
「とも…ちん…泣か…な…いで」
河西は左手で板野の顔に触れた
「バカ…泣くわけないし…」
「アヒャ…」
強がる板野を見て河西はニコッと笑った
「うっ…げほ…えっほ…」
河西はまた血を吐き出した
何時の間にか口のまわりは血だらけだった
河西の呼吸が段々と少なくなりはじめた。
河西は寒いのか震えると共に呼吸が荒くなりはじめた
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁあ…」
「チュウ…少しはあったかいかな?」
板野は河西を起こすと頭を自分の膝に乗せて布でくるんだ
「ふぅ…ふぅ…とも…ち…ん…あっ…た…かい…よら」
河西はニコッと笑ったしかしすでに笑顔もままならない状態であった
「うっ…!うっ!…あ…あぅ…あ…」
河西は苦しそうにしはじめた
板野は河西のお腹を優しく撫でた
「チュウ…大丈夫…だから…」
すると河西は最後の力を振り絞り話しはじめた
「とも…ちん…先にいく…けど…急がなく…ていいから…とも…は…ずっと…待っ…てる…か…ら」
「うん」
板野は頷くしかできなかった
「はぁ….…はぁ…みんないるよね…
ともの好きな…アクセ…サリー」
「これで…安心…し…て!……うあぁ…」
「……とも…ちん…………………」
「チュウ…?」
「…大…好き…だよ…………………」
「チュウ?…」
「ねぇ!…チュウ…起きて…起きてよ…」
板野が呼び掛けるが反応がない脈をとるが反応がなかった」
「チュウ…」
板野は立ち上がると河西を抱き上げて
荷台に乗せると板野軍のエンブレムが入った布で全体を覆うと荷台を引かせ退却しはじめた
去り際に板野は
「倉持!…」
「借りはいつか返すからな!そう言うと板野はそのまま軍勢と共に歩きはじめた
明日香は板野の姿を見えなくなるまで見つめていた。
そんな二人を密かに見てる人物がいるのも知らずに
「やっぱりともさんはダメだったか…」
「でも、いいや!」
「怪我が完治したら…」
「今度こそ…亜樹がやる」