昨日の記事で、
ダイアナ妃のホロスコープで摂食障害と占星術について考えた。
今回は、やはり摂食障害だった有名人、
アメリカのミュージシャン、カーペンターズのカレン・カーペンターズについて考える。
(動画の右👇)
カーペンターズは彼女と兄が中心メンバーのポップ・ミュージック・グループ。
1970年代〜1980年代に活躍、大成功をおさめる。
代表曲に「イエスタデイ・ワンス・モア」、「遥かなる影」、「トップ・オブ・ザ・ワールド」、「青春の輝き」等がある。
カレンが摂食障害で亡くなったと知り、当時、びっくりした思い出がある。
健康的なアメリカ人の典型のような女性だったので。
でも当時の典型的なアメリカの保守的な家庭に育ったからこその悲劇だと今ではわかる。
ちなみに、
摂食障害とは、
患者の極端な食事制限や、過度な量の食事の摂取などを伴い、それによって患者の健康に様々な問題が引き起こされる。
主に拒食症と過食症の総称
摂食障害患者は根源的否定感を抱えており、食行動の異常の背景には茫漠たる自己不信が横たわっていると理解される。
その不安を振り払うために強迫的に完全を目指すのである。
ウィキペディア より
カレンは熱心なキリスト教徒の家庭で育つ。
母親は兄を溺愛するもののカレンのことを評価しなかった。
母親は彼女が成功してもなお、そのような態度を保っていたという。
彼女の素晴らしい歌声があったからこそ大ヒットを連発しただろうに。
母の態度の理由は、優等生タイプの兄に対し、カレンは、母の「女の子は〇〇であるべき」という考えの枠にはまらなかったから。
(カレンは子供の頃から活発でスポーツ好き)
マーチングバンドの太鼓を始めたとき、当時としては女の子らしくない楽器だったので母親は難色を示す。
カーペンターズでドラマーをすることにも当然否定的な態度を示したという。
さて、彼女のホロスコープを読むとしよう。
獅子座の月に冥王星がコンジャンクションで、
母親は王様のように彼女を支配しようとしたのかもしれない。
その月と冥王星にカイロンがトライン。
母親との間で問題があったことは容易に想像できる。
カイロンは水星・木星のコンジャンクションともセクスタイル。
水星・木星のコンジャンクションは月と冥王星のコンジャンクションとオポジションで自分の主張を母親に抑圧される、と読める。
ただし眼前の母には抑圧されるものの、水瓶座の水星・木星のコンジャンクションと獅子座の月と冥王星のコンジャンクションのオポジションは、電波やミュージックテープ(水瓶座)で発信を世界に広げ(水瓶座)、ミュージックシーンの中で盤石な地位を築く(獅子座の冥王星)
そして、このしんどそうな月は2ハウスの支配星、
やはり彼女も自分の才能や自分自身に対しての価値を見出せていなかったのだろう。
なぜなら母親に褒められないのは、いくら大勢のファンがいたとしても自己価値が感じられないだろうから。
その上、彼女が愛を求めた結婚相手との結婚は一年で破綻。
摂食障害の引き金は兄が彼女に何気なく放った言葉「太っちょ」だったという説もある。
でも、生育過程で母親から満足に愛を受け取っていたなら、脂肪がつくのを極度に恐れた摂食障害にはならなかっただろう。
カレン・カーペンターさんの歌声は英語の発音もクリアーで英語の勉強がてら、時々聞くし、とっても癒される歌声。
大勢の人を癒す歌声を持っていたのに、ご本人が癒やされていなかった人生を歩むとは、本当に人生は皮肉。
でもこんなにカイロンのアスペクトをたくさん持っていたカレンさんは、まさしくカイロン的な存在だろう。
長生きしてカイロン的な人生を歩む事が出来なかったカレンさんの死が惜しまれる。
カレンさん、天国で安らかにお眠りください。
★そのほかの記事
★虹の花のできる事(他はメニューに)
★自己紹介👇