フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記 -19ページ目

ローマ人の物語

塩野七生「ローマ人の物語 」、全43巻を読了した。

日本人1000万人が英語を話せるようにする日記-roman



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人間の運・不運は、その人自身の才能よりも、その人がどのような時代に生きたか、のほうに関係してくるのではないかという想いだ。
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もしも彼が、異民族をも平然と受け容れていたほどに開放的であったかつてのローマ帝国に生まれていたならば、軍事の才を認められた結果、帝国の重要な「防衛線」の一つを任されるなどして、賞賛と名誉につつまれて生を終えていたにちがいない。だが、人間社会とは、活力が劣化するにつれて閉鎖的になっていくものでもある。
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「共同体」と「個人」の利害が合致しなくなることも、末期症状の一つであろうかと思ったりしている。そして、公共心も、個人が、自分の利害と自分が属す共同体の利害は連動する、と思えた場合に発揮されるものではないか、と。
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読んでいて、ローマの勃興期と、衰退期は、とても状況が似ていると思った。

・実質的な領地はイタリア半島+αだけ
・蛮族が攻めてくる
・少ない兵で多くの敵を打ち破る英雄が何人も登場する

状況は似ているが、一般の人々の反応は異なる

・敵にたちむかう勇気を示せるか
・個を犠牲にしてでも、公のためにコミットしたいと思えるか
・出自や民族、宗教などの違いよりも、大きな目標を重視できるか

勃興期ではできたことが、衰退期ではできなくなる。
結果、与えられた状況はまったく同じでも、
勃興期では勢力をどんどん広げられるのに、衰退期では滅びてしまう。

企業で最も大事なのは、企業文化だとよく言われる。
それと全く同じように、国という単位でも、
一番大事なのは、優れた個人とか、戦略とか、技術とかではない。
一般の人々の間でのカルチャーが明暗を分けるのだと思う。

スティーブ・ジョブズのすごいこと

僕がスティーブ・ジョブズがすごいなと思うのは、
今日が人生最後の日だと、毎日思って生きるというのを、
本当にやりとげたことだ。

最初に起業したときだけではない。
自分のつくった会社を追われた後でも、
紆余曲折を経てアップルに復帰して、ボロボロになっていたときでも、
マイクロソフトと提携していた時でも、
癌で死ぬ1ヶ月前にのときも。

彼の信じるコンピューティングの実現のために、
たとえどんな状況に置かれても、
彼は淡々と、毎日、やるべきことをやり続けたことだ。

口で言うのは簡単だけれど、実際にやるのは難しい。
僕も、彼のように、毎日やるべきことを淡々とやり続ける人になりたいと思う。

「日本人の9割に英語はいらない」 

成毛さんの「日本人の9割に英語はいらない 」 を読んだ。


日本人1000万人が英語を話せるようにする日記-naruke


最もうなずいたのはこのくだり。

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さて、ここまでは英語は必要ではないと説いてきた。それは9割の大多数の人に対してムダに時間を使うなと言いたいのであり、1割の人にとってはきちんと学ぶべき言語であることには変わりはない。
外資系企業に勤務するビジネスマンのほか、ホテルの従業員、デパートの店員、外国人観光客向けの店員は英語を話せる方が断然有利である。研究者や医師も英語ができないと海外の論文を読みこなせないだろう。
・・・熊野本宮大社の神職や巫女まで英語の研修を受けているのだから、こういう場では英語ができる=商機なのである。いち早く英語を習得した人は明らかに有利になるので、日本語しか話せないと完全に出遅れるだろう。
ハイヤーの運転手も英語ができると普通のハイヤーの運転手に比べて年収が200万円はアップするだろうし、英語力を付加価値に出来る職業は確かにある。
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日本人の9割には必要ない。
だけど1割には必要。
だから僕は1000万人という目標を掲げている。


以前ある方が僕にツイッターでこのように尋ねてこられた。

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レアジョブが掲げる日本人1000万人が話せる様になるにタクシードライバーはどれぐらい入ってますか? 外国人が英語で行きたい所に安全確実に行ける様になれば入国者も増え日本経済にも貢献できると思うのですが。
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その答えは、もちろんイエスで、タクシードライバーの一部の人にも英語は必要だと思います。
どの職業をしているかではなく、
どういう生き方を今後選んでいくか次第で、
英語は学んだほうがよいのだと思います。

日本人だけでなく、外国人も交えた生き方をしたいのならば、英語を学んだ方がよいのだと思います!

RareJob 1,000


(ブログの名前を「戦略コンサル辞めて起業している日記」から、「日本人1000万人が英語を話せるようにする日記」に変えました)



今日、今度入社するスタッフと飲んでいて、エキサイティングなアイデアを共有してもらった。
その名も、"RareJob 1,000" (レアジョブ・ワンサウザンド)
レアジョブからリーダーを1000人うもうというアイデアだ。



どういうリーダーかというと、英語力を伸ばし、仕事でも活躍している人たち。
例えば、昨日の記事のself_agendaさん。

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・アラフォーで英語学習を始め、TOEIC890点をとった

・仕事をしながら英語学習を続けらるために気をつけていたことなどを書かせていただきます。まず真っ先に必要なことは、「残業を減らす」ことです。

・今期は、社内で上位5%の社員しか該当しない最高評価をもらうことができました。これは、「英語をやりたいから時間を無駄にできない!」という気持ちを根底に持ち、あれこれ工夫したお蔭だと思います。

・部屋で一人で勉強していると普通は孤独なんですが、Twitterを使っていると、「あの人も今勉強してるんだな」と思うとなんだか一人で勉強している気がしなくて、学校で仲間と勉強しているような気分になります。
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この記事を読んだakさんという方が、コメントをくださった。

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ぞくぞくした。
レアジョブ始めて私もとりあえず話す!そして続ける!を始めているから。
そして今日のレアジョブで先生に英語を学んで何に気持ちが揺さぶられたか聞かれた。
ふわふわと感じていた1つをこのブログを読んで私も!と感じる事がある
そして同世代の方の行動がほんとに本当に支えになる。
頑張ります。
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昨日の記事を書いたself_agendaさんは、このakさんを動かしたといえる。
とても、リーダー的行動だと思う。

年齢や職業、英語レベルなど、自分と同じ境遇にある人が、
どのように時間を捻出し、英語を頑張り、英語以外でも輝いているか。
その後姿をみると、人は大きく動くのだと思う。



だから、いろいろな境遇の方、1000人にインタビューしたい。
10代の学生。
20代のビジネスパーソン。
30代で、育児と仕事を両立しているキャリアウーマン。
40代の主婦。
50代のビジネスパーソン。
60代・70代で英語を勉強されている方。

様々な方にインタビューして、
時間の捻出の仕方、英語の頑張り方、仕事や家庭との両立の仕方を聞いていきたい。

レアジョブのミッションは、日本人1000万人が英語を話せるようにすること。
1000人×1万人=1000万人。
1万人に影響を与えるリーダーたち1000人の話を聞き、たくさんの人と共有していきたい。

アラフォーで英語学習を始め、TOEIC890点をとったself_agendaさんのまとめのまとめ

アラフォーで英語学習を始め、TOEIC890点をとった self_agendaさんのツイッターのまとめが面白かった。

強く共感したところをいくつか抜粋すると・・・




仕事と英語学習を両立するために

仕事をしながら英語学習を続けらるために気をつけていたことなどを書かせていただきます。まず真っ先に必要なことは、「残業を減らす」ことです。

英語を身につけるには、1500時間以上の時間を投資する必要があると言われています。通勤時間をリスニングなどに充てたとしても、家でも1~2時間は集 中して勉強したいところです。でないと、1500時間に達するまでには一体何年かかるんだろう。。。ということになり、継続が難しくなります。

「帰って英語やりたいから、残業なんかしてたまるか~!今日は絶対定時で帰るぞ!」と朝イチから集中して取り組み、無駄な業務はどんどん省き、明日できることを明日するようにした結果、残業が激減しました。

その結果、今期は、社内で上位5%の社員しか該当しない最高評価をもらうことができました。これは、「英語をやりたいから時間を無駄にできない!」という気持ちを根底に持ち、あれこれ工夫したお蔭だと思います。

次に有効な手段は、「会社に英語学習をカミングアウト(?)する」ということです。

アピールするポイントは、英語学習が必ず自分の仕事や会社にとって必要なことで、利益をもたらすということを、具体的に説明することだと思います。実際、 社員が英語をマスターして得をしない会社は少ないと思うので、堂々と「会社のためにもなるんだ」ということをアピールしておきます。

そうすると、社内で「あいつは英語を頑張っているらしい」ということで、残業をしないで堂々と帰れますし、飲み会を断っても許容されるようになります。そして、皆に言っておくことで、後には退けなくなり、英語をさぼれなくする効果もあります。

私の場合も、英語学習をアピールし続けた結果、「あいつは英語がペラペラらしい」「英語で仕事ができるらしい」という根も葉もない噂が立ち始め、まだ決定はしていませんが、英語を使う案件の一部を、今後担当できる可能性が出てきました。






アラフォー英語学習を継続できている理由・「強烈な体験」

・私は、2010年1月4日から約1年半、毎日平均3~4時間、1日も休まずに英語学習をしています。その間、仕事面では新しいprojectの立ち上げを行う忙しい時期があったり、健康面では肺炎にかかるといったこともありましたが、ずっと続けています。

・今まで何度か「英語を話せるようになりたい」と思って勉強にチャレンジしたことがありましたが、継続できることはありませんでした。

・「方法」以上に、私にとって一番大きかったものは、その「動機」だと思っています

・私の場合の「強烈な体験」は、昨年の7月と9月に参加した、HALさん主催の英語学習者のオフ会です。7月は15分の英語タイムがあり、9月はほぼ全部が英語タイムでした。この時に感じた興奮と感動と衝撃は、今でも鮮明に覚えています。それがずっと心に残り続けている為、学習を継続できています。

・途中何度か、「あれ、僕は今なんでこの場所にいるんやろ?」「ん...みんな何語喋ってるんやろ。そっか英語か...」という感じでふらふらになりました。

・英語タイムで私が倒れそうに緊張している時、HALさんが皆に言ってくれた言葉は今でも覚えています。"No one criticizes you."です。その一言で、間違ってもいいから英語を話してみよう!そしてもっとちゃんと使えるように勉強しよう!と思えました。

・自分に大きな刺激を与えてくれる「強烈な体験」ができれば、英語学習は継続できると思います。それは人によっては映画や音楽や書籍との出会いだったり、人によっては留学や海外経験だったりすると思います。



英語学習を継続できている理由・その2「Twitter」

・Twitter、iPhone、レアジョブの3つのうち、1つでも欠けていたら、私は英語学習を継続できていません。

・40歳前から英語を始め、TwitterとiPhoneとレアジョブで身に付ける珍しいオジサンになるつもりです

・雑誌で石原真弓先生が #twinglish というハッシュタグを使い、英語でのTweetを呼びかけていた記事を読み、ものは試しだと思い、ハッシュタグを付けてつぶやいてみました。

・そうするうちに、同じように英語を勉強している日本人の方、アメリカ・オーストラリア、カナダといった海外の方、そしてさらには石原真弓先生からもReplyをいただき、英語でTweetをするのが楽しくなってきました。

・英語でOutputが大事だというのは頭ではわかっていたつもりでしたが、やはり伝える相手がいると気合の入り方が全然違ってきます。

・沢山の英語学習者の方々が頑張っていることをTL上で知ることができ、「みんなが頑張っているから自分も頑張るぞ!」と刺激を受けることがその最たるものの一つ

・部屋で一人で勉強していると普通は孤独なんですが、Twitterを使っていると、「あの人も今勉強してるんだな」と思うとなんだか一人で勉強している気がしなくて、学校で仲間と勉強しているような気分になります。

・学習についてTweetすると、勉強をさぼりにくくしてくれる効果があります。自分がこんなことを目標にして、こんなことを勉強しているということをつぶやくと、いいプレッシャーになってより頑張れます



楽しいレアジョブの続け方

・私は1年ちょっと前、36歳の時に、英語を全く話せない状態で、オンライン英会話レッスン「レアジョブ」を受け始めました。始めた当初は、"Hello"と言ったが最後、次の言葉が何も出てこない、という状態でした。

・その後、1年ちょっと続けてどんなレベルになったかというと、こんな感じです。 1.お互いの国の、知らない文化をshareすることができる。 2.自分の仕事に関わることであれば、具体的な内容や取り組み方法等、突っ込んだ話ができる。3.今の自分の仕事を英語でやれと言われたら、「時間はかかるし失敗もするけど、最終的にはなんとか解決する」という条件であれば、明日からでもtryする。。。!!!

・レアジョブを楽しく効果的に続けるために、私はこんなことを注意しているようです。 1.その時期ごとの目標を決める。 2.どんどん自発的にレッスンを楽しむ。 3.疲れている時は、受身でもOK、とにかく嫌にならずに、続けることを優先する。 4.予習復習をする 5.先生への気遣い。

・「自分が次にできるようになりたいこと」を、できるかぎり具体的に、無理でもぼんやりとでも決めて、それをクリアできるようようなレッスンにすると、楽しさは持続します

・「レッスン」というと受身なイメージがあるかも知れませんが、25分や50分というレッスン時間をフルに活かすためにも、どんどん自分から積極的に会話をしていったほうが、断然楽しくなります。

・やる気まんまんのTweetを多発している私にだって、やる気が出ないこともあります。
そんな時は、レッスンを休む、のではなくて、受身でも雑談でも、とにかく英会話を継続することを優先して、それでよしとしています。うまくいかなくても、とにかく話はできた、耳で生の英語を聴けた。明日は疲れをとって、もっと頑張ればいいや、という感じです。


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まとめのまとめは以上です。

たぶん、これは本になるな~ と予感。


日本人同士で英語を話すことにした

これまでフィリピンオフィスに来る日本人は、CEOの僕とCTOの、二人しかいなかった。
フィリピンオフィスはフィリピン人で回して欲しいし、
それだけの人材がうちにはいると思ってのこと。

だが、社内でルール設定を加速する必要があり、
そしてそれには日本側の動きとも絡んでいる必要があり、
そのために日本人スタッフに来てもらった。
彼は、24歳の、アメリカの大学で学び、昨年4月からうちで働いてくれているスタッフ。

英語と仕事ができるのはもちろんだが、
異文化コミュニケーションをやって人から嫌われないだろうという彼の強みを買って、
まず3ヶ月、おそらく6ヶ月という長期出張ベースで来てもらうことにした。
経営企画室として、僕直属で動いてもらう。

今日が初日で彼に仕事内容を説明したんだけれど、全部英語でやった。
そしておそらく、今日だけじゃなくて、これからも他のスタッフの前では全て英語で通す予定。

もちろん、単純な効率では日本語のほうがいい。
だけど、CEOの僕と経営企画室の彼が日本語で話していたら、
周囲のフィリピン人たちはかすかな疎外感を抱く。

ほんのわずかな疎外感なんだけれど、つもりつもると大きな差になる。
経営企画室って、うらみを買いやすい部署。
彼に反感を持つスタッフが出てくるかもしれないから、問題が発生するリスクを最小限に抑える必要がある。

だから、フィリピンオフィスでみんなの前では英語で話しましょう、ふたりだけの時は日本語でもいいけど。

そう、彼には伝えた。

メンタル

ドリコムの内藤社長のブログ が面白かった



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(権限委譲が進んだ)組織作りをここ数年心がけて行ってきた結果、今時点で自分の中で重要だなと思うポイントがあります。



1.権限、特に意思決定の線引きをちゃんと行い、決めたら踏み込まない
  
  最初の頃は気になっていろいろ口も出したくなるし、自分で決めたくなります。やっぱり。
  ただ、これを続けているといつまでたっても変わらないので決めさせる我慢が重要
  口は出すことは逆にしないと、ただの放置になってしまいます。
  適切なアドバイスという視点と、敢えて違う視点の意見を耳に入れてあげる視点が重要。  

  逆に自分が決めるべきところはどこかを明示、共有しておくことも必要です。
 


2.気付かせるコミュニケーション

  上司が「こうだ。」といって業務を進めることは簡単なのですが、それだといつまでたっても指示待ち組織になってしまうので自分の中でどんだけ確信めいて「こうだ」と思っていてもできる限り自分から気付いたようにもっていくコミュニケーションがとても重要。
  これも忍耐が必要です。

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どちらについても、
周りからやれと言われており、
確かにそうだなと僕も思い、
そして前よりは進歩したと思うけど、
自分がまだまだだなと思う部分。

そして、どちらについても大事なのが忍耐。
頭の良さとかスキルとかよりも、メンタルのほうがよっぽど重要だなと思う今日この頃です。

笑顔

フィリピン側のある部署のキーマンが、健康問題で辞めることになった。
前々から持病はあり、
本人には、「会社の業績よりもあなたの健康の方が大事」と常々言い続けてきた。
だから、それはしょうがないのだけれども、
予想よりも早く、キーマンがやめるという状況がきただけに、
残された人たちが、正直大変。

さっそく僕が入って、新たな業務配分とか、オーバーしそうなワークロードの調整とかをすすめている。
これって問題解決なんだけれども、
問題解決と同じくらいに大事だなぁと思っているのは、スタッフの前で見せる僕の笑顔だ。

タフな状況だけど、僕たちなら乗り越えられる。
ミスがあったとしても、ちゃんとカバーできる。
これを乗り越えたら、今までよりもさらによい景色が見える

そういう自信・余裕をスタッフの前で見せられるかどうか。
困難な状況を笑い飛ばせるかどうかが、
このチームをまとめていく上で、重要なんだと思う。

フィリピンスタッフにおける、「7つの習慣」の浸透度

レアジョブのフィリピンスタッフは、7つの習慣」を愛読している。


ジプニー(乗合小型バス)の中でも7つの習慣を読み、

戦略コンサル辞めて起業している日記-110909_seven2


ジプニーを待つ間も7つの習慣を読む。

戦略コンサル辞めて起業している日記-110909_seven1



・・・というのはウソで、上記はやらせ写真を冗談でとったらしいです。 笑



でも、7つの習慣を重視しているのは本当です。
実際、問題解決トレーニングの数十倍のリソースを7つの習慣にかけています。
上記の写真を撮ったのは、ミドルマネジメントたちがメンバーを外に連れ出し、
7つの習慣の勉強会を開く際に、路上で撮ったとのことです。

ただ最近、評価基準などがあまりにもこの7つの習慣に偏りすぎているかなと反省しています。
企業は様々な人が活躍して成り立っていくものなので、
これ以外の面も重視した制度をつくりたいと考えています。

歴史を変えたい

自分がやりたいことは、なんだろうか?

これ、ふつうは、就職活動のときに必死で考えることだと思う。
僕の場合は、ずっとベンチャーがやりたかったからか、あまり悩んだ記憶がない。

むしろ、就職活動から数年たった最近、悩むようになった。
戦略コンサルを経て、起業した会社、オンライン英会話レアジョブ。
順調に成長し、いまは正社員が70人、講師が2000人。
夢中で走ってから気がつけば、自分がやりたかったベンチャーを今やれている。

で、自分がこれからやりたいことは、なんだろうか?

やりたかったことをやれている今だからこそ、この問いが再びやってきた。



自分がやりたいことが何なのか。

これは、もはや僕一人の問題ではない。
僕の会社全体の問題になっている。

・僕は、自分のうみだしたこの会社を、どのような会社にしたいのか?
・その実現には、もう少ししばらく経営者として頑張っていったほうがよいのか?
・それとも、近い将来、経営者の座を誰かに譲って、僕は別の生き方を選ぶという可能性はあるのか?

しっかり考えないと、僕だけじゃない、会社全体に被害が及ぶ。
だから、会社からお休みをもらってじっくり考えることにした。
3日お休みをもらい、僕がフィリピンで一番好きな場所、バレールに一人で行った。
バレールはマニラからバスで9時間のサーフィンスポット。
3日間プカプカと海に浮きながら、自分が何をしたいのか考えた。
会社の2,3年後ではなく、会社の10年後、20年後を考えた。
でっかい虹を眺めながら、波がおだやかな水平線を眺めながら、
ぼんやりと考えた。

戦略コンサル辞めて起業している日記-110907Baler


結局バレールにいるあいだは、何の答えも出なかった。
しょうがないから、3日目に帰ることにした。
マニラへ帰るために、シエラマドレ山地をくねくねと数時間かけて抜ける乗り合いバンに乗った。

山々は、ちょうど乾季が終わって雨季に入ったところだった。
考えるともなしに、景色をぼんやりと見ていたら、僕の背筋に軽い電流が走った。
帰り道で、ようやく気づいた。
高校生のときからずっと、歴史を変えたいと思っていたのだと。



中学や高校で、落合信彦の本をむさぼるように読んだ。
「ただ栄光のためでなく」
「狼たちへの伝言」
「アメリカよ、あめりかよ」
はまった本は何冊かあるけれど、
そのなかで「王たちの行進 」に出てくる主人公の生き方に心引かれた。

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1990年代にソ連が崩壊し、冷戦が終わった。
ソ連崩壊をもたらしたのは、東欧諸国の相次ぐ民主化。
民主化をもたらしたのは、ベルリンの壁の崩壊。
ベルリンの壁が壊れたのは、東ドイツ人が実質的に自由に西ドイツに行くルートがあったから。
東ドイツからチェコスロバキア、そしてオーストリアを経て、西ドイツへと抜ける道。
この道を開拓したのは、とある日本人ビジネスマンだった。
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これが、「王たちの行進」のストーリー。
落合信彦の小説だから、史実ではなくエンターテイメントではあるんだけれども、
高校生の僕はすごく興奮した。

僕も歴史を変えたい!

強く思った。
でも、周りの誰にも言わなかった。
言うと、笑われる。
なんの力も実績もない僕は、すごく恥ずかしくて、黙ることを選んだ。
高校生のあいだは黙っていた。
大学一年生の冬にベンチャーに入り、ベンチャーという働き方に恋した。
それからは、いかにベンチャーをやるかの一心で、高校生のときの気持ちを忘れてしまっていた。



戦略コンサル辞めて起業している日記-110907Baler2

そういう高校生のときの気持ちを、フィリピンの山々をみながら僕が思い出した。

歴史を変えたい。
日本人1000万人を英語が話せるようにし
世界中で和僑として活躍する、その後押しがしたい。
フィリピン人をはじめとする、埋もれている才能を、
世界で発掘し、活かしきりたい。

歴史を変えたいって、もう僕は口に出してもいいんだ。
「無理」と笑う人は、まだいっぱいいるだろう。
でも、僕を応援してくれる人も、今はいっぱいいる。

そう思って、涙が出てきた。



多くの起業家は、時価総額で数千億円めざしますとか、数値目標を掲げる。
それもいいと思うが、僕には似合わない。
かといって、ビジネスから離れるのも、僕には似合わない。

facebookはジャスミン革命を起こし、中東で連鎖的に政府が転覆した。
ある程度の規模、別の言い方をすると利益額がないと、歴史を変えるインパクトは起こせない。
でも利益額だけが大切なわけじゃない。
社会のどんな役に立つのかとか、どういう意志を持った仲間がいるかも大事だ。

歴史を変えることと、ビジネスの両立。
そんな、狭い道を突き進みたいと思う。