法律家ではなくまったくの素人ですが、
だからこそ、素人の私が裁判所で知り得た思いを記録として綴って行きたいと思います
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私がお会いした裁判所の方々は、
・裁判官 3名
・書記官 3名
・調査官 1名
印象をひとくくりに言ってしまうと 「なんだかんだ言っても公務員なのね」 でした。
裁判官には「正義をただし、悪には制裁を!」を期待したいところですが、
刑事事件ならいざ知らず民事ですからね。
「まぁまぁ、なるべく穏便に治めましょうよ」 みたいな空気を毎回感じました。
裁判結果によって評価とかいろいろあるのでしょう。
だからといってやっつけ的な印象はなく、あくまでも平等な目で事件を見てくださいましたし、
ちゃんと人間味のある感情的な部分も垣間見えたりして、救われる部分もたくさんありました。
「まだまだ日本の裁判所も捨てたもんじゃないな」と。。。
ただ、そもそもの法律に問題があるのも否めないと思うんですよね。
性善説に基づいているんでしょうけど、世の中にはどうしようもないクサレもいる訳ですから、
そういう輩が好き勝手をできないよう、積極的に法改正をしてほしいところです。
書記官は、ひたすら裁判官のサポートに徹している感じ。
裁判官の顔色を伺う事の方が重要で当事者なんて二の次。
とにかく「淡々と」というのが全書記官の印象でした。
特に私が本人訴訟をしていた時に担当してくださった男性書記官2名はまったく同じタイプ。
素人の私にいろいろと優しく教えて下さる事もあったけど、
時には「素人はこれだから」みたいな感じがあからさまな時もあったし、
とにかく態度がコロコロ変わって「クセのある人」「良い人なのか悪い人なのかわからない」と思いました。
ただ、それもいたしかたないことなのかも知れません。
書記官というのは裁判所の窓口なので、どんな事件であろうとみんなに平等じゃないといけず、
素人だからと肩入れしてしまってはやはり評価にひびきますもんね。
ある程度の距離を保つには「淡々と」じゃなきゃやって行けないのかも知れません。
唯一3人目の女性書記官は、淡々の中にも気配りや理解があって、
「お?この人はいままでの書記官とちょっと違うゾ?」 とは思いましたが、
この時は最初からイケメン先生がついていたので、私自身が打ち合わせ的に接する機会もなく・・・
最後に調査官。
調査官には母の後見開始事件の時にお世話になったのですが、
遺産分割事件や損害賠償請求事件の時には一切登場しませんでした。
よって、1人しか知らないので独壇場の印象であることを先にお伝えしておきますね。
さて、この調査官という人物。
裁判官や書記官とはまるで異色の印象でした。
おそらくですが、職務上、大学の時点から畑が違うんだと思います。
「法律」よりかは「心理学」の方に長けていらっしゃるのではないでしょうか。
とても人間味のある方で、感情もあけすけだし「情」も表立っていてとても好感がもてました。
特に我が家の場合、母はまだ後見開始が必要のない状態だったにも関わらず、
金の亡者の長女が無理矢理後見人を付けようとしている状態だったのでなおさらだったのでしょう。
それはそれは好意的にご対応いただいて、結果的に「申立却下」という大勝利となりました。
まぁ、最終的に却下したのは裁判官ですけど、調査官のアシスト(報告書)ありきだと思います。
ちなみに補足ですが、裁判ではなく調停の場合、調停委員という方も登場します。
この方達は裁判所の職員ではなく、
士業の方だったり、地元の名士や民生委員の経験がおありの方などが主のようです。
基本的にひとつの調停に対して、男性1名と女性1名。
あくまでも中立の立場で穏便に話し合いができるよう手助けをするのがお仕事。
よく「調停委員には当たり外れがある」と言われますがまったくその通り。
所詮は一般人、書面の内容を安易に鵜呑みにしたり、職業だけで人となりを判断したり。
私は介護をしているとは言え無職、対して長女は公務員ですからね。
最初の1~2回はものすごい疑いの目で見られてましたよ。
3回目ぐらいからは真実が明るみになってきて立場は逆転しましたけど。
調停委員にはそういう人も多くいると認識しておいた方が無難だと思います。
【結論】
裁判所の職員は公務員。調停委員は一般人。
過度の期待はせずに黙々と真実を訴えてください。
おのずと結果は出るはずです。
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