法律家ではなくまったくの素人ですが、
だからこそ、素人の私が裁判所で知り得た思いを記録として綴って行きたいと思います
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
本人訴訟ってどうなの? ②
の続きです。
相手方の代理人にまんまとやられそうな私。
立場上助け船を出せない裁判官。
それでも、あまりの相手方の姑息さゆえ、見るに見かねた裁判官は私にこうおっしゃいました。
あなたの気持ちはわかります。
でも、あなたの主張書面は感情論ばかりで法的なストーリーが読み取れない。
もっと、法的な形で僕に訴えてくれないと。
「わかってくれるだろう」は通用しません。
僕は正解がわかっていても、立場上あなたにそれを教えてあげる事ができないんだ。
正しいから勝てると思ってはいけない。
相手にはプロが付いてるんだ。
あなたがいくら正しくても、不意をつかれてひっくり返されることだって十分有り得る。
それでもいいのなら今のまま本人訴訟を続ければいいし、
後悔したくないのなら今からでも遅くないから代理人を付けた方がいい。
と。。。
ここまで言ってくださって本当にありがたかったのですが、
逆に、相手方の代理人はどんな気持ちでこの裁判官の言葉を聞いていたのかと思うとちょっと笑っちゃいますよね。
多分「俺だって本当はこんな汚い手は使いたくないけど依頼人がうるさいんだよー」ってカンジ?w
そして、その裁判が終わった後、今度は書記官から噛み砕いた説明がありました。
※裁判官がアイコンタクトで指示を出してくれていたようでした
代理人をたてれば当然大きな出費となるでしょう。
でも、万が一死亡保険金が持ち戻されてしまったら、
代理人費用に等しい金額が長女さんに渡ってしまうんじゃないですか?
それに、あなたが死亡保険金に反論できなかった事に味をしめて、
また新たに違うことを要求して来るかも知れませんよ?
その時はどうします?
この際代理人をたてた方がすべてが解決するし、裁判も早く終わるんじゃないですか?
と。。。
本当にそうでした。
相手方の姑息で勝手な主張に振り回され、怒りと不安を感じる毎日。
もう、何が正しくて何が間違ってるのかさえわからない状態。
母も私も、精神的に追い詰められて疲労困憊していたのです。
父の遺産は1円たりとも隠していない。
ただ法律通りに分けましょうと言っているだけなのになぜこんなにモメなくてはいけないのか?
そしてなにより長女の要求の不可解さたるや・・・
父の介護に「口は人一倍出すけれど手を出すのは自分のやりたい仕事のみ」という状況だった長女。
少なくとも父が闘病した2年間、
長女は在宅介護を手伝うどころか1度たりとも自宅の敷居をまたいだことはありません。
父の癌発覚後、たった2回しかなかったお正月も、長女は毎年恒例の海外旅行へ旅立ちました。
そのくせ、思い通りにならなかった時は「縁を切る」「私は手を引く」が決まり文句で、
父が亡くなる半年前には両親に絶縁の誓約書まで書かせています。
そんな立場の長女がなにゆえこんなにも強欲に出て来れるのか???
さらには「母を妹から救い出したい」と言いながら、母親の受取分を自分にほしいと主張する理不尽さ。
もう限界。
本人訴訟を初めて1年、とうとう母と私が代理人をたてる決意をした瞬間でした。
【結論】
相手も本人訴訟ならともかく、相手にプロがついているならコチラもつけた方がいいかも知れません。
よほどの法的知識がない限り、弁護士にとって素人は赤子同前。悲しいけれどこれが現実です。
彼等はダテに司法試験に受かった訳ではなく、さらには今もなおその仕事を続けられている実力者なのだと痛感する事でしょう。
過去記事