母のお薬事情
母は、お薬カレンダーから毎食自分で取って飲んでいます。
もちろん取り忘れることも多いですが、そこは私がフォローすればいいだけのこと。
私から 「はい、どーぞ」 と渡すようになってしまったら、それこそなにもできなくなってしまうので、
時々でもいいから「自分の薬は自分で飲む」を思い出してもらうために頑張ってもらっています。
飲み忘れても仕方がないという前提なので、
飲み忘れを見つけた時は私が取って「はい。これ飲んでね」と手渡すかたち。
ただ私も人間なので、何度も飲み忘れが続くと手渡しするのがシャクにさわってきます。
そして、そんな時に限って場所の見間違いをしてしまい、
母がきちんと飲んでいるのに指摘してしまうことがあるのです
それも、「あれ?薬飲んでないんじゃない?」くらいの言い方なら可愛いのですが、
何度も飲み忘れが続くと心に余裕がなくなって「また薬忘れてるよっ」と言ってしまう時が・・・
そこで母が「はぁ?飲んだけどっ?」と言ってくれればいいのですが、
自分でも飲んだか飲まないかわかっていないので反論しないんですよね。
なので、お薬カレンダーのところへ行ってオロオロするか、
頭がしっかりしている時は空になったポケットを指さして「ここでいいのよね?」と聞いてきます。
まぁ~その時の私の情けなさと言ったら・・・
自分で自分にビンタを張ってやりたくなりますよ
でも、そこはごまかしたりしません。
「ごめんね。私が見間違ってた」と、ひたすら平謝りです。
何度も何度も謝ります。
私が心から謝っているので母も怒りません。
むしろ、半べそをかきながら「私、ちゃんと飲んでたのね。よかった」なんて言われると、
もぉ~悪いの私っ。
お母さん、泣かないで~
と、胸がギュンギュンと絞めつけられます。
介護者のおごりですよね。
自分が間違っていて認知症の人が正しいことだってたくさんあるのに。
日々反省