暑さとの戦い 谷川岳 登山
やっと梅雨も明けたということで、東日本登山部としては10ヶ月ぶりの登山で、谷川岳に行ってきた。谷川岳は群馬と長野の県境にある、トマの耳(1963m)とオキの耳(1977m)の双耳峰で日本百名山である。谷川岳というと遭難事故の多い危険な山と思われがちだが、ロープウェイで1319mまで登り、山頂を目指す天神尾根ルートもあり、今回はこのルートで登った。金曜日の業務終了後に準備をして終電に乗り、1時に溝の口に集合。関越で水上ICを降りて4時過ぎに谷川岳ロープウェイPに到着。しばし仮眠してサンドイッチを食べ、準備をして朝7時のロープウェイ始発を待つ。天気は上々だが、予報では昼から雷をともなった雨にあるとのことで、早めの行動をする必要がある。ロープウェイに10分ほど乗り、7時過ぎに天神平に到着。はるか彼方に谷川岳の双耳峰が望める。麓よりは若干ましだが、それなりの気温である・・・。今日は暑さとの戦いになりそうだ7時18分に登山スタート。しばらくは、なだらかな木道を進む。避難小屋を過ぎると一転、岩場の登山道となる。さすが谷川岳だ次第に樹木もなくなり、陽光にさらされる・・・。ただ、花が一杯咲いていて心を和ませてくれる。遥か彼方に標識が見えるものの、あまりの暑さに歩が進まない。他の登山者もそうだが、進み⇔休みで距離はさほどでもないが、体力が奪われていく。振り返ると稜線が綺麗なのだが・・・。今までかいたことごない汗を流しながら、ようやく肩の小屋に10時前に着いた。一休みして山バッジを買う・・・冷たいコーラにも魅かれたが、帰りに飲むことにしてここは我慢。ここからトマの耳は間近だ10時過ぎにトマの耳に登頂。左奥に見えるのがオキの耳である。ここではどんな所に立っているかはわからないが、オキの耳から見ると とんでもない山頂だとわかる。(オキの耳から撮影したトマの耳の画像)しばし撮影会をしてオキの耳を目指す。少し下り、登り返して10時半にオキの耳に到着。トマの耳からも、オキの耳からも360°の眺望が広がる。オキの耳の向こうには、クライマーの聖地 一ノ倉沢が望める。まだ雪渓が残っている。この日 クライマーは見当たらなかったが、こんなところを登ってくるとは・・・。ここでもしばし撮影会をして、11時15分に肩の小屋へ戻った。お昼ご飯の前に、先ずはコーラである暑さでカップ麺が食べれるか心配していたが、じっとしていると過ごしやすい気温であり、カップ麺&おにぎりと食後のコーヒーで1時間ほどまったりした。そろそろ雲が増えてきたので12過ぎに下山を開始。来た道をピストンするのだが、下りでこれだけしんどいのは初めてであった・・・とにかく暑い・・・暑い・・・暑い・・・ほぼ熱中症状態。普段はあまり下りで立ち止まることはないのだが、今回は4~5ストップしないと意識がとびそうだった。おまけに登山道端の突き出た岩に気づかず、脛を打ってしまい流血沙汰になってしまった(これも集中力が低下していたせいか)。万が一に備えた道具袋から、傷パワーパッドとテーピングにて処置したので事なきを得たが、やはり 備えあれば・・・である。1時半に避難小屋まで下り、ここでしばし脈拍が下がるのを待ち(実は前回の御岳山登山の前にGARMINのVIVO ACTIVE3を買ったのだ・・・レビューは別途)ラストスパート。避難小屋から先は比較的 影が多く、心地よい風も吹いてきたので 無事に14時20分に天神平に戻りついた。山頂を振り返ると既に雲の中に入っており、早めの行動が功を奏したようだ。あまりに身体が火照っていたのでソフトクリームを食べてから、ロープウエイに乗車して駐車場に戻った。さすがに温泉なしでは帰れないので、みなかみの鈴森の湯で疲れを癒してから帰路についた。今回は比較的初心者コースで標高も距離もさほどではなかったにも関わらず、とてつもなくしんどかった。あらためて、登山はコース難易度だけではなく、気象条件や体調(今回は3人ともほぼ寝ていない)に大きく左右されることを身をもって知らされた山行であった。