体液の質を決めるものは外部から吸収するもの(食物や空気、毒素など)、濾過する作用(内臓、脳)、体液の流れる通路(血管、リンパ管、筋、筋膜)が重要だと考えます。
では体液の質を良い状態にし、良好な体質を維持する為にはどの様な要素が必要でしょうか。
私は姿勢アライメントが非常に重要だと考えます。
私たちは日常の殆どを立位や座位、もしくは歩行などといった、重力に拮抗する様な運動様式を取ります。
もちろん立位や座位でも、細胞の状態を維持する為の体液の循環は必要不可欠です。
運動等を行えば、老廃物(二酸化炭素)が溜まる、排泄し、酸素をより摂取する必要が、ある為、要素によってはより体液の循環が活性化する必要があります。
身体の中を体液が適切に循環する為には、身体に入るものが必要な分だけ入り、体液の通路がしっかりと開いている必要があります。
例えば、猫背の姿勢だと、
気道も狭窄される為、酸素摂取量も低下してしまいます。
肩が前方に行くことで肺の容積が減少し、酸素、二酸化炭素の調整機能も制限されるでしょう。
また横隔膜、腸腰筋といったインナーマッスルの機能制限が生じます。
これらの筋群は動静脈、リンパ管と関係性が高いため、制限により、体液の循環が阻害され、イネイトインテリジェンスの機能が低下します。
また、猫背により一部の筋肉に負荷が強くかかる為、姿勢を保つ為に筋肉は緊張した状態を保ちます。
筋肉は収縮ー伸長ー弛緩のサイクルで血流及びリンパ還流を流すため、持続的な収縮は体液の循環を阻害してしまいます。
この様に、姿勢の不良でも体質に重大な影響を与えることが考えられます。
次回は姿勢と内臓機能の関連を記載したいと思います。