こんにちは。
蒸しりんご店長のりんごです。
三寒四温な春ですね～。
さて～アトピーのステロイドですね。
前回の記事がコチラ。
『【アトピーとステロイド】”標準”治療という啓蒙』
標準治療がいかなるものか！
その前に、標準治療が啓蒙されるようになった背景
逆の側面で言うと
『ステロイドって怖いっちゃろ？
使わんほうがいいっちゃろ？
使ったら取り返しのつかんことになると？』と
かわいく博多弁で言うてみましたが
これだけ世間で
ステロイドが懸念されるようになった背景を
先にちょっと書きますね。
アトピーにまつわる歴史は
いくつかの本に書かれていますが
こうして治すアトピー (岩波アクティブ新書)/岩波書店
この本を特に参考に、’引用’しつつ
記事を書きました～。
さかのぼること1979年
ステロイドの薬には
強さランクが4つあるのですが
その中で最強ランクにあたる
「デルモベート軟膏」が発売されました。
50年代から、より強い薬を求めて開発された結果
最強ランクのステロイドが発売されて
炎症性の皮膚疾患の治療が
成熟期に達したとされます。
最強レベルですらね
ある意味何でも炎症が抑えられるわけですよ。
へ、へ、へ、これで無知な患者を
「す、すごい！一瞬で治った！
先生って素晴らしいドクターですね！」
と思わせられるぜ～
と、お医者さんが思ったかどうかはわかりませんが
’これ（デルモベート）により皮膚科医は
アトピー性皮膚炎に限らず
あらゆる炎症性皮膚疾患の症状のコントロールに対して
自信を深め外用薬を使い分ける技術そのものが
皮膚科医の誇りとも言える時代の到来となった’
らしいです。
そして、強いランクのステロイドの
安易な処方、常用が広がっていく。
もちろん一過性で終わる炎症には
短期集中で結果を出す良薬だったのかもしれませんが
いかんせん、アトピー。
長期にわたってステロイドが使われることが増え
’ステロイド外用薬の副作用の問題がこの時期に潜行した’
そして、迎えた1980年代。
この状況に対して皮膚科学会でも
ステロイド使用の総括・反省の論文が出たりと
慎重なステ使用が心がけられた。
製薬会社の開発競争も
より強いものからより安全性の高いものへと視点が変化。
でも一方で80年代は
70年代のむやみに使用した影響による
ステロイド副作用での民事訴訟が起きたり
（実質原告（患者）勝訴の形で和解）
この結果などの報道が次の90年代
ステロイドバッシングにつながってゆく。
ということで
９０年代はメディアでの批判の時代。
ステロイドバッシングが有名になったのが
92年、1週間の特集を組んだ
ニュースステーション、久米宏さん。
『ステロイド外用薬は最後の最後
ぎりぎりになるまで使ってはいけない
薬だということがよくお分かりになったと思います』
と特集を締めたらしいです。
私はその番組を見てないけど
想像しただけでも
ニュースステーションの久米さんなんて
世間への影響力強そうですよね～
その後、皮膚科では色んな騒動あったんだろうな～
(実際に大変だったようですよ、皮膚科は）
93年には、脱ステロイド療法がメディアに登場。
そして、こういう混乱の中
90年代半ばはアトピービジネス大盛況
それは今でもネットを見たら
あちこちに散見してますよね。
『これが効く！』
『これを読んだら治し方書いてます！』
って。
あやしそう、って思いつつ
ついつい、もし治るんだったら・・・・と
思ってしまう患者心理。(をつく誘導）
そうやって迎えたミレニアム！
2000年に日本皮膚科学会雑誌に
アトピー性皮膚炎治療ガイドラインが公表。
こうして標準治療を推進することに繋がります。
標準治療を知ってもらうことで
まずは、世間の人々のステロイド不審を
いかになくすかに力を入れている印象です。
これまでの安易な使用による
副作用の流れから人々が
ステロイドに対して
過剰に恐れすぎている、と。
誤った認識を植えてしまった。
今の正しい使い方(標準治療）では
そういった副作用はありません！
適切に使えば大丈夫です！
使い方、そしてやめ方です！
そして
アトピーに治療はステロイドを使うこと
これこそが根治への道です！
だいたい、こういうことを
声高に叫んでいる感じですね。
標準治療については
われらが福岡の九州大学が
頑張ってHPを作っていますので
九大HP→アトピー性皮膚炎の標準治療
詳しく知りたい方は
そちらを読まれてください。
アトピーの本はたくさんあり
どれを読んだらいいかな？と
思うと思うのですが
題名はもちろん、目次なりを見て
『標準治療』が書かれているものは
「過剰に悪い評価の誤解がありますが
正しく適切に使えば
最も炎症を抑えるのに優れた薬は
ステロイドであり
ステロイドをきちんと使うことで
アトピーは治ります！」
と言う主張がほとんどです。
それで主に塗り方として
指1本で手のひらの範囲がうんぬんかんぬんと
いろいろと定義を決めて広めているようです。
確かに、10年前の治療と
今の治療は全然違うと思います。
(でも、中には、ただ薬を出すだけの医者も
まだまだいると思われますが・・・）
標準治療派は
『昔の使い方の
間違った認識の嫌悪感を持たずに
標準治療による
ステロイドの正しい使い方で
適切なアトピー治療を選択して欲しい』
と言う思いで本も書かれています。
その内容が、難しく硬い文章の本か
やわらかく読みやすい本かの違いがあれど
基本、ステロイド至上主義です。
しかし、ここで重要なのが
ステロイドの副作用について。
たくさんの本を読んで思うのですが
副作用の書き方
どの程度、どこまで書いているのか
これが本によって
(同じ標準治療派でも）かなり違います。
と言うことで、次からは
ステロイドの副作用について
書いていきます！
つづく
『ステロイドの副作用【アトピーとステロイド】』
３月のイベント●3月2日(水) 半月割
（定員なし）●3月9日（水） 新月割
（15名様）●3月10日（木）ＶＢＡＣ茶話会 10時半～12時
●3月15日（火）きみどりさんマクロビランチ会 12時～ 1800円
●3月23日(水) 満月割
（15名様）●3月29日 (火） ＣＡＣＨＥ‐ＣＡＣＨＥ高田由希さんによる
ベビーマッサージ講座
10時半～12時●3月24日～26日 3Daysマルシェ開催予定
可愛い手作りアクセサリー、雑貨類の販売
☆3月の店休日は１６日・３０日になります。
☆１１日は１４時クローズになります。
☆今月の足ツボマッサージ
☆日程：８(火)、１４日（月）、２２日（火）
時間：10時～、11時半～、13時半～
3月3日より販売開始です！
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