第5話 「帰還」
エピソード別の満足度
×××度し難い ××不快 ×退屈/あまり好みではない ▽微妙/何かが足りない △まずまず楽しかった
▲なかなか楽しかった ○楽しかった ◎凄く楽しかった ◎◎大満足 ☆名作回 ☆☆傑作回 ☆☆☆神回
▲ 第1話 フォスフォフィライト
△ 第2話 ダイヤモンド
△ 第3話 メタモルフォス
◎◎ 第4話 「魂・肉・骨 」
▲ 第5話 「帰還」
相変わらずの緩さと、そして見かけによらず懐の深い様子や仲間思いの一面など、フォスの色々な側面が見られて面白いエピソードだった。
※注 以下ネタバレ含む
前回よもやの王（ウエントリコススことウンコス）の計略に嵌まり、月人への人質交換の材料とされてしまったフォス。絶対絶命の窮地からどうやって抜け出すのか、フォスは王をどういう理由で赦すのかが今回の注目点として視聴開始。サブタイでフォスが今回助かることは分かっていたので（笑）ある意味安心して見ていた。
フォスの窮地脱出は正気に戻った王の弟が暴れ始めたドサクサに紛れてという形で、前回のヒキの割にはあまり緊張感がないものでちょっと物足りない。
フォスが王を許す気になったのは、王の境遇に同情した部分が大きい様子。身動きが取れない自分の立場的にも仕方ないことだが、フォスが本気で許す気がないなら例えそのような境遇でも憎まれ口を吐いていたと思うので本当に赦したのだろう。
普段の様子から、フォスなら減らず口を叩いてるほうがイメージにあうけれど、こういうのがあるからフォスを嫌いになれない。フォスは王にずるいと言っていたが、視聴者的にはこういう姿を見せるフォスがずるいと思うｗ フォスの心は思った以上に寛大で慈愛のあるものなのかもしれない。
王とフォス
フォスを裏切った王だが、彼女（肉）の一族は月人に全員鹵獲されてしまったようで、その中で唯一正気と保っていた王が、なんとか自分の一族を取り戻そうと必死だった事が明らかになった。
視聴者視点ではフォスらに寄り添った気持ちで見ていることから、王の行動は許し難い気持ちにもなるが、王視点で見ればやむを得ない事情だったと理解できる。そんな状況でも悪いと思ったのか、フォスの懇願を聞きシンシャを庇おうとする様子があるなど、嫌悪感が抑えられるようにうまく軟着陸させたように思う。
そして、フォスの覚悟と王の一族を救う気なら自分を犠牲にしろと身を差し出すフォスの深い心に心を動かされた王は、当初の目的は変えず手段を変更することでフォスの処遇を保留し安全を図る。
この流れはこの先、宝石（骨）と王（肉）らの共闘も予感させる流れである。フォスと王の関係は本当の意味でここから始まったといえるのだろう。ひと悶着あったけれど受け入れやすいシナリオとなった。
フォスの足の行方とパワーアップ
パワーアップについては後述。結局フォスの足はどうなったのか。海に落ちたままのようだが、王がその気なら探して拾ってくれそうなものだが、王は変わりに結果的にパワーアップ素材となった別の足を用意したように見える。フォスなら順応させて使える事を見込んでいたのか、それともたまたまだったのかは不明だが、フォスの本来の足には記憶が蓄積されているので、このへんをどう調理して話に繋げるのか興味深い。
王がフォスの足を発見してなお所持しているのであれば、それを利用する意図はやはり月人をおびき寄せるための餌という事になるのだろうか。フォス本体を餌にしなかったこととも符合する解釈といえるが果たして。
シンシャ
フォスが自分のために海に入ったのではないかという推測に至ったシンシャ。フォスに対してなかなか素直になれない自分に苛立ちを見せ始めているが、今回の一件でフォスが生半可な気持ちで自分に関わろうとしているのではないと知ったと窺えることから、徐々にシンシャの態度にも変化が起きるものと期待したい。
弱い月人
月人（魂）は見た目に反してあまり強い印象がないのだが、実際どの程度強いのだろう。王の一族や宝石の一部を奪っていることから弱いという事はないのだろうけど、やられる時は割と雑に一斉討伐されるので力関係がいまいちしっくりこないのは残念。
坊さんが指パッチンで一瞬で殲滅するのは坊さんの強さを際立てるのには有効なので理解できるが、鹵獲した王の弟にまであっさりとやられてしまうとなると、月人ってあまり強くないのだろうかと疑問に思ってしまう。このへんの強さ関係を統一的に見せてくれる描写だとありがたいが、もしきちんと描かれてるなら王の弟は坊さんなみに強いのだろうか。
その他
先生の激オコシーンは面白かったｗ ズンズン近づいてくる時の圧迫感の演出はお気に入り。そんな怒り心頭の先生に対して、開き直っていることを自白するフォスと先生との温度差もなかなかツボ。
フォスは博物誌の編纂作業の任を解かれてしまうが、自分の存在意義と価値を他の宝石達に認めさせようとしていたフォスには痛恨のお仕置きといえよう。フォスの命を守る事とフォスの後始末で仲間の疲弊を抑える事、そしてお仕置きの意味を持たせる先生の判断は非常に適切な処置。フォスは「無職になってしまった」などとふざけてるようにも見えるが相当凹んでいるはずｗ
よもやのパワーアップフォス
新しい足を入手したフォス。脚力向上が目覚ましく、戦闘力が凄まじく上がったのではないかと期待できるが、上半身は脆いままなので今後の戦闘でそのちぐはぐな感じがどう戦闘に影響するのか楽しみ。やっぱりポンコツかよというオチも見てみたいがｗ
貝殻がフォスにマッチしたのは一度フォスが王に取り込まれていたことによる影響が大きいのだろうか。それともフォスに相手を吸収するような性質があるのか。いずれにせよ窮地が一転してパワーアップして戻ってくる展開はドラゴンボールぽくて好きｗ 記憶の1/3を失った副作用は大きいだろうが今後にどのような影響があるのか。肝心のシンシャの件は覚えているので今のところストーリーには影響なさそうだが。
人 (~) この一連のシーンで、一時停止して
｀Ｙ´ γ´⌒｀ヽ 人 フォスのスカートの中を覗こうとした人は
{i:i:i:i:i:i:i:i:} ｀Ｙ´ 7/10人 （当社推計）
（｀・ω・´） ＶＲじゃないんだから見えないぞ
（::::::：:::::） てかＶＲって見えるらしい ｽｺﾞｸﾈ
し─Ｊ 性犯罪も減るな ﾏﾁｶﾞｲﾅｲ
宝石の国 第2話 「ダイヤモンド」 感想 チャラいだけではないフォス
宝石の国 第3話 「メタモルフォス」 感想 ウザイけど、いないと寂しく感じるフォス
宝石の国 第4話 「魂・肉・骨 」 感想 日常コント回と思ってたら・・・
宝石の国 第6話 「初陣」 感想 上半身は据え置きとなっております
宝石の国 第7話 「冬眠」 感想 弱くなっているのか強くなっているのか
宝石の国 第8話 「アンタークチサイト」 感想 ③かわせない。現実は非常である
宝石の国 第10話 「しろ」 感想 離れてみて気付くこともある