第9話 「春」
×××度し難い ××不快 ×退屈/あまり好みではない ▽微妙/何かが足りない △まずまず楽しかった
▲なかなか楽しかった ○楽しかった ◎凄く楽しかった ◎◎大満足 ☆名作回 ☆☆傑作回 ☆☆☆神回
▲ 第1話 フォスフォフィライト
△ 第2話 ダイヤモンド
△ 第3話 メタモルフォス
◎◎ 第4話 「魂・肉・骨 」
▲ 第5話 「帰還」
△ 第6話 「初陣」
△ 第7話 「冬眠」
◎ 第8話 「アンタークチサイト」
◎ 第9話 「春」
___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| ( ) これがあのフォスなのか・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
| | ( ./ /
※注 以下ネタバレ含む
冬はあけ春になった。フォスは強くなったが、その強さと引き換えに様々なものを失った。主人公の戦闘力UPはフィクションの醍醐味でもあるが、フォスのケースでは必ずしも素直に喜べないケースである。境遇的にはマドマギの暁美ほむらを思い出す。今回のフォスの様子を見ていると痛々しいという思いが先立ち、悲しい宿命を背負ってしまったように感じられる(´・ω・`)
フォスの身体的変化
フォスはこの冬の間先生と訓練していたらしく、合金の使い方が格段に向上している。某作品の鉄壁の砂の如く、金の腕は様々な形状に変化しフォスの身体を防御する。また、伸縮自在に伸びる腕は攻撃や補助にも応用可能。他の宝石が驚いたように、戦闘力は既に他の宝石達よりも強いのではないだろうか。ボルツでさえあの鉄壁のガードを破れるかは分からない。
また、フォスの肩あたりまであった髪は短く揃えられ、ショートと呼んで差し支えないほどに短くなっている。最初に見た時はあまりにも変わっていたので本当にフォスなのかと一瞬目を疑った。
声色も以前のような幼さは抜け、落ち着いた低音よりになった印象を受ける。それが無理している感じに思え余計に痛々しい。
フォスの凍てついた心
焦点が定まらず、どこか視線も虚ろに見えるフォス。声のトーンの低さもあいまって、フォスがアンターの一件で受けた精神的ダメージは一目で分かるほど深刻である。
アンターの任務を着実にこなそうと睡眠もろくに取っておらず、かなり無理をしている。しまいには白昼夢のような幻覚さえ見ている。以前までの小憎たらしい様子とのギャップがあまりに大きく、もはやフォスでありながらフォスには見えない程である。先生もだいぶフォスを心配しているのが分かる。
フォスの心はアンターが破壊され連れ去られたあの日に凍てついてしまって、あれから一歩も前へ進めないように見える。自分の心を殺し、任務を着実にこなす傍らでアンターを取り戻すべく自分を追いこんでいる。ついこの前の事なのに、怠け者で生意気なフォスの姿が早くも懐かしく、遠い昔のようにさえ思えてしまう。今のフォスにこの前までの面影は見えない。
失った記憶
両脚・両腕を失ったフォスだったが、シンシャの記憶は失っていないものと思っていたが、今回のエピソードでシンシャの記憶を失っていることが判明した。ただでさえフォスの変貌に落ち込みながら見ていたのに、追い撃ちをかけるように視聴者にダメージをかけてくるorz
おそらくルチルからシンシャの事を補完したのだと思うが、シンシャは言葉にこそ出さなかったが、両腕を失ったフォスを見て自分の記憶を失っていることを察した様子。
宝石にとって身体を失うことがいかに危険か窺える。直前のアンターのことは鮮明に覚えているようだったが、どの記憶を失うかは分からないことから、今後も危険な状況のまま戦闘を繰り返すことになりそうである。
フォスの両足はウンコス王のもとに、両腕は海の底に沈んだので戻ってくる可能性も考えられるが、その場合現在の足と腕はどうなるのかなど未知数の部分も多い。記憶を取り戻そうとすれば戦闘力を失うしジレンマでもある。ただ、アンターを救いたいフォスにしたら今は戦闘力を優先するのだろう。
涙を流すフォス
痛々しいフォスの様子の中でもさらに印象的だったのは、おそらく涙であろうフォスの様子。先生はそれが何かを理解していた節があるが、フォス自身はそれが何でどういうものなのか理解できていない。涙を流すということは人の感情のそれを窺わせる。
無機質な宝石が涙を流すことの意味は、この作品の世界観を踏まえると大きな意味がありそうだが、それよりもフォスがアンターのことを思って涙する様子は切なかった。フォスのインクルージョンは何か特別な変化あるいは進化をしているのだろうか。
今回はフォスのパワーアップを素直に喜べない重い雰囲気があったが、春になり目覚めた宝石達の様子がとても可愛くて、フォスの変貌に対する宝石達のリアクションがうまくクッションになっていた。ダイヤを始めとしたフォスに対する宝石達の好奇心を描いた様子はかなり萌えた(*´艸`*)
ダイヤを演じる茅野さんのあざといまでに可愛さを凝縮したボイスは反則や・・・。柔らかくおっとりとした感じに、さらにこれでもかというほどの萌えボイス。ダイヤのキャラデザも可愛いし、枝でツンツンしたり仕草もいちいち可愛い。ダイヤさんのヒロイン力がやばいw
ミニチュアサイズの宝石さん達を集めて同居したい。賑やかで毎日楽しそうw やっぱ二次元は最高や(*´σー`) その他では、はだけた宝石さんとかエロかったし、夏服もボクっこの良さを底上げしていてよかった。
ボルツだけは他の宝石と違って、強くなったフォスに対していまいちリアクションが薄かったが、強さゆえの孤独を知っているからだろうか。ボルツはフォスに対してどう思っているのか気になる。試し斬りしようとしたシーンは若干本気を感じたが大丈夫なのだろうか( ̄ー ̄;
(´・ω・`) 春になったけれど、フォスの心は凍てついたまま
_( ) ショボーン
\ ̄ ̄ ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄
宝石の国 第2話 「ダイヤモンド」 感想 チャラいだけではないフォス
宝石の国 第3話 「メタモルフォス」 感想 ウザイけど、いないと寂しく感じるフォス
宝石の国 第4話 「魂・肉・骨 」 感想 日常コント回と思ってたら・・・
宝石の国 第5話 「帰還」 感想 フォスフォフィライトver2.0
宝石の国 第6話 「初陣」 感想 上半身は据え置きとなっております
宝石の国 第7話 「冬眠」 感想 弱くなっているのか強くなっているのか
宝石の国 第8話 「アンタークチサイト」 感想 ③かわせない。現実は非常である
宝石の国 第10話 「しろ」 感想 離れてみて気付くこともある