mony rainbow blog -2ページ目

連続小説「ハーメルン」最終回<きっさん>

翌年の6月、、、



中学校は新しい校舎に変わり、


先生もほとんどがそう入れ替えといった学校方針になったそうだ、、、



事件後、、、一時期は閉鎖も考えられていたらしいのだが、、、心機一転、先生もリニューアルといった方針で学校を進めていくらしい、、、


ガヤガヤと賑わう教室、、、

若々しい一人の青年が教室に入ってきた、、


「私が今度、君達の担任になる「まもる」と言います。どうぞ、よろしく!」


若々しい、イキイキとした先生に
子供達は沈黙している、、





昼休みの理科室、、、



校長先生と新担任の「まもる」が窓際で話している、、、



校長「この学校も色々ありました、、、

いいことも、、、

よくないことも、、、



前の担任は理科の先生でね、、ああ、そう言えば君の専攻も理科でしたね、、


前の担任の先生の理科道具はやはり、嫌でしょう、、


捨てていただいて構いませんから、、」



和かに笑う校長、、、


まもる「ありがとうございます、、では、、、このホロマリン漬けのネズミ以外は捨てさせていただきますね、、」



まもるは嬉しそうに棚のネズミを指差した、、、




春風が爽やかに吹き抜け、窓辺の二人はにこやかに微笑んだ、、




その時、三人の生徒が理科室に入って来た、、、


モジモジして何か言いたそうだ、、


一人の生徒が口を開いた。



「校長先生、、、学年全体で何か飼育したいの、、、飼ってもいいですか??」




校長「ほほ、、それはいい、、学年全体でかね?

学年全体って何人いるんだい??」



まもる「130人です、、校長、、」



校長「っで、、何を飼うんだい、、?」





「ハムスター、、、、」





校長「ほほ、、ハムスターね、、、いつから飼うんだい??」







「6月26日」







そう言うと子供達はニヤリと笑った、、、









iPhoneからの投稿

連続小説「ハーメルン」<きっさん>

「な、、、なんだ!?この画面わ!!」


今まで何度も何度もこの画面を見てきたけれど、こんな画面は初めてだ、、


祭りの始まり、、、??


なんの事だ、、、??

僕は慌ててキーパッドを触るが何も反応しない、、画面も止まったままだ、、

慌てて色んな所を触るがなんとも動かない、、、

数分が立ち、僕は諦めて強制終了のボタンを押そうとした時、、、




画面が元に戻った、、、


ハーメルンの文字と、、


学校の映像だ、、、


僕はホッとしたのもつかの間、、


画面の異変に気付く、、、


あれ??

なにか
少し変だ、、、



今までとは違う、、、



画面が少し動いている、、

動いているというか、、画面が少しづつアップしているように見える、、、、


いや、、、

アップしている、、、


画面がどんどん近づき、、、


田中が踊り、山田も見え、立花の後姿も超え、奥の校舎にどんどんアップしていく、、、



窓が映り、、、



中に人影が、、、




!!!!!







僕だ、、、、!!!






僕が映っている、、、



しかも、、、



踊っている、、、


僕の後ろには黒い影が映っている、、


なんだ?この黒い影わ、、、??


それより何で僕が踊ってるんだ!!
僕はあの日、グランドの光に目を奪われ、その後すぐに誰かに後ろからなぐられたような気が、、、



もしかして、、この映像はその後の映像、、、!?



だとしたら、、、!!

ぼくは、、ぼくは、、

ハーメルンと踊ってしまった事になる!!!




神々と踊り、唄う者は、死に向かう、、、

ダメだ!!
記憶にない!!

落ち着け!!
そうだ!!
ぼくは!
僕は生け贄も捧げてない!!


数字だって、、、


まてよ、、、数字???

俺はあの日、採点をしていて遅くなったんだ、、、

採点、、、


もし、、
もしも、俺が採点の点数を付けていて、66点の後に、60点台を書いたとしたら、、、「66 6、、、、」

しまった!!
「6.6.6.」を書いた事になる!!



時間は、、、!!丑三つ時だ!!、、2時を回ってる、、、


でも!!
そうだ!!
生け贄だ!!
俺は生け贄なんかしていない!!
ハムスターなんて飼ってはいない!!



僕は一瞬、肩の力が抜けた、、、






ピンポーン



その時、家の呼び鈴が鳴った、、、

僕はその音にびっくりしたが、、冷静を装いインターホンの画面を見た、、


先日、一緒に呑んだ
教師仲間の友人ではないか、、、


少しホッとした気分になった、、


僕は玄関のドアを開け、友人を中に入れた、、、



友人は笑顔で入るなりいきなり、こう呟いた、、



「なぜ2時を回らないとダメなのかわかるかい??」


????

なにか変だ??彼の様子がおかしい、、、

「それはね、、、ドイツのハーメルンではその時間が朝を迎えるからさ、、笛吹き男がね、、、街に帰ってくる時間なんだよ、、、」


彼の顔は操り人形のように笑い、視点は僕に合っていない、、、

なぜ

なぜハーメルンを知ってる、、?
あの呑んだ日ですら、僕は一度もハーメルンの名を口に出してはいない、、、


むしろ、話をしてきたのはこの友人からだった、、!!


!!!そうだ!!!

子供達の流行っている遊びも、その条件も、、全部彼から聞いた話だ、、、、


「お、、お前は、、、誰だ、、、?」


友人は微笑みながらこう言った、、




「全ての条件を満たす者よ、、」





夕暮れの、、、


電気の点けない部屋は、、、


カーテンを閉めていれば夏でも暗い、、


人が一人死ぬには、、、


丁度いい、暗さなんだろ、、、







学校の映像で、、、
校舎の中で踊っている僕の後ろに立っていたのは真っ黒になった友人が笑いながら踊っていた、、、、



これ以上、、これ以上、僕はこの物語を語る事は出来なくなった、、、






続く




iPhoneからの投稿

連続小説「ハーメルン」<きっさん>

ハーメルンを調べ始めて色々わかった事がある、、、


「6.6.6.」という数字は皆さんご存知でしょうか、、、、

映画「オーメン」で主人公ダミアンが6月6日6時に生まれ、皮膚に「6.6.6.」が刻まれていた事で有名になった数字だ、、、

じゃあ、この「6.6.6.」とは一体なんなのか、、、

これは
ルドルフシュタイナーによる人知学からヨハネの黙示録を読み取ると「6.6.6.」はソラトという悪魔の名だそうだ、、、

聖書には
終末の時代に現れる独裁者、、反キリスト教の「獣」と表される生き物も「6.6.6.」で表されている、、、



ソラトという悪魔と「獣」、、、




どちらも背後にはサタンがいて、サタンがもっとも好む数字が「6.6.6.」


悪魔を表す数字、、、


悪魔を呼び寄せる数字としてもこの「6.6.6.」は使われる、、、


なぜ急にこんな話をするのか、、、


それは先日一緒に呑んだ教師仲間の友人から連絡があった、、


新しい情報がわかったらしい、、、

その内容は

今、子供達で流行っている遊びとは、「マグス」という遊びで、神を呼び出して願いを聞いてもらう遊びだ、、、、

神を呼び出せば
願う事は全て叶い、幸せの境地に辿り着くという事らしい、、



生け贄を用意して、、、


ある数字を提示する、、、



その数字が「6.6.6.」、、、

もう、お分かりだろう、、


そう子供達が呼び出しているのは神ではなく悪魔の方だ、、、


そして


生け贄となるのが、、、
「ハムスター」というわけだ、、



時間帯は午前2時以降、、

この時間でないと駄目らしい、、

っと
ここまでが友人の情報だった、、、

オカルト宗教ごっこが子供達の遊びだなんて、、、世も末だと心から思う、、

僕らの時代の「こっくりさん」なんて可愛いモノだと時代の早さに驚いた、、、

そして、そのオカルト宗教ごっこが実際に殺害へと及んでいるという現実、、、

調べていく中で少しづつ恐怖心が薄れていく、、、

必ず犯人を突き止めてやる、、、

これ以上犠牲者は出さない、、、


僕はインターネット画面をハーメルンに合わせ、もう一度確認する、、

田中、、、

山田、、、

立花、、、


まてよ、、、


こいつ等がオカルト宗教ごっこをしたとして、、、

午前2時に、

ハムスターを用意して、

「6.6.6.」を書いたところで、


ハーメルンとはどうやって接触するんだ、、、??


たった一人で夜中にこんな事をして、誰がそれを確認するんだ??

ハーメルンどころか、自分の親にだって気付かれないじゃないか、、


僕は根本的にこの条件では不可能なんじゃないかと思い始めた、、、







その時!!!



パソコンの画面が急に真っ赤に染まり、




画面にはある文字が刻まれた、、、






「貴方のアクセス回数 が


上限を超えました


さぁ、、、


祭りの始まりです」





さぁ、、、



「祭りの始まりです」





僕の恐怖心がまた音を立てて迫りよってくるのがわかった、、、




続く

連続小説「ハーメルン」<きっさん>

その話をもう少し詳しく調べて欲しいと友人に頼み、僕達は店を出た、、、

何という事だ、、

この事件はまだまだ続く、、

他の学校でも、、、


そして

死者はまだ出る、、

必ず出る、、、



僕はなぜだか恐怖とは裏腹に怒りにも似た感情が芽生え始めていた、、



誰かが、、

誰かが食い止めないと、、、




僕は翌日、ある決意を胸に、図書館に向かった、、

理由は一つ、、、

「ハーメルン」を知る為だ、、

僕はこのハーメルンという見えない敵と戦う決意をし始めたのだ、、

だが、、

僕は根本的に「ハーメルン」について何も知らない、、、

そもそも「ハーメルン」とはなんなのか、、、

僕は人けの少ない図書館の席に座り、ありとあらゆるハーメルンに基づく資料を集めた、、、

窓から漏れる日差しは暖かく、クーラーもあまり聞いていないこの図書館が少し安らぎに感じる空間にも思えた、、、

僕は見知らぬ本を開く、、

「ハーメルン」、、、


ドイツ連邦共和国ニーダーザクセン州の自立都市、ヴェーザー川に面する都市、

ハーメルンという都市が国際的知名度を得たのはグリム童話集の「ハーメルンの笛吹き男」だ、、、


この話によってハーメルンという都市が有名になった、、


しかし
調べていくと、
この話、「ハーメルンの笛吹き男」の話には元になった事件があったそうだ、、、、

1284年6月26日に130人もの子供達が突然行方不明になるいう事件が実際起きており、その事件は何の理由かもわからないまま捜査は打ち切りとなった、、、

それから、その事件が有名になり、グリム童話集になったらしいのだ、、


そして


なんの理由もないまま、


失踪の理由もわからず、

あとには
言い伝えだけが残った、、、


ある者は「伝染病の為に別の場所に移住させた」とか

ある者は「祭りの際、集団で山道に迷い、崖からの転落死」といい、

ある者は「十字軍運動で街から出て二度と戻らなくなった」とか

ある者は「子供達が創立者になる為自らが望んで街を出た」とか


色々な言い伝えだけが残った、、、



しかし

その中でも
一番の有力な言い伝えが「マグス(魔法使い、悪魔)の仕業」だったそうだ、、、




グリム童話でしか知らなかった話がもともとは事件として取り上げられていたとは、、、

しかし、子供だけで130人、、、

失踪としては異常過ぎる、、、

常識では考えられない、、

もし、、、

もしも、、、

その事件が今だに続いており、、

この現代に改めて繋がっているとしたら、、


何かがあったんだ、、、


1284年、その時も今と同じく、、



何かが、、




僕は図書館を離れ、家路に向かう途中、昨夜の友人の話を改めて思い出していた、、、


ある条件を満たす者、、、


インターネット、、、


ナンプレ、、、


ハムスター、、、


イマイチぴんと来ないが今、分かっているこの3つは
何らかのヒントになっているかもしれないという事、、、

そして、、、

この3つを繋げて、

その先にあるモノが、、、


ハーメルンである事、、、





僕はまた家に帰り、インターネット画面を開いた、、、、






続く




iPhoneからの投稿

連続小説「ハーメルン」<きっさん>

僕は学校に到着した、、


救急車の赤いランプはらせん状にクルクルと回り、職員、生徒が群がるように集まっている、、、

僕は急いでその中を掻き分けタンカーで運ばれる立花らしき少女に近づいた、、

人間が飛び降りをすると、体の骨ってバラバラに砕けるんだ、、、あり得ない方向に向いた手足が見えた、、顔には白い布らしき物が被せられ、、僕は恐る恐るその布を剥ぎ取った、、、


やっぱり、、


笑ってる、、


立花もまた笑ってる。



笑い、唄い、神々と踊る者、、

全て、、

死に向かう、、


立花を乗せた救急車が大きなサイレンと共に小さくなるまで見送った、、


いったい僕の周りで何が起こってるんだ!!

僕はあまりの恐ろしさにその場にしゃがみ込んだ、、、

次々に死んでいく、、

ハーメルンに関わると次々に死んで行く、、

震えが止まらない、、


雲行きは怪しく、空がどんどん灰色になっていく、、、



その日、僕は早退願いを出し、家に帰った、、、

自分のそばで、しかも立て続けに死者が出る、、

このまま行けばどんどん死者が増え、そしていつかは、、自分も、、

僕は疲れのあまりベッドに倒れ込んだ、、

眠れる訳もなく、天井を眺め、考えたくはないが頭がハーメルンから離れない、、

僕はパソコンの電源を入れた、、

僕のインターネット履歴もハーメルンの画面ばかりになり始めた、、


その時、

携帯がなった、、、


幼馴染みの教師仲間だ、、

学校は違うがお互いが教師なのでよく連絡を取り合うような仲になった、、



「もしもし、、」

僕は自分を何とか落ち着かせ、電話口に出た、、

友人から話したい事があるので今夜、少し呑まないか、、という誘いだった。

僕も聞いて欲しい事が山済みだったのでその誘いを承諾した、、、


待ち合わせ場所につき、彼は僕とは違い、元気そうに現れた、、


飲み屋に入り、少し酔い始め、現実を忘れ、一時間くらいたった時、、子供達の話になった、、

彼の学校でも最近、子供達の様子がおかしいらしい、、

聞くところによると、

僕達が幼い頃、流行った少し不気味な遊び、、「こっくりさん」が形を変えて流行っているらしい、、


どの時代も子供は子供だと二人で笑った。


幾つかの条件を揃えれば「こっくりさん」らしき者が現れ、いう事を聞いてくれるらしい、、、

子供が考えるバカな遊びだ、、

実際こっくりさんでもあった、、
西か東の窓を開けて、数人の人をあつめ、コインに指をおく、、など、、

その手の遊びはどんな時代でもあるんだと、、冗談半分で聞いていた。

それが今はかなり現代的になり、その条件が「インターネット」と「ナンプレ(ナンバープレース)縦、横、3×3の正方形に1~9までの数字をうまく入れる遊び」とがあるらしい、、、


さすが現代人、、霊的要素がまるでないと大声で笑った、、、


時間帯もあるらしいのだか、
条件はあともう一つあるらしい、、


次はなんだ??(笑)
アニメか?アイドルか?

僕はもう、バカらしくなり、まともに聞く事もなくなった、、、





そして、、
もう一つの条件は、、、

















「ハムスターなんだ、、、」









「ハムスター??」








僕は一気に現実に連れ戻された、、、

一瞬、居酒屋の店内がピタリと止まったように見え、無音の時間が続き、呼吸が上手く出来なくなった、、、、






震えが止まらない、、、




間違いない、、、








、、、ハーメルンだ








続く











iPhoneからの投稿

連続小説「ハーメルン」<きっさん>

これ以上子供達に不安を与えてはいけない、、、

校長の判断により、山田の葬儀は子供達には内緒で教職員だけで行く事になった、、、

さすがに立て続けに同級生の死亡は子供達には応えると判断、、

しかも二人ともがうちのクラス、、、

担任じゃなくても心が折れるのに、自分が担任で、、、

ハーメルンの事について考えたいのだが、、その前に僕は田中と山田の共通点を探し始めていた、、、

なぜだかはわからない、、

インターネット上に映っていたからというのもあるが、、僕はこの二人の自殺行為が別々の事件だとは思えないのだ、、、

きっと何かある、、

共通点が、、


二人は全く別の人間だが、今回だけは必ず共通点があると僕は思い始めていた、、、

田中は無口で友達も少なく影も薄い、、山田は友達も多くスポーツ万能、優等生タイプ、、この二人に共通点などあるのか、、、

葬儀は山田の家で行われており、
僕は葬儀の途中に抜け出し、山田の家の二階、、、つまり山田の部屋に入った、、、

ドアを開けて、まず目に飛び込んできたのは大きなカゴの中走り回るハムスターだ、、、元気に走り回っている、、

あれ?

そういえば、田中の部屋にも小さなカゴの中にハムスターがいたな、、一見部屋にマッチしていたので気にも止めなかったが、、確かに白い小さなハムスターを飼っていた、、、パソコンの横にあったので間違いはない、、

山田の部屋のハムスターはかなりデカイ、、しかも三匹も飼っている、、

これが共通点、、??

これではなさそうだ、、、


僕は迷わずパソコンの電源をいれた、、、

インターネットアクセス履歴、、、

間違いない、、、

山田も同じところにアクセスしている、、、

やはりハーメルンか、、、

根本的にハーメルンを調べなければ答えはでないか、、、

僕は担任という責任感という肩書きの偽善ではなく、どちらかと言えば自分に降りかかろうとしている火の粉を払おうと必死になっている自分がいた、、

現場に戻ろう、、

深夜のグランド、、

手がかりは必ず残っているはずだ、、

僕はもう一度、深夜の学校に行く事にした、、、

その時、階段を勢いよく駆け寄る足跡がした、、!!

慌てて走ってきたのは校長先生だった

「今、学校から連絡があった、、また君の生徒だ!!
立花さきという生徒が学校の屋上から飛び降りた!!、、すぐに学校に戻りなさい!!」


さ、、3人目、、!!!


僕は慌ててその場にあった山田のパソコンに映し出されたハーメルンの動画をもう一度確認した、、


まさか、、

まさかとは思うが、、


そんなバカな、、

嫌な予感は的中した、、

動画には立花さきらしき女の子の後ろ姿が映っている、、、

これは、、

立花なのか、、、

この動画に映し出された人物、、

神々と踊る人達は、、

ことごとく死んでいく、、

そういう事だったのか、、

そして
僕はある事がとても気になり出し、立花の家に向かった、、

それは山田の葬儀中にもかかわらず、逃亡にも似た感覚で立花の家へと急いだ、、

僕の悪い予感は見慣れた景色も灰色にかえ、、

赤色の信号機ですらモノクロの世界の一部でしかなかった、、

夏の日の、、

特に代わり映えのしない夏の日の、、

些細な一日のはずなのに、、

僕の生活を蝕んでいく、、


立花の家についた、、

僕はあいさつもソコソコに、さきの部屋へと上がりこんだ、、





カラカラカラカラカラカラ、、、




カゴの中で、、

ハムスターが回っている、、


まさか、、


まさか、、


これが、、



共通点、、、





続く



iPhoneからの投稿

連続小説「ハーメルン」<きっさん>

ここ最近、何かがおかしい、、

深夜のグランドでの出来事、、、

謎のインターネット、、、

教え子の水死、、、

そして今日がそのお葬式、、、


クラス全員が出席したが、半数の子供達はニヤニヤと笑っている、、こういう場では不謹慎であるが、まるで操り人形のように微笑んでいる、、薄気味悪い

しかし、
この子達は何かを知っている、、
そしてそれを大人達には言わないだけだ、、、

そしてその謎は、

僕の当たり前の生活の中で、
少しづつ明らかとなっていく、、、



葬儀には警察も来ていた。
警察の話では田中の死因が不自然だという、、、

ほとんどの水死体は大量の水を飲み、呼吸困難の苦しさで顔が歪むらしい、、しかし田中は水は飲んではいるが顔の歪みはなく、むしろ笑っていたのだそうだ、、飲酒の症状はなく、催眠術か何かにかけられていた可能性が高いらしいと警察も頭を抱えた、、、


催眠術、、、

いったい誰に、、、??

僕は葬儀中もずっと考えていた、、、

僕が観たインターネットに映る田中はあんなに楽しそうにしていた、、

神々と踊る、、、

神々、、、


ハーメルンとは一体何者なんだ、、、

神々だとするならなぜ田中は死ななければいけなかったのか、、

じゃあ、誰が田中を、、、

ハーメルンの神々が田中を殺した、、

生贄、、、

ハーメルンの、、、

催眠術で、、、



僕は頭の中でこの答えの出ないループを永遠と辿るだけだった、、、


そして
僕は葬儀場を後にした、、、

まだはっきりした事はわからないが、教え子が一人死んでいる、、、
しかも僕はその場にいて、そして、少なからず僕も何らかの関わりをもっている、、、

僕はいてもたってもいられない気持ちで家路を急いだ、、、


僕は家に帰りハーメルンのインターネットをもう一度確認する事にした。

電源を入れ、アドレスを打ち込む、、

ハーメルンの文字と動画がやはり始まる、、、

そこにはやはり田中が笑顔で踊る姿の映像が映る、、、

その映像は何度も何度もリプレイされ

僕はその映像にふと気が付いた事がある、、



待てよ、、、


この田中の後ろで踊っているの、、、


うちのクラスの、、、山田???


山田はうちのクラスの委員長で成績優秀、スポーツ万能、友達にも慕われ、田中とは全く正反対の人間で、、、


でも山田がなぜ??、、、


小さくて見えにくいが、どう見ても山田にしか見えない、、、田中同様、笑顔で笑い踊る山田、、



僕はその日、夜中までインターネット画面とにらめっこをするを事となった、、、




翌朝、

当たり前の翌朝、、


学校の、、


使われなくなった体育倉庫で



山田は首を吊って死んでいた、、、




続く










iPhoneからの投稿

連続小説「ハーメルン」<きっさん>

「こ、、、これは?!、、、いったい、、、?!!」


インターネット画面に映し出されたモノは「ハーメルン」というタイトル文字、、、そして昨夜、僕が見た通りのサーカス団(楽団)が動画として映し出されている。

場所は学校のグランドではないにしても、、間違いない!!、、僕が見たモノと同じだ、、、!!

そして画面にはこう書いてある、、


「~導かれし迷いの種属よ、我々は救いの神々ハーメルン、、、全ての願いを叶えよう、、迷える種属を助けよう、、、ただし、全ての条件を満たす者のみ、、唄えや踊れ、神々と共に、、、」


何処と無く、新興宗教のようなフレーズと共に、突然画面が切り替わり、深夜の校庭と共に唄い踊る人々の中に、、、


田中の姿が写った!!



「これは、、!!!」

まさしくうちのグランド!!うちの校舎!!昨夜僕が見たモノ!!そのものだ!!

そして昨夜、田中もあの中にいた、、遠くて見えなかったが、この映像を見る限り、、間違いない!!

田中は学校にいて、僕は田中の姿を見ていたんだ、、、

それにしても、、
笑い唄い、こんな楽しそうな田中の姿を見るのは初めてだ、、

人々は楽器を手に、半分、頭が狂っているかの如く唄い踊り、神々と言われる人達は派手な衣装に身を飾り、顔には化粧、、まるで仮面でも付けているかのように笑顔が動かない、、一見しただけでは少し悍ましい光景だ。

「全ての条件を満たす者のみ、、、」

少しこの言葉が気になった、、、

満たした者だけがこの中に入れる、、

子供達の噂、、、

「田中は成功したみたいだな、、」

口々にそう噂して子供達、、

田中が全ての条件を満たしたというのか、、??

条件とは一体なんだ??

全ての願いを叶えるとはどういう事だ、、

そもそも「ハーメルン」とはなんなんだ??

そしてこのインターネット、、、誰が作り、何の目的でこんなモノを載せているのか、、、

そして、それから田中は何処に行ったのか、、

僕は何の解決もしないまま、、いや、解決どころか謎に包まれたまま
僕はこのインターネットのアドレスをひかえ、田中の家を出た、、、



街に光がつき始め、人々が家路へと急ぐ時刻、、

太陽は奇しくも紫の空へと溶けていく、、

踏切の音は、、何故か殺意へのレクイエムのように聴こえ、、、


誰かのクラクションと雑踏、、

水たまりに写るビルの影、、

夏の夕暮れが首筋に絡みつく、、




その夜だ、、、


田中は学校の近くの河原で、、、



水死体で発見された、、、



続く








iPhoneからの投稿

連続小説「ハーメルン」<きっさん>

「、、、ハーメルン??、、が来る??」

この言葉には何の意味があるのか、、
子供が考えた噂ならたいした意味もないだろう、、しかし、、ハーメルンという言葉を軽々しく出てくるのは子供らしくない、、

僕は少し引っかかる何かを感じ、この手紙を内ポケットに入れ、とりあえずは田中の荷物をまとめ、田中の家に向かう事にした。

道すがら、昨夜の出来事と「ハーメルン」の言葉を繋げようとしていた、、
もちろん、僕も「ハーメルンの笛吹き男」の話は知ってる、、しかしあれは物語、空想の出来事でしかないわけで、、現実とは全く異なった世界の話だ、、昨夜、僕が見たであろう、あのサーカス団にも見える団体はいったいなんだったのか、、不思議と後頭部の痛みがなくなっていた、、、

田中の家はこの街の一等地、、閑静な住宅街にある、、いわゆるお金持ちの子だ、、食べる物、住む家、寝る場所、着る服、全てにおいて贅沢と言われる物達に囲まれ、何不自由なく育った子供、、足らないのは人間らしさと感受性、、平和の産物が生み出した結末なのだろう、、僕は田中の家へ急いだ、、、

夕暮れも迫る頃、田中の家についた。

インターホンを鳴らしても誰も出ない、、留守かな?っと玄関ドアをノックする、、が誰も出ない、、仕方なく帰ろうとしたその時、ガチャっと玄関が開いた、、

そこには、いかにも神経質そうな母親らしき女性がこちらをギョロリと睨み、「どちら様ですか?」と呟いた。

中学の担任である事を伝え、家の中へ通された。

いかにもお金持ち、っといった応対室に通され、愛されていたのかどうかもわからない息子さんの話を聞く事にした、、

田中は母親の連れ子で親の再婚と共にこの街にきた、そしてうちの中学に転校してきて友達がいないわけではないが、本当に目立たなく、無口で何を考えてるかわからないヤツだ。

そして話は本題に入り、田中の行方について聞いてみた。ここ一、二週間田中の様子は変だったらしい、、食事もロクに食べず部屋にこもりっきり、、部屋ではパソコンばかりしていたらしい、、

僕は担任の特権で田中の部屋に入れてもらった、、

とかく金持ちの息子に綺麗好きなヤツはいない、、かなり部屋は荒れている、、食事もココで食べていたようだ、、勉強していた様子も見受けられるが、、
僕はおもむろにパソコンの電源を入れた、、
アニメの壁紙に特に変わったアイコンはない、、
インターネットの履歴を確認してみると何やら一カ所に集中してアクセスしている、、
僕はなんの迷いもなくそこにアクセスしてみた、、、

すると、

僕は初めて見るはずの画像に息を飲んだ、、、


「な、、、なんだ、、これは、、、!?」




続く、




iPhoneからの投稿

連続小説「ハーメルン」<きっさん>


ハーメルンの笛吹き男、、、


1284年ハーメルンに「鼠狩り」をなのる色とりどりの布で作った衣装をまとった男がやって来て、報酬と引き換えに街を荒らしまわる鼠の駆除を持ち掛けた。ハーメルンの人々は男に退治の報酬を約束した。すると男は笛をとり、笛の音で鼠の群を惹きつけるとヴェーザー川におびき寄せ、鼠を残さず溺死させた。鼠退治に成功したにもかかわらず、ハーメルンの人々は約束を破り、笛吹き男への報酬を出し渋った。
怒った笛吹き男はハーメルンの街を後にしたが6月26日の朝(一説によれば昼間)に再び戻って来た。住民が教会にいる間に、笛吹き男は再び笛を鳴らし、ハーメルンの子供達を街から連れ去った。130人の少年少女が笛吹き男の後に続き、洞窟の中に誘い入れられた。そして洞窟は内側から封印され、笛吹き男も洞窟に入った子供達も二度と戻っては来なかった。物語の異説によっては、足が不自由な為、他の子供達よりも遅れた2人の子供、盲目、聾唖者(聴覚障害者)の2人の子供だけが残されたと伝えられている。
なお、ハーメルンの新門にあるラテン語の碑文には、この笛吹き男の正体はマグス(魔法使い)であったときざまれている。



この物語はただの物語ではない、、


先日、中国で子供ばかりを狙う謎の連続誘拐事件が起きている、、

誘拐をまぬがれた子供達が口々にもらしていたのは「ハーメルンの楽団がきたんだ、、、」だったそうだ、、、

この事件は未解決で時効を迎えたが、、果たして子供達の行方と子供達の言葉は何を意味していたのかは、もう知る由もない、、、



そして、、、


それは、、、


この日本でも、、、


~大阪~
夏、、、生ぬるい風と排気ガス、コンクリートから出される熱の塊はこの街に住む人々の体を弱らせ、、、街の雑音が神経をとがらせて、ひたいから落ちる汗はみるみる蒸発の一歩を辿る、、、

ここはある中学校、、、都会にある、いたって代わり映えのしない、良くも悪くもない、当たり前の中学校である、、

そして僕はこの学校の教師、、名前は「のぼる」、、

名前もありきたりだが、良くも悪くもない教師だ、、

そして物語はそんなありきたりの、、当たり前の、、中学校から始まる、、、




最近、子供達の様子がおかしい、、
まぁ、子供なんてどの時代もマトモなヤツなどいやしないのだが、、明らかに何か変だ、授業中も手紙のやり取りはザラで、うわさ話、、初めは子供のただの遊びと無視をしていたのだが、、噂の真相を確かめようと子供達に話しかけても「もうすぐわかるよ」と誰もが口をそろえて微笑むばかり、、、
いったいどういう事だ、、
みんながみんな口を閉ざし、微笑む姿はまるで操られた人形のようじゃないか、、、僕の嫌な予感がますます大きくなる中、、
ついにある事件が起こる、、、

ある日、僕はテストの採点の為、かなり遅い時間まで学校に残っていた。
宿直室もあるのだが、自分の布団でしかあまり眠れない僕は丑三つ時を確認して学校を出ようとした、、その時、ふと、窓の外を見た、、するとグラウンドに何か小さな明かりが見える。暗がりであまりよくは見えないが、明かりの数は増えていき、そこには十数人の人影も見えた。「なんだ、、アレは、、部外者が学校に入ってるのか、、」僕は改めて目を細め、よくよくグラウンドを見た。
そこには派手な衣装で身を飾り、老若男女それぞれがそれぞれに楽器らしき物を奏で、見た目は異国のチンドン屋か何かと思うような出で立ちで踊り、歌い、それはそれは満面の笑みで楽しそうなパフォーマンスをしている。「、、、サーカス団??」僕はそう呟いた瞬間、、、後頭部に激痛が走った。、、僕は後ろから誰かに殴られたのだ、、「痛!!」っと思う間のなく、僕の意識はなくなり、、、気がつけば朝を迎えていた。

僕は朝日に起こされ、後頭部の痛みもほどほどに、体を起こし、昨夜の事を思い出していた、、、。「夢、、だったのかな、、??」
記憶を辿るが、あまりちゃんとした記憶もない、、後頭部の痛みも殴られたのか、倒れて頭を打ったのか、それも定かではない、、。僕は諦めてとりあえずは家路についた。
軽くシャワーを浴び、まだまだ平日の真ん中で休む訳にもいかず、、僕は今一度、学校へと急いだ、、、。
職員室に入るやいなや、何かザワザワしている、、、。教師同士が集まって何か話している。

「教頭先生、、何かあったんですか??」僕は声をかけた。
「おー!来てたのか!君のクラスの生徒の田中君、、昨日から家に帰ってないらしい、、。お母さんから学校から帰ってきていないと今朝連絡があった、、。君は何か聞いてないかね??」

「田中が、、、??さぁ、、??」
もともと影の薄い田中は俺に何かを話すとは思えない、、どこか友達の家にでも泊まっているのだろうと、僕はあまり心配もせず、甘やかした親のから騒ぎだと、、教室にむかった、、。

しかし、、
この時の僕はこの事件の恐ろしさをまだ知らず、これが始まりだという事も、、まだ何も気にはしていなかった、、

教室に入ると子供達がニヤニヤしている、、相変わらず気持ちの悪い子供達だ、、しかし子供達のヒソヒソ話が気になる、、


「田中のヤツ行ったんだって、、」


「田中、、成功したみたいだな、、」


「羨ましいな、、田中、、」


子供達は何か知ってる、、、そしてそれは僕にも知られてはいけない事なのか、、、


放課後、僕は田中の荷物を家族に渡そうと、、そして事のいきさつを親に聞きに行こうと田中の机をあさった、、。

すると、、机の奥から小さな紙切れが出てきた。
子供達が回し読みをしている紙切れだ、、
キレイに折ってあるのですぐわかった、、。
僕はその小さく折った手紙を開けた、、



「 ハーメルン





くる 」



空は大きな雨雲が立ち込め、、あたりは暗くなり、雨音と共に近づく恐怖を僕は感じ始めている



続く







iPhoneからの投稿