連続小説「ハーメルン」<きっさん> | mony rainbow blog

連続小説「ハーメルン」<きっさん>

「な、、、なんだ!?この画面わ!!」


今まで何度も何度もこの画面を見てきたけれど、こんな画面は初めてだ、、


祭りの始まり、、、??


なんの事だ、、、??

僕は慌ててキーパッドを触るが何も反応しない、、画面も止まったままだ、、

慌てて色んな所を触るがなんとも動かない、、、

数分が立ち、僕は諦めて強制終了のボタンを押そうとした時、、、




画面が元に戻った、、、


ハーメルンの文字と、、


学校の映像だ、、、


僕はホッとしたのもつかの間、、


画面の異変に気付く、、、


あれ??

なにか
少し変だ、、、



今までとは違う、、、



画面が少し動いている、、

動いているというか、、画面が少しづつアップしているように見える、、、、


いや、、、

アップしている、、、


画面がどんどん近づき、、、


田中が踊り、山田も見え、立花の後姿も超え、奥の校舎にどんどんアップしていく、、、



窓が映り、、、



中に人影が、、、




!!!!!







僕だ、、、、!!!






僕が映っている、、、



しかも、、、



踊っている、、、


僕の後ろには黒い影が映っている、、


なんだ?この黒い影わ、、、??


それより何で僕が踊ってるんだ!!
僕はあの日、グランドの光に目を奪われ、その後すぐに誰かに後ろからなぐられたような気が、、、



もしかして、、この映像はその後の映像、、、!?



だとしたら、、、!!

ぼくは、、ぼくは、、

ハーメルンと踊ってしまった事になる!!!




神々と踊り、唄う者は、死に向かう、、、

ダメだ!!
記憶にない!!

落ち着け!!
そうだ!!
ぼくは!
僕は生け贄も捧げてない!!


数字だって、、、


まてよ、、、数字???

俺はあの日、採点をしていて遅くなったんだ、、、

採点、、、


もし、、
もしも、俺が採点の点数を付けていて、66点の後に、60点台を書いたとしたら、、、「66 6、、、、」

しまった!!
「6.6.6.」を書いた事になる!!



時間は、、、!!丑三つ時だ!!、、2時を回ってる、、、


でも!!
そうだ!!
生け贄だ!!
俺は生け贄なんかしていない!!
ハムスターなんて飼ってはいない!!



僕は一瞬、肩の力が抜けた、、、






ピンポーン



その時、家の呼び鈴が鳴った、、、

僕はその音にびっくりしたが、、冷静を装いインターホンの画面を見た、、


先日、一緒に呑んだ
教師仲間の友人ではないか、、、


少しホッとした気分になった、、


僕は玄関のドアを開け、友人を中に入れた、、、



友人は笑顔で入るなりいきなり、こう呟いた、、



「なぜ2時を回らないとダメなのかわかるかい??」


????

なにか変だ??彼の様子がおかしい、、、

「それはね、、、ドイツのハーメルンではその時間が朝を迎えるからさ、、笛吹き男がね、、、街に帰ってくる時間なんだよ、、、」


彼の顔は操り人形のように笑い、視点は僕に合っていない、、、

なぜ

なぜハーメルンを知ってる、、?
あの呑んだ日ですら、僕は一度もハーメルンの名を口に出してはいない、、、


むしろ、話をしてきたのはこの友人からだった、、!!


!!!そうだ!!!

子供達の流行っている遊びも、その条件も、、全部彼から聞いた話だ、、、、


「お、、お前は、、、誰だ、、、?」


友人は微笑みながらこう言った、、




「全ての条件を満たす者よ、、」





夕暮れの、、、


電気の点けない部屋は、、、


カーテンを閉めていれば夏でも暗い、、


人が一人死ぬには、、、


丁度いい、暗さなんだろ、、、







学校の映像で、、、
校舎の中で踊っている僕の後ろに立っていたのは真っ黒になった友人が笑いながら踊っていた、、、、



これ以上、、これ以上、僕はこの物語を語る事は出来なくなった、、、






続く




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