私の防災・その384 女性だけの問題じゃない | もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ

私の防災・その384 女性だけの問題じゃない

注意!!今回は災害時の性被害について書いています。


災害時、心身共に負担がかかる避難生活。


残念ながら個人のプライベートを守れる状況ではない避難生活では性被害にあう場合があります。


かつては被害を訴えることも難しく、黙殺されていた部分でもありますが、最近では

「災害時に性被害は起きている」

との正しい認識が拡がってきて、今回の能登半島地震では注意喚起のためのこの様な報道も出ています。

 


 



先日、私がフォローさせていただいている備蓄女王ラキ田さんがこの様な記事を書いてくださいました。


私が以前受けたセミナーで聞いた性被害について書いてくださいました。

避難所には避難する人だけではなく、行政や協力企業等の支援する人、個人ボランティア、報道関係など不特定多数の人が出入りします。

殆どの人は被災者を助けたいとの思いで訪れているのですが、その中には混乱に乗じたり弱っている人に漬け込む
悪意ある人もごく一部ではあっても入ってくる
と言うことを忘れてはならないと思います。

土砂の撤去作業を見積もりもなしにおこなって高額請求したり、ブルーシートを高額で売り付けたりと言った火事場泥棒のような詐欺行為もそうですが
一見善意に見える提案も実は被害者に断りにくくさせる、
被害を訴えにくくする下準備である場合
があります。

女性だけでなく、子どもも男女問わず対象となり得ますから、子ども相手のボランティアでも完全に任せっきりにせず、保護者が誰か一人でもその場に立ち会うなどして見守ってください。

また、お子さんには
  • 基本的な性教育(プライベートゾーンを他人に見せない、触らせない等)をしておく
  • 保護者がいない、もしくは人の少ないところへは行かない
  • 誰かに誘われたら必ず保護者に伝えてから行動する
  • 誰かに何かされたら絶対に助けるから必ず保護者に話すように伝えておく
等の自衛方法を教えて上げてください。

また、非常に残念なことに
性被害は見知らぬ他人からだけとは限らない
のだそうです。


 


災害時にはどんなに健康で強い人でも突然起きて長く続く異常事態に精神的な負担が大きくのし掛かります。

その為、普段なら制御できる欲望に歯止めがかからなくなる人も出てきます。

知り合いによる性加害の場合、望まぬ行為を強要されているところを他の人が見かけてもそうとは気付かず
「好き同士が我慢が出来なかったんだね」
とスルーされてしまったり、
避難所生活を運営するリーダー的な人からの被害だと
「皆の為に頑張ってくれている人なんだからその位はお礼代わりだろう」
と流されてしまうこともあったそうです。

自分のよく知る相手が自分に害を与える存在となった時、どれ程の恐怖を覚えるでしょう。

被災すると言うのは全ての人にとってこれまでの価値観も常識も覆してしまうほどの異常事態です。

女性や子どもが被害に遭わないように自衛するのは、自分にとって大切な人を加害者にしない為でもあります。 

女性や子どもが被害に遭いにくい避難所は加害者となることを疑われにくい避難所でもあります。

是非男性も他人事ではなく自分事として性被害をなくす為の行動をしてください。

  • 仮設トイレは人目につきやすい場所に設置して夜でもトイレまでの通路を含めて明るくする
  • 女性や子ども、障害者などは一人でトイレに行かない
  • 女性専用の着替え場所や授乳場所を確保する
  • 生理用品や下着など女性専用の品は女性自身が管理する
  • 避難所生活では洗濯物が目立たないようにシンプルなタンクトップタイプのカップ付きインナー等を利用する
  • 過剰な肌の露出は避ける
  • 寝る時は出来るだけ女性や子どもは壁際に、通路側を男性の家族でガードする
  • 子どもや女性は出来るだけ単独行動を避けて信頼できる人と行動する
  • 防犯ブザーなどを持ち歩く
まだ他にも出来ることはあるかもしれません。

私が準備しているカップ付きインナー下矢印

非常持ち出しリュックには黒やグレーを基調にしたボクサーパンツ

これなら洗濯して干しておいて誰かに見られても恥ずかしい思いをすることもありません。

旅行用の使い捨てショーツやショーツタイプの生理用品を利用して避難所では洗濯しないと言うのも一つの手だと思います。


下着以外の服装も、私と娘は避難所生活の時はあえて女性らしさを封印するつもりでユニセックスなジャージのセットを非常持ち出し用の荷物(緊急避難用リュックではなく二次的な持ち出し品)に入れています。

非常用トイレ下矢印

更にトイレ用の個室にしたり更衣室などにも使えるプライベートテントも持っています。

避難所が体育館などの広いスペースの場合、家族用の個室として使うことも想定して簡易なポップアップテントもあります。

女性にとって安心して用を足したり着替えたり授乳したり出来る環境は絶対に必要です。

全ての人が身も心も健全に保つのは難しい避難所生活ですが、知っておくことで避けられる被害もあると信じて今回の記事を書きました。

どうか避難生活で理不尽な辛く悲しい思いをする人が居なくなります様に。


非常時の備えしてくださいね!

特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。

防災記事まとめ・その1はこちら➡

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災害弱者の備えと医療的ケア児者の避難実例まとめはこちら➡

 

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