淑女との戯れ ダットサン フェアレディ -45ページ目

淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

フェアレディSP311の再生記事を中心に、あれこれと気ままにつづっています。

面研をしなければならないわけ

 

問題のないものであれば、面研なぞする必要はないのですが、
このヘッドは歪んだ経験があり、面研も既にされたことのある余り上質ではないものなのですが、手持ちのヘッドはみんな何かしら問題を抱えているので、仕方なくこのヘッドにて再生作業に入っています。
 
面研実績があるために、圧縮比が高すぎるようになっても問題ですので、追々その点についても細工をすることになりそうです。
 
まず、どんな状態かと言いいますと、本来のヘッドの厚みは83mmであったはずですが、面研されていますので、81.5~82mm程度の厚さになっています。
これは、過去に2番と3番の中心が盛り上がるように弓なりのゆがみが発生し、下面のみ1mm程度の面研が施されたようで、盛り上がった上面については未処置であることからこのような数値になっていると思われます。
 
今回は、下面はともかく、上面の修正をしていきます。
前回、バルブガイドを抜いたのはこの加工をする目的もあったからです。
 
さて、現状を見ていただくとこのようにストレートエッジ(ステンレス定規で代用)を当てて、シックネスゲージを差し込んだところ、1番側と4番側にすっぽりと楽に入ってしまいます。数値は、0.45ありました。
 
イメージ 1
1番側
イメージ 2
4番側
イメージ 3
とりあえず、青マジックを塗ります。
イメージ 4
定磐に紙やすりを貼り付けます。
イメージ 5
ヘッドに乗せます。
本来はこういう作業はフライス加工するものなのでしょうが、諸事情により手加工で行っていきます。かなり乱暴な感じですが実験的要素で楽しんでおります。
イメージ 6
ざっと擦ってみました
真ん中が、出っ張っているのがわかります。
ここをがんばって、擦り減らしてフラットに持っていこうという腹積もりです。
イメージ 7
結構時間をかけてここまで持ってきました。
イメージ 8
測ってみますと、1番側が0.25mm
もう少しです。
イメージ 9
大まかな作業をしましたので、金剛砂を使って全体を整えます。
イメージ 10
大きな定磐に見えますが、これは、厚手のガラス窓の廃材です。
平滑度が高いので代用にしています。
金剛砂で擦ってしまうと減ってしまうのでそういう意味では消耗品ですが、こんな使い方はめったにしないので良いのです。
とはいえ、次回の面研仕上げではちょっと使用方法を変えています。そちらの方がいいかも。
イメージ 11
 
下面は0.05mmまでにしました。
この後で、バルブガイドの挿入時に熱をかけるので、それらの加工が終わった後で最終仕上げにしようと考えています。
 
しかし、この面を見る限りアメリカ人の加工は荒いですね~
切削加工の痕が、シマシマです。つまり断面はのこぎり状なのです。ヒドイ!
イメージ 12
 
その後の仕上げに向けた再研磨については、「シリンダーヘッドの再生④-2 再面研に書いています。

ナカミチTD-9 カセットが取り出せない!

 
仕事車のミニキャブには、カセットレシーバーが付いています。
以前は、サブウーハーもCDチェンジャーも装備して楽しんでいましたが、
サブウーハーもスピーカーエッジが粉砕しステキなビブラートを奏でてくれるようになったので取り外し、修理準備するも訳あって断念。
CDチェンジャーもジャンクをとっかえひっかえしてましたが、修理も棚上げしそのまま放置。
最近ではラジオばかりで、カセットテープも聞いていませんでした。
 
近頃の気の利いたデッキには外部接続端子が装備されているので、つなげれば、iPhoneなどで音楽を楽しめるのですが、これにはありません。
なので、カセットアダプターによって、様々な音楽を楽しんでいます。時にはセミナーなどのお勉強?もあったりなんかして。
 
ところが、なんかおかしい、音が出ないのです。
何かの拍子にエジェクトボタンを押したらしくアダプターが解除された状態になったようです。押し込めば通常はセットされるのですが、セットできず中途半端なところで抜くにも抜けず入りもせずという状況になってしまいました。
 
早速分解し、まずはアダプターの取り外しをしてから原因を調べることにします。
イメージ 1
カセットが正常にセットされなかったのは直ぐにわかりました。
 
モーターにセットされているはずのウォームギアが外れてなくなっています。
イメージ 2
ただ、本当になくなっていると困り物です。
デッキを逆さにしたり振ってみたりしてみたら落ちてきました。
なるほど、経年劣化によってひびが入って緩んで取れてしまったようです。
イメージ 3
しかし、交換する新しいギアもありませんし、同等品といっても特殊なものなので見つけるのも至難の業です。
そこで、再利用ということになりますが、そのまま洗浄して入れなおしただけでは緩々なので使い物にならないでしょう。
とりあえず、パーツクリーナーで洗浄し、こいつの出番です。
イメージ 4
読んで字の如し、ねじゆるみ防止剤です。
これをウォームギアの穴にチョイとたらし込み、元のモーター軸へと差し込みました。
ハイ!おしまい!
 
イメージ 5
動作確認はせずに一晩放置し確実に固まるのを待ちます。
ついでに、使っていない配線(リヤスピーカー、外部アンプ用等)の整理もしました。
切ってしまっても良かったのですが、貧乏性なので、デッキ内部の空きスペースに押し込みました。
イメージ 6
ふたをして、車両に取り付けて完成です。
代替し携帯電話としては引退させた旧式のiPhone4をミュージックタンクとして使っています。快適です!
接続写真は撮っていませんが、ステレオミニジャックを差し込むだけですから簡単ですね!
 
イメージ 7
 

バルブリテーナー考察

 
バルブリテーナーとは、バルブスプリングを取り付ける際に保持するための部品です。
いくつかの日産R型エンジンのシリンダーヘッドをバラした際に2種類のバルブリテーナーを確認しましたので、その取り付けに関して考察してみました。
 
2種類のバルブリテーナーにはそれを固定するためのコレットと呼ばれる部品とセットで取り付けるのですが、こちらも2種類ありましたので、組み合わせによる取り付け方法は4種類となります。
また、そのうちの1種にはOリングも併用するようになっています。コレットが奥まって付くタイプに用います。理由は何でしょうか。オイル下がりを防止する目的でしょうか?
取り付け高さは、コレットによって決まります。 バルブステムの溝にはまるキーの位置が違っています。仮に左をAタイプ、右をBタイプとします。
 
 ・AタイプにはOリングが付属し、コレットのキーが上方にあります。
 ・Bタイプは、コレットのキーが中央にあり、Oリングは付きません。
イメージ 5
 
取り付けてみたものは下記になります。
イメージ 1
左から、①②③④として時に、純正の組み合わせは、②と③です。
 
下から見るとこんな感じです。
イメージ 2
真上から見ます。
イメージ 3
数字が書いてありますが、それぞれの重量です。
バルブリテーナーには、21gのものと、23gのものがありました。
 
横から見ますと、②と③は本来の取り付け高さなので同じです。①は1mm程度高く、④は1mm程度低い取り付けたかさです。
イメージ 4
高さを変えてバルブスプリングを取り付けることで、バネの強さを加減してセッティングが可能と考えられます。
(メーカー本来の意図ではないでしょうが。)
 
①はバネを弱くセットできますが、上面のバルブステムの突き出しがないので、ロッカーアームと緩衝してしまいそうです。バネ間の緩衝リスクは低いので、同じ硬さでも巻き数の多いバネにすることによってフリクションロスが軽減されると考えられます。
 
②③は純正の取り付けです。
 
④は、純正バネを硬めにセッティングできますが、カムリフト量のよってバネ隙間の緩衝に気をつける必要があります。
ただ、いずれにしても、純正バネレートを多少アレンジできるといったレベルですので、本格競技する向きには計算された強化バネを用意する必要があります。この場合はフリクションロスは増加します。
 
今回の考察では、3段階の高さで取り付けが可能なことと、重量面では軽い方の選択肢があるということがわかりました。純正バネ以外をチョイスできるようであれば更にチューニングメニューは増えていきますが、今回の再生では競技の目的はないので、フリクションロスのの低減の観点からは軽量部品の選択とバネ強さを弱める方向で考えることも可能であるわけです。さてさてどんな組み合わせで組もうか考えどころです。
チューニングはチリツモの世界ですからね。
 

スタッドボルトの作成

 
錆びたり痛んでいるボルトナットの類は、できれば新品にしたいものです。
ところがそういうわけにもいかず、大半のボルトナットは錆び取りをした後に再メッキをして再使用したり、スペア部品としてストックしておくことは良くあることです。
 
特に、1960年代中期の日産車においては、「インチ規格」と「メートル規格」が入り乱れており、国内仕様のみならず、対米輸出仕様においては、同時期の国内仕様では「メートルねじ」となっているものについても、「インチねじ」の採用なので、苦労してようやく入手した部品がそのままでは使いづらいことも珍しくないためこうしたストックはとっても大事なことなんです。
 
我が淑女においても、オリジナルの鉄ヘッドエンジンでは、すべて「インチねじ」であるのに対し、新たに入手した後期のエンジン部品では「メートルねじに」変更されています。その為に、部品の融通がしづらい面が多々ありました。
また、今回再生しているシリンダーヘッドは、米国仕様のものでしたので、後期であっても「インチ仕様」でした。
 
本来なら「インチ規格」のまま再生するのが良いのですが、今後のメンテナンスのことや、既にそろえていたマニホールド用のスタッドボルト(メートル規格)を使用するに当たり、あまり良くないことではありますが「メートル規格」のタップをかけてしまいました。
 
 
 
さて今回、エンジン独自のサイズのスタッドボルトの入手ができなかったので、作ってみることにしました。
 
作成したのは、シリンダーヘッドへウォーターアウトレットを取り付けるためのスタッドボルトです。
 
シリンダーヘッド側の規格は、M10、P1.5、反対側が、M10、P1.25となっています。
このボルトは、日産では既に製廃となっていました。
(もちろん前期と米国仕様ではインチ規格になっています。)
 
全ねじで代用するというのもありますが、上下のねじピッチが違うのとオリジナル形状にこだわりたいこともあり作ることにしました。
 
まずは、これをごらんください。
元の状態がひどく、錆び取り後の再メッキをしても、錆びた証拠の「あばた」は隠せません。
錆びの再発もしやすいと考えられます。 せっかく綺麗にしているのにこれではとっても残念な仕上がりになってしまうことでしょう。
 
イメージ 1
 拡大すると表面が傷んでいるのが良くわかりますね。
イメージ 2
そこで、新たに作成する為に、ストックしている中古のねじの中から2本抽出しました。
ピッチは1.25です。
長さもオリジナルと比べても十分な長さです。
 
イメージ 3
それを、切り詰めて同寸にしました。 
イメージ 4
この次に、ねじをダイスで切っていくわけですが、切断したままでは切り込みづらい場合があるので少々角を落としておきます。ボール盤にくわえて回しながら、グラインダーで擦りました。
 
イメージ 5
万力に固定するために、穴開きアングル材(帯金に穴を開けて曲げたもの)M10、P1.25のナット等を用意します。
 
イメージ 6
万力に固定し、ダイスでねじを切っていきます。M10-P1.5
イメージ 7
予定の深さまでネジが切れました。
イメージ 8
ダイスを外すと、ネジが切れています。
マスキングテープは、切る前に切り込みの目安として巻いています。
イメージ 9
バリはヤスリで処理しておきます。
 
2本ともダイスをかけ終わり、シリンダーヘッドに差し込んでみます。
良い感じに出来上がりました。
イメージ 10
このままでも元のメッキが生きているので使えますが、他の部品と一緒に再メッキに出す予定です。
このボルトのオリジナルは、ユニクロメートメッキだと思うのですがどうなんでしょうね~
 
 
スタッドボルトの比較をしてみました。
 
上段は、インチ規格のオリジナルボルト。(前期と米国仕様)
錆だけではなく、ねじ山が完全につぶれていて再生不能です。
 
中段は、メートル規格のオリジナルボルト。
ユニクロメートメッキを再メッキしたもので、当初はこれを使用するつもりでしたが、見た目が悪くて、不満が残ります。錆の再発も懸念されます。
 
下段は、今回作成したものです。
もちろん新品ボルトからの作成なら、もっときれいなものが出来上がったことでしょう。
 
イメージ 11
 
今回のダイスによるねじ作成はすんなりとは行きませんでした。
 
それは、使用したダイスの問題で、
結局は3つ目に用意したダイスで作業をしたことですんなりと終了しました。
3つのダイスはこれです。
 
イメージ 12
 
ダイスは切削油を使って切り込んでねじを切ります。
 
1つ目に使ったのが、真ん中のものです。これは、30年も前にダイクマで980円で購入したセットの入っていたものです。錆ねじの修正には重宝しましたが、下で示すような切れ角が付いてない仕様の為、今回の新規のねじ作成では丸棒に全く食いついてくれず、作成不能でした。
 
2つ目に使ったのは、左の六角形のものです。モノタロウにて購入。21ミリのレンチでも回せます。今回はダイスハンドルに隙間調整のためのステンレス版をはさんで使用しました。
ねじの食いつきはしたものの、切り込むたびに力が必要となり、行きつ戻りつを繰り返しても、2周程度でボルトが共回りしてしまい最後まで切り込むことができませんでした。
 
3つ目アジャスター付のものをヤフオクにて入手しました。
下の写真のように精密ドライバーで幅調整が可能で、締め込む事でややサイズが大きくなり、材に対しての余裕ができるため最初から切込みが楽々でき、一気にグルグルと切り込んで予定地点まで切り込めました。
一度目が終わったら、外してアジャスターを緩めてあげましょう。この状態でもう一度切り込んでいきます。正規のサイズに切り直すわけです。2度通して完成です。
 
つまり、既存のねじ山修正には、「1または2」を、材から新規にねじ山を作るには「3」をチョイスするのが理想であると実感しました。
 
イメージ 13
ちなみに、ダイスのセット方法は文字が見えるようにセットし、こちらを下側にして切っていきます。
食い込みやすいように切れ角がついているからです。
イメージ 14
 
今回の作業では、アジャスト付のダイスが有るのと無いのとでは作業効率が雲泥の差であることに驚きました。
道具は矢張り良いものがあると、楽に正確に作業が行えるものだと改めて気づかされました。
 
ただ、ダイスのねじ切りは、正確に垂直に下ろさないと曲がったねじができてしまうので、注意が必要です。
 
タップに比べて出番の少ないダイスですが、マスターすると良いですね。

ポートの段つき修正と研磨

 
現代のエンジンでは一切必要のない加工。それがポート研磨。
精度が高く、設計段階で、ポート形状もばっちり決められており、加工しようものならエンジン特性も狂ってしまうので触ってはいけません。
 
ところが、淑女は50年前のエンジンですので、マニホールドやガスケットの取り付け部分が一致しておらずずれています。
これが段つきです。
段つきがあると、吸排気の流れに障害が出て理想的ではない為、必要に応じて修正をすることで多少でも吸排気の効率向上が図れるというものです。
 
レース競技に使用する場合は、究極的に鏡面加工やポートの拡大、更にビッグバルブを取り付けるなど様々な加工作業が伴いますが、ストリートでの使用ですので、必要以上のことはいたしません。
ポートの鏡面加工をしたところでデータ上は1%程度の効率がアップするにとどまるといわれていますので、ストリートでは殆ど意味を成さないでしょう。
こんな加工をしてみるのは、自己満足なだけなのかもしれませんね。
まあ、やってみたいんですけどね。
 
ですので、「段つき修正と若干の鋳物肌の修正を目的」とした作業にとどめることにしました。
 
それでは、作業に取り掛かっていきます。
 
修正前のポート内の状態です。
このままでも十分きれいなものです。
エキゾースト側、ポート内部
イメージ 1
インテーク側、ポート内部
イメージ 2
段つきの確認をする為に、青ニス代わりに青マジックで塗ります。
イメージ 3
スタッドボルトを取り付けし、マニホールドガスケットをセットします。
イメージ 4
ガスケットをつけると、ポートとの段差が明確になりますので、ガスケットに沿って罫書き針などでなぞってマーキングします。
イメージ 5
マーキングしました。
イメージ 6
ポート内部には、このような段差もありますので、後ほどリュータで削っていきます。
イメージ 7
使用したリュータは模型工作などに使える小型のものです。
イメージ 8
まずは、バルブシートリングとポートとの段差を修正していきます。
リングがポートよりも出っ張っています。削れていない部分は段差により凹んでいるためで、これを切削して均していきます。
イメージ 9
削り込んで、段差のないようになったら終了。これを8箇所行います。
シートリングの45度面には絶対に刃が触れないように慎重に行います。
イメージ 10
 
すべてのポートを2cm位奥まで切削し全体を均しました。
イメージ 11
超鋼刃による荒削りが終わったら、回転紙やすりの各番手(#120,#240,#400)、回転ゴム砥石、棒やすり、綿バフ等々を使ってある程度の滑らかなポート内面に仕上げて完了です。
イメージ 12
実際にはこの後にもっと詳細に修正研磨を施していきました。

バルブガイドの抜き取り

 
洗浄したシリンダーヘッドから、バルブガイドを抜き取ることにしました。
 
このヘッドの問題点のひとつはここにありました。
 
本来ならば、すべてのバルブガイドは同じ高さにそろっているはずなのですが、
なぜか1番と4番の排気側のバルブガイドだけが飛び出た状態でした。
イメージ 1
その為に、純正のバルブステムシールを取り付けるとなると、スプリングの台座一体型の為に、その二箇所だけ浮いてしまう形となり塩梅が良くありません。スプリングのセット長も何もあったものではなく問題外です。
 
またこのヘッドは、アウタースプリング部分の台座部分が切削加工されており、段差になっています。
これでは、現在日産から供給されているR型、H20型用純正バルブステムシールでは適正な状態には装着できません。
したがって、他型式エンジン用の台座無しのものを探さなければならないのですが、あえてこのシリンダーヘッドを再生するのに選びました。
 
いずれにせよ上記理由から一度取り外して適正な状態にする必要がありますので、バルブガイドを抜かなければなりません。
 
抜くことで、次段階で行いますポートの段つき修正と鋳物肌の研磨作業はやりやすくなるというメリットはあります。
 
実は生まれて初めてのバルブガイド交換の挑戦です。
おっかなびっくりやってみましたが、意外とすんなりできました。
 
それでは、やってみます。
 
まず、下記の道具を用意しました。
 
  ・ストーブ
  ・ハンマー
  ・バルブガイド抜き(コピー機をばらしたときのシャフトなどで作成)
  ・非接触赤外線温度計
  ・皮手袋
  ・急冷スプレー
 
イメージ 2
まずは、ストーブにシリンダーヘッドを乗せて温めます。
バルブガイドの抜き取りには、120~150度に加熱する必要があります。
イメージ 3
乗せた時点でのシリンダーヘッドの温度は、27.8度でした。
イメージ 4
温まるのには時間がかかりました。
 
           表面  ポート内
  10分経過・・・・53度    -
  15分経過・・・・80度    -
  25分経過・・・・90度  114度
  30分経過・・・100度  130度
 
この位でよさそうです。
皮手袋をしてやけどをしないようにし、作業代へ移動します。
そうしたら、急冷スプレーでバルブガイド内側から冷却を行います。
冷却を行うことで、バルブガイドが収縮し抜き取りの負担が軽減するわけです。
ちなみに、ヘッドの材質はアルミですので、加熱中は常に鉄のバルブガイドの方が,、10~20度位、温度が高い傾向にありました。
イメージ 5
取り外すバルブガイドに冷却スプレーを吹きつけ強制冷却。(5秒くらい噴射?)
冷却したら バルブガイド抜きを差込みハンマーで叩き込み抜き取ります。
この時は、軽く程々の力で4~5回叩いて抜けました。
イメージ 6
排気側が抜けています。吸気側はこれからです。
イメージ 7
吸気側も抜けるとこんな感じです。
ポート内面のざらつきが気になりますので、次工程でスムースに研磨します。
イメージ 8
8本のバルブガイドが抜けました。
イメージ 9
1番と4番の排気側をクローズアップしてみます。
位置決めのリングはハンマーの衝撃で見事にずれています。
前所有者は意図的に飛び出させていたのかもしれませんが、溝も切っていないので、そうとも限りません。
ナゾデス。
まさか熱で緩んで動いてしまったということはないと思いますがね。
イメージ 10
仮に、このずれが意図的だったとすれば、ポート内にバルブガイドが飛び出ないようにセットすることで、排気をスムースにさせたかったのかな?とは思いました。
だったら、2番と3番もしているはずですよね~
 
飛び出さずに、フラットになっているのが確認できますかね?
イメージ 11
ヘッドがゆがんだ経験があるようで、面研もされていますが、切削面が粗すぎです!
アメリカ人恐るべし! アバウトなダイナミックさをヘッドを見ていて感じてます。

シリンダーヘッドの洗浄

 
嵐の夜に急に思い立った。
台風18号が北上してこの地域にもその影響を受けているときでした。
 
前日、モノタロウから「強力パーツクリーナー」なる商品が届いていたので、一晩付け置きしておけば汚いシリンダーヘッドもそこそこきれいになるだろうと思い立ち、風吹くベランダへと向かいました。
 
写真にはシリンダーヘッドが3個ありますが、今回は右側のものを」再生する予定です。
イメージ 1
余談ですが、これらのシリンダーヘッドすべて某オクにて購入したものですが、基本的に全部はずれを引いてしまったので増えたのです。
 
写真はあっても現物を直接見ることのできないのはしかたのないことで、ムダばかりしてしまったようです。結果的に何年もの間、作業は中断する結果となっていました。
とはいえ、いつまでもそうしていられないので、思い直し、ましなものをチョイスして再生作業に入ることにします。
 
容器に水を汲み、そこに「強力パーツクリーナー」を適量溶かし込み、シリンダーヘッドをそっと沈み込ませます。
イメージ 2
上段のが、再生対象で、下のは機械加工屋さんに出しても実用で仕様困難な問題を抱えていますので今回再生しません。
きれいなんですけどね~。
水かさ確保用に沈めて利用しているだけです(笑)
 
 
一晩明けて、そこそこカーボンなどの汚れが溶け出しています。
イメージ 3
ブラシで、落ち切れなかった汚れを擦って落とします。
イメージ 4
完全には汚れは取りきれないので、適当なところで終わりにしました。
 
バルブにもカーボン汚れがいっぱい付いています。
イメージ 5
バルブも同様に漬け置きしてカーボン汚れを落としていきます。(一晩)
イメージ 6
  ビ フォ ー
       ⇒
        ア フ タ ー
イメージ 7
この後、ブラシで擦って大まかな汚れを落としていきました。
バルブについては、重量合わせや鏡面加工(ほどほど)の予定です。
日産エンジンミュージアムに寄ってみました。パート3

パート3では、そのほかの展示物を少々ご紹介します。

まずは、旧本社事務棟 1933年(昭和8年)~1968年(昭和43年)
イメージ 1

入り口入ってすぐの部屋には、受付があり、おねえさんがいて、新車の展示、新型エンジンの展示をしていました。こちらはリーフのモーターです。
イメージ 3

MR16DDT型エンジン 
イメージ 4


2階廊下
イメージ 2

2階展示室 歴史などいろいろ
イメージ 5

エンジン部品の新旧並べ比べ
イメージ 6

この中に、H20型エンジンの鉄ヘッドが展示されていましたが、知っているのと違う・・・・サーモスタットを取り付ける部分がない形状です。何用?
イメージ 7

ミニチュアの展示
イメージ 8

カタログ類
イメージ 9

図書コーナーには、こんなのも!
イメージ 10

創業当時のPR映像はおもしろい! 
新車の組立なのに、錆び落しが工程に組まれている! レストアでしょうか?(笑)
イメージ 11

まだまだ展示物はありますが、この辺でお開きにします。
ぜひ,ご自身の目で楽しまれたほうがいいですよ!足を運んでみてください。
日産エンジンミュージアムに寄ってみました。パート2
 
パート1から引き続きエンジン紹介です。
言わずと知れた
S20型エンジン 1969年 スカイラインGTR、フェアレディZ432専用です。 
イメージ 7
FJ20型エンジン スカイラインRS シルビア ガゼール1981年 
エンジニアがこだわって設計し、組立も1台1台を職人が組み立てるというコストの高いエンジンであったため、汎用性が低くて5年で役割を終了しました。 H系エンジンの生産設備を使ったのでシリンダーピッチはH系と同じらしいです。 SR311に、このエンジンを載せたのを見たことがあります。
 
イメージ 14
VG30DETTエンジン フェアレディZ Z32用 1989年
イメージ 6
RB26DETT型エンジン スカイラインGTR R32,R33,R34 1989年
イメージ 5
SR20DE型 1989年 パルサー、プレセア、プリメーラ、シルビア、えとせとら エトセトラ etc・・・・・
イメージ 4
ダットサン 15型 ロードスター 1936年 ステキ!
イメージ 3
続いてレース用エンジン 
GR8型エンジン プリンスR380用  1968年  このエンジンをベースにして、市販用としてS20型エンジン(前述)が生まれました。 見た目はかなり違ってますね。
イメージ 2
GRX-Ⅱ型エンジン R381用 1969年 すごいの一言です!
イメージ 1
VRH35Z型エンジン 1991年 カタツムリが2匹!
イメージ 8
VRT35型 1991年
イメージ 9
VRH34B型 2013年 ファンネルが欲しくなりました。 カール具合やチューブ形状がおもしろい。
イメージ 10
LZ20B型エンジン バイオレット ラリー車 1982年 L型4発の最高峰!
イメージ 12
 
ソレックス2型 50Φでしょうね~この年式なら。
イメージ 13
サニー1000 1966年 しんぷる いず べすと
イメージ 11
まだまだ、エンジンはありましたがきりがないので、
パート3では展示物のクローズアップ写真を・・ほんの一部ですけれども。興味の範囲で。
 
ちなみに、
リスト以外にもありましたよ! 
 

日産エンジンミュージアムに寄ってみました。パート1

 
午前中の仕事が予定よりの早く終了したこともあり、次へと移動する途中。
そういえば、日産エンジンミュージアムはこの近くだったな~と思い出しちょっと寄ってみました。
平日の昼間。
ちょっと独占的で贅沢な観賞のひとときでした。
 
横浜工場の一角。日産最初の本社社屋がゲストホールとして残され、ミュージアムとして楽しむことができます。
入場無料です。
門の守衛さんに、ミュージアム見学と告げれば入場できるので気楽です。
 
とりあえず展示されているエンジンはすべて写真に収めました。
我が淑女の系列エンジンはひとつもなかったのはちょっと残念ですが、よく噂されていたFJ20エンジンはH系列エンジンとは観察してみると別物エンジンでした。当時の日産工機でのH系エンジンの生産設備を利用しただけであるというのはなるほどと思いました。
 
さて、撮影したエンジンの写真を羅列していきます。
予定していたわけではないため、カメラを持っていかず、iPhoneでの撮影のためちょっと残念な感じでスミマセン
まずは、最初のタットサン用の7型エンジン。1935年 
イメージ 1
NB型エンジン トラック用 1953年
イメージ 2
C型エンジン ダットサン210用 1957年
イメージ 3
GA4型 プリンススカイラインS50用 1963年 カットモデルになってます。
イメージ 4
A10型エンジン サニーB10用 1966年 ファンブレードが・・・
イメージ 5
G7型エンジン プリンスグロリア用 1967年
イメージ 6
Y44E型 プレジデント250用 1975年
イメージ 7
L20ET型エンジン 1979年 せっかくなのに、ターボ側を写してませんね~
イメージ 8
RB20E型エンジン 1984年 RBシリーズの基本エンジンはシングルカムです。カットモデルになっています。
イメージ 9
W64型エンジン プリンスロイヤル専用 やんごとなき方のお乗りになったエンジン。 
エキマニの老朽化による補修痕がその整備の苦労を物語ります。
イメージ 10
説明プレートです。
イメージ 11
宮内庁からの感謝状
イメージ 12