ポートの段つき修正と研磨
現代のエンジンでは一切必要のない加工。それがポート研磨。
精度が高く、設計段階で、ポート形状もばっちり決められており、加工しようものならエンジン特性も狂ってしまうので触ってはいけません。
ところが、淑女は50年前のエンジンですので、マニホールドやガスケットの取り付け部分が一致しておらずずれています。
これが段つきです。
段つきがあると、吸排気の流れに障害が出て理想的ではない為、必要に応じて修正をすることで多少でも吸排気の効率向上が図れるというものです。
レース競技に使用する場合は、究極的に鏡面加工やポートの拡大、更にビッグバルブを取り付けるなど様々な加工作業が伴いますが、ストリートでの使用ですので、必要以上のことはいたしません。
ポートの鏡面加工をしたところでデータ上は1%程度の効率がアップするにとどまるといわれていますので、ストリートでは殆ど意味を成さないでしょう。
こんな加工をしてみるのは、自己満足なだけなのかもしれませんね。
まあ、やってみたいんですけどね。
ですので、「段つき修正と若干の鋳物肌の修正を目的」とした作業にとどめることにしました。
それでは、作業に取り掛かっていきます。
修正前のポート内の状態です。
このままでも十分きれいなものです。
エキゾースト側、ポート内部

インテーク側、ポート内部

段つきの確認をする為に、青ニス代わりに青マジックで塗ります。

スタッドボルトを取り付けし、マニホールドガスケットをセットします。

ガスケットをつけると、ポートとの段差が明確になりますので、ガスケットに沿って罫書き針などでなぞってマーキングします。

マーキングしました。

ポート内部には、このような段差もありますので、後ほどリュータで削っていきます。

使用したリュータは模型工作などに使える小型のものです。

まずは、バルブシートリングとポートとの段差を修正していきます。
リングがポートよりも出っ張っています。削れていない部分は段差により凹んでいるためで、これを切削して均していきます。

削り込んで、段差のないようになったら終了。これを8箇所行います。
シートリングの45度面には絶対に刃が触れないように慎重に行います。

すべてのポートを2cm位奥まで切削し全体を均しました。

超鋼刃による荒削りが終わったら、回転紙やすりの各番手(#120,#240,#400)、回転ゴム砥石、棒やすり、綿バフ等々を使ってある程度の滑らかなポート内面に仕上げて完了です。

実際にはこの後にもっと詳細に修正研磨を施していきました。