シリンダーヘッドの再生② バルブガイド抜き取り | 淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

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バルブガイドの抜き取り

 
洗浄したシリンダーヘッドから、バルブガイドを抜き取ることにしました。
 
このヘッドの問題点のひとつはここにありました。
 
本来ならば、すべてのバルブガイドは同じ高さにそろっているはずなのですが、
なぜか1番と4番の排気側のバルブガイドだけが飛び出た状態でした。
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その為に、純正のバルブステムシールを取り付けるとなると、スプリングの台座一体型の為に、その二箇所だけ浮いてしまう形となり塩梅が良くありません。スプリングのセット長も何もあったものではなく問題外です。
 
またこのヘッドは、アウタースプリング部分の台座部分が切削加工されており、段差になっています。
これでは、現在日産から供給されているR型、H20型用純正バルブステムシールでは適正な状態には装着できません。
したがって、他型式エンジン用の台座無しのものを探さなければならないのですが、あえてこのシリンダーヘッドを再生するのに選びました。
 
いずれにせよ上記理由から一度取り外して適正な状態にする必要がありますので、バルブガイドを抜かなければなりません。
 
抜くことで、次段階で行いますポートの段つき修正と鋳物肌の研磨作業はやりやすくなるというメリットはあります。
 
実は生まれて初めてのバルブガイド交換の挑戦です。
おっかなびっくりやってみましたが、意外とすんなりできました。
 
それでは、やってみます。
 
まず、下記の道具を用意しました。
 
  ・ストーブ
  ・ハンマー
  ・バルブガイド抜き(コピー機をばらしたときのシャフトなどで作成)
  ・非接触赤外線温度計
  ・皮手袋
  ・急冷スプレー
 
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まずは、ストーブにシリンダーヘッドを乗せて温めます。
バルブガイドの抜き取りには、120~150度に加熱する必要があります。
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乗せた時点でのシリンダーヘッドの温度は、27.8度でした。
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温まるのには時間がかかりました。
 
           表面  ポート内
  10分経過・・・・53度    -
  15分経過・・・・80度    -
  25分経過・・・・90度  114度
  30分経過・・・100度  130度
 
この位でよさそうです。
皮手袋をしてやけどをしないようにし、作業代へ移動します。
そうしたら、急冷スプレーでバルブガイド内側から冷却を行います。
冷却を行うことで、バルブガイドが収縮し抜き取りの負担が軽減するわけです。
ちなみに、ヘッドの材質はアルミですので、加熱中は常に鉄のバルブガイドの方が,、10~20度位、温度が高い傾向にありました。
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取り外すバルブガイドに冷却スプレーを吹きつけ強制冷却。(5秒くらい噴射?)
冷却したら バルブガイド抜きを差込みハンマーで叩き込み抜き取ります。
この時は、軽く程々の力で4~5回叩いて抜けました。
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排気側が抜けています。吸気側はこれからです。
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吸気側も抜けるとこんな感じです。
ポート内面のざらつきが気になりますので、次工程でスムースに研磨します。
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8本のバルブガイドが抜けました。
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1番と4番の排気側をクローズアップしてみます。
位置決めのリングはハンマーの衝撃で見事にずれています。
前所有者は意図的に飛び出させていたのかもしれませんが、溝も切っていないので、そうとも限りません。
ナゾデス。
まさか熱で緩んで動いてしまったということはないと思いますがね。
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仮に、このずれが意図的だったとすれば、ポート内にバルブガイドが飛び出ないようにセットすることで、排気をスムースにさせたかったのかな?とは思いました。
だったら、2番と3番もしているはずですよね~
 
飛び出さずに、フラットになっているのが確認できますかね?
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ヘッドがゆがんだ経験があるようで、面研もされていますが、切削面が粗すぎです!
アメリカ人恐るべし! アバウトなダイナミックさをヘッドを見ていて感じてます。