淑女との戯れ ダットサン フェアレディ -44ページ目

淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

フェアレディSP311の再生記事を中心に、あれこれと気ままにつづっています。

シリンダーヘッドの再生⑥ バルブガイドの取り付け

 
時間が経ってしまいましたが、本日バルブガイドの取り付けを行いました。
前回のシリンダーヘッドの再生⑥ バルブガイドの取り付けでは、真鍮製であるはずの蓋がアルミで出来ていて、
しかも穴が開いてしまうというハプニングがあり、その対処をしていました。
 
そしてようやく準備が整いましたので実行に踏み切りました。
 
まずは、取り外したバルブガイドのうち、良品を再利用するためのメンテナンスをしました。
2つのヘッドから取り外しましたので、INが8本、EXが8本の合計16本です。
その中から、バルブステムを通し、ガタの少ないのを4本ずつチョイスします。
それを、外観のクリーニングをし、内側はミニルーターを軽く通して浮き錆等を除去しておきます。ハッチング効果で油膜保持も期待します。
イメージ 1
そして、カジリ防止の意味で縁取りもしておきます。
イメージ 2
この後で、オイルストーンや、ぴカールのような研磨剤で、角を滑らかにしておきます。
 
ここまで出来たら、タッパーに保冷剤を共に入れて冷凍庫に保管しておきます。
イメージ 3
イメージ 4
これは、金属の熱収縮と膨張を利用して取付作業する為にバルブガイドは冷やして収縮させておくためです。これだけでも後の作業が楽に進みます。
で、ここまでが、前回取り外した直後に行っていた作業です。
 
それでは、取り付けの作業に入ります。
まず準備として、下記のものを用意します。
・ストーブ
・ハンマー
・バルブガイド抜き(コピー機をばらしたときのシャフトなどで作成)
・非接触赤外線温度計
・皮手袋
・CRC556
・ハンドバーナー
 
イメージ 5
準備が整ったら、ヘッドをストーブに乗せて温め開始です。
イメージ 7
今回は200℃が目標値ですので、ハンドバーナーも用いて温度上昇を促します。
イメージ 6
とはいえ、冬になりかけのこの季節に外での作業です。
さすがはアルミヘッド熱くなっても冷却効果は抜群で、温めをやめると温度計の数値が直ぐに落ちていくのがわかります。
それでも、時間をかけて全体とバルブガイド挿入部付近を重点的にバーナーであぶり180~200℃くらいになったところで挿入作業に入ります。
皮手袋で、ヘッドを作業台に移動します。
 
そこで、冷凍庫から出してきたバルブガイドを準備します。
イメージ 8
キンキンに冷えています。
 
そして、バルブガイド抜きにバルブガイドを差込みCRCを吹きかけます。
無論挿入しやすくするためです。
イメージ 9
穴に差込み、ハンマーでコンコンと叩いて底突きしたら音が甲高くなるので良くわかります。
スルッと入る感じでしたので、ハンマーは最後まで入っているかの確認みたいな感じで作業が進み、アッという間に8本のバルブガイドの取り付けが終了しました。
イメージ 10
しっかりと根本まで入っていますね。
イメージ 11
逆から見てもきれいに入っているのがわかります。
イメージ 12
そしてしばらく放置して温度がさめたころを見計らって懸念していた歪みを測定します。
例によってステンレス定規です。
シックネスゲージは、0.05mmが入りましたので、作業前と変化がなく安心しました。
イメージ 13
 
 
 
 
 

お台場旧車天国2017にて②

 

 

前回は、劇中に出てくるような車両ばかりを集めましたので、今回は普通の旧車イベントのような車両を紹介します。ハコスカや30Zなどは見飽きているので、期待はしないで見てください。

 
TA22セリカ 
なんか懐かしいイデタチのセリカです。
70年代にはこんな雰囲気を良く見かけました。
ヤレ具合から見ても、ずっと乗り続けている感じです。
 
イメージ 1
イメージ 2
 
 
ヒップアップのような雰囲気を醸しつつ、てっちんワイドホイールにパーネリージョーンズのホワイトレタータイヤでキメテいます。ルーフキャリアがまた時代を演出!
 
グリフィン 
ホンダSのシャーシーにカロッツェリアワタナベで独自のボディを製作し少量を販売したスペシャリティカー。
3台参加していてその中で未再生と思われる一台。
 
ホイールはカロッツェリアワタナベ独自のオリジナル品。
ヘッドライトはいすゞべレット用を流用していました。
イメージ 3
内張り製作の名人のフェアレディSP310
ややラベンダー風味の水色がステキです。
 
イメージ 4
イメージ 5
イメージ 6
エアクリーナーのコーションシールもオリジナルでいいですね~
名人と少し話をさせていただき参考になるアドバイスもいただきありがとうございました。
小生の淑女のダッシュボードは随分と前に名人に張り替えていただいたものです。
 
もう一台のSP310 フェアレディ1500
新車時からのナンバーつき。
塗装など補修を繰り返しながら乗り続けている歴史の刻みを感じた一台です。
 
イメージ 7
三菱デボネア 最初期 
こちらも新車時ナンバーで、ず~っと乗り続けている印象。
未再生の美しさを感じます。
タイヤもオリジナルのバイアスのようでした。
 
イメージ 8
31ワゴンさんの初代セドリックワゴン
とってもきれいにされていて敬服します。ブルーメタリックがいいですね!
 
イメージ 9
走り屋さんの餌食にならなかったS124A サバンナRX3
オリジナルのグリーンメタリックとストライブがうれしい一台です。
このままでいて欲しい。
 
イメージ 10
近所から乗り付けたようなKE10カローラ
下駄履きの雰囲気がこのクルマらしくていいね
未再生のヤレ感がいっそうそのの感じを引き出しています。
 
イメージ 11
プリンスマイラー 
藪の中から発見されたらしい。
百姓業という文字書きの誇りを持った感じがなんとも微笑ましい。
これからレストアするのでしょうか。
 
イメージ 12
イメージ 13
 
ステキなおしりたち
日産オースチンA50ダットサン210
 
 
イメージ 14
小さな紳士
オールドダットサン
カイゼルひげのようにピンと立ったフードがステキ!
 
イメージ 15
戦う為に造られたマシン
ロータス47
機能美ですね~
オルタネータの位置が面白い!
 
イメージ 16
イメージ 17
 
イニシエのパーツ
ホイールキャップ紛失防止部品
 
イメージ 18
風通しは大変良さそうなんですけど、やっぱり電動ファンがいるんですね。小さいのなら目立たない? 4つもつけています。
 
イメージ 19
 NSUプリンツ
風通しが良すぎて閉まらない!?
イメージ 23
 
展示するためには専用のタイヤが必要だったんです。
 
イメージ 20
今日だけのお台場観光バス
ニッサン690
 
イメージ 21
ゼニクレイジ~
やっぱりこれがないとクルマ遊びも出来ませんな~
イメージ 22
 
 
拒みませんから来てくださいな!
諭吉さん!
 
 
 
 
 
 
 
 

お台場旧車天国2017にて①

 
現実から離れて天国に行ってきました。
今日一日は顔がほころんだままの楽しい一日でした。
 
なんといっても、参加車種の内容においてこんなにバラエティに富んだイベントは他にはありませんから。
 
また嬉しいことに会場付近で爆音で騒ぐような連中が一斉に規制されて入れず、静かで穏やかな時間を過ごせたのも大変喜ばしいことです。
数日前より、首都高の表示板には11月19日にお台場の車両規制をする旨が表示されておりちょっとした安心感を感じながら走行し当日を楽しみに思っていました。
昨年は来年大丈夫かなと不安を覚えるくらいうるさかったのですから。
 
さてさてそんな話はおいときましょうか。
 
会場に入って最初に見たのが、トラック野郎のジョナサン号でした。
一番星号も今年も来ていて2台並びが実現しました。
イメージ 1
と言いつつジョナサンだけでスミマセン。
 
そこで、
劇用車としてそのまま画面から飛び出したような車たちをまずは列挙していきます。
 
メトロポリタン型トヨタ救急車 現存数2台だとか!
イメージ 2
40系クラウンタクシー
イメージ 3
イメージ 4
結構最近まで現役だったrしいです。
そういえば20年位前には、都内で薄緑の30系セドリックの個人タクシーを見かけていたのですが、あの車はどうしてしまったのかな。
当時の小生の上司は、あんなものに客を乗せるなんて怪しからんというようなことを言ってましたっけ。
 
Y31セドリック教習車
イメージ 5
普段使いなんでしょうかね~
ちょっと密かなコスプレ気分。
 
130系セドリック 覆面パトカー
イメージ 6
大都会パートⅡでは、沢山のスタントシーンで楽しませてもらいました。
 
その流れで、230系セドリック (グロリアだったかも)
いきなりスタント始めてしまいそうなヤレ具合がいい感じを出しています。
イメージ 7
大都会パートⅢ、西部警察ではおなじみのスタント車両でしたね。
劇中では不思議な色に塗られた犯人車もありました。黄緑とか空色とか・・・
 
マッドマックスのインターセプターとナイト2000
イメージ 8
バックトゥザフューチャーのデロリアンもチョットだけ写っています。
 
人造人間キカイダーのサイドマシン
劇用のオートバイではピカイチで文句無くカッコイイ!
当日、自走で会場を後にする姿もトリプルサウンドでシビレマシタ!
イメージ 9
イメージ 10
ボディはアルミですべてハンドメイドで再現されています。
調べてみたら、製作プロセスがありました。
もう脱帽です。
色々と、工作の参考になります。
 
飛行気風バイク
これナンバー付いて走っていました。
イメージ 11
気分は戦闘機パイロット!
 
郵政のシルバーピジョン 
良くこんなものが残っていたもんだと感心。
大分県で実際に使われていたものらしいです。
ホンダのカブは沢山あるけれど、劇用にこんな車両を再現するのも面白いかも。
 
イメージ 12
戦争と平和
車両に罪は無いけれど戦いのために生まれた。
機能美としては魅力的。使わないに越したことは無い車両たち。
 
ドイツのキューベルワーゲン
いわゆるカブトムシ、フォルクスワーゲンの軍事用
 
イメージ 13
SSナンバーはナチス親衛隊の意味だったかな。
 
フォードGPA水陸両用車 
イメージ 14
 
イメージ 15
 
イメージ 16
やっぱり舟なんだ!
遊ぶには楽しそうですね~
 

メクラ蓋がオカシイ!

 

実は、この工程の前にサンドブラストとヘアライン加工作業をしていたのですが、
カメラにメモリカードを入れ忘れるというマヌケを演じてしまったので写真がありません。
けれども、今回の写真の中で最初の汚いヘッドとは雲泥の差であると確認いただけると思います。
サンドブラストはまた別工程でご紹介いたします。
 
さてさて、ようやく面研も終わりバルブガイドの挿入をしようかというその矢先、各部の点検をしていたところメクラ蓋が異様であることに気づきました。
実際には、洗浄中になんか材質が違う気がするなとは思っていたんですがね。
 
通常は真鍮製であるはずなのに、アルミ製のものがはまっている、しかも四角穴がちょっと変。
穴の中も掃除をしようとドライバーの先でガリガリと残った汚れを引っかいていたところ・・・
ズボッ・・・
え!?
気を取り直してよく見ると貫通してました。
それでは、メクラ蓋の意味がないですね
イメージ 1
当初はアルミパテみたいなもので埋めてしまおうかとも考えましたが、こう簡単に穴が開いてしまうようなものは当てにならないし、動くようになってから悪さしようものなら目も当てられません!
なので、取り外して正しいものに入れ替えようと思うのです。
 
ところが、この四角の穴に合うレンチは持っていません。
ボックスレンチの3/8サイズでは大きすぎて入りません。約9mm角でした。
 
そこで、即席でSSTの作成をいたします。
まずは、ストックからボルトを一本取り出しました。
 
イメージ 2
こいつを万力に挟んで切断し
イメージ 3
9mm角の線を描いてグラインダーでザザッっと擦って削っていきます。
イメージ 4
適当なので、こんな出来です。
要は外せれば良いのです。
イメージ 5
ピタリとはまりました!
好い感じ!
イメージ 6
それでは、外しますが・・・・
イメージ 7
アレレ!?
グリグリっと・・・粉砕しちゃったヨ~
困ったな~ ナンダコリャ?ヒドイナ!
イメージ 8
仕方がないので、ジグソーでガガ~っと切込みを入れて人力で壊すことにします。
イメージ 9
こんな感じに適当に刻みを入れました。
あとはドライバー等でこじって破壊して取り除いていきます。
イメージ 10
ナントカ取り除きました。
イメージ 11
 
あとの2箇所のメクラ蓋はSSTですんなりと外れました。
裏を返すと、腐食が進んでおります。
外してよかった。
イメージ 12
 
エアを使ってカス等を吹き飛ばして掃除します。
イメージ 13
さて、部品取りしたヘッドから正規の真鍮製のメクラ蓋を外します。
さすがに外すときの手ごたえもしっかりとしている印象でした。
ダメなアルミの方は、グニ~っとしたイヤな感触でしたから尚更の安心を感じました。
 
イメージ 14
それでは、双方の蓋を見比べて見ましょう。
左が正規の真鍮製です。とてもしっかりとした印象です。
右が問題のアルミ製です。裏側は腐食でボロボロ、表も外す際に歪んでヒビが入って崩壊寸前です。
それにしても酷い品質の部品で補修されていたものです。
事前にわかって本当に良かったです。
 
イメージ 15
正規のメクラ蓋を取り付けて終了です。
念のため、液体パッキンを併用しました。
イメージ 16
 

面研をしなければならないわけ

 

問題のないものであれば、面研なぞする必要はないのですが、
このヘッドは歪んだ経験があり、面研も既にされたことのある余り上質ではないものなのですが、手持ちのヘッドはみんな何かしら問題を抱えているので、仕方なくこのヘッドにて再生作業に入っています。
 
面研実績があるために、圧縮比が高すぎるようになっても問題ですので、追々その点についても細工をすることになりそうです。
 
まず、どんな状態かと言いいますと、本来のヘッドの厚みは83mmであったはずですが、面研されていますので、81.5~82mm程度の厚さになっています。
これは、過去に2番と3番の中心が盛り上がるように弓なりのゆがみが発生し、下面のみ1mm程度の面研が施されたようで、盛り上がった上面については未処置であることからこのような数値になっていると思われます。
 
今回は、下面はともかく、上面の修正をしていきます。
前回、バルブガイドを抜いたのはこの加工をする目的もあったからです。
 
さて、現状を見ていただくとこのようにストレートエッジ(ステンレス定規で代用)を当てて、シックネスゲージを差し込んだところ、1番側と4番側にすっぽりと楽に入ってしまいます。数値は、0.45ありました。
 
イメージ 1
1番側
イメージ 2
4番側
イメージ 3
とりあえず、青マジックを塗ります。
イメージ 4
定磐に紙やすりを貼り付けます。
イメージ 5
ヘッドに乗せます。
本来はこういう作業はフライス加工するものなのでしょうが、諸事情により手加工で行っていきます。かなり乱暴な感じですが実験的要素で楽しんでおります。
イメージ 6
ざっと擦ってみました
真ん中が、出っ張っているのがわかります。
ここをがんばって、擦り減らしてフラットに持っていこうという腹積もりです。
イメージ 7
結構時間をかけてここまで持ってきました。
イメージ 8
測ってみますと、1番側が0.25mm
もう少しです。
イメージ 9
大まかな作業をしましたので、金剛砂を使って全体を整えます。
イメージ 10
大きな定磐に見えますが、これは、厚手のガラス窓の廃材です。
平滑度が高いので代用にしています。
金剛砂で擦ってしまうと減ってしまうのでそういう意味では消耗品ですが、こんな使い方はめったにしないので良いのです。
とはいえ、次回の面研仕上げではちょっと使用方法を変えています。そちらの方がいいかも。
イメージ 11
 
下面は0.05mmまでにしました。
この後で、バルブガイドの挿入時に熱をかけるので、それらの加工が終わった後で最終仕上げにしようと考えています。
 
しかし、この面を見る限りアメリカ人の加工は荒いですね~
切削加工の痕が、シマシマです。つまり断面はのこぎり状なのです。ヒドイ!
イメージ 12
 
その後の仕上げに向けた再研磨については、「シリンダーヘッドの再生④-2 再面研に書いています。

ナカミチTD-9 カセットが取り出せない!

 
仕事車のミニキャブには、カセットレシーバーが付いています。
以前は、サブウーハーもCDチェンジャーも装備して楽しんでいましたが、
サブウーハーもスピーカーエッジが粉砕しステキなビブラートを奏でてくれるようになったので取り外し、修理準備するも訳あって断念。
CDチェンジャーもジャンクをとっかえひっかえしてましたが、修理も棚上げしそのまま放置。
最近ではラジオばかりで、カセットテープも聞いていませんでした。
 
近頃の気の利いたデッキには外部接続端子が装備されているので、つなげれば、iPhoneなどで音楽を楽しめるのですが、これにはありません。
なので、カセットアダプターによって、様々な音楽を楽しんでいます。時にはセミナーなどのお勉強?もあったりなんかして。
 
ところが、なんかおかしい、音が出ないのです。
何かの拍子にエジェクトボタンを押したらしくアダプターが解除された状態になったようです。押し込めば通常はセットされるのですが、セットできず中途半端なところで抜くにも抜けず入りもせずという状況になってしまいました。
 
早速分解し、まずはアダプターの取り外しをしてから原因を調べることにします。
イメージ 1
カセットが正常にセットされなかったのは直ぐにわかりました。
 
モーターにセットされているはずのウォームギアが外れてなくなっています。
イメージ 2
ただ、本当になくなっていると困り物です。
デッキを逆さにしたり振ってみたりしてみたら落ちてきました。
なるほど、経年劣化によってひびが入って緩んで取れてしまったようです。
イメージ 3
しかし、交換する新しいギアもありませんし、同等品といっても特殊なものなので見つけるのも至難の業です。
そこで、再利用ということになりますが、そのまま洗浄して入れなおしただけでは緩々なので使い物にならないでしょう。
とりあえず、パーツクリーナーで洗浄し、こいつの出番です。
イメージ 4
読んで字の如し、ねじゆるみ防止剤です。
これをウォームギアの穴にチョイとたらし込み、元のモーター軸へと差し込みました。
ハイ!おしまい!
 
イメージ 5
動作確認はせずに一晩放置し確実に固まるのを待ちます。
ついでに、使っていない配線(リヤスピーカー、外部アンプ用等)の整理もしました。
切ってしまっても良かったのですが、貧乏性なので、デッキ内部の空きスペースに押し込みました。
イメージ 6
ふたをして、車両に取り付けて完成です。
代替し携帯電話としては引退させた旧式のiPhone4をミュージックタンクとして使っています。快適です!
接続写真は撮っていませんが、ステレオミニジャックを差し込むだけですから簡単ですね!
 
イメージ 7
 

バルブリテーナー考察

 
バルブリテーナーとは、バルブスプリングを取り付ける際に保持するための部品です。
いくつかの日産R型エンジンのシリンダーヘッドをバラした際に2種類のバルブリテーナーを確認しましたので、その取り付けに関して考察してみました。
 
2種類のバルブリテーナーにはそれを固定するためのコレットと呼ばれる部品とセットで取り付けるのですが、こちらも2種類ありましたので、組み合わせによる取り付け方法は4種類となります。
また、そのうちの1種にはOリングも併用するようになっています。コレットが奥まって付くタイプに用います。理由は何でしょうか。オイル下がりを防止する目的でしょうか?
取り付け高さは、コレットによって決まります。 バルブステムの溝にはまるキーの位置が違っています。仮に左をAタイプ、右をBタイプとします。
 
 ・AタイプにはOリングが付属し、コレットのキーが上方にあります。
 ・Bタイプは、コレットのキーが中央にあり、Oリングは付きません。
イメージ 5
 
取り付けてみたものは下記になります。
イメージ 1
左から、①②③④として時に、純正の組み合わせは、②と③です。
 
下から見るとこんな感じです。
イメージ 2
真上から見ます。
イメージ 3
数字が書いてありますが、それぞれの重量です。
バルブリテーナーには、21gのものと、23gのものがありました。
 
横から見ますと、②と③は本来の取り付け高さなので同じです。①は1mm程度高く、④は1mm程度低い取り付けたかさです。
イメージ 4
高さを変えてバルブスプリングを取り付けることで、バネの強さを加減してセッティングが可能と考えられます。
(メーカー本来の意図ではないでしょうが。)
 
①はバネを弱くセットできますが、上面のバルブステムの突き出しがないので、ロッカーアームと緩衝してしまいそうです。バネ間の緩衝リスクは低いので、同じ硬さでも巻き数の多いバネにすることによってフリクションロスが軽減されると考えられます。
 
②③は純正の取り付けです。
 
④は、純正バネを硬めにセッティングできますが、カムリフト量のよってバネ隙間の緩衝に気をつける必要があります。
ただ、いずれにしても、純正バネレートを多少アレンジできるといったレベルですので、本格競技する向きには計算された強化バネを用意する必要があります。この場合はフリクションロスは増加します。
 
今回の考察では、3段階の高さで取り付けが可能なことと、重量面では軽い方の選択肢があるということがわかりました。純正バネ以外をチョイスできるようであれば更にチューニングメニューは増えていきますが、今回の再生では競技の目的はないので、フリクションロスのの低減の観点からは軽量部品の選択とバネ強さを弱める方向で考えることも可能であるわけです。さてさてどんな組み合わせで組もうか考えどころです。
チューニングはチリツモの世界ですからね。
 

スタッドボルトの作成

 
錆びたり痛んでいるボルトナットの類は、できれば新品にしたいものです。
ところがそういうわけにもいかず、大半のボルトナットは錆び取りをした後に再メッキをして再使用したり、スペア部品としてストックしておくことは良くあることです。
 
特に、1960年代中期の日産車においては、「インチ規格」と「メートル規格」が入り乱れており、国内仕様のみならず、対米輸出仕様においては、同時期の国内仕様では「メートルねじ」となっているものについても、「インチねじ」の採用なので、苦労してようやく入手した部品がそのままでは使いづらいことも珍しくないためこうしたストックはとっても大事なことなんです。
 
我が淑女においても、オリジナルの鉄ヘッドエンジンでは、すべて「インチねじ」であるのに対し、新たに入手した後期のエンジン部品では「メートルねじに」変更されています。その為に、部品の融通がしづらい面が多々ありました。
また、今回再生しているシリンダーヘッドは、米国仕様のものでしたので、後期であっても「インチ仕様」でした。
 
本来なら「インチ規格」のまま再生するのが良いのですが、今後のメンテナンスのことや、既にそろえていたマニホールド用のスタッドボルト(メートル規格)を使用するに当たり、あまり良くないことではありますが「メートル規格」のタップをかけてしまいました。
 
 
 
さて今回、エンジン独自のサイズのスタッドボルトの入手ができなかったので、作ってみることにしました。
 
作成したのは、シリンダーヘッドへウォーターアウトレットを取り付けるためのスタッドボルトです。
 
シリンダーヘッド側の規格は、M10、P1.5、反対側が、M10、P1.25となっています。
このボルトは、日産では既に製廃となっていました。
(もちろん前期と米国仕様ではインチ規格になっています。)
 
全ねじで代用するというのもありますが、上下のねじピッチが違うのとオリジナル形状にこだわりたいこともあり作ることにしました。
 
まずは、これをごらんください。
元の状態がひどく、錆び取り後の再メッキをしても、錆びた証拠の「あばた」は隠せません。
錆びの再発もしやすいと考えられます。 せっかく綺麗にしているのにこれではとっても残念な仕上がりになってしまうことでしょう。
 
イメージ 1
 拡大すると表面が傷んでいるのが良くわかりますね。
イメージ 2
そこで、新たに作成する為に、ストックしている中古のねじの中から2本抽出しました。
ピッチは1.25です。
長さもオリジナルと比べても十分な長さです。
 
イメージ 3
それを、切り詰めて同寸にしました。 
イメージ 4
この次に、ねじをダイスで切っていくわけですが、切断したままでは切り込みづらい場合があるので少々角を落としておきます。ボール盤にくわえて回しながら、グラインダーで擦りました。
 
イメージ 5
万力に固定するために、穴開きアングル材(帯金に穴を開けて曲げたもの)M10、P1.25のナット等を用意します。
 
イメージ 6
万力に固定し、ダイスでねじを切っていきます。M10-P1.5
イメージ 7
予定の深さまでネジが切れました。
イメージ 8
ダイスを外すと、ネジが切れています。
マスキングテープは、切る前に切り込みの目安として巻いています。
イメージ 9
バリはヤスリで処理しておきます。
 
2本ともダイスをかけ終わり、シリンダーヘッドに差し込んでみます。
良い感じに出来上がりました。
イメージ 10
このままでも元のメッキが生きているので使えますが、他の部品と一緒に再メッキに出す予定です。
このボルトのオリジナルは、ユニクロメートメッキだと思うのですがどうなんでしょうね~
 
 
スタッドボルトの比較をしてみました。
 
上段は、インチ規格のオリジナルボルト。(前期と米国仕様)
錆だけではなく、ねじ山が完全につぶれていて再生不能です。
 
中段は、メートル規格のオリジナルボルト。
ユニクロメートメッキを再メッキしたもので、当初はこれを使用するつもりでしたが、見た目が悪くて、不満が残ります。錆の再発も懸念されます。
 
下段は、今回作成したものです。
もちろん新品ボルトからの作成なら、もっときれいなものが出来上がったことでしょう。
 
イメージ 11
 
今回のダイスによるねじ作成はすんなりとは行きませんでした。
 
それは、使用したダイスの問題で、
結局は3つ目に用意したダイスで作業をしたことですんなりと終了しました。
3つのダイスはこれです。
 
イメージ 12
 
ダイスは切削油を使って切り込んでねじを切ります。
 
1つ目に使ったのが、真ん中のものです。これは、30年も前にダイクマで980円で購入したセットの入っていたものです。錆ねじの修正には重宝しましたが、下で示すような切れ角が付いてない仕様の為、今回の新規のねじ作成では丸棒に全く食いついてくれず、作成不能でした。
 
2つ目に使ったのは、左の六角形のものです。モノタロウにて購入。21ミリのレンチでも回せます。今回はダイスハンドルに隙間調整のためのステンレス版をはさんで使用しました。
ねじの食いつきはしたものの、切り込むたびに力が必要となり、行きつ戻りつを繰り返しても、2周程度でボルトが共回りしてしまい最後まで切り込むことができませんでした。
 
3つ目アジャスター付のものをヤフオクにて入手しました。
下の写真のように精密ドライバーで幅調整が可能で、締め込む事でややサイズが大きくなり、材に対しての余裕ができるため最初から切込みが楽々でき、一気にグルグルと切り込んで予定地点まで切り込めました。
一度目が終わったら、外してアジャスターを緩めてあげましょう。この状態でもう一度切り込んでいきます。正規のサイズに切り直すわけです。2度通して完成です。
 
つまり、既存のねじ山修正には、「1または2」を、材から新規にねじ山を作るには「3」をチョイスするのが理想であると実感しました。
 
イメージ 13
ちなみに、ダイスのセット方法は文字が見えるようにセットし、こちらを下側にして切っていきます。
食い込みやすいように切れ角がついているからです。
イメージ 14
 
今回の作業では、アジャスト付のダイスが有るのと無いのとでは作業効率が雲泥の差であることに驚きました。
道具は矢張り良いものがあると、楽に正確に作業が行えるものだと改めて気づかされました。
 
ただ、ダイスのねじ切りは、正確に垂直に下ろさないと曲がったねじができてしまうので、注意が必要です。
 
タップに比べて出番の少ないダイスですが、マスターすると良いですね。

ポートの段つき修正と研磨

 
現代のエンジンでは一切必要のない加工。それがポート研磨。
精度が高く、設計段階で、ポート形状もばっちり決められており、加工しようものならエンジン特性も狂ってしまうので触ってはいけません。
 
ところが、淑女は50年前のエンジンですので、マニホールドやガスケットの取り付け部分が一致しておらずずれています。
これが段つきです。
段つきがあると、吸排気の流れに障害が出て理想的ではない為、必要に応じて修正をすることで多少でも吸排気の効率向上が図れるというものです。
 
レース競技に使用する場合は、究極的に鏡面加工やポートの拡大、更にビッグバルブを取り付けるなど様々な加工作業が伴いますが、ストリートでの使用ですので、必要以上のことはいたしません。
ポートの鏡面加工をしたところでデータ上は1%程度の効率がアップするにとどまるといわれていますので、ストリートでは殆ど意味を成さないでしょう。
こんな加工をしてみるのは、自己満足なだけなのかもしれませんね。
まあ、やってみたいんですけどね。
 
ですので、「段つき修正と若干の鋳物肌の修正を目的」とした作業にとどめることにしました。
 
それでは、作業に取り掛かっていきます。
 
修正前のポート内の状態です。
このままでも十分きれいなものです。
エキゾースト側、ポート内部
イメージ 1
インテーク側、ポート内部
イメージ 2
段つきの確認をする為に、青ニス代わりに青マジックで塗ります。
イメージ 3
スタッドボルトを取り付けし、マニホールドガスケットをセットします。
イメージ 4
ガスケットをつけると、ポートとの段差が明確になりますので、ガスケットに沿って罫書き針などでなぞってマーキングします。
イメージ 5
マーキングしました。
イメージ 6
ポート内部には、このような段差もありますので、後ほどリュータで削っていきます。
イメージ 7
使用したリュータは模型工作などに使える小型のものです。
イメージ 8
まずは、バルブシートリングとポートとの段差を修正していきます。
リングがポートよりも出っ張っています。削れていない部分は段差により凹んでいるためで、これを切削して均していきます。
イメージ 9
削り込んで、段差のないようになったら終了。これを8箇所行います。
シートリングの45度面には絶対に刃が触れないように慎重に行います。
イメージ 10
 
すべてのポートを2cm位奥まで切削し全体を均しました。
イメージ 11
超鋼刃による荒削りが終わったら、回転紙やすりの各番手(#120,#240,#400)、回転ゴム砥石、棒やすり、綿バフ等々を使ってある程度の滑らかなポート内面に仕上げて完了です。
イメージ 12
実際にはこの後にもっと詳細に修正研磨を施していきました。

バルブガイドの抜き取り

 
洗浄したシリンダーヘッドから、バルブガイドを抜き取ることにしました。
 
このヘッドの問題点のひとつはここにありました。
 
本来ならば、すべてのバルブガイドは同じ高さにそろっているはずなのですが、
なぜか1番と4番の排気側のバルブガイドだけが飛び出た状態でした。
イメージ 1
その為に、純正のバルブステムシールを取り付けるとなると、スプリングの台座一体型の為に、その二箇所だけ浮いてしまう形となり塩梅が良くありません。スプリングのセット長も何もあったものではなく問題外です。
 
またこのヘッドは、アウタースプリング部分の台座部分が切削加工されており、段差になっています。
これでは、現在日産から供給されているR型、H20型用純正バルブステムシールでは適正な状態には装着できません。
したがって、他型式エンジン用の台座無しのものを探さなければならないのですが、あえてこのシリンダーヘッドを再生するのに選びました。
 
いずれにせよ上記理由から一度取り外して適正な状態にする必要がありますので、バルブガイドを抜かなければなりません。
 
抜くことで、次段階で行いますポートの段つき修正と鋳物肌の研磨作業はやりやすくなるというメリットはあります。
 
実は生まれて初めてのバルブガイド交換の挑戦です。
おっかなびっくりやってみましたが、意外とすんなりできました。
 
それでは、やってみます。
 
まず、下記の道具を用意しました。
 
  ・ストーブ
  ・ハンマー
  ・バルブガイド抜き(コピー機をばらしたときのシャフトなどで作成)
  ・非接触赤外線温度計
  ・皮手袋
  ・急冷スプレー
 
イメージ 2
まずは、ストーブにシリンダーヘッドを乗せて温めます。
バルブガイドの抜き取りには、120~150度に加熱する必要があります。
イメージ 3
乗せた時点でのシリンダーヘッドの温度は、27.8度でした。
イメージ 4
温まるのには時間がかかりました。
 
           表面  ポート内
  10分経過・・・・53度    -
  15分経過・・・・80度    -
  25分経過・・・・90度  114度
  30分経過・・・100度  130度
 
この位でよさそうです。
皮手袋をしてやけどをしないようにし、作業代へ移動します。
そうしたら、急冷スプレーでバルブガイド内側から冷却を行います。
冷却を行うことで、バルブガイドが収縮し抜き取りの負担が軽減するわけです。
ちなみに、ヘッドの材質はアルミですので、加熱中は常に鉄のバルブガイドの方が,、10~20度位、温度が高い傾向にありました。
イメージ 5
取り外すバルブガイドに冷却スプレーを吹きつけ強制冷却。(5秒くらい噴射?)
冷却したら バルブガイド抜きを差込みハンマーで叩き込み抜き取ります。
この時は、軽く程々の力で4~5回叩いて抜けました。
イメージ 6
排気側が抜けています。吸気側はこれからです。
イメージ 7
吸気側も抜けるとこんな感じです。
ポート内面のざらつきが気になりますので、次工程でスムースに研磨します。
イメージ 8
8本のバルブガイドが抜けました。
イメージ 9
1番と4番の排気側をクローズアップしてみます。
位置決めのリングはハンマーの衝撃で見事にずれています。
前所有者は意図的に飛び出させていたのかもしれませんが、溝も切っていないので、そうとも限りません。
ナゾデス。
まさか熱で緩んで動いてしまったということはないと思いますがね。
イメージ 10
仮に、このずれが意図的だったとすれば、ポート内にバルブガイドが飛び出ないようにセットすることで、排気をスムースにさせたかったのかな?とは思いました。
だったら、2番と3番もしているはずですよね~
 
飛び出さずに、フラットになっているのが確認できますかね?
イメージ 11
ヘッドがゆがんだ経験があるようで、面研もされていますが、切削面が粗すぎです!
アメリカ人恐るべし! アバウトなダイナミックさをヘッドを見ていて感じてます。