取り外してある淑女の幌骨を磨いてみよう。
恐らく50余年の垢がたまっていて見事に汚いのである。
各部のメッキ部品は概ね再メッキしたのですが、大物である幌骨については行っていなかったのです。
塗装してしまおうかとも思っていたのですが、剥がれても嫌だし寧ろもっと不自然な状況にもなりかねないので磨いてみることにしました。
アルミ・ステンレス・真鍮等の金属部品や、プラスチックの磨きだしには、おなじみのピカールで行うことが常套手段でありますが、研磨剤主体のため削れ過ぎや変に固着した汚れなどは取りづらい面もありました。
今回磨くことにしました幌骨もピカールでは時間がかかるばかりで、はかどらなかったので、
新兵器(大げさ!)を用意しました。
これは、「サビトリキング」という商品でジワジワと知る人も増えています。
元々は、バイクのクロームメッキの仕上げ下処理用として販売されています。
要はメッキの表面をキレイにするものということで使ってみることにしました。
以前、サンプルをオールドタイマー誌の広告で見て取り寄せ試用してみたところ、
ピカールよりもすばやく対象物の錆やメッキのクスミ汚れが落ちて、
これないいな~と感じそれ以降愛用しています。
効果が早いのは、含まれている薬品による効果が大きいのだと思います。
上手く汚れやサビを溶かすような効果があるのでしょう。
必要以上に研磨剤に頼らないので削りすぎがなくて良いです。
磨き終わったら仕上げに「メッキング」を塗布しました。
これは、塗装で言うところのクリヤー仕上げですので、メッキの光沢が深まり、中古品でも意外と満足するほどのメッキの光沢が蘇ります。
ガラス皮膜とのことですので、コーティング効果も期待できます。
ほったらかし!→丁寧に使い込んだ味わい! ものによっては新品!?
という感じの良い効果が出るかもしれませんね。
さて本題へといきましょう。
まずは、ビフォーアフターをご覧ください。
見ての通り、左が磨いたもの、右が磨く前のもの。
元のメッキ処理は、ユニクロメートメッキと思われます。

ジャジャ~ン!この違い!
これ、ただただサビトリキングで磨いただけじゃないのです。
やはり、いきなり磨こうとしてもこの汚れが強固にへばりついていて中々落ちてくれませんでした。
そこで、強制的に落とすためにまずはワイヤーブラシで試み、
次に、カッターの刃の背等(刃の部分以外)をスクレーパーとして利用してガシガシと表面の汚れを落としました。
結果的にはカッターの刃を主体に使って落とし、
細かい残りを、真鍮のワイヤーブラシで磨き、
赤錆の出てしまっている部分のみ鉄のワイヤーブラシ、カッターの刃や精密ドライバーの先端で削り落としました。
どうやら、この手の汚れはサビたものというよりも「積年の汚れ」が主体 のようです。
これの掃除が、主たる作業です。
(今から考えれば、洗剤使用して一度洗ったほうがもっと効率的だったのかもしれません。)
ここでの注意は、刃の部分は絶対に使ってはいけません!
無用な傷をつけてしまうだけの残念な結果になってしまいます。ご用心!
ここまでの処理は、ウェットブラストができるともっとキレイになるようにも思いました。
恐らくキャブレターにOKな方法なので、メッキへの攻撃性もあまり影響が出ないと推測していますし、
磨きでは取りきれない凹んだ部分の汚れも取れるでしょうから。
機会があれば、小さなもので試してみたいと考えています。
ただし、保証はできませんが(苦笑)

地道な作業ですね。

ひと皮剥けたところで、サビトリキングで歯ブラシやウエスを用いて磨いていきます。
この通り!中々の光沢が現れてきました。
すべてが終わった後に、メッキングで仕上げます。
ユニクロメートやクロメートメッキでは、
クロームメッキほど気を使う必要はないですね。
(厚塗りすると虹ムラが目立つというもの)

後は、リンクのガタつきがあるので、カシメることにします。
写真では万力使っておりますが、思うようにいかなかったので、最終的にはハンマーで適度にたたきました。
ちょっと硬いかな?ぐらいで動きがスムースになりました。
カシメ直すだけで、動きがこうも違うとは!
仕上げにリンク部分には注油をします。(シリコンスプレーを使いました)
幌が動きづらい方は、カシメ直してみる価値ありです。

なお、リンクにはナイロンワッシャーが挟まっていて動きのサポートをしているわけですが、
ダメになっている場合は、作成したものを差し込んでもいいでしょう。
ペットボトルのふたをポンチで抜いて、切れ目を一箇所入れてC型のようにして上手く差し込んでみてください。
本来は、もちろん切れ目など入っておりませんが、カシメのピンを外すわけにいかないのでこのような方法で行います。ちなみに、直径15mm、内径7mmで抜きました。(ベストかどうかはわかりません)
材料は、PP(ポリプロピレン)が扱いやすく入手しやすいでしょう。古いファイルの表紙などの再利用でも良いですね。



まあまあキレイになりました。
いいんじゃないでしょうか(笑)
最初と比べれば大満足です!

