淑女との馴れ初め② | 淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

フェアレディSP311の再生記事を中心に、あれこれと気ままにつづっています。

平成5年2月15日 中古新規登録完了!

 
今とは違って希望ナンバー制度などない時代、目指す登録番号をつけたい場合には、登録受付に並んで希望する番号に受理してもらえるようにしてもらわなければならない。
まず受付で、今は何番の交付ですか?などと聞き、また封印場で交付されている番号から状況を確認するのである。
さらに、受付担当官に○○番が欲しいのです等と告げ、こちらの意図も知ってもらうことも大事なのこと。
もちろん、当時は運輸省の役人であるから”わかりました”などいうことは一応形式上ないのですが、わかってもらえるのだ。
 
ただし、すいている時間ならまだしも、朝一で登録者の列が長いときなどは厳しい。当然ディーラーさんなどは一人で複数台の登録にやってきているので、順番を数え、希望する番号がその間に入るようでは交渉でもしない限りは絶望的である。顔なじみなら割り込ませてもらえるかもしれないけれど、そこまでずうずうしくもできないし親しくもない。プロで仕事で来ている方々にとって趣味人等は邪魔者であるに違いないのであきらめるのである。
 
前回話した淑女の前の愛車、御者座の一等星の時は、当日の概ね良い番号で登録ができたが、淑女の場合は結果的には妥協でした。
どういうことかというと、希望する番号までに当日の登録車の数が到達せず、仕方なくその日の最後の登録番号で受理してもらった由。
仕事の合間に登録に来て、翌日以降来ることもままならないので仕方なくなのである。
 
何はともあれ無事にナンバープレートが交付され、”1年間”の車検有効期間を与えられたのである。
 
そう、このころはまだ、新車から10年の越えた乗用車の車検有効期間は1年間だったから。
昨今、旧型車両の増税問題が浮上していますが、このころは或る意味一年毎の車検にされたことでの結果的に割り増しの税金は納めていたことを思い出した。
 
今は希望ナンバー制度ができ、だれでも欲しい番号を”買える”ようになったため昔のように並んだり交渉したりということをする必要はなくなった。それだけにその過程を楽しむような面白みも感じず、好きな番号にすることにまったく興味がなくなってしまった。
 
街を走れば一日に”8888”なんていう番号を複数台見るのが当たり前になってしまったからで、昔のようにそんな番号を見て”スゴイ!”」などと狂喜乱舞するような思いは湧き上がっても来ないからである。希少という楽しみがなくなった。なんでも用意されてしまっているというのは偏屈な趣味人のとってはつまらぬことなのかも知れませんね。それとも、年齢を経てワクワクしなくなっただけかな。
 
そういえば、当時の陸運事務所の裏の職員駐車場には、今で言う希望番号のようなきれいな数字並びの自家用車があふれていました。気持ちはわかります。にんげんだもの!
 
淑女との馴れ初めのハナシ 次回が最終章です。
 
つづく