淑女との戯れ ダットサン フェアレディ -43ページ目

淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

フェアレディSP311の再生記事を中心に、あれこれと気ままにつづっています。

スタッドボルトの作成

 
錆びたり痛んでいるボルトナットの類は、できれば新品にしたいものです。
ところがそういうわけにもいかず、大半のボルトナットは錆び取りをした後に再メッキをして再使用したり、スペア部品としてストックしておくことは良くあることです。
 
特に、1960年代中期の日産車においては、「インチ規格」と「メートル規格」が入り乱れており、国内仕様のみならず、対米輸出仕様においては、同時期の国内仕様では「メートルねじ」となっているものについても、「インチねじ」の採用なので、苦労してようやく入手した部品がそのままでは使いづらいことも珍しくないためこうしたストックはとっても大事なことなんです。
 
我が淑女においても、オリジナルの鉄ヘッドエンジンでは、すべて「インチねじ」であるのに対し、新たに入手した後期のエンジン部品では「メートルねじに」変更されています。その為に、部品の融通がしづらい面が多々ありました。
また、今回再生しているシリンダーヘッドは、米国仕様のものでしたので、後期であっても「インチ仕様」でした。
 
本来なら「インチ規格」のまま再生するのが良いのですが、今後のメンテナンスのことや、既にそろえていたマニホールド用のスタッドボルト(メートル規格)を使用するに当たり、あまり良くないことではありますが「メートル規格」のタップをかけてしまいました。
 
 
 
さて今回、エンジン独自のサイズのスタッドボルトの入手ができなかったので、作ってみることにしました。
 
作成したのは、シリンダーヘッドへウォーターアウトレットを取り付けるためのスタッドボルトです。
 
シリンダーヘッド側の規格は、M10、P1.5、反対側が、M10、P1.25となっています。
このボルトは、日産では既に製廃となっていました。
(もちろん前期と米国仕様ではインチ規格になっています。)
 
全ねじで代用するというのもありますが、上下のねじピッチが違うのとオリジナル形状にこだわりたいこともあり作ることにしました。
 
まずは、これをごらんください。
元の状態がひどく、錆び取り後の再メッキをしても、錆びた証拠の「あばた」は隠せません。
錆びの再発もしやすいと考えられます。 せっかく綺麗にしているのにこれではとっても残念な仕上がりになってしまうことでしょう。
 
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 拡大すると表面が傷んでいるのが良くわかりますね。
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そこで、新たに作成する為に、ストックしている中古のねじの中から2本抽出しました。
ピッチは1.25です。
長さもオリジナルと比べても十分な長さです。
 
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それを、切り詰めて同寸にしました。 
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この次に、ねじをダイスで切っていくわけですが、切断したままでは切り込みづらい場合があるので少々角を落としておきます。ボール盤にくわえて回しながら、グラインダーで擦りました。
 
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万力に固定するために、穴開きアングル材(帯金に穴を開けて曲げたもの)M10、P1.25のナット等を用意します。
 
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万力に固定し、ダイスでねじを切っていきます。M10-P1.5
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予定の深さまでネジが切れました。
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ダイスを外すと、ネジが切れています。
マスキングテープは、切る前に切り込みの目安として巻いています。
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バリはヤスリで処理しておきます。
 
2本ともダイスをかけ終わり、シリンダーヘッドに差し込んでみます。
良い感じに出来上がりました。
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このままでも元のメッキが生きているので使えますが、他の部品と一緒に再メッキに出す予定です。
このボルトのオリジナルは、ユニクロメートメッキだと思うのですがどうなんでしょうね~
 
 
スタッドボルトの比較をしてみました。
 
上段は、インチ規格のオリジナルボルト。(前期と米国仕様)
錆だけではなく、ねじ山が完全につぶれていて再生不能です。
 
中段は、メートル規格のオリジナルボルト。
ユニクロメートメッキを再メッキしたもので、当初はこれを使用するつもりでしたが、見た目が悪くて、不満が残ります。錆の再発も懸念されます。
 
下段は、今回作成したものです。
もちろん新品ボルトからの作成なら、もっときれいなものが出来上がったことでしょう。
 
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今回のダイスによるねじ作成はすんなりとは行きませんでした。
 
それは、使用したダイスの問題で、
結局は3つ目に用意したダイスで作業をしたことですんなりと終了しました。
3つのダイスはこれです。
 
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ダイスは切削油を使って切り込んでねじを切ります。
 
1つ目に使ったのが、真ん中のものです。これは、30年も前にダイクマで980円で購入したセットの入っていたものです。錆ねじの修正には重宝しましたが、下で示すような切れ角が付いてない仕様の為、今回の新規のねじ作成では丸棒に全く食いついてくれず、作成不能でした。
 
2つ目に使ったのは、左の六角形のものです。モノタロウにて購入。21ミリのレンチでも回せます。今回はダイスハンドルに隙間調整のためのステンレス版をはさんで使用しました。
ねじの食いつきはしたものの、切り込むたびに力が必要となり、行きつ戻りつを繰り返しても、2周程度でボルトが共回りしてしまい最後まで切り込むことができませんでした。
 
3つ目アジャスター付のものをヤフオクにて入手しました。
下の写真のように精密ドライバーで幅調整が可能で、締め込む事でややサイズが大きくなり、材に対しての余裕ができるため最初から切込みが楽々でき、一気にグルグルと切り込んで予定地点まで切り込めました。
一度目が終わったら、外してアジャスターを緩めてあげましょう。この状態でもう一度切り込んでいきます。正規のサイズに切り直すわけです。2度通して完成です。
 
つまり、既存のねじ山修正には、「1または2」を、材から新規にねじ山を作るには「3」をチョイスするのが理想であると実感しました。
 
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ちなみに、ダイスのセット方法は文字が見えるようにセットし、こちらを下側にして切っていきます。
食い込みやすいように切れ角がついているからです。
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今回の作業では、アジャスト付のダイスが有るのと無いのとでは作業効率が雲泥の差であることに驚きました。
道具は矢張り良いものがあると、楽に正確に作業が行えるものだと改めて気づかされました。
 
ただ、ダイスのねじ切りは、正確に垂直に下ろさないと曲がったねじができてしまうので、注意が必要です。
 
タップに比べて出番の少ないダイスですが、マスターすると良いですね。

ポートの段つき修正と研磨

 
現代のエンジンでは一切必要のない加工。それがポート研磨。
精度が高く、設計段階で、ポート形状もばっちり決められており、加工しようものならエンジン特性も狂ってしまうので触ってはいけません。
 
ところが、淑女は50年前のエンジンですので、マニホールドやガスケットの取り付け部分が一致しておらずずれています。
これが段つきです。
段つきがあると、吸排気の流れに障害が出て理想的ではない為、必要に応じて修正をすることで多少でも吸排気の効率向上が図れるというものです。
 
レース競技に使用する場合は、究極的に鏡面加工やポートの拡大、更にビッグバルブを取り付けるなど様々な加工作業が伴いますが、ストリートでの使用ですので、必要以上のことはいたしません。
ポートの鏡面加工をしたところでデータ上は1%程度の効率がアップするにとどまるといわれていますので、ストリートでは殆ど意味を成さないでしょう。
こんな加工をしてみるのは、自己満足なだけなのかもしれませんね。
まあ、やってみたいんですけどね。
 
ですので、「段つき修正と若干の鋳物肌の修正を目的」とした作業にとどめることにしました。
 
それでは、作業に取り掛かっていきます。
 
修正前のポート内の状態です。
このままでも十分きれいなものです。
エキゾースト側、ポート内部
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インテーク側、ポート内部
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段つきの確認をする為に、青ニス代わりに青マジックで塗ります。
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スタッドボルトを取り付けし、マニホールドガスケットをセットします。
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ガスケットをつけると、ポートとの段差が明確になりますので、ガスケットに沿って罫書き針などでなぞってマーキングします。
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マーキングしました。
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ポート内部には、このような段差もありますので、後ほどリュータで削っていきます。
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使用したリュータは模型工作などに使える小型のものです。
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まずは、バルブシートリングとポートとの段差を修正していきます。
リングがポートよりも出っ張っています。削れていない部分は段差により凹んでいるためで、これを切削して均していきます。
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削り込んで、段差のないようになったら終了。これを8箇所行います。
シートリングの45度面には絶対に刃が触れないように慎重に行います。
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すべてのポートを2cm位奥まで切削し全体を均しました。
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超鋼刃による荒削りが終わったら、回転紙やすりの各番手(#120,#240,#400)、回転ゴム砥石、棒やすり、綿バフ等々を使ってある程度の滑らかなポート内面に仕上げて完了です。
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実際にはこの後にもっと詳細に修正研磨を施していきました。

バルブガイドの抜き取り

 
洗浄したシリンダーヘッドから、バルブガイドを抜き取ることにしました。
 
このヘッドの問題点のひとつはここにありました。
 
本来ならば、すべてのバルブガイドは同じ高さにそろっているはずなのですが、
なぜか1番と4番の排気側のバルブガイドだけが飛び出た状態でした。
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その為に、純正のバルブステムシールを取り付けるとなると、スプリングの台座一体型の為に、その二箇所だけ浮いてしまう形となり塩梅が良くありません。スプリングのセット長も何もあったものではなく問題外です。
 
またこのヘッドは、アウタースプリング部分の台座部分が切削加工されており、段差になっています。
これでは、現在日産から供給されているR型、H20型用純正バルブステムシールでは適正な状態には装着できません。
したがって、他型式エンジン用の台座無しのものを探さなければならないのですが、あえてこのシリンダーヘッドを再生するのに選びました。
 
いずれにせよ上記理由から一度取り外して適正な状態にする必要がありますので、バルブガイドを抜かなければなりません。
 
抜くことで、次段階で行いますポートの段つき修正と鋳物肌の研磨作業はやりやすくなるというメリットはあります。
 
実は生まれて初めてのバルブガイド交換の挑戦です。
おっかなびっくりやってみましたが、意外とすんなりできました。
 
それでは、やってみます。
 
まず、下記の道具を用意しました。
 
  ・ストーブ
  ・ハンマー
  ・バルブガイド抜き(コピー機をばらしたときのシャフトなどで作成)
  ・非接触赤外線温度計
  ・皮手袋
  ・急冷スプレー
 
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まずは、ストーブにシリンダーヘッドを乗せて温めます。
バルブガイドの抜き取りには、120~150度に加熱する必要があります。
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乗せた時点でのシリンダーヘッドの温度は、27.8度でした。
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温まるのには時間がかかりました。
 
           表面  ポート内
  10分経過・・・・53度    -
  15分経過・・・・80度    -
  25分経過・・・・90度  114度
  30分経過・・・100度  130度
 
この位でよさそうです。
皮手袋をしてやけどをしないようにし、作業代へ移動します。
そうしたら、急冷スプレーでバルブガイド内側から冷却を行います。
冷却を行うことで、バルブガイドが収縮し抜き取りの負担が軽減するわけです。
ちなみに、ヘッドの材質はアルミですので、加熱中は常に鉄のバルブガイドの方が,、10~20度位、温度が高い傾向にありました。
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取り外すバルブガイドに冷却スプレーを吹きつけ強制冷却。(5秒くらい噴射?)
冷却したら バルブガイド抜きを差込みハンマーで叩き込み抜き取ります。
この時は、軽く程々の力で4~5回叩いて抜けました。
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排気側が抜けています。吸気側はこれからです。
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吸気側も抜けるとこんな感じです。
ポート内面のざらつきが気になりますので、次工程でスムースに研磨します。
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8本のバルブガイドが抜けました。
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1番と4番の排気側をクローズアップしてみます。
位置決めのリングはハンマーの衝撃で見事にずれています。
前所有者は意図的に飛び出させていたのかもしれませんが、溝も切っていないので、そうとも限りません。
ナゾデス。
まさか熱で緩んで動いてしまったということはないと思いますがね。
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仮に、このずれが意図的だったとすれば、ポート内にバルブガイドが飛び出ないようにセットすることで、排気をスムースにさせたかったのかな?とは思いました。
だったら、2番と3番もしているはずですよね~
 
飛び出さずに、フラットになっているのが確認できますかね?
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ヘッドがゆがんだ経験があるようで、面研もされていますが、切削面が粗すぎです!
アメリカ人恐るべし! アバウトなダイナミックさをヘッドを見ていて感じてます。

シリンダーヘッドの洗浄

 
嵐の夜に急に思い立った。
台風18号が北上してこの地域にもその影響を受けているときでした。
 
前日、モノタロウから「強力パーツクリーナー」なる商品が届いていたので、一晩付け置きしておけば汚いシリンダーヘッドもそこそこきれいになるだろうと思い立ち、風吹くベランダへと向かいました。
 
写真にはシリンダーヘッドが3個ありますが、今回は右側のものを」再生する予定です。
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余談ですが、これらのシリンダーヘッドすべて某オクにて購入したものですが、基本的に全部はずれを引いてしまったので増えたのです。
 
写真はあっても現物を直接見ることのできないのはしかたのないことで、ムダばかりしてしまったようです。結果的に何年もの間、作業は中断する結果となっていました。
とはいえ、いつまでもそうしていられないので、思い直し、ましなものをチョイスして再生作業に入ることにします。
 
容器に水を汲み、そこに「強力パーツクリーナー」を適量溶かし込み、シリンダーヘッドをそっと沈み込ませます。
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上段のが、再生対象で、下のは機械加工屋さんに出しても実用で仕様困難な問題を抱えていますので今回再生しません。
きれいなんですけどね~。
水かさ確保用に沈めて利用しているだけです(笑)
 
 
一晩明けて、そこそこカーボンなどの汚れが溶け出しています。
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ブラシで、落ち切れなかった汚れを擦って落とします。
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完全には汚れは取りきれないので、適当なところで終わりにしました。
 
バルブにもカーボン汚れがいっぱい付いています。
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バルブも同様に漬け置きしてカーボン汚れを落としていきます。(一晩)
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  ビ フォ ー
       ⇒
        ア フ タ ー
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この後、ブラシで擦って大まかな汚れを落としていきました。
バルブについては、重量合わせや鏡面加工(ほどほど)の予定です。
日産エンジンミュージアムに寄ってみました。パート3

パート3では、そのほかの展示物を少々ご紹介します。

まずは、旧本社事務棟 1933年(昭和8年)~1968年(昭和43年)
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入り口入ってすぐの部屋には、受付があり、おねえさんがいて、新車の展示、新型エンジンの展示をしていました。こちらはリーフのモーターです。
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MR16DDT型エンジン 
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2階廊下
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2階展示室 歴史などいろいろ
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エンジン部品の新旧並べ比べ
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この中に、H20型エンジンの鉄ヘッドが展示されていましたが、知っているのと違う・・・・サーモスタットを取り付ける部分がない形状です。何用?
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ミニチュアの展示
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カタログ類
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図書コーナーには、こんなのも!
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創業当時のPR映像はおもしろい! 
新車の組立なのに、錆び落しが工程に組まれている! レストアでしょうか?(笑)
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まだまだ展示物はありますが、この辺でお開きにします。
ぜひ,ご自身の目で楽しまれたほうがいいですよ!足を運んでみてください。
日産エンジンミュージアムに寄ってみました。パート2
 
パート1から引き続きエンジン紹介です。
言わずと知れた
S20型エンジン 1969年 スカイラインGTR、フェアレディZ432専用です。 
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FJ20型エンジン スカイラインRS シルビア ガゼール1981年 
エンジニアがこだわって設計し、組立も1台1台を職人が組み立てるというコストの高いエンジンであったため、汎用性が低くて5年で役割を終了しました。 H系エンジンの生産設備を使ったのでシリンダーピッチはH系と同じらしいです。 SR311に、このエンジンを載せたのを見たことがあります。
 
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VG30DETTエンジン フェアレディZ Z32用 1989年
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RB26DETT型エンジン スカイラインGTR R32,R33,R34 1989年
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SR20DE型 1989年 パルサー、プレセア、プリメーラ、シルビア、えとせとら エトセトラ etc・・・・・
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ダットサン 15型 ロードスター 1936年 ステキ!
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続いてレース用エンジン 
GR8型エンジン プリンスR380用  1968年  このエンジンをベースにして、市販用としてS20型エンジン(前述)が生まれました。 見た目はかなり違ってますね。
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GRX-Ⅱ型エンジン R381用 1969年 すごいの一言です!
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VRH35Z型エンジン 1991年 カタツムリが2匹!
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VRT35型 1991年
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VRH34B型 2013年 ファンネルが欲しくなりました。 カール具合やチューブ形状がおもしろい。
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LZ20B型エンジン バイオレット ラリー車 1982年 L型4発の最高峰!
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ソレックス2型 50Φでしょうね~この年式なら。
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サニー1000 1966年 しんぷる いず べすと
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まだまだ、エンジンはありましたがきりがないので、
パート3では展示物のクローズアップ写真を・・ほんの一部ですけれども。興味の範囲で。
 
ちなみに、
リスト以外にもありましたよ! 
 

日産エンジンミュージアムに寄ってみました。パート1

 
午前中の仕事が予定よりの早く終了したこともあり、次へと移動する途中。
そういえば、日産エンジンミュージアムはこの近くだったな~と思い出しちょっと寄ってみました。
平日の昼間。
ちょっと独占的で贅沢な観賞のひとときでした。
 
横浜工場の一角。日産最初の本社社屋がゲストホールとして残され、ミュージアムとして楽しむことができます。
入場無料です。
門の守衛さんに、ミュージアム見学と告げれば入場できるので気楽です。
 
とりあえず展示されているエンジンはすべて写真に収めました。
我が淑女の系列エンジンはひとつもなかったのはちょっと残念ですが、よく噂されていたFJ20エンジンはH系列エンジンとは観察してみると別物エンジンでした。当時の日産工機でのH系エンジンの生産設備を利用しただけであるというのはなるほどと思いました。
 
さて、撮影したエンジンの写真を羅列していきます。
予定していたわけではないため、カメラを持っていかず、iPhoneでの撮影のためちょっと残念な感じでスミマセン
まずは、最初のタットサン用の7型エンジン。1935年 
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NB型エンジン トラック用 1953年
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C型エンジン ダットサン210用 1957年
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GA4型 プリンススカイラインS50用 1963年 カットモデルになってます。
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A10型エンジン サニーB10用 1966年 ファンブレードが・・・
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G7型エンジン プリンスグロリア用 1967年
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Y44E型 プレジデント250用 1975年
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L20ET型エンジン 1979年 せっかくなのに、ターボ側を写してませんね~
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RB20E型エンジン 1984年 RBシリーズの基本エンジンはシングルカムです。カットモデルになっています。
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W64型エンジン プリンスロイヤル専用 やんごとなき方のお乗りになったエンジン。 
エキマニの老朽化による補修痕がその整備の苦労を物語ります。
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説明プレートです。
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宮内庁からの感謝状
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足回りのリプレイス

ガタガタいってるし、
フニャフニャしてアブソーバーが効いてないのが良くわかる乗り心地。
 
19万キロそのままなんだから当然の話ですね。
 
そこで、3万キロ台の足回りを入手したので交換することにしました。
前回、へたったブッシュを交換しているので、組み付けるだけという次第。
交換品目は、ロアアームとストラットの2点です。
 
10インチ、4輪ドラムブレーキ。
この車ばかり乗っているから気にもならないのだけれど、新しいクルマからすればとんでもなくブレーキの利かないクルマなのかもしれないですね。
まずは、ジャッキアップして、タイヤを取り外します。
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全体的にはこんな感じです。
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ダブルハンマーでガツンと3発!
ロッドエンドを外します。
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ドラムを外すと・・・ブレーキダストが積もってます。
開けたのは1年ぶりくらいかな?
シリンダからのブレーキフルードの漏れも無いのでとりあえずこのままでOK
ライニングは、かなり減ってきているので、次は交換ですね。
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ボルト4本外して、ブレーキシステムは分解せずにバックプレートごと外します。
こうすれば、また元にポン付けするだけで済みます。
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ボールジョイント、スタビライザ、ロアアームをばらしていきます。
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ストラット上部の3箇所のナットを外せばストラットは取り外せます。
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タイヤハウスが空になりました。
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交換のためのストラットと比べてみましたが、相違が見当たらず左右共通部品のようです。
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あとは、元通りに組み立てるだけです。
下部のボールジョイント部の組み付け時に、空回りしてしまったので、ボトルジャッキでロアアームを持ち上げてボールジョイントの勘合部を押し付けて空回りを止めてナットの締め付けを行いました。
ナイロンナットなので、空回りになりやすいですね。
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ブレーキクリーナーでブレーキダストを洗浄します。
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ベアリングにグリスアップしてドラムを取り付けて完了です。
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右側は手馴れたもので、サクサクッと交換が完了しました。
 
今回取り外したストラットとロアアーム
アブソーバのオイル滲みも結構出ています。
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使うことは無いのかもしれないけれど、とりあえず保管しておくことにします。
 
移動のため少し走ってみましたが、ハッキリと足回りがシャキッとしたのがわかりました。
ビシッとした乗り心地は気持ちいいものですね!
 
ロアアームのブッシュ交換

現在、ミニキャブは19万3000キロを越えていますが、足回りはまったく新車のときのままです。

  
以前よりカタカタと気になる音がしており、ボールジョイントのガタが原因であると考えていましたので、
ヤフオクにて、フロントストラット、ロアアーム、ドラムブレーキ一式、リアのショックアブソーバを入手しておりました。
走行3万キロ台だそうですので、さほど痛んではいないかろうとの判断です。
リアのショックアブソーバに関しては交換はすぐ行えましたが、最初は良かったのですが、あっと言う間に抜けてしまいました。
消耗品ですし、中古とはそんなものですかね。
 
今回は、足回りのリフレッシュをするために、まずはブッシュの交換をいたしました。
 
ただ、うっかりしていて古いブッシュの取り外し工程の写真を撮り忘れてしまいました。
治具をあてがい簡易プレスにて抜きました。
治具と入っても、ソケットのコマだったり足場パイプの切れ端だったりです。
このプレス機も中華の中古をヤフオクで5000円くらいで買ったものですが、有ると無いでは雲泥の差ですね。
 
さてさて、
抜いたブッシュと新品のブッシュを並べて見ました。
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当然のことながら、ひびだらけで変形しボロボロです。
それでも、こちらは中古で買った3万キロ台のロアアームから取り外したものです。
どちらかというと、28年という経年から来る劣化といった方が良いのかな。
 
 
ブッシュを抜いたロアアームです。こちらに新しいブッシュを取り付けます。
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ブッシュを差し込みます。
前後で穴の直径が違うので、差込み間違いは起こりません。
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そして、プレスにかけるのに治具としてこんなものを用意しました。
足場パイプの設置に使う足と、塩ビパイプのキャップです。内径のちょうど良いものを探していたらこれらがちょうど良かったのです。
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こんなイメージで使います。
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実際に簡易プレスにセットして圧入していきます。
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その際、端の方がプレス時に引きずられるように感じたので、ソケットコマを差し込んでその防止としました。
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ゆっくりとレバーを引き、ジワジワッと圧入し収まりました。
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しっかりと収まってますね。
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2本とも圧入が無事に終わりました。
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ボールジョイントもブーツを新調しグリスも交換し、良い感じです。
 
このブーツもプレスにて圧入しました。治具はジャムの空き瓶!を利用しました。
木の板をかませてジワッとプレスすれば割れるようなことはありません。
 
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次は、車体への取り付けになります。

8トラック センシングテープの修理① 試行錯誤編

 
8トラックテープは、古くなると経年劣化によって、センシングテープがはがれてしまいテープが断絶してしまいます。
センシングテープとは、エンドレステープの継ぎ目に貼ってあり、チャンネルチェンジをする為のアルミ箔などを電気を通す材質で出来たテープのことです。
 
今回はこの断絶したテープの修理をしていきます。
 
基本的にはこのセンシングテープを貼りなおして繋ぐだけですが、このテープはほぼ入手不可能なので、後で紹介する方法で試行錯誤しながら色々と試して見ました。
 
今回の作業を踏まえた上、後半部分で問題解決をしておりますので、ご参照ください。
 
 
テープの切れたカセットです。センシングテープが粘着力を失い見事にはがれています。
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そこで、以前用意して使ってみたのが、極薄の導電アルミテープ。
厚さ0.085mm。
かなり薄い気がしますが、使ってみていまいちでした。
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それは、使えるには使えるけれども、使っているとトラブルも起こりそうな予感がするからです。
なぜなら、まだまだ厚さが厚いのです。
アルミがしっかりとしている為に、反ったままになったり・・・
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剥がれかかってみたり・・・と怪しいものです。
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そこで、色々と商品を探しましたところ、銅テープで厚さが0.07mmというものが見つかりましたが、大差ないように思ったので入手は見送りました。
 
すると偶然にも、目の前にアルミ箔で包まれたチーズがあるではありませんか。
誰でも知っている6個入りのあのチーズです。
 
これと両面テープ(フィルムタイプ)でいけるんちゃう?
そう思ったので、やってみました。
センシングテープ 作成です。
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包装のアルミを剥いて、チーズはおなかにしまいましょう。
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しわのあるアルミ箔を少ししごいて平らにし、両面テープを適当に貼ります。
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そして、適度なサイズに切り出します。
テープ幅は、6.0mmです。
斜め切りにしているのは、再生時にキャプスタンローラーに対する抵抗を低減する目的です。
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貼って繋いでみました。 
しなやかさも問題なく恐らく先ほどのアルミテープのように反ってしまったりすることはないと思われます。
試してはいませんが、キッチン用のアルミホイルでも良いかもしれませんが、チーズの方が薄いので馴染みが良いと思います。
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これで、巻きを調整して終わりなのです。
 
ところが、
このカセットにはもうひとつ問題がありました。
経年劣化したゴムローラーが磨耗して回転してテープを送ることがまともにできない状態だったのです。
画像では既に古いゴムローラーを剥いています。当初はゴムだけ代替品がないかを探しましたが難しかったです。
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そして他から外したローラーも用意しましたが、軸の直径が6.5mmのところ8.0mmのものしかなくブカブカで使用不可。スリーブを入れたらと探したけれど見つからず。
さてどうしよう?
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しかたがないので、箱替えです。
用意したのは、カラオケ用のカセット。
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開けます。
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中を一式抜き取ります。
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入れ替えます。
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ふたを閉めます。
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再生チェックし問題はなかったです。
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後は、ラベルをどうするかですね~
きれいに剥がせる方法はありますでしょうか?
 
とりあえず、白ラベルを貼って今日は終了です。
ラベルは追々にしましょうかね。
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というよりも、
元のと同等のゴムローラーが用意できれば、元の箱に入れなおせばよいだけですね~
 
追記
センシングテープはこの方法が中々良かったのですが、
チャンネルチェンジできないことがあった為
芳しくありません。アルミの導通不良です。
 
それについての改善は、
次回の8トラック センシングテープの修理② 解決編にて解決策を書いています。