面研をしなければならないわけ
問題のないものであれば、面研なぞする必要はないのですが、
このヘッドは歪んだ経験があり、面研も既にされたことのある余り上質ではないものなのですが、手持ちのヘッドはみんな何かしら問題を抱えているので、仕方なくこのヘッドにて再生作業に入っています。
面研実績があるために、圧縮比が高すぎるようになっても問題ですので、追々その点についても細工をすることになりそうです。
まず、どんな状態かと言いいますと、本来のヘッドの厚みは83mmであったはずですが、面研されていますので、81.5~82mm程度の厚さになっています。
これは、過去に2番と3番の中心が盛り上がるように弓なりのゆがみが発生し、下面のみ1mm程度の面研が施されたようで、盛り上がった上面については未処置であることからこのような数値になっていると思われます。
今回は、下面はともかく、上面の修正をしていきます。
前回、バルブガイドを抜いたのはこの加工をする目的もあったからです。
さて、現状を見ていただくとこのようにストレートエッジ(ステンレス定規で代用)を当てて、シックネスゲージを差し込んだところ、1番側と4番側にすっぽりと楽に入ってしまいます。数値は、0.45ありました。

1番側

4番側

とりあえず、青マジックを塗ります。

定磐に紙やすりを貼り付けます。

ヘッドに乗せます。
本来はこういう作業はフライス加工するものなのでしょうが、諸事情により手加工で行っていきます。かなり乱暴な感じですが実験的要素で楽しんでおります。

ざっと擦ってみました
真ん中が、出っ張っているのがわかります。
ここをがんばって、擦り減らしてフラットに持っていこうという腹積もりです。

結構時間をかけてここまで持ってきました。

測ってみますと、1番側が0.25mm
もう少しです。

大まかな作業をしましたので、金剛砂を使って全体を整えます。

大きな定磐に見えますが、これは、厚手のガラス窓の廃材です。
平滑度が高いので代用にしています。
金剛砂で擦ってしまうと減ってしまうのでそういう意味では消耗品ですが、こんな使い方はめったにしないので良いのです。
とはいえ、次回の面研仕上げではちょっと使用方法を変えています。そちらの方がいいかも。

下面は0.05mmまでにしました。
この後で、バルブガイドの挿入時に熱をかけるので、それらの加工が終わった後で最終仕上げにしようと考えています。
しかし、この面を見る限りアメリカ人の加工は荒いですね~
切削加工の痕が、シマシマです。つまり断面はのこぎり状なのです。ヒドイ!

その後の仕上げに向けた再研磨については、「シリンダーヘッドの再生④-2 再面研」に書いています。