淑女との戯れ ダットサン フェアレディ -40ページ目

淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

フェアレディSP311の再生記事を中心に、あれこれと気ままにつづっています。

願っていればやってくるものさ!

 
巷では人気のない8トラックカーステレオなのですが、ちょっとはまっています。
最初はなんでもいいかな~なんて考えていたんですが、やはり当時オプションといわれているものが欲しくなったので願っていました。(本当のところオプションだったのかは、クエスチョンナノデス)
 
するとどうでしょう、3台も立て続けに手に入ってしまいました。
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あっかる~いナショナル あっかる~いナショナル うちじゅうみんなーな~んでもナショーナール~~~
とつい歌ってしまいますが、このモデルは1967年に、CX-801として発売され、改良を重ねて数年間販売されたようです。
 
当時の広告の一枚がこれ!
 
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ステキなレディが「個性を尊重する男」専用!なんて謳い文句云ってます。
そのとおり!まちがいない!
 
シリーズの紹介はまた別の機会にすることとして、まずは動作チェックをし、この3台の内より一番状態の良いCX-811SAを再生修理していくこととしました。
裏の配線関係も無用な切断や改造もなく安心して取り組めます。
 
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まずは、ビスを6本外して上ブタを外します。
見たところとても状態は良さそうです。
 
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ただし、お決まりのドライブベルトは形状をなしておらず、残骸がプーリーにかさぶたのようにこびりついています。
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このこびりついたゴムの除去は意外と簡単にはいかず大変でした。
 
きれいにしたところで用意した新品のドライブベルトを取り付けます。
これは、秋葉原の千石電商さんにて購入しました。通販もあるようです。
 
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最初は張りの強い80φの平ベルトを取り付けてテストしました。
ところが、3台それぞれのドライブ速度が違っていたのです。
一番の原因は、ベルトの張りが強すぎてモーターの速度を落としてしまっていたようです。
これは、モーターの劣化、キャプスタンローラー軸受け等の注油の状態(固着硬化による回転不良等)も原因のひとつと考えられます。
まずは、油脂の状態も処理したところで、平ベルトを85φ、90φ、98φと交換し聴き比べてみましたところ、90φと98φで3台とも同等の速度になり違和感もなくなりましたので、このあたりのサイズが適正サイズのようです。千石さんにはありませんでしたが95φ程度が純正のサイズではないかと思われました。
今回は伸びてしまうことも考慮して90φをセットすることにしました。
 
なお、聴き比べに当たっては、よく知っているお気に入りの曲を何度もカートリッジで聴き、さらにCDでもその曲を聴いて比べてテストとしました。
ベルトは緩くてもきつくても回転ムラや速度不良の原因になりますね。
 
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それと、上記のテストと並行して各部のクリーニングとメカ部分の清掃・注油、磁気ヘッドの消磁をしています。
 
下の画像は清掃前のものですが、テープエンド検知スイッチや磁気ヘッド、パック接続端子は、表面の汚れを落とす程度にピカールで磨きました。
 
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消磁器によって消磁作業をしています。これだけでも、音は結構変わります。
 
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また、必要に応じて磁気ヘッドの高さ調整やアジマス調整をすることもあります。
調整方法は、別の機会にいたします。
 
画像はCX-801ですが、調整ねじにはペイントでロックされています。
因みにCX-811SAではプラスねじからマイナスねじに変更され、さらに本体裏からのアジマス調整が出来るように改良が加えられていました。
 
油脂は、回転部にはミシン油を、カムやラチェット機構にはグリスを塗布します。
 
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説明画像に「パック」という言葉が出てきますが、ナショナルがオプションで用意していた諸々の機構が使える仕組みをひとつの「パック」にした製品がオプショナルとして販売されていたのですが、それはまた別項といたします。
 
 
 

パンドラの箱を開けてしまったか!?三度目の正直は落とし穴だった・・・

 
実はこのラジオは3台目なのです。
1台目は、実家にあったもの。おそらく商売をしていたのでその営業車に付いていたものだったと思われます。
温存した後スワップミートで売却。
2台目は、淑女に搭載されていたもの。当時色気を出してしまい、感度良好だったのもかかわらず、310サニーか910ブルのFM付に換装してしまい。後にスワップミートで売却。
 
しかし、近年当時の純正にこだわりたい気持ちがもたげてきて探したところ、入手した3台目が今回のラジオです。
化粧パネルの状態は最高に近いくらいの美しさがあったものの、音が小さいという難あり品ということで購入。
直ぐに直るだろうとたかをくくっておりましたがそうは問屋が卸してはくれないのでした。
 
元は411ブルーバードから外されたもので、東芝のAR-18という形式で、同年代の日産車はほぼこの形式に準じたグループのラジオが付いているようで、日立や帝国電波(クラリオン)もあるようです。マジックの文字は前所有者の中古車店が書いたものです。
ARはAuto Radioの略でしょうね。
 
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蓋を開けて、スピーカーを繋ぎチェックします。
青緑に塗られた豆電球がほのかなやさしさを感じさせてくれ期待もしていたのですが、ダメですね~
確かに音が小さく、ヴォリュウムをあげると多少大きくなるものの歪も出て聴きにくい。雑音もあります。
ただ、ヴォリュウムにはガリはないのは幸いでした。
 
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まずは、電解コンデンサーは経年劣化もあるので全交換しました。破裂している電解コンデンサーもありました。
これで直ることがほとんど多いことなのですが、ダメ。
検波用のダイオードも劣化が考えられたので交換しました。
それでもだめ。
やはり、トランジスターに手を伸ばさなくてはならないかな。
旧いトランジスタは近年のものに代替出来ないので入手困難ということもあり厳しいかもしれません。
出てきても現状品をプレミア価格で・・・・
 
部品取りのラジオでも入手できればありがたいのですけど、最近はこいつも厳しいね。
知人に聞いたら、先週捨てた!
良くある話です。
 
の段取りが出来るまでちょっと棚上げでしょうか。
 
因みに今回の交換部品はこんな感じです。
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いい加減寒い日もなくなったので。

 
5月のある日のこと。
もういいよねって。
春から初夏にかけて段々と気候が暖かくなってきていたのですが、夜になると寒かった日も続いていたのでストーブが出しっぱなしになっていました。
別にもう使ってはいなかったけれど寒かったからそのままだったのです。
 
わが家のストーブは、アラジンブルーフレームというものです。
7年位前にジャンクを購入し復活させたものです。
とてもいい雰囲気をかもし出してくれています。
シリーズ25というものだそうで、お国が初めて安全対策をしなさいといったので、それを実施した最初のモデルです。
持ち上げると火が消えるという簡単な機構が付いています。
転倒するほどの大地震ではその機能も働かないんじゃなかろうかという感じです。
そんなことで翌年のモデルでは、その機構は廃され、揺れを感じて水が出て消火するというものになったようですが、流通している中古品はその機構が取り外されているものが多いようで、あまり確実なものではなかったのかもしれませんね。
 
さて、とりあえず外せる部分は取り外して掃除します。
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これが、その安全対策の機構です。
正直見たとおり中心から延びている棒に上の傘に引っ掛けて制御されるという適当な機構なので、点火してチムニー(胴の部分)を戻すときにへんな引っかかり方をして閉まらないことも時々あり慌てて火を消してやり直しなんてこともしばしばありますので、逆に危ないと感じることもあります。だからこのモデルのみの機構なのでしょう。
 
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販売は由緒正しく「ヤナセ」であります。元々はイングランドの舶来品でしたからね。この頃は日本国内製造です。
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燃料計は、ガラスとゲージメモリが欠品していますがビニールをかぶせてそのまま使っています。
良い部品が入手できればと思っています。
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石油を抜いて、次の冬に備えます。
 
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灯油ポンプの受け鞘に何かのサスペンションを使っています。
倒れないので重宝しています。
 
 
 
 

ちょっと改善! でもまだまだ。

 
前回の課題として、メディアの再循環率の低下がありました。
今回の改良点としては、吸入口に適度な制限をかけることによって吸入の流速を早めることで再循環を促すということを考え実施しました。
部品はお得意の100均で、排水口に取り付けてゴミが入り込まないようにするというものを入手してきました。
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これをポンプの吸入口へホットメルトで貼り付けました。
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この部分は底辺ですので、実際には下を向きます。
ポンプに元通りに戻してセットします。
この画像のボールは、スラリーの再循環がしやすいようにとポンプ底に集まるようにと敷いています。
 
相変わらずブラストボックスはないので、適当にやっています。
とはいえ、ブラストは実際にメディアが飛び散りますので、ボックスはあった方がよいのですが、それはまた次の段階にしていきます。
 
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例によって、雨合羽、防塵グラスにマスク、姉さんかぶりの完全防備にて作業を行いました。
本日のサンプルは、ジャンクなSUキャブです。
再生不能で屋外放置しておりましたので、大変汚く痛んでいるものです。
白錆も醜いです。
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ざっと、ブラストを実施してみましたところ、まずますの結果です。ガンのノズルの微調整は必要なようですが使えないことはありません。
 
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再循環は改善されているようでしたが、珪砂は重いのか早々と沈んでしまうようです。連続作業をしていても沈んで再循環してくれないものもありました。
このあたりは今後の課題で、更なる改良が必要です。
もう少し強制的にポンプに送り込むような構造が必要かもしれません。
または、回収したスラリーを混ぜるような機構を追加した方がよいのかどうかといったところです。
これももうちょっと考えてみます。
まだ試していませんが、ガラスメディアを使用すればもうちょっとは良いのかもしれません。
まだまだ色々あります。
 
サンプルのSUキャブを、ちょっとだけピカールとワイヤブラシで磨いてみました。
悪くはないと思います。
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いかにも程度の良さそうな中古品に見えてきました。
 
 
 

直圧式ハンディタイプなんだぜ!

 
サンドブラストに興味を持って随分と前に廃プロパンボンベを再利用して作ろうとしたけれど、途中で挫折し結局は手軽に使えるハンディタイプを作成しました。一般的には落下式なのですが、直圧式とした点がちょっと自慢です。
 
もう、初号機は10年以上前に作って活用してましたが、ごらんのように針金でグルグルと補強していたりするので、最近2号機を作りました。材料はそこいらにあるものです。例によって大事な部分はボールペンの芯の再利用です。
 
直圧式の威力は抜群で、淑女のエンジンルームの塗装を全部ブラストして剥いだのも昔の話です。
 
こちらは、初号機でアルミヘッドのブラストを行ってるところです。
メディアは、ガラスビーズ200番です。
 
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そしてこちらは、2号機で錆だらけの王将のオブジェを「王」を部分的に軽くブラストしています。
メディアは、珪砂5号か7号かどっちかです。鉄の錆取りの場合はどっちでもいいかな。
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重要な部分は、BP芯
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以前ブラストしたものですが、エンジンのアルミ製フロントカバーです。
シミの付いた未加工状態。
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ガラスビーズ200番でブラスト。
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拡大のビフォー
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アフター
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更に、ボンスターソープパッドで磨きこむと。
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ブラスト肌が滑らかになり光沢が出ます。
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拡大です。
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色々と、仕上げの方法を試してみると、それぞれの特徴が際立ってくるので部品ごとに変えることでの表情も面白く、また新品のような仕上げは、どの方法がベストなのかベターなのかときりがありません。
写真では実物を見るようにはいきませんので、試されるのが一番ですね。
メディア次第でもあるのでしょうしね。

手ごたえはあった! でももう少し!

 
前回、とりあえず水中ポンプだけで試みたものの、切削力がイマイチでした。
 
そこで、エアの力もやっぱり必要だなということでジャンクBOXをまさぐりこのような部品構成で合わせてみました。
ミックスに重要な部分は、ボールペンの芯の廃品です。
先端は取り去りパイプ部分を利用します。長さも適宜調整です。
 
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早速、ポンプに繋いでセットします。
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今回は、飛び跳ねよけにプラダンをつけて、ポンプの下には砂を回収し再供給しやすいように炊事用のボールを敷いてみることにしました。
 
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前回同様、R型のインマニを差し込んでそのままブラスト作業をしてみます。
逆光で暗い写真になってしまいました。
こんないい加減なものでも、飛び跳ねを周囲に撒き散らすようなことは少なく、砂と水の混合物(スラリー)の再循環はそこそこ良かったです。
 
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ビフォー
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アフター
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その成果は、かなりGOOD!
結構サクサクと作業が進み、汚れが落ちていくのが目に見えてわかるようになりました。
用意したホーンは塗装を剥がしてみようと思いましたが、こちらに対しては能力不足だったようです。
珪砂を7号、5号などの大きいものにすればよいかもしれません。
汚れに対する切削能力はこれでよさそうですが、
改善を要する点がいくつかありました。
 
1.スラリー(砂と水の混合物)の再循環率が落ちていく。
 これは、スラリーがポンプの吸い込み口に戻る際に良い混合状態から自然と分離しだし、水ばかりが再循環しやすくなってしまうことで切削効率が落ちてしまうようです。ボールで回収しやすいように考えましたが、いまひとつでしたので、ファンネルみたいなものを取り付けるか、強制的に送り込めるようにの工夫が必要なようです。
 
2.ポンプ作動のための、手元スイッチが欲しい。(フットスイッチでもよい)
 
3.エアミックス部分(ボールペン芯)の長さを再考してみるのも必要かもしれません。
 
4.光沢仕上げを、更に期待するにはやはりガラスビースメディアは必須かな?
 
 
今回はこんなところです。次回、ウェットブラスト機を作ってみる③に続きます。
 
 

ジャンクな水中ポンプをもらったので・・・

 
10余年の念願か? ウェットブラスト機を作ってみることにしました。
以前より随分と構想はしていたものの実行には移してなかったのですが、知人が捨てるというのでもらったきた水中ポンプを利用して始めてみることにしました。
とりあえず第一段階として、水中ポンプのパッキンがダメなので作成・修理して、砂混じりの水をポンプの力のみで吹き付けてブラスト作業をしてみるというところまでやってみます。
 
まずは、水中ポンプのパッキン作成から取り掛かります。
ゴム板からかたどりして作るのですが、厚過ぎてはスクリューとの隙間が大きくなるために水の勢いが失うことになってしまうので、極力薄いパッキンを用意する必要があります。既に紛失していたので元の厚さはわかりません。
 
取り急ぎ作ったものは、水圧で伸びてしまい隙間から漏れるという問題が起こってしまったので、繊維入りのゴム板をモノタロウで見つけたので取り寄せこれを使うことにしました。元々はキャブレターのフロート室用にと入手していたものです。流石に繊維入りでしたので伸びることがなくポンプとしての機能を取り戻しました。
 
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組み立てました!
といっても、ホースにたけのこをつけただけのシンプルなものです。
 
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使用するメディアは8号珪砂です。
パウダーとは云いませんがかなり細かいものです。
ガラスピーズがベターなのですけれど費用がかかるので、ここは安さで勝負といったところ。
いくら細かくても、珪砂の方が硬いので、仕上がりには差があると思います。
 
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テストなのでチョイと簡単なセットでやってみます。
深めの容器に、水中ポンプと水、珪砂を適量放り込んで作業を行ってみます。
 
本来は、ケースの中でやらないと水跳ねがすごいのですけれど、まだ無いのでそのまま容器の中で行います。
雨合羽とゴーグルは装備しました。
 
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今回テストで用意したのは、R型エンジン用のインマニです。これはブルーバード用です。
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ビフォー
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アフター
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とりあえず、一部分だけやってみました。
出来上がりは、悪くないようです。
だが、しかし、
結果としては、時間がかかりすぎるのです。つまり、ポンプの勢いだけでは切削力が足りないようです。
珪砂の量は程々入れているので、問題ないと思うのですが、やはりエアーの力を借りなければならないようです。
次回、ウェットブラスト機を作ってみる②では、その点を考慮して進めていこうと考えております。

そうきたか~ さて右に考えるか左に考えるか?

 
一応の面研も終了したことで、漸く燃焼室の測定に取り掛かりました。
圧縮比を決めるためには、歪んでいたヘッド故に、燃焼室サイズは均一ではないはずですので、確認して調整しておかなければならないのです。
 
R型エンジンのヘッドの燃焼室形状は、シルビアCSP311、フェアレディSP311,ブルーバードR411の3車種に限り、ピストンの上部が半球面になって盛り上がった凸面形状の為、ヘッド側にはその分がえぐれた形状になっています。
これは、圧縮比アップを狙った設計であると思われます。
因みに同時期(1966年)のH20型エンジン(キャブオール用)では、ピストン形状はフラットからやや凹んだもので、ヘッド側はフラットでハート型燃焼室です。
圧縮比については、8.2となっており、上記3車種用は9.0です。
参考として、SR311のU20型では9.5となっています。
 
それでは、測定作業に入っていきます。
パッと見た目でわかるように、1番と4番、2番と3番の燃焼室のえぐれ部分のサイズが違うのが確認できます。
弓なりに歪んでいたヘッドをそのまま研磨していますので、当然、容量は違うはずです。
 
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測定に当たって準備したもの。
 ・バルブ一式
 ・スパークプラグ(廃品でよい)
 ・注射器
 ・アクリル板(一ヶ所穴を開けてある)
 ・グリス
 ・測定液(エンジンオイルに灯油を混ぜたもの)
 
まず始めに、ヘッドにスパークプラグとバルブを取り付けます。バルブにはバルブシート面にグリスを少々塗布し取り付けます。密閉を保つためです。
次に、グリスをヘッド面の燃焼室外周部に塗布し、アクリル板を押し付けて密着させます。その際に、穴を空気が抜けるように上部に来るようにセットします。
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測定液を50cc注射器に吸い込みます。
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アクリル板の穴から測定液を注入し充填させます。溢れないところでストップします。
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注射器に残った量をメモリから読み取ります。この場合は、7ccとなりました。
つまり、差し引きして燃焼室に入った容量は43ccということになります。
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今回の測定結果は、1番と4番が43cc、2番と3番が46ccということになりました。
 
さて、この容量差を揃えなくてはなりません。
本当は、この中途半端なえぐれたスキッシュエリアは、面研前にアルゴン溶接などで埋めてしまい、フライス加工をするのが王道ですが、今回はあえてしてませんので、1番と4番の燃焼室を少々削って容量を合わせるように考えています。
 
気づかれた方も居られるかもしれませんが、凸面形状のピストンはこんなに面研してしまったら当たってしまうので使えません。実は既にフラット形状に近いピストンはブロックに装着済みですのでその問題は回避されています。
 
とりあえず、圧縮比をどのあたりに決めていくのか、その為にヘッドガスケットについても考えなければならないようです。
日産純正の入手済みのガスケットの厚みは1.5mm程度あります。
これだと、現状では圧縮比が計算上8.9くらいになってしまうようです。
市販のメタルガスケットはないので、銅版で作成してみようかなどとまた余計なことを考えてしまっています。
さて、どうする?

再度仕上げに向けて面研をばしてみるのであります。

 
バルブガイドの挿入を終えた時点での歪みは0.05mmでしたが、酷いフライスの傷跡も含め面調整を行うために再度の面研を実施しました。
 
本来、面研は圧縮比を高めてしまうため過剰な研磨はしない方がよいとされています。
むしろそのような必要性のあるヘッドは部品としては交換しなければなりません。
けれどもこれを実施していくのです。
 
まずは例によって窓ガラスの廃品利用の定盤です。
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こちらに空研ぎペーパーをスプレー糊を使って貼り付けていきます。
 
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これにヘッドを乗せて摺り合わせていきます。
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こんなに傷だらけだったものが・・・
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このようにかなり綺麗な状態にまで研磨しました。
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0.04mmのシックネスゲージが、どの方向からの計測でも差し込むことが出来ないほどに歪みはなくなりました。
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概ね良好です。
面表面は更に仕上げる予定ですが、続いて燃焼室の計測をしてから調整後に実施します。

自分の中では幻の部品でした・・・

 
我が淑女は、SP311としては極初期のタイプで、ブローバイガスの再循環などのシステムはなく、なんともおおらかな事に大気開放となっております。
そのガスの排出にはブリーザーチューブなるものが付いているはずでしたが、以前のオーナーによって取り外されたままで紛失しておりました。
入手してからず~っとずっと探していたものの先頃まで情報さえなく幻のパーツとなっていて、何か似たようなものをこしらえるかな~と画策していたのですが、ひょんなことから31ワゴンさんから”あるかもしれないです!探してみます!”と思いがけないお言葉をかけていただき期待していたところ、”ありましたよ!”と、嬉しい返答がありお譲りいただくこととなりました。
31ワゴンさん!感謝しております!
 
やってきたのは、いわゆる日産ブルーを纏ったブリーザーチューブでした。
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仕切りみたいなものが付いています。
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末端は斜めにカットした形状
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そのまま組みつけてしまおうかと思いつつ、やはりお化粧直しをしてからにすることにしました。
日産ブルーのスプレー缶を入手するのが常套でしょうが、小生は、これの刷毛塗りで対処しています。 
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以前は黒を混色して色味をより日産ブルーに近づけていましたが、最近は横着してそのまま塗っています。
少々明るく爽やかな色味ですが悪くないと自負しております。
オーシャンブルーという色です。
 
さて、脱脂して、ペーパーで下地調整とアシ付けをして、ちゃちゃっと塗ります。
刷毛目も残らず、まずまずの仕上がりになりました。
 
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エンジンに取り付けるに当たっては、ボルトを介することになります。
ワッシャーはパーツカタログから樹脂製であることを確認しましたので、いつものようにボトルキャップから作成しました。
 
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もちろん確認済みなのですが、取り付けのためにはブロック側にメスネジが切ってなければなりません。
というのは、今回の再生に当たって用意したブロックは、後期以降の5ベアリングブロックだったからです。
この時期のエンジンはブローバイガスは再循環対策がされているので、メクラ蓋によって塞がれているのです。
ところが、このブロックにはありがたいことにメスネジが切ってあり、あたかも待っていたかのように静かにその身を潜めてくれていました。(無駄な加工がされていたようにも思いますが、輸出仕様等の様々な要因で大気開放仕様の需要もあったのでしょう。)
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さて、あるべきところに取り付けて長年の問題の解決に至りました。
 
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色味が少々ずれておりますが、その内汚れますのでわからなくなってしまうでしょう
 
しかし、この年式のR型エンジンの色は本当は黒なんですよね~
G型は赤だったような気もしますが、記憶違いかも。
 
今では当たり前のように日産ブルーと云われていますが、いつごろ切り替わったのでしょうね?
やはり、組みつけの主体がインチねじからメートルねじに切り替わった時点でしょうか。
当時の整備士さんとしても色で識別できるので、ねじを間違えることなく作業できたのだろうと。恐らくその為の塗色変更だったのではないかと推測しております。
つまり、日産ブルーのエンジンはメートル規格ですという内規なんじゃないかなという推測です。
ぜひとも本当のことを知りたいですね~。