願っていればやってくるものさ!
巷では人気のない8トラックカーステレオなのですが、ちょっとはまっています。
最初はなんでもいいかな~なんて考えていたんですが、やはり当時オプションといわれているものが欲しくなったので願っていました。(本当のところオプションだったのかは、クエスチョンナノデス)
するとどうでしょう、3台も立て続けに手に入ってしまいました。

あっかる~いナショナル あっかる~いナショナル うちじゅうみんなーな~んでもナショーナール~~~
とつい歌ってしまいますが、このモデルは1967年に、CX-801として発売され、改良を重ねて数年間販売されたようです。
当時の広告の一枚がこれ!

ステキなレディが「個性を尊重する男」専用!なんて謳い文句云ってます。
そのとおり!まちがいない!
シリーズの紹介はまた別の機会にすることとして、まずは動作チェックをし、この3台の内より一番状態の良いCX-811SAを再生修理していくこととしました。
裏の配線関係も無用な切断や改造もなく安心して取り組めます。

まずは、ビスを6本外して上ブタを外します。
見たところとても状態は良さそうです。

ただし、お決まりのドライブベルトは形状をなしておらず、残骸がプーリーにかさぶたのようにこびりついています。

このこびりついたゴムの除去は意外と簡単にはいかず大変でした。
きれいにしたところで用意した新品のドライブベルトを取り付けます。
これは、秋葉原の千石電商さんにて購入しました。通販もあるようです。

最初は張りの強い80φの平ベルトを取り付けてテストしました。
ところが、3台それぞれのドライブ速度が違っていたのです。
一番の原因は、ベルトの張りが強すぎてモーターの速度を落としてしまっていたようです。
これは、モーターの劣化、キャプスタンローラー軸受け等の注油の状態(固着硬化による回転不良等)も原因のひとつと考えられます。
まずは、油脂の状態も処理したところで、平ベルトを85φ、90φ、98φと交換し聴き比べてみましたところ、90φと98φで3台とも同等の速度になり違和感もなくなりましたので、このあたりのサイズが適正サイズのようです。千石さんにはありませんでしたが95φ程度が純正のサイズではないかと思われました。
今回は伸びてしまうことも考慮して90φをセットすることにしました。
なお、聴き比べに当たっては、よく知っているお気に入りの曲を何度もカートリッジで聴き、さらにCDでもその曲を聴いて比べてテストとしました。
ベルトは緩くてもきつくても回転ムラや速度不良の原因になりますね。

それと、上記のテストと並行して各部のクリーニングとメカ部分の清掃・注油、磁気ヘッドの消磁をしています。
下の画像は清掃前のものですが、テープエンド検知スイッチや磁気ヘッド、パック接続端子は、表面の汚れを落とす程度にピカールで磨きました。

消磁器によって消磁作業をしています。これだけでも、音は結構変わります。

また、必要に応じて磁気ヘッドの高さ調整やアジマス調整をすることもあります。
調整方法は、別の機会にいたします。
画像はCX-801ですが、調整ねじにはペイントでロックされています。
因みにCX-811SAではプラスねじからマイナスねじに変更され、さらに本体裏からのアジマス調整が出来るように改良が加えられていました。
油脂は、回転部にはミシン油を、カムやラチェット機構にはグリスを塗布します。

説明画像に「パック」という言葉が出てきますが、ナショナルがオプションで用意していた諸々の機構が使える仕組みをひとつの「パック」にした製品がオプショナルとして販売されていたのですが、それはまた別項といたします。





























































