シリンダーヘッドの再生⑧ 燃焼室の測定 圧縮比 | 淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

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そうきたか~ さて右に考えるか左に考えるか?

 
一応の面研も終了したことで、漸く燃焼室の測定に取り掛かりました。
圧縮比を決めるためには、歪んでいたヘッド故に、燃焼室サイズは均一ではないはずですので、確認して調整しておかなければならないのです。
 
R型エンジンのヘッドの燃焼室形状は、シルビアCSP311、フェアレディSP311,ブルーバードR411の3車種に限り、ピストンの上部が半球面になって盛り上がった凸面形状の為、ヘッド側にはその分がえぐれた形状になっています。
これは、圧縮比アップを狙った設計であると思われます。
因みに同時期(1966年)のH20型エンジン(キャブオール用)では、ピストン形状はフラットからやや凹んだもので、ヘッド側はフラットでハート型燃焼室です。
圧縮比については、8.2となっており、上記3車種用は9.0です。
参考として、SR311のU20型では9.5となっています。
 
それでは、測定作業に入っていきます。
パッと見た目でわかるように、1番と4番、2番と3番の燃焼室のえぐれ部分のサイズが違うのが確認できます。
弓なりに歪んでいたヘッドをそのまま研磨していますので、当然、容量は違うはずです。
 
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測定に当たって準備したもの。
 ・バルブ一式
 ・スパークプラグ(廃品でよい)
 ・注射器
 ・アクリル板(一ヶ所穴を開けてある)
 ・グリス
 ・測定液(エンジンオイルに灯油を混ぜたもの)
 
まず始めに、ヘッドにスパークプラグとバルブを取り付けます。バルブにはバルブシート面にグリスを少々塗布し取り付けます。密閉を保つためです。
次に、グリスをヘッド面の燃焼室外周部に塗布し、アクリル板を押し付けて密着させます。その際に、穴を空気が抜けるように上部に来るようにセットします。
イメージ 2
 
測定液を50cc注射器に吸い込みます。
イメージ 3
 
アクリル板の穴から測定液を注入し充填させます。溢れないところでストップします。
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イメージ 5
 
注射器に残った量をメモリから読み取ります。この場合は、7ccとなりました。
つまり、差し引きして燃焼室に入った容量は43ccということになります。
イメージ 6
今回の測定結果は、1番と4番が43cc、2番と3番が46ccということになりました。
 
さて、この容量差を揃えなくてはなりません。
本当は、この中途半端なえぐれたスキッシュエリアは、面研前にアルゴン溶接などで埋めてしまい、フライス加工をするのが王道ですが、今回はあえてしてませんので、1番と4番の燃焼室を少々削って容量を合わせるように考えています。
 
気づかれた方も居られるかもしれませんが、凸面形状のピストンはこんなに面研してしまったら当たってしまうので使えません。実は既にフラット形状に近いピストンはブロックに装着済みですのでその問題は回避されています。
 
とりあえず、圧縮比をどのあたりに決めていくのか、その為にヘッドガスケットについても考えなければならないようです。
日産純正の入手済みのガスケットの厚みは1.5mm程度あります。
これだと、現状では圧縮比が計算上8.9くらいになってしまうようです。
市販のメタルガスケットはないので、銅版で作成してみようかなどとまた余計なことを考えてしまっています。
さて、どうする?