成人映画・谷ナオミ主演「いろ包丁(しびれる、新東宝・1973)」観る 成人映画の近松門左衛門もの
ランク Bの中~Bの上若い女板前の、苦難に満ちた人生と恋に 裸エロスを交えて描いた成人・ピンク映画です。公開時は「性の手ほどき いろ包丁」でしたが CS日本映画専門チャンネルでは 「しびれる」で放送されました。ヌードとセックスよりも、 ドラマ性を追求した 真面目な成人・ピンク映画です。関係者は、成人映画というより 劇映画のつもりで制作しています。谷ナオミをはじめ出演者たちは しっかりと演技に取り組んでいます。B級映画の心意気を 前面に打ち出してる映画です。飲み屋を切り盛りする母と 板前をする娘の物語です。映画の筋をここで語ると 映画を観る面白さ、楽しさが 失われるので、 チャンスがあれば 映画を観て下さい。今も大問題となっている近親相姦や レズなども取り入れた 社会派的要素も加味しています。ズバリ言うと、成人映画の近松物です。50年前の映画ですので、 性表現は、現代のR18映画ドラマに 比べたら、過激ではありません。そのぶん、色気を重視していた時代です。主演の谷ナオミは、1948年生まれで、 成人ピンク映画、日活ロマンポルノの 「SMの女王」と称され この映画撮影時は、25歳です。25歳には見えず、 30代の色気盛りに見えます。美人女優とは言い難いですが バランスの良い美しいヌードが 大きな魅力となっています。両親に捨てられ、親戚をたらいまわしになるという 厳しい人生をおくりながら、 1967年に成人映画デビューし、 1970年代は、にっかるロマンポルノで SM緊縛女優「初代SM女王」として 一世風靡します。特に、作家・団鬼六(愛人関係?)のSM作品で 大活躍します。1978年、「薔薇の肉体」で、 第2回日本アカデミー賞主演女優賞を受賞します。 (どんな映画か、是非、観たいものです!)1979年、一般男性と結婚し、映画界を引退します。 (現在も、御存命のはずです)谷ナオミの色気も良いのですが 実は、母親役の藤ひろ子の色気が 際立っていました。 (視線で演技をしています)成人映画だけでなく、東映ヤクザ映画などを中心に、 多数の作品に出演している名脇役です。大島渚「愛のコリーダ」にも出演し 料理旅館の女将として、藤竜也と絡み ヒロインよりも強烈な印象残すという エロ過ぎる演技をしています。演技派の大女優であり、 もっと評価されるべきだと思います。 (陽の当たらない?成人映画界ゆえの 不幸だと思います)1941年生まれなので、御存命なら 83歳になられているはずですが・・・監督の小川欣也(姿良三など別名多い)は、 400本を超える成人映画の監督した巨匠です。成人映画は、裏街道のB級映画です。学歴のない労働者階級向けの 芸術性より、エロ、グロをメインにした 娯楽作品です。低予算の粗製乱造の世界ですが その中でも、少しでも良い作品に 芸術性のある映画に取り組んでいます。この映画も、そういう作品の一つです。映画界の片隅?で 生活のため、生き残るために 必死で制作した、隠れた名作が あります。多くの成人映画は失われています。チャンスがあれば、ご覧下だい。深夜に放送される CS日本映画専門チャンネルで観ました。 「おとなの桃色シネマ」で観ました。 (日本映画専門チャンネルには 60、70、80年代の成人映画を 発掘してもらいたいです)