こんにちは、志緒村亜希子です。  

 

 

もうずっと、胃が痛い。

声も出づらくなった。

 

 

image

 

 

義理の家族がいい人たちで問題がないにも関わらず

年末年始の帰省をとても苦痛に感じている自分を

はっきりと認識してしまった。

 


 

これの続きです。

 

 

お正月が辛い。

 

 

自分の気持ちに気づいてしまうということは

もうなかったことにできない、と言うこと。

 

例えば、推理小説の結末をうっかり知らされてしまったら

もうワクワクに戻れないのと同じ。

 

カツラだと知ってしまったらもうカツラにしか見えないのと同じ。

 

相手の鼻毛が出てるのに出てないことにできないのと同じ。

 

オナラが聞こえてしまったのに、何も聞いてないことにはできないのと同じ。

 

靴下に穴が開いて・・・ 

 

もういいか。でも言いたいこと、伝わったよね?

 

 

 

 

思ってしまったものは、なかったことにできない。

 

思うこと自体は自然現象なので、そこに善悪も甲乙も白黒もない。

 

ただ、思いが湧いただけ。

 

 

 

苦しいと思ってしまっただけ。

 

他に、いいことも楽しいことも実家ではいっぱいある。みんなで大笑いしてみかん食べる時間が好きだ。

 

じゃあ今まで通り我慢を頑張れるかと想像したら。。。。気づいたらあと何年これを続けていけばいいのか指折り数えてしまいそうな自分がいて恐ろしかった。そんなのいやだ。

 

そして我慢すればするほど、相手を嫌いになりそう、と言うことがすごくよくわかった。

 

私が言わないから、気づいてくれない夫を嫌いになってしまう。

 私が我慢してるから、両親を嫌いになってしまう。

 

 

そんなのは本望じゃない。

 

だからもう、あとは夫に告白するしかない。

もし言うとなると、その日は絶好のチャンスだった。

 

 

夫に「お正月帰るのがつらい」と一言言うだけ。

簡単だ。

Good morning!! と同じノリだ。

お腹空いたと同じだ。

 

同じ、単なる言葉なのだ。

 

 

 

それだけなのに、想像すると血の気が引いて倒れそうでマジで吐きそうだった。

 

もしも私がそれを彼に伝えたら、こんな反応をするだろうという妄想に脳内が支配されて、子ラッコの声も聞こえなくなった。

 

もしも私が正月実家に行きたくない、と言ったら・・・

 

【妄想1】 

「はぁ・・・・・・・」とため息をついて、シャットダウンし、黙りこくる。

これが私にとってものすごく寂しい。えぐられる。きっとまた彼はこうなってしまうだろう。

これが悲しくていつも私は彼に更に怒ってしまう。

 

そんな自分が悲しい。


 

【妄想2】

「どうしてきみは俺の両親を大切にしようと思えないの?」

「きみのわがままのせいでオレは両親を喜ばせたいのにがっかりさせるばかりになる」

と、無言と悲しい顔で責められる。

 

そうさせてしまう自分が辛い。

 

 

【妄想3】

ご両親から責められる。

嫁として、家族として、とか

お母さんが今まで必死に大切にしてきた家族や家族への思いを踏みにじられたと感じさせてしまう。

 

そんなつもりは全くないのに。

 

【妄想4】

ご両親に「私らが悪かった」と謝られてしまう。

「あきちゃんをそんな辛い気持ちにさせて、私らが悪いんや」と言われてしまう。

 

「行きたくない」と思ってしまった自分がますます申し訳なくなって、ご両親にそう言わせてしまう自分をフォークでグサグサ刺したい衝動に駆られてしまう。

 

 

ーーー以下、無限妄想ループが続いてフリーズ状態。

 

 

それでも、今日がチャンスだ。

今夜を逃したら多分もう私は言えない。

 

だから、言うと決めた。

心では。

 

だけど同じくらい躊躇する気持ちがあった。

 

やっぱり言うのやめよう。私のちょっとした気持ちの揺れのせいで、彼にショックを与えるのは申し訳ない。自分の気持ちに気づいてしまったけれど、これはカウンセリングでも受けてこの気持ちを癒して解消して、私の中で解決すればいいんだ。

 

つまり、私がお正月の帰省を苦手じゃなくなればいいだけだ。

 

そう自分を変えれば、波風立てず彼にショックを与えたり迷惑をかけることなく、穏便にお正月はやり過ごせ流ようになるはずだ。

 

 

 

 

って・・・・おい待てよ!!!

 

 

これ結局は

 

私さえ我慢すれば周りはうまくいく

周りがうまくいくために私が我慢すればいい

 

周りに迷惑をかける自分が悪い

 

自分のわがままのために周りに迷惑をかけて大好きな夫と両親をがっかりさせたくない

 

家族を落胆させる残念な自分を見たくない

 

 

 

 

 

ってこと。

 

 

私さえ我慢すれば、ってずっとずっとずーーーっとやってきて、幸せだと思えたこと、一度もない。

 

 

だから、言う。

 

 

 

フリーズしながらもなんとか心を決めた私をよそに

 

カピバラさんは子ラッコと仲良く寝室に行ってしまった。

 

 

こっちはタイミング見計らっていると言うのに!

 

 

 

 

倒れそうになりながら、私も寝室に向かった。

 

 

 

続く。

 

 

 

シリーズリスト