【マンガ感想】
『コイネコ 9巻 (真島悦也)』
コイネコ 9 (サンデーGXコミックス)
真島 悦也 小学館 2011-01-19 by G-Tools |
過去記事はこちら → 1巻 2巻 3巻 4巻 5巻 6巻 7巻 8巻
【あらすじ】
中学1年生の高岡シンタは、同じクラスの桜崎ナオとクラスメイトも公認の恋人同士。ところがナオの正体は人間に恋し、人間に変身できる猫“コイネコ”だった!!それを秘密にして愛を育む二人だったが、ある日、稲荷神の遣い・イナホのパワーで猫たちの願いがかないまくるという怪現象が発生。街は大混乱し、シンタは記憶を失い、猫になってしまう!その最中、猫シンタの前に現れたのは「ナオ」と名乗る、美少女コイネコ。“もう一人のナオ”は、かつてあった悲しい物語を語り始める…彼女の正体は? シンタを猫にした者は誰か? そして猫になったシンタは人間に戻れるのか!? 必見の第9集!!
表紙の女の子は猫耳のコスプレをしているわけではなく『本物の猫』でして(笑)、
その『本物の猫』が人間の女の子に変身して、主人公に猛烈なアタックをするラブコメディです。
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ここからは、9巻の感想。
9巻では、表紙でも登場している短髪の猫耳の女の子の正体が判明するイベントが描かれたり、
『ナオ』と『シンタ』の初めての出会いが描かれる話が描かれたりと多くの話が収録されています。
そんな9巻で面白かったのは、『ナオ』と『シンタ』の出会いのエピソードですね。
このイベントは、『シンタ』が“とあるイベント”をこなしたことで、『ナオ』と出会った頃の『ナオ』の
ことを思い出したというところから始まりまして、そのまま『ナオ』と出会った時のイベントが描か
れることとなりました。
このイベントは、一気に中学校の入学式まで遡ります。
『シンタ』は、入学式のために中学校に向かっていたところで、『ナオ』を見掛けます。
『ナオ』は美少女であるので、『ナオタ』は『ナオ』に一目惚れしてしまうのですが、肝心の『ナオ』が
『シンタ』から遠ざかるような行動をすることとなります。
『シンタ』としては、「その美少女と何かしらの接点を持ちたいな~」というような青春っぽい希望を
持っていたのですが、次の出会いのシーンで、その『ナオ』から突然、猫パンチを食らわされること
となりました。 『シンタ』は一体何が起こったのか訳の分からないわけですが、このイベントを
きっかけに『シンタ』は画像のような『ナオ』のストーカー(+嫌がらせ?)を受けることとなりました。
『シンタ』としては何故、『ナオ』からストーカー行為を受けなければならないのか訳が分からず、
しょうがなく、『ナオ』を呼び出して「何故ストーカー行為をするのか?」ということを聞き出そうとします。
これ以降の展開についてはネタバレというか実際に読んだ方が面白いと思うので詳しくは書きませんが、
何故、『ナオ』が『シンタ』に対してストーカー行為をしていたのかがというのが非常に面白く描かれて
いましたし、何よりも、『シンタ』と『ナオ』の出会いが描かれたことでより物語に厚みが出てきたのが
良かったですね。
いや~、なかなか面白かったですよ。
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さて、ここからは自分のためのコイネコ設定のまとめ。
読んでいない人には、さっぱりだと思うので、スルーしてください。
【Q1:何故、猫が人間に変身出来るの?】
『人間を愛してしまったことをきっかけに変身が可能になる』という設定です。
ちなみに『ナオ』が変身できた理由は、『シンタに“好き”という気持ちを伝えたかった』とのこと。
他の化け猫たちも、ほぼ同様だと思われます。
【Q2:化け猫が、普通の猫に戻るためには?】
『その愛してしまった人間を“忘れてしまう”こと』らしい。
つまりは、様々な事情から『別れてしまう』というのが第一条件のよう・・・だが、
一旦、化け猫になってしまった猫には、ある種の呪いが掛かるようで、
『忘れてしまう事ができなくなり一生化け猫として過ごす』こととなるようだ。
その代表例が、『ミヤビ』。
【Q3:その呪いとは?】
人間を愛してしまい化け猫になってしまった猫が、様々な事情から別れてしまった場合、
神様がその化け猫に『愛の歌』をくれるそうです。
その歌は、『その好きだった人間を一生忘れさせない』という効果を持っているようで、
その呪いのせいで、普通の猫に戻る事ができなくなるらしい。
当然、それに苦しむ化け猫もいるだろうし、『ナオ』のように楽観的に考える化け猫もいる。
【Q4:その呪いを解く方法とは?】
『愛してしまった人間に対して、本心から「嫌いだ」と思い込む』ことらしい。
ただし、この方法は、『ミイコ』のように化け猫になったばかりの猫に限る話であって、
『ミヤビ』のように長年化け猫であり続けている猫の場合、上記の呪いのせいで、
この方法では普通の猫には戻ることはできないようだ。
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【総評】
短髪の猫娘さんが登場してきたことで、恐らく、これから物語も一気に進んでいくのだと思います。
どのような結末が用意されているのか、非常に気になりますね。 次巻も楽しみです。
点数的には
85点
です。
「まだ続巻が発売されないのかな?」と思い調べてみると、すでに1月に発売されていました(笑)。
正直、ちゃんと調べてみると、この作品だけでなく色々と買い忘れているだろうな~(苦笑)。
では、ここまで。