【マンガ感想】
『清々と 2巻 (谷川史子)』
清々と 2巻 (ヤングキングコミックス)
谷川 史子 少年画報社 2011-08-29 by G-Tools |
過去記事はこちら → 1巻
【あらすじ】
田中清(さや)は名門女子校・鈴蘭女学院の新入生。憧れだった制服に身を包み、期待に胸を膨らませて入学した清ですが、周りの友達は本物のお嬢様だらけで、ちょっと気後れ気味……果たして清は淑女になれるのでしょうか? ひとつの女子校の中で繰り広げられる、生徒の、そして教師の、ほんのり泣けるあったかい物語が詰まった、ココロ洗われる今どき珍しい本当の乙女の物語―――。
名門女子高校に通う人々を描くオムニバス作品です。
「ごきげんよう」の挨拶で始まる名門女子高校・『鈴蘭女学院』。
石畳の坂の上の古い石造りの校舎で生まれる生徒と教師の物語。
という感じの作品でして、『鈴蘭女学院』に憧れて入学してきた新入生・『田中清』が
特殊な環境に戸惑いながらも自分がこの学校でしたいことを見つけていく話などが
描かれていく青春ストーリー漫画です。
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ここからは、2巻の感想。
2巻では、『田中清』と弟・『田中潔』との話が描かれたり、『田中清』に『平泉さん』という新しい友達
ができる話が描かれたり、友達・『くるみちゃん』と『千香子ちゃん』のエピソードが描かれたりと
多くの話が収録されております。
そんな2巻で面白かったのが、『田中清』と『田中潔』による姉弟の話ですね。
この話は、『田中家』の朝の日常シーンから始まりまして、姉・『田中清』が“鈴蘭女学院”という
名門女子高に通うようになってもあまり変わることなく毎日を過ごしている様子が描かれます。
弟・『田中潔』としては、名門女子高・“鈴蘭女学院”に通うようになっても子供っぽい雰囲気が
抜けない姉・『田中清』に対して呆れており、あまり他人に見られたくない存在であるようです。
(名門女子高・“鈴蘭女学院”に通っているということは、本来、超自慢できることらしい)
そんな弟・『田中潔』は、ある日、同級生の女の子から、「お姉さんと会ってみたい」と頼まれます。
その女の子は、弟・『田中潔』が気になっている女の子であるわけですが、弟・『田中潔』としては
“鈴蘭女学院”に通っているとは思えないほど子供っぽい姉・『田中清』にあまり会わせたくないため、
色々と姉の悪い部分を取り上げ断ろうとします。 しかし、その女の子は、そんな『田中潔』の態度に
対して、“とある事情”からキレてしまい、「急にいなくなることだってあるのだから悪口を言わないで」と
言い、その場から去ってしまいます。
気になる女の子から、意味が分からずキレられてしまったことにショックを受けた『田中潔』は、
彼女が最後に言った言葉の意味を考えることとなります。 そんな状況の中、友人と共に帰宅して
いると、姉・『田中清』が彼女の友人と共に歩いているところを見かけます。 子供っぽい姉の姿しか
見たことのなかった『田中潔』は、名門女子高の制服を着て名門女子高の友達と一緒に歩いている
姉の姿を見て驚いてしまいます(大人っぽくて、他人のように見えた模様)。それと同時に、気になって
いる女の子が言った「急にいなくなることだってあるのだから」という言葉を思い出すこととなります。
・・・えーと、これ以上の展開については、ネタバレというか自分で読んだ方が面白と思うので、
詳しくは書きませんが、『田中潔』の気になる女の子がキレた理由と、学生服を着た姉が他人に
見えた理由などが上手くリンクしていく様子は非常に興味深かったですし、何よりも、このイベントを
通して、弟・『田中潔』の姉・『田中清』に対しての態度が変わっていったのが面白かったですね。
いや~、面白かったです。
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【総評】
面白いです(^^ゞ。
1巻はオムニバス要素が強かったのですが、2巻は主人公・『田中清』を中心とする
学園青春マンガへ変更となっております。 個人的に、2巻の方が好みでして、
非常に楽しく読むことができました。 次巻も大いに期待したいですね。
点数的には
94点
です。
では、ここまで。