風邪のひき始めに「逆効果」になりやすい3大誤りがあります。
1.予防目的で飲む「風邪薬」
2.体を温めるつもりで飲むアルコール
3.自己判断で飲む「抗生物質」
1.予防目的で飲む「風邪薬」
「まだ発熱していないけど、念のために先に風邪薬を飲んでおく」という行動は、多くの人がしがちです。しかし、風邪薬はあくまで症状を和らげるための対症療法です。ウイルスそのものを退治する効果はありません。
予防的に服用しても効果はなく、風邪の初期に現れる発熱や倦怠感などの、体を休めるための大事なサインをうやむやにしてしまい、逆に悪化させてしまうことがあります。
2.体を温めるつもりで飲むアルコール
「熱燗を飲んで、体を温めて早めに寝よう」と考える人もいます。しかしこれは危険な行為です。アルコールは、血管を拡張し、一時的に温まったような感覚をもたらしますが、その後は体温が逆に下がりやすくなり、免疫力も一時的に低下します。
風邪の初期ほど、白湯や温かいお茶など、体に優しい飲み物を選ぶことが大切です。
3.自己判断で飲む「抗生物質」
「以前もらった抗生物質が残っているから、早めに飲んでおこう」という行動も厳禁です。抗生物質は細菌感染に効く薬で、風邪を早く治してくれる特効薬ではありません。抗生物質の使用は「医師が処方したタイミング・用量・日数」に正しく従うことが大原則です。そして、多くの風邪の原因となるウイルスには効果がありません。自己判断で飲むことで、腸内環境を乱したり、正常な免疫反応を妨げたりするリスクがあります。
また、古い風邪薬を引っ張り出してきて飲むのも危険です。古い薬は本来の効果を発揮しないだけでなく、副作用のリスクもあります。「もったいないから」「以前と似た症状だから」といった理由で自己判断しない方が安全です。
「風邪かも?」と感じたら、体に余計な負担をかけず、自然回復力が働きやすい環境を整えることが最善策です。風邪の兆しを感じたときは睡眠時間を8時間以上に増やし、スケジュールを調整して休息を最優先にしましょう。
また、風邪を早く治したいからと言って、2種類以上の市販の風邪薬を併用してはいけません。
ほとんどの場合、同じ作用の成分を重ねて服用することになってしまいます。2種類飲んだ分、早く治るといったことはあり得ません。成分過量による副作用のリスクが増えてしまうだけです。薬の副作用によって病状が悪化することもありますのでご注意ください。