飲水思縁〜台湾華語・台湾茶人文教室準備中 -4ページ目

飲水思縁〜台湾華語・台湾茶人文教室準備中

飲水思源とは中国語の四字熟語で、
水を飲んで、その源に感謝の気持ちを抱くということです。

お世話になっている日本で、
生まれ育った台湾の良さを伝えていくことをライフワークにしています。

飲水思縁のブログでは、昨年の秋から今年の春にかけて東京で出会ったことを振り返ります。
 
時系列に追って、今年の1月下旬で旧正月の2日目に、台湾茶藝館 桜樺苑で、「典故から学ぶ文人教養と中国茶」講座を開催しました。(当ブログでの告知→
 

 

イベント当日、台湾茶藝館桜樺苑は中華春節のしつらえに!

眺めていて嬉しかったです。

 

 

文人教養について勉強中の立場なので、先生面でいるのも恐れ多いことと思いました。しかし、10ヶ月経った今、その頃の気持ちを振り返ってみると、ただ修業が足りないと気が付いてきました。

 

達成できないところばかり見るのではなくて、今できることを柔らかい目線で見るべきです。

 

 

 
そして、桜樺苑ではアフタヌーンティーと茶菓子プレート付きの開催でした。それが皆さまの喉を潤ってくれたり、満足度アップさせてくれたりしたプログラムの大事な一環だったかと思います。

 

 

茶には様々なアプローチがあります。ご参加の方々がきっとそれぞれの地平に立って、この中国文学史からのアプローチを聞いただろうと思います。ハードルを感じさせるのでは、という不安を抱えた一方で、反響も得たから、講座を開催して良かったと思います!
 
また機会があれば、シリーズの開催についても考えていましたが、コロナウイルスの影響で、その思いは停滞し、台湾に持ってきてみることになりました。
 
今振り返ってみても、お世話になった桜樺苑の店主さん、スタッフの皆さま、ご参加いただいた皆さまに、お礼を申し上げたく思います。このご縁をきっかけに、また皆さまとどこかでお会いできればと思います!
 
桜樺苑はコロナ禍の中でも頑張って続かれているので、台湾茶にご興味ある皆さま、ぜひチェックしてみてください!
 
また、私の文人茶観点についてご興味のある方は、以下のインスタライブシリーズをお勧めします↓↓
 

【飲水思縁 学問インスタLive配信】

https://www.instagram.com/ruhans_tea/

① 2020/6/13(土) 『茶経』雑談
② 2020/7/11(土) 茶詩vs茶書→
③ 2020/8/15(土) 明代の教養と中国茶→

 


昨年の秋から今年の旧正月まで、数えてみたら、私は3回くらい茶文化の講師に勤めていました。

 

ここで特記したいのは、同時期にブログ茶語花香(→)の執筆者ゆいさんが講師だった「単欉茶の今」講座を受講したことです。私はこの講座から大きなヒントを得て、そのエネルギーを自分の講座にも生かしてみたと感じています。それはゆいさんの丁寧なお仕事、美しい日本語の語り口に感謝しています。

 

まだまだ工夫していかなくては。

 

 

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台湾の秋も深まりつつあります。

 

飲水思縁のブログでは、昨年の秋に東京で出会ったことを振り返ります。ひとつ前の記事(→)では、昨年の秋、上海から茶友馮娟さんの来日を耳にしたら、急遽、昨年11月上旬に馮さんの「一杯の茶を淹れるには」講座をコーディネートしたことを記録しました。

 

講座の余韻に浸った馮さんと私の間は、また成り行きで、講座2日後の「自然茶会」を設けました。今度は集客にそこまで拘りませんでしたけど、たった1日中を使った集客期間にやはりドキドキしました。

 

 
「一杯の茶を淹れるには」講座の2日後に開いた「自然茶会」の場所は三軒茶屋の桜樺苑にしました。当日、オーナー何さんの臨機応変に感謝しています。
 
では、馮さんよりもらった「自然茶会の誘い」文面を振り返ります。
 
自然茶会は、たまたま茶を飲んだ一つの体験より生み出しました。それで、2019年の始めに、ご縁に恵まれる100名の方に、丁寧に中国茶を淹れることを願いました。この一杯の茶が、ご縁のある方に、少しでも静けさをお届けすることができれば、幸いです。
 
このようなスタイルの茶会は今まで、17回を数え、計92名さまのご参加がありました。
 
自然という言葉は、フリースタイルのことも意味しています。事前準備は要らず、心より一杯の茶を飲みたい方なら歓迎しています。

東京の旅道中に、一杯の茶を飲みたいという方に出会えれば幸いです。
 
中国語の文面を、急いで日本語訳にしたせいか、今読むと、微妙に直したい言葉遣いもありました(笑)当時の雰囲気を伝えるための資料として、ここで記録します。
 
たった1日だけの宣伝にもかかわらず、結果的に私を含めて計4名の参加者がいました。馮さんはお茶を淹れながら、参加者と感想を交わし、今でも振り返れば、私にとって濃密な時間でした。
 
そして、「自然茶会」の日は夜に国立の新井先生(新井先生を紹介した記事→)宅の茶室までハシゴしました。一昨年に初めて新井先生のことを馮さんに紹介し、今度も是非、ということでアレンジしました。

 

 

その日は冬の初めに、新井先生に壺荘り(つぼかざり)のことも教えていただきました。

 

 

愛おしい和菓子にもいつも目がありませんw

 

 

何かの牽引で、新井先生は次から次へとお宝をだしてくださいました。中国茶を飲むための湯呑を見ても目から鱗でした。

 

 

馮さんは自ら中国茶をサーブすることに挙手。新井先生に感謝の意も込めながら、勉強熱心な彼女は柄杓の持ち方も色々質問したり練習していました。

 

 

最後に新井先生自作の茶杓も色々見せていただいて、茶杓のあるべき作法なども教えていただきました。

 

 

あの日の円相図は還暦という60年の循環に相当する話も心に留まりました。

 

 
新井先生宅には遅くまでお邪魔しました。深夜の国立駅までの帰り道に、馮さんがこの景色を撮ることに夢中でしたw彼女の美しくて凛とした心象風景を見たようです。
 
突然アレンジした「自然茶会」で、馮さんのパフォーマンスも私の想像を超えました。あの日、彼女の淹れる茶で、その懐の深さと環境への適応能力の高さに、私は脱帽しました。

 

彼女を見て、日々の暮らしを丁寧にし、茶に対する姿勢も妥協しないけど、堅実ながら柔らかく人と接することを覚えました。ただし、それから馮さんのような人間になろうとしませんでした。今も我ながらあんな境地に近づける道を試行錯誤しています。人の成功例は完全にコピペできないものでしょうし、自らの性質も大切にしつつ歩むべき道を探っていくべきです。

 

馮さんと密着する経験は実り多い秋の思い出として、心に残りました。
 
 
そして一年後の最近、馮さんは中国語でいくつか示唆的な茶の文章を書いてくださって、マイペースながらいつかここでその日本語訳を紹介できれば、と考えています。
 
【メモリーズ】 馮さんと
2019年、「一杯のお茶を淹れるには」講座→
 

【メモリーズ】新井宗利先生と

2015年、国際茶会は出会い→

2015年、初茶室→

2016年、国際茶会→

2017年、一緒の芸大茶会→

2017年、国際茶会→

2018年、茶室でのコラボ茶事→

2019年、「而立の年 茶の写真展」小堀遠州流抹茶席紹介→
 
 

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台湾でも秋風が吹き始めました。

 

ブログ飲水思縁では、昨年の秋に東京で出会ったことを振り返ります。ひとつ前の記事(→)の大学院講座の準備に次いで、10月末のある日に、上海から茶友馮娟さんの来日を耳にしました。そこでWeChatでやり取りをしたら、急遽、11月上旬に馮さんのイベントをコーディネートする運びとなりました。

 

「一杯の茶を淹れるには」講座の告知は当ブログでもしました。(→

 

企画翻訳・電話での打ち合わせ・告知は開催前のたった2週間の間に完結させたことで、気持ちは少々焦っていたけど、後から考えると、馮さんとの出会いにチャレンジを恐れず頑張った甲斐はあったと思います。

 

当日の午前中に上野で待ち合わせてから、閒茶(→)さんに向かいました。それから馮さんはチャイナドレスに着替えたら、すっかり講師の身構えに!

 

 
講座では、「茶」・「水」・「器」・「人」の四項目に分けて、「茶を淹れる」ことを紐解くのが目標でした。
 
◆まずは「水」。

 

 

馮娟さんは講座のために、はるばる上海から浙江省千島湖周辺の湧水を運んできてくれました。しかも、ご知人の力で、端午の節句の午前11時から午後1時の間に採れた午時水を。

 

「午時水」は端午の節句の「午」という時辰、つまり正午の時間帯に採った水で、一年中に最も陽の気が満ちた水とされていることについて、聞いたことがあるが、実体験を欠いていたから、なおさら午時水をほかの水と比較できたことに感謝しています。

 

◆「水」の次は「器」。

 

午時水のペットボトル以外、馮さんは骨董の茶壷も持ってきて、デビューさせました。

 

ご参加いただいた方々一人一人に違いを分かっていただくために、事前の告知では淹れる器のご持参をお願いしたほか、馮さんはお持ちの骨董茶壷に水を淹れて、ご持参の器との比較もしていただきました。あちらこちらで驚嘆の声が上がった気がしましたw

 

 

◆「器」の次は「人」。

 

 

同じ中国茶を参加者の方と馮さんが同時に淹れて、味の違いを全員で共有していただくセッションでした。

 

そうして、大変興味深く、充実した内容を2時間半ほどに凝縮されて、私にも大きなヒントを与えてくれました。

 

 

 

その二日後に、また馮さんと新たな出会いに恵まれたことは、この最後の写真で予告してみましょうw

 

ほぼ一年越しに、やっと講座の日の感動を綴ることができました。こう思うと、あの日に感じた気持ちはまた蘇り、心はまた大きなさざ波が見えました。

 
<メモリーズ>
当初の講座お知らせ文→
 
 

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