豊嶋花。
「大豆田とわ子と三人の元夫」での子役での印象が非常に強く、その後も様々なドラマ、映画で観るにつけこの子はすごいな、、、と思っていた。
白鳥玉季、毎田暖乃、稲垣来泉などと並んで実力派NEXTヒロインの一角だろう。
そして、先日公開となった「新幹線大爆破」で演じた、心に大きな傷を持ったモンスター少女の小野寺柚月は本当に素晴らしかった。
彼女が中心にいるおかげで、物語が引き締まった。
そんな大役を18歳で演じ切るとは、恐れ入った。
楽しみな女優さんがまた増えた。
豊嶋花。
「大豆田とわ子と三人の元夫」での子役での印象が非常に強く、その後も様々なドラマ、映画で観るにつけこの子はすごいな、、、と思っていた。
白鳥玉季、毎田暖乃、稲垣来泉などと並んで実力派NEXTヒロインの一角だろう。
そして、先日公開となった「新幹線大爆破」で演じた、心に大きな傷を持ったモンスター少女の小野寺柚月は本当に素晴らしかった。
彼女が中心にいるおかげで、物語が引き締まった。
そんな大役を18歳で演じ切るとは、恐れ入った。
楽しみな女優さんがまた増えた。
2年の時を経て待ちに待ったシーズン2が公開された。
その間、柳楽優弥は名作「ライオンの隠れ家」で、発達障害の弟(演:坂東龍汰)と暮らす心優しい兄を演じていたが、ガンニバルではまったく真逆のキャラ。
ともに柳楽優弥という役者の底知れぬ実力を知らしめる作品となった。
シーズン2は1を超えるバイオレンスとアクションで、エンタメ性はシーズン1を凌駕する出来だ。個人的にはシーズン1の地方の閉鎖的な村に残る古い因習が引き起こす惨劇、という設定で静かに事が進んでいくストーリーの方が好みではある。
とにかく冒頭から話の展開が早く、序盤でいきなり後藤家と警察の大規模な戦闘が勃発。
後藤家の血気盛んな武闘派に「あの人」も加わり派手な銃撃戦が起こり、SIT含む警察官が多数死んでしまうという、あまりに過激な内容。
新キャラクターも適切なキャスティングで物語の奥行きを深めている。
後藤銀の若いころを演じるのは恒松祐里。彼女の持つ無邪気さを感じさせる美しさは、危険な妖艶さもはらんでおり、今回の役はまさに適任だ。
女優として順調なキャリアを積んでいて嬉しい。
恒松祐里。若いのにエロスを感じる名演技。
「全裸監督」の頃から片山慎三のお気に入りなのかも。
後藤家の新キャラでは前当主の後藤金次に豊原功補。もう一人、後藤理一を演じる中島歩には驚いた。これまでおっとりした知的な、もしくはコミカルな役が多かった彼だが、今回はバリバリの武闘派で血も涙もないかのような猟奇的な男を演じている。
ティアドロップタイプの眼鏡で長髪、なかなかの存在感で他を圧倒していた。
中島歩。今回一のサプライズキャスト。またこういった役を見てみたい。
宮司役の橋爪功、その息子に田中俊介。橋爪功演じる神山正宗の若い頃を倉悠貴が演じている。倉も最近よくドラマに出ているが若手ではいい役者さんだと思う。
赤堀雅秋も最近ドラマで活躍中。今作でも過去に秘密のある警察官を外連味たっぷりに演じて印象に残った。
大鷹明良、テイ龍進、谷中敦らが脇を固め、河合青葉、杉田雷麟、吉原光夫、和田光沙、松浦祐也らシーズン1からの面々も安定した演技で手堅い。
後藤家と供花村住民の激しい戦闘の中、ひときわ異彩を放っていたのが岩瀬亮演じるちょっと頭が狂ってしまった男だ。
それは、あの「八墓村」のモデルにもなった津山33人殺しの犯人のような異様な風体。
現代風にオマージュされていて、印象に残るキャラであった。
岩瀬亮。やっぱりこう来たか、、、、と。
監督の片山慎三はこれだけのスケールの原作を、多くのクセのある役者を起用してしっかりと見応えのあるエンタメ作品として仕上げた。その手腕は素晴らしいと思う。
「あの人」は後藤恵介(笠松将)の手によって殺され、後藤家と供花村に警察も巻き込んだ激しい戦闘も終結する。
恵介はすべての騒動の責任を取り自ら警察に投降し、後藤家はこれをもって実質的に統制力を失った。
最期、それまで対立してきた阿川(柳楽優弥)と恵介は拘置所で対面する。
2人の間には静かな時が流れ、これまでの激しい闘争が嘘のような優しい空気が二人の間に存在した。
別れを告げた二人だったが、急に恵介が振り返り阿川の名前を呼ぶ。
しかし、そのあと何も言わず去っていく恵介。何を言おうとして飲み込んだのか。
共に守るべきものを命を懸けて守ったことで、二人の間には何か強い絆が生まれていたのかもしれない。
物語の終わりに新しい駐在が供花村にやってくる。
加奈子(山下リオ)と出会い村を案内される駐在。
その目線の先に、新しい生活を始めた一家があった。
カメラはロングショットで誰なのかは判別つかないが、視聴者はそれが阿川一家だと気づく。
事件が終結した時、警視正に「ああいう人間は警察にいてはならん」と言い放たれた阿川は、その後警察を去ったのだろう。
そして供花村に定住することにしたのか。
シーズン1では阿川が村に来た時には、すでに前任の駐在は亡き者になっていた。
村が後藤家とは決別し、自らの力で新しい時代を築こうとしている。
そんな希望をほのめかすラストシーンだった。
「あの人」もCGではなく、澤井一希という長身の役者さんが演じていて驚いたが、舞台となった供花村のあの独特の地形も実はモデルが存在する。
和歌山県にある木津呂集落というところだ。
関西人にとって、和歌山というのはなかなかの秘境で(失礼・・・)、きっとまだまだサプライズな何かが色々あるのではないかという期待がある。いつか訪れてみたい。
自然の神秘を感じる。
先日観た1975年制作作品のリメイクかと思いきや、リブート版だった。
なので、本作の中では前作の事件(ひかり109号事件)が起因となるストーリー展開となっている。
宇都宮に住み東北新幹線を日常的に使っている身としては、今回JR東日本全面協力でE5系はやぶさが舞台となっているのは、親近感が沸く。
結論から言うと、樋口真嗣監督らしいスケールの大きなスペクタクル作品となっており、2時間15分という尺が全く長く感じられない一級のエンタテインメントに仕上がっている。
新青森発東京行きのどこにでもある新幹線の日常風景から、爆弾が仕掛けられたという犯人からの犯行声明が出るまで、そしてそこから爆弾の存在を車掌の高市(草彅剛)が乗客に知らせてパニックとなるところまでが実にスムーズに、緊迫感をもって進んでいく。
JR東日本の新幹線総合指令所と、はやぶさ60号との連絡がテンポよく描かれるあたりはスペクタクルもののスペシャリストである樋口監督の真骨頂。
草彅剛は旧SMAPの中で役者としては最も上手いと思う。
冷静ながら内に秘めた強い意志を感じさせる、職務に忠実でプロ意識を持った車掌を好演している。
1975年版では千葉真一が演じた運転士は、のんが演じている。
女性運転士というのが時代を感じさせるが、彼女の凛々しい眼、表情がスリルを高めてくれていて、さすがの演技力だ。
そして総合指令所では笠置総括指令長を斎藤工が演じる。1975年版では宇津井健だった。
ただ今回の作品で最も印象に残ったのは、乗客の女子高生・小野寺柚月役の豊嶋花だ。子役時代から注目の実力派であったが、今作の柚月役は間違いなく彼女の女優としての成長を実感させるキャストとなったろう。
物語終盤、彼女が犯人であることを自白してからの演技は圧巻だ。
虚無を身にまとったような立ち居振る舞いと、前半部で友達と他愛もない話で笑顔を見せていた少女はどこに行った?と思わせる感情の無い眼。
ラストシーンの救急車の中で川越刑事(岩谷健司)との会話など、非常にセンシティブな演技を求められる役だったが、完璧といえる芝居であった。
この作品での豊嶋花の演技は完璧だった。
こういったパニックものは、大いに恐怖心を煽りつつも嘘くさくならないようにしないといけないので、やはり演者の芝居が重要である。
その点では配役も絶妙であった。
尾野真千子、黒田大輔、要潤、大後寿々花、松尾諭といった実力派、細田佳央太、大原優乃、中山ひなのら若手もキャストされている。
またそのほかでは幅広い演者が名を連ねていて、それぞれが迫真の演技で物語を盛り上げるのに一役買っている。
尾野真千子の変幻自在ぶりは、さすがの一言。
松尾諭は「拾われた男」では草彅剛と兄弟役で共演していてドラマファンとしては嬉しいキャスティング。
ほかには坂東彌十郎、六平直政、ピエール瀧、田中要次(元JR東海職員・・・)、尾上松也、今野浩喜、森達也、大場泰正、田村健太郎など。
渋いところでは、NHK「作りたい女と食べたい女」での好演が印象に残る西野恵未、同NHKの「3000万」で注目された木原勝利らも出演している。
森優作も出ていたと思うが、前田愛がクレジットにあったがどこに出ていたかわからなかったが、どうも松尾諭を治療する医師役だったようだ、、、ちょい役すぎてわからんわ。。。
東海道新幹線と違い、のどかな田園風景が多い東北新幹線、美しい日本の里山が映し出されるのも見どころ。少しずつ東京に近づくにつれて宇都宮も通過するだろうか、と見ていたものの、物語終盤の緊迫したシーンだったこともあり何事もなく通過。
ただ樋口監督の地元の古河はしっかり映っていた。。。笑
1975年版の中のエピソードを伏線として使い、今回の作品の犯行目的につなげた脚本は面白い。前作では戦後経済が急成長する中、多くの社会的な歪みが生まれ、過激派が活動する混とんとした中から事件が起こり、翻弄される人々が描かれていた。
今作は、人々の無関心が生む現代社会に生きる人々の孤独や絶望が背景にあるという見せ方となっている。
また前作では最終的には爆弾は除去されて爆発事故が起きることなく大団円を迎える(ただし高倉健演じる犯人たちは皆死亡)が、今回は派手に新幹線は爆発するものの、死人は一人も出なかった。
ラスト近くで命を天秤にかけた決断を迫られるなどのシナリオで緊迫感を維持したのも、時代の違いを感じずにはいられなかった。
ただ、余計なことを考えなくとも良質なスペクタクルを楽しみたいのなら、特にお勧めの一品だと言える。1975年版も併せて観るとさらに楽しめると思う。
サラリーマン人生終盤を迎える時期に電車通勤となり、車に乗るのは週末だけという生活が始まってもうすぐ一カ月が経つ。
月に二回は給油していたのに、GSへは3/25以来一度も行っていない。
なので土日は無性に車が運転したくなる。
人生でこんなに車の運転から遠ざかることはなかった。
地下鉄通勤だった韓国時代が、今の状態に一番近かったろうか。
先週雨の中、APEC’Sから車を引き取ってそのままにしていたので、花粉と黄砂で車が異常に汚くなっていた。
そこで朝の涼しいうちに洗車を済ませる。
APEC’S営業のSさんから、車が熱を持ってしまった時に洗車をするのは塗装に良くない、とご指導いただき、今後はなるべく朝の陽ざしが強くならないうちか、夕刻遅い時間に洗車しようと誓う。
ピカピカになったFD2でいつものVIPゴルフ練習場へ。
そこに至る運転も貴重なドライブ。
少し遠回りしてゆったり走るのが楽しいとは。。。
ほんとに週末ドライバーになってしまったようだ。
ちなみに先週のAPEC’Sさんで教えてもらったボンネットのクリア塗装剥がれ。
綺麗にするとかなりヤバいことになっているのがよくわかる。
コーティングするには一度塗装面を剥がすので、ボンネットの飛び石の傷もものすごく目立つ。またほかにもクリアが剥がれているところもあり、このまま放置するとそのうちルーフみたいになってしまうのは間違いない。
こうなったらどんどん沼にハマっていく覚悟だ。
ボディショップ・イシカワさんにお願いして5月中旬引き取りでボンネット塗装の予約を入れた。
2週間後にはAPEC’Sさんのご厚意で、再度ボンネットのみ無料でコーティングしていただくことになった。
6月頭には完璧な状態のFD2が誕生する。
そうなると、この状態を安全に維持したいという気持ちが強くなり、、、、
夏が来る前までにガレージを建てることに決めた。
結構お金がかかると思うが、せっかく綺麗になった車、ちゃんと保管したい。
来月に入ったら業者に見積もり依頼をするか。。。
昼に観た「ヴィレッジ」が、想像を絶する出来だったので気分悪いまま。。。
かみさんが夜、友人と食事に行ったため一人でゆっくり時間ができたこともあり、本作を一気見した。
2009年発表のすえのぶけいこの漫画が原作、2013年のテレ東ドラマ。
結論から言うと、ナイスチョイスで素晴らしい作品だった。
塚原あゆ子演出、プロデューサーは新井順子、そして脚本は「最愛」「リバーサルオーケストラ」などの清水友佳子だ。安心の顔ぶれ。
主演は桜庭ななみ。最近、本名の宮内ひとみに改称した。
しかし、、、、、
この頃、その美少女ぶりから飛ぶ鳥を落とす勢いだったのだが、いかんせんこのドラマでの役・今野水希のキャラがあまりに薄すぎた。
というか、共演の土屋太鳳、山下リオが強烈過ぎて完全に食われてしまっている。
この二人はその後、女優として順調に活躍の場を広げているのだが、桜庭ななみはあまりぱっとしない。
宮内ひとみに改称した彼女の今後に期待したい。
乗っていた観光バスが山中で崖下に転落し、そこで生き残った者たちによる極限状態の人間ドラマ、という設定が「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」に少し似ている。ただこちらはタイムスリップもので、脚本は金子ありさだ。
清水友佳子の脚本も秀逸だが、やはり塚原あゆ子による演出の効果は絶大だ。
そういう見せ方をするか、、、と言うシーンや展開が多々あり毎回次はどうなっていくのか、と釘付けにさせてくれた。
特にラストにつながる11,12話の盛り上げ方はさすがである。
サバイバルな状況下での心理描写はやはり女性脚本家の方が巧いのか、金子ありさにしても清水友佳子にしても男性には無い心の機微の描き方が細やかだ。
一話約30分の12話で、毎回冒頭で登場人物たちのモノローグでスタートする。
そこには彼女、彼らの本当の心の内が語られる。
穏やかで普通の日常から突然、生きるか死ぬかの状況に放り込まれてしまった6人の男女。
皆、一日は当たり前に来て当たり前に終わると信じていて、仲間たちと表面上は仲良くしていても、その実は孤独を胸の中に抱えて生きている。
そんな彼らを襲う、非日常の世界。
今野水希(桜庭ななみ)は、過去のいじめのトラウマから自分を殺して事なかれ主義を貫き通すことで、日々の摩擦から逃れている。
神矢知恵子(土屋太鳳)は、両親を事故で無くし幼い兄弟を一人で育てている。そのため誰も信用せず自分以外の人間には全く興味がない。
土屋太鳳。まだ18歳なので初々しい。三つ編みがお似合い。
市ノ瀬ハル(工藤綾乃)は、主体性が無く、誰かと一緒にいる自分が好き。あまり深く物事を考えず、その場がよければそれでいいというタイプ。
薄井千景(増田有華)は、母親に溺愛された結果、自己肯定力が低く自分は周囲から役立たずに思われているという被害妄想が強い。
盛重亜梨紗(山下リオ)は、父親のDVと母親からのネグレクトにより心と体に深い傷を負って、他人とのつながりを拒絶して生きるようになる。
山下リオ。ショートは珍しい?「ガンニバル」でも活躍中。
日向晴明(鈴木勝大)は、水希のことが好きな男子生徒。気が弱い面があり、そのため劇中ではストーリーを動かすキーマンになる。
かなり早い段階で物語は動き、ほぼ全編6人の生徒たちの極限状態での心理戦が展開される。そしてやはり土屋太鳳と山下リオの演技力が光り、この若い二人(土屋18歳、山下20歳)の芝居のおかげでストーリーが引き締まった。
もう一人、当時徐々に頭角を現してきていた窪田正孝がちょっと抜けている担任教師役で出演。彼のいい加減な職務態度のせいで、事件が重大化してしまうのだが、この頃すでに出来上がっていた豊かな表現力で、いい加減な教師が成長していく過程を情感あふれるスタイルで演じている。世間的にはこのドラマの出演はあまり知られていないかもだが、彼の若い頃の実力を伺い知ることができる。
冒頭のバス事故でクラスの大半の生徒が死んでしまうのに、その後山中でサバイバル生活を送る6人の生徒たちのストーリーと並行して、家族たちのドラマが描かれる。親たちが自分の子供が無事であることを祈る姿を見るにつけ、絶望的な状況であることを知っている視聴者はかなり辛い思いになる。
この辺の演出も過酷ではあるが、物語への没入感を深くしてくれている。
タイトルの「リミット」は劇中の極限状態を示唆しているのだろうが、もうひとつ、登場人物たちがいつの間にか心の「リミット」を作っていて、本当の自分を隠し他者と交わらない、他者を理解しようとしない、という姿が込められていると感じた。
最後に生き残った生徒たちは、その心の「リミット」を解き放ち、嘘偽りない自分をさらけ出すことで、真の友達と出会えることができた。清々しいラストとなっている。
共演者は、大石吾郎、高田里穂、冨家規政、渡辺いっけい、松澤一之など。
あと、MATTがかなり昔に「気になる女優さん」シリーズで登場させた、梶原ひかりがちょい役で出演。彼女、なかなか芽が出ないなあ。。。。
さすがテレ東、目の付け所が違うという一品。
12年も前からいいドラマ作ってました。
フジテレビも再生したらこういうドラマを作ってよね。。。
あかん、、、、、
藤井道人監督作品は、「デイアンドナイト」でかなりがっかりし、「正体」は、横浜流星はじめ、役者さんの頑張りでまあまあ観ることができたが、この作品は正直言うと、またがっかりだった。
おそらく、だが彼の作品は映画をよく観る人にとっては何かが足りない。
何が足りないのかというと、物語を構成するいくつかのキーアイテムを結び付けて表現する力が足りないような気がする。
「ヴィレッジ」というタイトルと、村社会特有の閉鎖性、ゴミ処理場という社会的にもタブーが多々潜んでいる環境、過去に犯罪を犯した人間の葛藤、コミュニティに引き継がれる能という文化の継承、これらが密に絡み合うことで、物語に複雑な陰影を与えると、深みのある話になるのだが、どうもこの監督さんはそれができないのか。。。
主題は閉鎖的な村社会に生きる虐げられた男の苦悩なのか、ゴミ処理場という公共性ある事業の闇なのか、幼馴染の二人の切ない恋物語なのかが全く読めず。
ちょっとストーリーに踏み込む気も起らないのが無念。
展開も前半の一時間で色々なことがまったくわからないままゆったりと進み、その後急に話が動き出すが、最後は結局父親と同じ過ちを犯してしまうという、結局何を伝えたかったのだろうと悩む。
横浜流星、黒木華、奥平大兼といった今が旬の俳優さんを揃えておきながら、これはないだろう。。。と思う。
横浜流星はまあ、よかったのだが、黒木華はなんか無駄遣いっぽい気がする。
一ノ瀬ワタルは彼の持ち味のいかれたワルの役だが、この映画でも早々に死体になってしまう。「アンナチュラル」でも「ハヤブサ消防団」でも結構死体役の多い彼。
現在放映中の「対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜」では、多部未華子の旦那役だが、強面の彼が優しいパパを演じていて、そのGAPが新たな魅力を引き出している。
今回の映画では黒木華を襲うシーンもあるが、ドラマ「獣になれない私たち」で共演しているらしい。
古田新太、中村獅童、木野花、西田尚美、作間龍斗、杉本哲太らが共演。
戸田昌宏は出ていたのがわかったが、淵上泰史はどこに出ていたんだよ、、と思ったが、横浜流星の父親が彼だったのか、と今思い出す始末。
もうこの人の映画はたぶん見ないだろうな、、、と思う。。。
今日の夕方、APEC’Sさんに引き取りに行った。
事前に聞かされていたが、ボンネットのクリア塗装の劣化が予想以上に酷かったようで、どうしてもそこだけは施工完了できなかったとのこと。
ただ、それ以外のところはさすがの出来栄えに惚れ惚れ、6年前の感動がまた蘇った。
実車を見てみると、確かにHマークの運転席側が立幅5cm、横幅数十cmに渡り、クリア塗装がやや剥げかけて塗装がくすんでいる。
またボンネットの一部もクリア塗装がくすんでおり、見た目はあまり良くない。
放っておくと経年劣化が進み
広がっていくとの予測だったので、先日ルーフ再塗装をお願いしたボディショップ・イシカワさんに相談してみることに。
APEC’Sさんが素晴らしいのは、もし塗装した場合はボンネットのみ無償でコーティングしてくださるとのことだった。
プロ意識と顧客志向がとても強いAPEC’Sさん、ありがとうございます。
まずはボンネット塗装の見積もりをしないと。。。
今日は一日あいにくの雨だったので、せっかくコーティングで綺麗になったボディ、ホイールなどがすぐに濡れてしまい残念。
でも、今後また洗車が楽しくなるので、大金かけたがやってよかった。
通勤に使わなくなったので乗る機会は減るが、その分塗装への負担も減るのでよしとするか。。
黒木華という女優さんは本当に面白い。
彼女の面白いところは、さほど大きく演技を変えないのに、なぜかそれぞれ異なる個性の(それもクセ強の)キャラクターを演じるところ。
これまで彼女のドラマ、映画は多数見てきたが、どの作品も個性豊かで印象に残る。
本作ではキリっとしたやや世間ずれしていない法曹エリートの坂間千鶴を演じているが、でもどこか可愛らしさ(女性の、ともいえるし、人間としてともいえる)を残しつつ演じるのが彼女流。
いろんな役を見て見たい、と思わせる数少ない女優さんの一人だ。
竹野内豊のコミカルな役はさほど好きなほうではないけど、「義母と娘のブルース」での宮本良一役に通ずるような本作の入間みちお役は嫌いではない。いや、むしろ好きだ。
懐の広い大人の男、それもセクシーな、という点で彼はこの世代の最右翼だ。
ちなみに劇場版では斎藤工が重要な役で登場し、MATTの中では「いい声の男対決」と勝手に盛り上がっていた。
裁判官が法廷に降りてきて被告人や証言者に説諭するとか、やたらと「職権発動」して裁判所が捜査を行うとか、検察官や弁護士とやたら距離感が近いとか、突っ込みどころは色々あるけど、それはさほど気にならない。
余りある魅力的なキャラクターと、それらを演じる役者の力量でドラマが十分見ごたえあるものになっている。
裁判所の裁判官、書記官に小日向文世、中村梅雀、桜井ユキ、新田真剣祐、水谷果穂。
検察官に升毅、山崎育三郎。そのほかに最高裁判事に草刈民代、最高裁事務総長に石丸謙二朗が控える。
原作の浅見理都は最近時、「クジャクのダンス、誰が見た?」がドラマ化されたが、彼女の作品は一貫して「正義と真実を明らかにする」ことが作品のメインテーマとなっている。
本作でも入間みちおと坂間千鶴は、法を尊重し、真実を明らかにしたうえで法の下に公平に人を裁くという、一貫した姿勢とリーガルマインドで職務にあたる。
裁判官が弁護士か検察官のような正義感をもって真実を明らかにしていく、というのが相当現実離れしているが、それは一般市民が裁判官こそ人間を曇りの無い眼で見て、裁いてほしいと願っているからこそであり、そこがこのドラマがファンタジーたるゆえんだといえる。
全11話、それぞれ魅力的なエピソードだが、ゲスト陣もなかなか多彩だ。
1話 勝村政信、松本若菜(まだブレーク前)、萩原莉久、松澤一之
2話 前田敦子、馬場徹、金井勇太、西尾まり、馬場ふみか(千鶴の妹)、渋谷謙人(馬場とは「私の知らない私」で共演)、松金よね子
3話 佐津川愛美、岡田義徳、水間ロン、大河内浩
4話 細田佳央太、前川泰之、夙川アトム また同時期にフジの映画「地獄の花園」に出演していた永野芽郁、広瀬アリス、遠藤憲一がスポット出演
5話 生田絵梨花
6話 バカリズム、山田キヌヲ
7話 岡まゆみ、淵上泰史
8話 朝加真由美、真凛、大谷亮介
10話 板尾創路、銀粉蝶、
11話 佐々木蔵之介、篠井英介、筧美和子(ちょい役)
また、過去の事件にかかわる人物ということで、臼田あさ美、窪塚俊介、羽場裕一、板谷由香ら実力派俳優もそろい、総じて良いキャストのドラマだ。
板谷由香。
河合青葉、片岡礼子、瀧内公美などと並んで大人の女性の魅力あふれる女優さん。
演技力も高いし主役も観たい。「夜明けまでバス停で」は良かったです。
劇場版では、吉田羊、宮藤官九郎、平山祐介、向井理、田中みな実、津田健次郎、柄本時生、西野七瀬、斎藤工、尾上菊之助。
八木莉可子がほんとにちょい役で出ていた。
ドラマの最終章、劇場版と国家の利権が絡む巨悪事件との闘いが描かれ、それはそれで見ごたえがあるのだが、どちらかというとみちおと千鶴、その仲間たちには、いわゆる「半径5m」の事件、市民の声なき声を拾うようなエピソードの方が魅力あふれていると感じた。
スペシャルドラマはまだ見ていないが、こちらも併せていつか見てみたい。
共演美女を探せのコーナー。
9話にちょい役で出ていた、松風理咲。
強い眼をした美少女だったが、所属事務所のスイートパワーのゴタゴタで芸能界引退。
違う事務所だったら、活躍できた逸材だったかも。
駐在の一時帰国中に買い替えた中古のi-Phone SE2のバッテリーがいよいよおかしくなり、70%充電でもいきなり落ちたりするようになった。
モバイルsuicaを通勤で使っていてるため、急に落ちると困るので買い替えることに。
今朝、近くのヤマダ電機に出向いた。
お店のお兄さんは親切に料金プランやキャリア乗り換えなど教えてくれるも、また来年駐在になるかもしれないし、できる限り手のかかることはやめにして普通に機種変することに。
SE3を買おうと思うも、現在在庫品薄状態とのことで16eにした。
auなのでまたもマネ活プランに入ることを勧められ(一年前に帰ってきた時は、一回入ったものの、よく考えると月々料金が高くなるので得にはならないと判断し、すぐにやめた)、今回は機種の割引もあるので、一か月だけ適用させてその後すぐに元のプランに戻せばお得、と言われそのようにした。TOTALで2500円はお得とのこと。
だがその直後お兄さんが申し訳なさそうに「実はスマホの保証プラン1500円加入を忘れていました、、、、」と説明してくれた。
しかしそうなるとお得なのは実質1000円。
保証プランも一か月で解約可能とのことだったが、先ほどのマネ活プランの変更の手間などと合わせると、めんどくさいので結局元のプランに戻した。
申し訳なさそうに謝るお兄さんに、いやいや携帯プランのシステムがあまりに複雑すぎるので気にしないでと伝える。
お兄さん曰く、キャンペーンなどで頻繁にプランが変わるため覚えきれないらしい。
実はこの話に加えてもうひとつネタがある。
プラン変更の際に携帯+ネットのセット割引が適用されていなかったので、適用しておきました、とお兄さんが教えてくれた。
はて、いつからそんなことになっていたかと記憶を辿ると、昨年帰国して休止復活手続きした際に、先のマネ活プランを契約してすぐにやめたりした際に、外れてしまっていたようだ。
今となってはauショップの人のせいなのか、MATTのせいなのかわからないので追及はしないが、1年ほど損していたのだろう。
それもこれも日本の携帯プランがあまりに複雑なため、買う方はおろか売る方もよくわかっていないのではなかろうか、、、、と。
でも間違いなく知らない間に損をしているのはユーザーに違いない。
ちなみにデータ移行は今のスマホは簡単にできてしまうのを今日知った。
2年前にappleストアで中古のSE2を買った時は、買い替え前がi-Phone6だったので、お店でやってもらった。確か13000円もかかったはず、、、、技術の進化は素晴らしい。
最近時、MEGUMIの女優としての才能の爆発がすごい。
特に、「おいハンサム!!」での良妻賢母なお母さん役は、吉田鋼太郎演じる夫・源太郎を上手に掌の上で転がすさまが絶妙で、吉田鋼太郎の演技をMEGUMIが完璧にサポートしていた。
このドラマのMEGUMIはそんな「プロ妻」から、やたらとドSなキツイ妻に変貌している。
原作・脚本の足達紳が自分の家庭をモデルにして書いたらしく、彼自身のダメ男っぷりを存分に主人公の柳田豪太に投影しており、風間俊介が好演。
タイトルはあまりにストレートすぎなのだが、劇中ではこのタイトル通り、落ち目の脚本家である豪太が、ことあるごとに妻のチカに「おねがい、させて」と懇願する。
なんとも情けないのだが、風間俊介が絶妙な芝居で男の情けない側面を見せてくれる。
駐在時代にお世話になり、今でも連絡を取り合う仲の通訳のエイコさんが言っていた言葉を思い出す。
「男はね、みんな犬なのよ。男が家の外でやることはみんなドッグ・アクティビティよ」
ほんまにそう思う。所詮、男はみんな盛りのついた犬とおんなじ。
盛りのついた犬の言うことなんか、全然切なくもなんともない。
ほんとに切なかったのは11話、完全に夫婦生活が壊れていた二人が、なぜか夫婦漫才をやることになったお話。
一生懸命二人で練習し、夫婦の関係も少し修復したかに見えたが、本番で豪太が尻込みしてしまい、チカが恥ずかしい思いをしてしまう。
帰り道でこれまで貯めこんでいた感情が爆発するチカ。
「情けないあんたより、もっと情けない自分が悔しい!!」
女にこんなことを言わせてしまう男は、本当に情けない。情けないぞ、豪太。
その後、こんな柳田家をネタに脚本を書いてみようと一念発起した豪太だったが、できた作品を懇意にしているプロデューサー(坂田聡)に見せたところ、一言。
「奥さんを丸裸にしてるのに、お前が裸になってないじゃないか」。
同じく作品を見たチカには「あたしだけバカみたいじゃない」。
本当に極限まで情けない男だ、豪太。
でもこのドラマを描いた足達伸は、ここまで丸裸になった。そこは自らを投影した主人公・豪太と違い立派といえる。
共演は近藤芳正、熊谷真美、吉岡睦雄、内田慈、吉本美優など。
熊谷真美演じる義母とMEGUMIの大げんかは中盤の見どころだ。
なんとこのドラマ、映画にもなるらしい。
情けない男と、そんな男に文句言いながらも見捨てない女。
決して表面では仲良く見えない二人なのだが、二人の間にある溝は決して深くはない。
どこかで何かがズレてしまった。でもそれが何なのかは二人で一緒に見つけるしかない。
映画がどんな話になるか知らないけれど、豪太とチカの行く末を見て見たい。