梅雨の候、お変わりなくご活躍とのこと、お喜び申し上げます。

6月前半は、あっという間に過ぎました。あまりに早く、教材や設備を充実させる時間もありませんでした。ひとりひとりの生徒さんときちんと向き合って、レッスンで精一杯です。そんなレッスンの報告をさせていただきます。

・生徒さんのご成長

ピアノ悠々塾の3冊目、基礎編まで進んでいる主婦の方がおられます。有名な曲をかんたんにアレンジしたピアノ曲を数多くこなしています。先日、「大人のハノン」を買っていただいて、指の訓練をはじめることにしました。曲を弾くだけでも十分なのですが、指の力をつけ、柔軟にし、速く弾けるようにしておくと、テクニックの底上げにつながり、早く曲が仕上がる、というメリットがあります。

年中さんの女の子は、指を一本一本、丁寧に動かし、鍵盤を押し下げるという少し根気がいる練習を進めています。この前は、親指、人差し指、中指を行いました。強く鍵盤を押さえたり、かわいらしく、弱く押さえたり、第1関節が内側に凹まずに、適度な角度で打鍵したりします。まだ小さいので、指も安定しておらず、少し早い気もしますが、できなくても、指の形、手の形、タッチなど、基本的なことは押さえておきたいと思っております。加えて、耳のトレーニングをします。今回は、ド・ミ・ソの音です。きちんと聞き分けができるまで、少し離れたところにある別のピアノを使って、音を出しました。まずは、この3つの音をしっかり覚えましょう。それから、残りの9つの音も少しずつ覚えていきますね!

今月から通われることになった年中さんと小学1年生の姉妹のレッスンです。どちらも、ピアノ・ドリームという教本を使っております。初心者から少しずつレベルアップしていくようになっていますが、ヘ音記号が普通に使われております。また、臨時記号も出てきます。バイエルでは、後回しになっている記号が普通に載っているため、最初はびっくりしました。しかし、特に問題なく弾けています。教本を変える必要はなく、ピアノ・ドリームのシリーズを続けていこうと思います。また、第1関節が凹んでしまう癖を抱えているので、それを直しながら、親指・人差し指・中指の使い方の練習をしました。その後、少し変わった音当てチェックをし、耳の訓練をします。

小学2年生の女の子は、バイエル上巻がかなり進み、「雨」というスタッカートが特徴の曲を弾いています。この曲を強く弾いたり、優しく弱く弾いたりして、タッチ・音のニュアンスを確認し、音の可能性をいろいろと試してみました。その次は、ヘ音記号の曲が出てきます。同じ曲がト音記号で右ページに、ヘ音記号で左ページに載っていて、スムーズに移行できるようになっているようです。新しい読み方を覚えなければならないので、慣れるまでに時間が少しかかりますが、ト音記号のドレミが読めるようになったのだから、大丈夫です。

・新しい生徒さん
作曲と音楽理論を学ばれたい社会人の方が、レッスンにいらっしゃいました。すでに作曲なさった、完成度の高い作品の音源を聴かせてもらったり、楽曲分析をみせていただいたり、和声について説明させていただくなど、いろいろなお話をしました。その後、和声をはじめながら、いろいろな分野の学習のお手伝いをさせていただくことになり、日曜日にレッスンを設定しました。和声を学びながら、たくさん曲を作っていってほしいと思っております。

以上、教室の様子などをお知らせしました。レッスン枠は、あと数人ですが空きがございます。ご興味がおありの方は、早目にご連絡くださいませ。

心ふさぐような梅雨空ですが、何卒、お心お健やかにお暮らしください。