日増しに秋の深まりを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

 

・生徒さんのご成長

 

年中さんの男の子のレッスンがはじまりました。はじめは、教本に入る前の導入です。左右の5本の指をそれぞれ動かし、12、23、34、45、と隣り合った指を、13、24、35、14、25、15、と隣り合わない指を交互に動かしていきました。あまり難しいことは考えずに、お指の体操をしています。集中力もあり、左右すべての指を練習できました。次に、きらきら星、かえるのうたを指一本で弾いたり、音の名前を読み上げたりします。ちょうちょも弾きたい、と前回いっていたので、楽譜を用意しました。かんたんなメロディーの練習の後、音の聴き取りの練習です。まずは、ド、ミの2つの音を覚えていただきます。少し単純すぎたせいか、いろんなオクターブのド、ミを答えていました。どの練習も急がずにじっくり取り組んでいきましょう!

 

小学3年生の男の子がピアノを習いに通ってきています。今回は、メトロノームが大活躍。メトードローズの4分音符の羅列を適当に弾いているところがありましたが、このメトロノームによって、緊張感が増し、正確なテンポで弾けるようになってきています。もともと、7年くらいピアノ教室には通っておられていたようで、基礎を再確認するためにメトードローズを使っているので、とてもかんたんなようです。どんどん曲が進んでいます。それから、音の聴き取りをします。ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの、白い、7つの鍵盤の音は、すでに聴き取りができており、それらの音を組み合わせた和音を聴き取ったりして強化する練習をします。それから、黒い、5つの鍵盤の準備もはじめようとしているところです。

 

和声とピアノで通ってきておられる社会人の方は、和声の2巻に入っています。和声の1巻の大きな山、属9を乗り越えてこられたので、2巻も挫折することなく進めることができるでしょう。2巻は、ドッペルドミナント、転調、ソプラノ課題、と大きな山が3つほどあるのですが、こちらも難しく感じないように工夫して進めていきます。がんばっていきましょう。和声のレッスンは、実施していただいた課題を添削していきますが、時間が余った時は、新しい課題を0から取り組むようにしていきます。ト音記号・ヘ音記号、臨時記号、拍子記号を書き、小節線を弾き、バスを写し、和音設定をします。それから、ソプラノの検討に入り、内声を埋めて課題を完成させます。ソプラノの検討では、根音・第3音・第5音、どの音ではじめると、音楽的に豊かになるのか、この部分のバスに対してこのソプラノを適用すると、うまくいくので、そこを埋めて前後を考える、というようなことをしていきます。本当に、手取り足取りですが、こうして和声ができるようになっていきます。

 

・新しい生徒さん

音楽高校を目指しておられる中学生の子が、レッスンにやってきました。ソルフェージュのレッスンを希望されています。今回は聴音と視唱のレッスンを中心に行いました。聴音では、様々な和音を聴き取っていただきましたが、白鍵、黒鍵、ともに正確に聴き取れています。自信を持ってよいレベルです。ただ入試で頻出のメロディーの聴き取りが、リズムに慣れていないために、混乱してしまうようです。このあたりは、これから数年かけて量でカバーしていきます。視唱は、新曲視唱を体験していただきました。問題なく歌えています。ただ試験はコールユーブンゲンのようですので、途中から教本を使ってしっかりと取り組んでいきます。また、楽典のレッスンもします。これまでもドリルを使って、基本的なことは押さえているようです。大きな山である、音程と音階はまだ手付かずなので、着実に進めていけたら、と思っております。

 

皆様の秋が実り多きものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。